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更新日 :2023年03月22日

タイヤ交換時期は5つの項目で判断!寿命を伸ばすための方法を解説!

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タイヤはその機能を十分に発揮させて安全に走行するために、定期的に交換する必要があります。では、実際にタイヤ交換をすべき時期はいつなのでしょうか?今回は、タイヤ交換の時期やタイヤを長持ちさせる方法、タイヤ交換の方法について詳しく解説していきます!

タイヤの交換時期の判断基準は5つ!

check point

タイヤの交換時期に判断基準5つ!まず、それぞれの判断基準について簡単な表を作りました。

判断基準

交換の目安

タイヤの溝

4mm以下

走行距離

32,000km

見た目

・傷やひび割れがある
・偏摩耗している

使用年数

4~5年

走った感覚

・ブレーキの効きや乗り心地が悪い
・ロードノイズ(走行音)がうるさい

では、それぞれの判断基準について詳しく解説していきます!

タイヤの溝

まずはタイヤの溝を見て、タイヤの交換時期を判断する方法を紹介します!

スリップサインが出た場合は即交換!

タイヤが擦り減っていき、残っている溝の深さが1.6mm以下になると、スリップサインと呼ばれるマークが出てきます。スリップサインとは、その名の通り、タイヤがスリップしやすい状態であるということを示すためのサインのこと。タイヤの側面には三角のマークがあり、その延長線上の溝をチェックすると、溝の奥に少し盛り上がった部分があります。それがスリップサインです。

このスリップサインが1箇所でも出たタイヤは道路交通法で装着・使用が禁止されています。もしスリップサインが出た状態で走行すると、危険なのはもちろんのこと、制御装置等の整備不良として交通違反で、2点の加点と6,000~12,000円の反則金が課せられる場合があります。また、車検も通らなくなるので、スリップサインが出た場合はすぐにタイヤの交換が必要です!

残り溝4mm以下が交換のサイン!

スリップサインが出た場合はすぐにタイヤの交換が必要ですが、スリップサインが出る前にタイヤを交換しておくことが一番です。一般的に、タイヤの残り溝が4mm以下になったら、性能が大きく下がるため交換が必要と言われています。

タイヤの残り溝が4mmを切ると、制動距離(停止するまでの距離)が伸びたり、グリップ力が低下してスリップしやすい状態になります。また、路面とタイヤの間に水ができ、ハンドルやブレーキなどが制御不能になるハイドロプレーニング現象も発生しやすくなります。タイヤの交換はタイヤの残り溝4mmを目安として交換するようにしましょう!

走行距離

走行距離もタイヤ交換の時期の判断基準になります!車の使用状況や路面状況などによって変わってはきますが、走行距離32,000kmがタイヤ交換の目安と言われています!タイヤのサイズや車の走り方などにもよりますが、一般的なタイヤのゴムは走行距離約5,000kmで1mm摩耗すると言われています。

また、ブランドやサイズによって異なりますが、新品タイヤの溝は約8mmが一般的。この条件で計算すると、スリップサインの1.6mmまでの走行距離は32,000kmとなるわけです。もちろん、タイヤの残り溝が1.6mm以上なら安心というわけではありません。あくまで、走行距離32,000kmは目安としてタイヤ交換を行いましょう!

見た目

次に紹介する判断材料は、タイヤの見た目です!タイヤに傷やひび割れ、亀裂があったり、タイヤのゴムが変形、偏摩耗していた場合はタイヤ交換が必要です。偏摩耗とは、タイヤが地面と直接接する部分(トレッド部分)が路面状況や使用方法などによって、均一に摩耗せず、部分的に異常摩耗する現象のことです。

車を使う前後にタイヤの状態をチェックする習慣をつけて、タイヤの異変にいち早く気が付けるようにしましょう!日常点検をしっかりと行い、安全に車を走らせましょう!

こちらの記事では、タイヤのヒビや傷についてより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

使用年数

タイヤの使用年数もタイヤ交換の時期の判断基準の1つです。多くのタイヤメーカーがタイヤの消費期限を明記はしていませんが、使用開始から4~5年でタイヤを交換することを推奨しています。

タイヤはゴム製品であるため、たとえ使用をしていなくても、時間の経過とともに劣化していきます。タイヤが古くなってくと、次第にゴムの油分が抜けていき、表面が硬くなったり、ひび割れしやすくなります。その結果、タイヤのグリップ力などが大きく損なわれる可能性があります。

タイヤの消費期限を明確に提示できないのは、タイヤの保管状況や車の使用状況などが人それぞれだから。人によってタイヤ交換の時期は異なるので、使用年数だけを判断基準にせず、見た目や走行距離なども判断材料としてタイヤの交換を行なってください!

走った感覚

実際に走ってみた感覚の違いもタイヤ交換の時期の判断基準になります!以前と比べてブレーキが効きにくくなった。乗り心地が悪くなった。雨の日に滑りやすくなった。などといった感覚があった場合、タイヤの交換が必要かもしれません。

また、タイヤのロードノイズ(走行音)が大きくなってきた場合、それもタイヤ交換が必要な合図かもしれません。実際に走ってみて、いつもと感覚が違うなと思った場合は、タイヤを確認してみて、タイヤ交換を検討するようにしましょう!

スタッドレスタイヤの場合は?

雪道を走る車

一般的に、夏タイヤよりも冬に使うスタッドレスタイヤの方がタイヤの寿命が短いと言われています。ここでは、そんなスタッドレスタイヤの交換時期について解説していきます!

タイヤの表面が50%以上摩耗している

スタッドレスタイヤは、使用年数や走行距離に関わらず、新品時からタイヤが50%以上摩耗した時点で交換しましょう!スタッドレスタイヤは新品時から50%以上摩耗すると、氷雪路でのグリップ性能が大きく低下し、安全運転に支障をきたす可能性があります。

スタッドレスタイヤのトレッド部分には、路面で雪が溶けた水を除去し、しっかりと雪や凍った路面を走行できるように、夏タイヤよりも細かい切れ込み(サイプ)があります。トレッド部分が摩耗すると、この切れ込みも浅くなり、その結果、除水効果やグリップ力が低下するというわけです。

POINT
交換のタイミングはプラットホームでチェック!

50%の摩耗と言われても、それがどのくらいの摩耗なのか判断するのは難しいですよね。そこで見るのがプラットホームです!スタッドレスタイヤには、夏タイヤと同様のスリップサインの他に、50%の摩耗を知らせるためのプラットホームと呼ばれる突起があります。

タイヤ表面のブロックの間にギザギザに刻まれた突起があり、それがプラットホームです。この突起の高さがブロックに近づいたら、タイヤ交換の合図です。スタッドレスタイヤを使う際は、安全に走行するためにもタイヤをしっかりと確認して乗るようにしましょう!

夏タイヤよりもゴムが柔らかい

スタッドレスタイヤは凍った路面や雪道でもしっかりとグリップ力を発揮するために、夏タイヤよりも柔らかいゴムが使われています。柔らかいタイヤは路面との接着面積が大きくなるためグリップ力は高くなりますが、摩擦が大きくなるため摩耗しやすく、寿命が短いです。

また、ゴムは時間の経過とともに固くなっていくため、これもスタッドレスタイヤの寿命が短い要因の1つです。一般的にスタッドレスタイヤは走行距離が10,000~15,000kmに達した時、もしくは使用開始から3~4年が交換時期の目安と言われているので、これらを目安にしてスタッドレスタイヤの交換を検討してみてください。

スタッドレスタイヤに交換する時期は?

スタッドレスタイヤは、具体的にいつから履いた方がいいのでしょうか。ここでは、スタッドレスタイヤに履き替える時期と、スタッドレスタイヤを夏タイヤに戻す時期について紹介していきます!

夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換する時期

夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換する適切な時期は、雪が降り始める1ヶ月前と言われています。雪が降り出す時期は地域によって異なるため、気象庁が発表している地域ごとの「雪の初終日の平均値」などを参考にするといいでしょう!北海道・東北などの寒冷地なら10月下旬、北関東(降雪のある地域)なら12月ごろが目安と言えるでしょう。

雪が降っていない場合でも、寒冷地では道路が凍結したりする可能性があります。大切なのは、雪が降り出してからではなく、雪が降り始める前に交換することです。気温が氷点下に差し掛かる時期などを見据えて、それ以前にスタッドレスタイヤに交換しましょう!

スタッドレスタイヤから夏タイヤに交換する時期

スタッドレスタイヤから夏タイヤに戻す場合も、気象庁が発表している地域ごとの「雪の初終日の平均値」などを参考にして、「もう雪が降らない」ということを確認できるくらいの時期に交換するようにしましょう。

また、路面凍結は平均気温が3℃以下になると起こりやすくなります。そのため、最低気温が3℃を下回らない(最低気温の平均が5℃くらいで安定してきた)ようになったら交換するというのも目安の1つです。春先であっても、急激な冷え込みによって路面が凍結する場合があります。夏タイヤに戻す場合は、降雪だけでなく、最低気温などもチェックした上で交換することが大切です。

タイヤの寿命を伸ばすためには?

タイヤ

ここまでタイヤの交換時期について解説してきましたが、できれば長くタイヤを使っていたいですよね。そこで、ここではタイヤの寿命を伸ばす方法について解説していきます!

・定期的にタイヤをローテーションして使う
・空気圧をチェックする
・荷物を積みすぎない
・日常的に点検を行う
・丁寧な運転を心がける

定期的にタイヤをローテーションして使う

タイヤにかかる負荷は、運転の仕方、路面状況、車の重量などによって変動します。そのため、前後のタイヤで摩耗するスピードが異なったり、部分的に摩耗する場合があります。偏摩耗を防いでタイヤを長持ちさせるために、タイヤのローテーション(タイヤの前後を入れ替える)を行うことが効果的です。タイヤのローテーションの目安は走行距離5,000kmと言われています。

また、どのようにタイヤをローテーションするかは車の駆動方式によって異なります。FF車の場合は、前輪タイヤが特に摩耗している場合が多いので、前輪はそのまま後輪へ、後輪は左右を入れ替えて前輪へタイヤを入れ換えます。

FR車&4WD車の場合は、後輪はそのまま前輪へ、前輪は左右を入れ替えて後輪へタイヤを入れ換えます。タイヤのローテーションを自分で行うのが難しい場合は、プロにお願いすることをおすすめします!

空気圧をチェックする

タイヤの空気は何もしていなくても自然に抜けていくものです。タイヤの空気が抜けた状態で走行すると、偏った状態で走行することになり、摩耗が進んで、タイヤの寿命を縮めることになります。常に適性の空気圧を保って、タイヤの摩耗を防ぎましょう!タイヤの寿命を伸ばすために、月に1度エアチェック(空気圧点検)を行うことをおすすめします!

多くの場合、ドアの周りか給油口のフタの裏側に、指定タイヤの空気圧を示すシールが貼られています。一度確認してみてください!最近では、タイヤのキャップにつけて空気圧をモニターから確認できるTPMS(空気圧センサー)といったものもあります。いちいち空気圧を確認するのが面倒だという方はぜひ試してみてください!

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荷物を積みすぎない

車体が重いと、その分タイヤにも負荷がかかるため、摩耗が早まってしまいます。できるだけ荷物を積み過ぎず、車体を軽くするようにして、タイヤに負荷がかからないようにしましょう!定期的に車内に積んでいる荷物を整理することが大切です!

日常的に点検を行う

日常的にタイヤの点検を行い、タイヤに異変がないかどうかをチェックすることもタイヤを長持ちさせるためには重要です。車に乗り込む前に、車の周りを一周回って、異変がないか確認しましょう!

タイヤに関しては、偏摩耗がないか、他のタイヤに比べて潰れた感じのタイヤがないか、金属片が刺さっていたり、小石が挟まっていたりはしていないかなどを確認するようにしましょう!タイヤだけでなく、車体にも目を向けて、何か異変や違和感などがあれば、カーショップに行ってプロに確認してもらうなどしましょう!

丁寧な運転を心がける

タイヤの寿命を伸ばすためには、普段の走行方法もポイントです!急ブレーキや急発進が多いと、タイヤが摩耗しやすく、寿命が短くなってしまいます。安全運転の面から見ても、急とつく走行方法には気をつけましょう!余裕を持って丁寧な運転を心がけることで、安全運転にもつながり、タイヤの寿命も伸ばすことができます!

タイヤ交換はどうやって行う?

タイヤ交換

ここまで、タイヤの交換時期や長持ちさせる方法について解説してきました。では、実際にタイヤを交換するとなった場合、どのようにして交換すればようのでしょうか。そこで、ここでは、タイヤ交換の方法について解説していきます!

・自分で行う
・お店でタイヤを買って、取り付けを依頼する
・自分でタイヤをお店に持ち込んでやってもらう
・出張サービスを使う

自分で行う

まずは自分でタイヤ交換を行うという方法です。自分でタイヤを取り付けるのは少々手間がかかりますが、プロに頼まない分コストがかかりません。また、好きなタイミングで交換できるというメリットもあります。

タイヤ交換は正しい作業手順で行う必要があります。自分でやる場合は、しっかりと情報収集や道具を用意した上で、行うようにしましょう!タイヤ交換を自分でやる方法については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

お店でタイヤを買って、取り付けを依頼する

次に紹介するのは、お店でタイヤを買い、そのまま取り付けてもらう方法です。カー用品店やガソリンスタンドなどでタイヤを選び、そのままマイカーに設置してもらいます。買ったタイヤにすぐ交換することができるので、できるだけ早くタイヤ交換を済ませたいという方にはおすすめです!

自分でタイヤをお店に持ち込んでやってもらう

次に紹介する方法は、自分でタイヤを取り寄せて、カーショップや自動車整備工場などに持ち込み、タイヤ交換をしてもらう方法です。お店でタイヤを買った場合、そのまま取り付けを依頼できるというメリットはありますが、店頭に並んでいるタイヤには限りがあります。

インターネット通販では、種類が豊富で、店頭よりも安くタイヤを買えるケースがあります。自分の好みのタイヤや安く買ったタイヤをお店に持ち込んで、タイヤ交換を依頼しましょう。ただし、持ち込みのタイヤ交換を受け付けていないお店もあるので、事前に確認をした上で依頼するようにしてください!

出張サービスを使う

インターネットで安くタイヤを買ったり、お気に入りのタイヤを買ったけど、自分でタイヤ交換するのは難しいし、お店に持ち込むのは面倒。そんな方におすすめなのがタイヤ交換の出張サービス!

実際に自宅に来てタイヤ交換をやってくれるので、自分でやったり、お店に持ち込む必要がなく簡単です!また、プロがタイヤ交換をやってくれるので安心です!タイヤ交換の出張サービスを使うならユアマイスターがおすすめ!以下のリンクからぜひ見てみてください!

タイヤ交換の際に一緒にやっておきたいメンテナンス

最後にタイヤ交換をする際に一緒にやっておきたいメンテナンスについて紹介します!

・バッテリー点検
・オイル点検
・エアコンフィルターの交換
・空気圧の補填
・ワイパーの点検
・冷却水の補充

タイヤ交換の際に一緒にやっておきたいメンテナンスはこんな感じ!自分で簡単にできるものもありますが、難しいという方はカー用品店や自動車整備工場でチェックしてもらうことをおすすめします!以下の記事では、車のメンテナンスについて解説しています!ぜひ参考にしてみてください!

古いタイヤを使い続ける危険性

危険

最後にタイヤ交換せず、古いタイヤを使い続ける危険性について解説します。古いタイヤをそのまま使っていると、交通違反になったり、最悪の場合、事故につながるケースも。古いタイヤはそのままにせず、必ず交換しましょう!

ブレーキの効きが悪くなる

通常のタイヤは、溝が4mm以上あれば問題なく走行できるとされています。しかし、溝が4mm以下になるとグリップ力やエッジ効果が低下し、少しずつブレーキの効きが悪くなってしまいます。

ブレーキの効きが悪くなると制動距離(ブレーキを踏んでから停止するまでの距離)が伸び、危険です。タイヤの溝が1.6mmを切ると、摩耗していないタイヤに比べて約10mの制動距離の差が出ることもあります。乗り心地も悪くなるため、異変を感じたらすぐにタイヤ交換をしましょう!

排水性能が低下してしまう

タイヤの溝はグリップ力やブレーキを支える役割のほかに、タイヤと路面の間から水を掻き出す役割もあります。タイヤが古くなり溝が浅くなると、この排水性能も低下し、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。

ハイドロプレーニング現象とは、タイヤが水膜によって浮いた状態になり、ハンドルやブレーキが効かなくなる現象のことで、非常に危険です。ハイドロプレーニング現象による事故を未然に防ぐためにも、タイヤ交換はしっかりと行いましょう!

道路交通法違反の対象になる場合もある

道路運送車両法ではタイヤの保安基準として、全てのタイヤの溝の深さが1.6mm以上であることと定められています。1つでもタイヤの溝が1.6mm以下であった場合、規定を満たしていないタイヤを使用しているとして、道路交通法の違反の対象になることがあります。

保安基準を満たしていないとして、車検にも通らなくなるため、タイヤが摩耗してきて、溝が1.6mmに近づいてきたら交換するようにしましょう!

突然バースト(破裂)する可能性も!

古いタイヤをそのまま使用していると、突然バースト(破裂)する可能性もあり、非常に危険です!万が一、バーストすると、ハンドルのコントロールが効かなくなり、他の車を巻き込む事故につながる可能性があります。バーストの事故を防ぐためにも、そうなる前にタイヤ交換しましょう!

まとめ

今回は、タイヤの交換時期の判断基準や、タイヤの寿命を長持ちさせる方法、タイヤの交換方法について解説しました。古いタイヤをそのまま使っていると、最悪の場合事故につながる可能性もあり、非常に危険です。乗り心地も悪くなったりするので、点検をしっかりとして、異変や違和感があればすぐにタイヤ交換しましょう!