秋口から欠かせなくなってくるマフラー。
10月頃から3月頃まで、約半年くらい使いますよね。
そんな頻繁に登場するマフラー、きちんと洗っていますか?
汗をかいたりしないために、汚れるイメージの少ないマフラーですが、外気の汚れや、自分の汗や息、メイクなどで、知らず知らずのうちに汚れているものなのです。
しかし、マフラーはなんとなく繊細な素材で作られているイメージ。
そもそも洗えるの?なんていう疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
今回はそんなマフラーを自宅で手入れする方法を、素材別に詳しくお伝えしていきます!
目次
まずは、マフラーの素材別に洗い方を知りましょう。
肌触りも良く、とても軽く柔らかいカシミヤ。
カシミヤとは、カシミール地方に生息しているヤギの毛のことです。
生産量がとても少なく、1頭から150~200gほどしか毛が取れないため、お値段も高価。また、毛の繊維が細く長いので、空気を含みやすく保湿性が高いです。
しかし、毛の繊維が細いので擦り切れたり破れたりしやすく、シミにもなりやすいデリケートな素材です。
カシミアの場合は30度以下の温度の水で、優しく手洗いをする必要があります。
長時間水に沈めないように、すすぎも含め短時間で洗いましょう。
暖かく丈夫なウール。
ウールとは、羊の毛のことです。毛玉が出来にくく、カシミヤに比べると扱いが楽な素材であり、多少水に濡れるのも大丈夫。
しかし、何も知らずに洗うと、縮んだり締まって硬くなったり、ふんわりとした質感が失われてしまう事も少なくありません。
ウールの場合は、縮んだり硬くなったりしないよう、ぬるま湯を使用します。
また、洗濯機の水圧もマフラーを縮めてしまう原因となるので、手洗いがお勧めです。
アクリル素材は、天然繊維ではなく化学繊維。なので、カシミヤやウールに比べると丈夫な素材です。
アクリル素材の場合、そのほとんどは洗濯機で洗う事ができます。ただし、必ず洗濯ネットを使用し、中性のオシャレ着用洗剤を選びましょう。
洗濯機のコースは、手洗いモードやソフトモードなど、やさしく洗えるようにセットしましょう。
仕上げに柔軟剤を使用したい場合にも、アクリル素材ならば使用しても問題ありません。
では、ここで一度おさらいをしておきましょう。
洗濯機 | 水洗い | |
カシミヤ | × | 〇 |
ウール | × | 〇 |
アクリル | 〇 | 〇 |
カシミヤ、ウールなどの繊細な素材はぬるま湯で手洗い。
アクリルなどの化学繊維は洗濯機でも洗えます。
マフラーを洗う前に、確認しておきたいことは
の3つがあります。
取り扱い絵表示は必ず確認しましょう。
これらのマークがついていれば、水洗いできます。
このマークがついていれば、基本的には水洗いできません。
しかし、素材によっては丁寧に扱えば洗える場合もあります。
ウールやシルク、レーヨンなどに表示されている場合が多い「ドライマーク」、実は中性のおしゃれ着用洗剤で洗濯出来るのです。
「ドライマーク」がついていると、『ドライクリーニングしかできない』と勘違いをされる方が多いですが、本当は『ドライクリーニングが可能』という意味なのです。
一緒についている絵表示をきちんと確認し、洗えるかどうか確かめましょう。
どの絵が何を示しているのかわからない…という方は、こちらの記事を参考にしてくださいね♪
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中性のおしゃれ着用洗剤を使います。
このような洗剤は、繊維を保護する成分が含まれています。デリケート衣類用洗剤は、ウールやデリケート衣類を手洗いすることに特化しているのです。
また、仕上げに柔軟剤を入れると、ふんわりと軽く仕上がるだけではなく、静電気を防ぐ効果もあります。
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マフラーのみでなく、型崩れさせたくないセーターやニット、色落ちさせたくない大事なお洋服などにはこちらを使いましょう。
静電気防止にもなるので、冬の時期にはありがたいですよね。
初めて洗うときは、マフラーの目立たないところに洗剤の原液をつけ、5分ほどおいてティッシュペーパーなどで押さえます。
色がついたら単独で手早く洗うか、プロのクリーニング店に任せましょう。
カシミヤやウールなどデリケートな素材のマフラーは、手洗いをしましょう。
洗面器に浸るくらいの水と適量のおしゃれ着用洗剤を入れ、しっかりと溶かします。
洗濯液を入れた洗い桶に、汚れた部分が外側になるようたたんだマフラーを入れます。そのまま15分~30分ほど放置します。
20~30回ほど衣類を手のひらで押したり、持ち上げたりして、やさしく洗いましょう。
たくさんの水で丁寧にすすぎます。
水の濁りが無くなるまで、水を入れ替えて行いましょう。
洗い桶に柔軟剤をかき混ぜながら入れ、3分ほどマフラーを浸します。
柔軟剤を入れることで静電気を防ぎ、ふんわり仕上上がります。
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オーガニック素材から作られていて、赤ちゃんの肌にも優しい、安心できる柔軟剤です。ニオイや花粉吸着をおさえる効果もあるのは嬉しいですよね!クラシックフローラルの香りは男女問わす使える、ランドリン製品の中でも1番人気の香りです。
最後に洗濯機で30秒ほど脱水するか、タオルドライをしましょう。
〜タオルドライの脱水方法〜
まずバスタオルを広げ、その上にマフラーを広げます。
そして、バスタオルを端からくるくると優しく丸め、バスタオルの吸水力で自然に脱水させましょう。
詳しくはこの後説明していきますね!
アクリル素材などのマフラーは、洗濯機で洗うことができます。
マフラーは細長く、絡まりやすいので、洗濯ネットに入れて洗濯します。
フリンジがついているものは、フリンジ部分が内側になるようにたたんで、ネットに入れましょう。
おしゃれ着用洗剤を記載されている分量入れます。
また、柔軟剤をセットします。
洗濯機によって柔軟剤を入れる場所が異なるので、しっかりと確認しましょう。
手洗いモードやソフトモードなど、やさしく洗えるコースを選択しましょう。
詳しくはマフラーの干し方と仕上げ方法に載っています。
干し方を間違えると、せっかく綺麗に洗ったマフラーが台無しになってしまうこともあります。
マフラーを洗濯機から取り出したらまず、軽くたたいてシワをのばします。
縦方向に伸びた場合は、横方向に引っ張り、フリンジ部分の絡まりは手で整え、陰干ししましょう。
マフラーを平らに干せる場所があれば、平干しがお勧めです。
場所が無い場合は、ハンガー2本を使ってM字型になるようにし、重さを分散させながら干しましょう。
最後にスチームを当て、マフラーの毛並みを整えていきます。
マフラー・ストールをハンガーにかけたまま、スチームアイロンを浮かしてかけます。アイロン面を押し付けず、スチームだけをマフラーに当てるイメージです。
フリンジ部分は、アイロン台に寝かせ、同じようにアイロンを押しつけずにスチームを当てます。
最後に、手ぐしで毛並みを整えてあげましょう。ふっくら暖かに仕上がりますよ。
さて、ここまでマフラーの洗い方についてお話してきましたが、マフラーと同様、冬に欠かせないアイテムがもう1つありますよね。
そうです、スヌードです。
暖かくて肌触りのよいファースヌードの洗い方。
さらには、ふとした瞬間にスヌードについてしまった口紅汚れの落とし方まで紹介している記事がこちら!
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カシミアやウールは、水に濡らしたまま強く力を加えると、縮んでしまう可能性があります。
縮んでしまったマフラー、元に戻す方法はないのでしょうか。
実は、ヘアトリートメント(「アモジメチコン」という成分入り)を使えば、元に戻る可能性があります!
この、ヘアトリートメントに含まれる「アモジメチコン」という成分が、縮んでしまった繊維をまっすぐにのばしてくれるのです。
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和草のエキスで髪を保護するいち髪シリーズ。実はこのトリートメントにも「アモジメチコン」の成分が入っているのです。あんずと桜の香りのトリートメントなので、洗いあがりも楽しみですよね♪
洗面器、または洗面台にマフラー(ストール)全体がつかる程度の水をはります
水にヘアトリートメントを15gほどしっかりと溶かします。
マフラーを液体に浸してやさしく押し洗いし、30分程度そのままつけておきます。
30分たったら洗濯機で30秒ほど脱水、またはタオルドライをし、型崩れしないように注意して陰干しします。
干し方は、上記のマフラーの干し方と仕上げ方法を参考にしてください。
マフラーの選択をする場合、水洗いできないカシミヤやウール素材のものは、思い切ってクリーニングに出すというのも手です。
水洗いできないマフラーは、繊細な素材ですし、何より水洗いできるマフラーよりも上質で高級です。
少しのクリーニング代をけちって、高価なマフラーをだめにしてしまうのでは、元も子もないですよね…。
そこでここでは、クリーニングのメリットや流れをご紹介します!
クリーニングのメリットは、手間がかからず、プロの洗濯の技術を使ってきれいにしてくれることです。
クリーニング店のドライクリーニングでは、水を使わずに溶剤を使うので、マフラーの生地をいためずにクリーニングをしてもらえるんです!
そのため、マフラーの肌触りや風合いを保ったままで長く使えるようになることもメリットです。
マフラーをクリーニングに出す場合、気になるのはその料金ですよね。
クリーニング店によって異なりますが、マフラーのクリーニング代の相場は500~1,000円くらいが多いです。
また、マフラーをクリーニングに出す頻度は、基本的にはシーズンが終わってから!
一年に一回だけであれば、1,000円くらい安いものなのではないでしょうか!
もちろん、クリーニング後は、きれいに折りたたんだ状態で戻ってきます。
でも、店に持っていく時間もないし…。
ちょっとめんどくさいな…。
そんな方には宅配クリーニングという選択肢も!
宅配クリーニングについて詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてみてください!
宅配クリーニングをもっと詳しく!
いかがでしたか?
寒い日には欠かせないマフラー。いつも清潔な状態で身に着けたいですよね。
大事なことは、
この3点です!
せっかくのマフラーを傷めたり、色落ちさせないためにも、必ず確認しましょう。
万が一洗濯をして縮んでしまった!という場合は、ヘアトリートメントを使ってつけ置き。ためしてみてくださいね。
しかし、いくら自宅で洗っても、目に見えない汚れはたくさん付いているもの。
シーズンが終わったら、プロのクリーニング店にお願いすることをおすすめします。
また、色落ちや型崩れをさせたくない大事なマフラーは初めからクリーニングに出すのがおすすめ。
来シーズンも気持ち良く身に着けることができますよ!