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更新日 :2021年04月27日

洗濯表示、進化したものと変わらないものをイラスト付きで完全網羅!

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突然ですが、お洗濯をするとき、洗濯表示はちゃんと見ていますか?

洗濯表示というのは、服のタグについてある、あの小さな絵のこと。
あの小さな絵が、いわばお洋服のカルテ
その洋服のお洗濯に関する情報をすべて含んでいるのです。

この洗濯表示、実は平成28年の12月50年ぶりに変更されました
なぜ50年も変更がなかった洗濯表示が変わることになったのか、いったい、何がどう変わったのか?
この記事で、わかりやすく解説しますね。

洗濯表示を見るべき理由

洗濯表示?いやいや、そんなのいちいち見て洗濯してないし。
洗濯方法なんて、だいたい同じでしょう?
っていうあなた。
大きな間違いです、それ。

そもそも、洗濯表示とは何か。
どうして見たほうがいいのか、ちょっと解説させてください。

洗濯表示とは、「国が決めた実験をもとにつけられた洋服の取り扱いマーク」である。

洗濯表示とは何かをひとことで言うと、こういうこと。

売り手側が、経済産業省の定めた規格の実験にもとづいて、その洋服が傷まない洗濯方法を表示したマークなのです。

つまり、洗濯表示が示している方法で洗濯することが、もっとも衣類を長持ちさせる方法ってこと。
洗濯表示を無視して洗濯をしてしまうと、型崩れしたり、色落ちしたりというお洗濯のトラブルが発生してしまうことがあります。

洗濯表示を確認する=洋服をキレイに長持ちさせるポイント

という認識でいきましょう♪

洗濯表示も時代に合ったものに

では、どうして50年間変わらなかった洗濯表示が、突然変わったのでしょう?

洗濯表示を変える理由は主に2つ。

海外の洗濯表示にあわせるため

最近では、インターネットで海外のサイトから服を買う方も増えましたよね。
もちろん、日本のお洋服を買う海外の方も増えたと思います。

服は海を越える時代なのです。
そのときに、洗濯表示は同じである方がいいですよね。

洗濯方法の進化

お洗濯の方法は、50年のあいだにかなり多様化して、新しいお洗濯の方法が生まれました。

例えば、「ウェットクリーニング」
ウェットクリーニングとは、スーツの汗ジミなど水溶性の汚れをとるためのクリーニングの技術です。

というわけで、ウェットクリーニングの洗濯表示は、今回から新たに加わりました。

逆に「これはもう使わなくなってしまった……」という洗濯方法もあります。

例えば、洗濯物の「絞り方」の洗濯表示。
脱水は、洗濯機で簡単にできる時代になりました。

脱水を洗わす洗濯表示は、自然乾燥のマークに吸収合併。
そのためこの表示は、今回で姿を消します。

洗濯表示も時代に合わせてモデルチェンジ

この他に、洗濯機や洗剤の種類が増えたことも洗濯表示を変える背景となったといわれています。

さて、それではどんな風に変わったのか具体的に説明しますね。

洗濯表示、こんな風に変わりました

ざっと見るとこんな感じ。
形と意味を組み合わせて、全部で22種類あった洗濯表示が、41種類に増えました。
なんということでしょう……。

見た目は、イラストっぽいマークから、アルファベットと記号の、より簡素な洗濯表示になりました。
これも海外の洗濯表示に合わせるため。
ますます分かりにくくなってしまいましたね。

今回、シーンに合わせて、洗濯表示を4つのグループに分けました!

洗濯
脱水・乾燥
アイロン
クリーニング

それぞれのグループにどんな洗濯表示があるのか、ちょっと解説しますね。

洗濯

洗うときに見る洗濯表示です。

以前と変わらず2タイプ
洗い方」と「漂白」の洗濯表示です。

洗濯機にかけたら型崩れしたり、漂白剤で色落ちしちゃったりしたことがあるあなた。
ここを見なかったでしょう?

脱水・乾燥

洗ったあと、脱水して、乾かすときに見る洗濯表示。

洗濯表示の数が2タイプということは変わりません。
絞り方」と「自然乾燥」の2つが、「自然乾燥」と「タンブル乾燥」の2つになりました。

自然乾燥の洗濯表示は、かわいいイラストから四角い記号の洗濯表示になってしまいました。
絶対に古いもののほうがいいですよね~。

アイロン

このグループは、以前と変わらず、アイロンをかけるときに見る「アイロン」の洗濯表示のみ。

アイロンの洗濯表示は、特に変わらないですね。
分かりやすくて、いいです。

クリーニング

洋服をクリーニングに出したときに、クリーニング屋さんが見る洗濯表示。

もともとは、「ドライクリーニング」の洗濯表示のみでした。
そこに新たに「ウェットクリーニング」の洗濯表示が加わり2タイプになりました。

これが、洗濯表示のすべてです。

新表示で押さえておきたいポイント

家庭で洗濯する方法が洗濯・漂白・脱水・乾燥・アイロンの5種類、クリーニング店が処理する方法が2種類の合計7種類のマークに分類されるようになりました。

7種類のうち、必ず表示されているのは洗濯と漂白のマーク。それ以外は省略されることがあります。

省略されているときは、その図柄における最も厳しい処理が適用されるきまりです。

たとえば、アイロンのマークが省略されていたら、高温でアイロン処理をしてもよい、ということ。

洗濯記号が41種類になったというと、41種類の記号があって覚えなくてはいけないの…!?

そんな風に不安に思う人もいるかもしれません。 でも、新しい洗濯表示で使われているマークは、基本的なものが以下の5種類です。

・家庭での洗濯を表す桶のマーク
・漂白を表す△のマーク
・乾燥を表す□のマーク
・アイロンのマーク
・クリーニングを表す〇のマーク

そこに、細かいサインが組み合わされているため、法則を覚えてしまえば、ある意味理解しやすくなっているともいえます。

変わったもの、なくなったもの、増えたもの。

いろいろありますが、頑張って覚えてみましょう。 今回は、記号の覚え方のヒントについても解説しますね。

お家で洗う-1-「洗い方」のマーク


さて、まず洗うときに確かめるのは、「洗い方」の洗濯表示。

「洗い方」の洗濯表示とは?
お家でお洗濯するときの洗濯機の水温コース設定を教えてくれるマーク。

図の上半分に並んでいるマークが旧洗濯表示。
まずはこの旧洗濯表示から説明していきます。

洗濯の方法としては、水洗いNG、手洗い、洗濯機OKの3つがあります。

水洗いNG
洗濯桶に×のあるものが、そもそも水洗いNGであることを意味する洗濯表示です。

手洗い
洗濯桶に「手洗イ」という文字があるのが、手洗いで洗うものの洗濯表示。
手洗いをするときは、水温の上限は30℃と決まっていました。

ちなみに。
手洗いで洗濯するときの正しいやり方の徹底解説は、「手洗いで洗濯する7種類の方法を丁寧に解説!ぬるま湯で短時間がコツ」を参考にしてください♪

洗濯機OK
洗濯機OKを意味するのは、洗濯機の絵の洗濯表示。
洗濯機の絵の中に30、40、60、95という数字が書いてありますよね。
中の数字=水温の上限
また、「弱」という字のあるものは、弱水流や、手洗い、ドライコースなど弱い設定で洗うものを意味します。

さて、ではこの洗濯表示がどのように変わったのでしょうか?

新「洗い方」の洗濯表示

はじめの図の下半分に並んでいる洗濯表示を見てください。

洗濯表示の種類が、水洗いNG、手洗い、洗濯機OKという3種類であることは変わりません。

水洗いNG
水洗いNGのマークは、旧洗濯表示と同じで、変わりません。

手洗い
手洗いのマークは「手洗イ」という文字から、手のイラストの洗濯表示に変わりました。
桶の中に水温上限の数字はなくなりました。
ですが、洗濯表示の意味には水温も含まれていて、40℃が上限になりました。

洗濯機OK
洗濯機OKのマークは旧洗濯表示の洗濯機のイラストから、洗濯桶のようなイラストに変わりました。
水温の上限を表す、洗濯表示の中の数字は30、40、50、60、70、95と細かくなりました。

水で洗うよりもお湯で洗ったほうが汚れは落ちやすいですが、お湯の温度が高いと生地を傷めたり色落ちしたりする場合があるので、しっかりと温度表示を確かめてから洗うようにしましょう。

また、ちょっと難しくなったのが、洗濯表示の下にある線。

線の数=やさしさの数

ん?どういうことなんでしょう。
説明すると、線があるものは、洗うときに「やさしさ」が必要ということ。
洗うときの「やさしさ」っていうと、つまり洗濯機の弱い設定で洗うということなのです。

1本線は、通常のモードで洗っても問題ありません。

ただし、「しっかりコース」や「高洗浄コース」などでは洗わないようにしましょう。
洗濯機で洗うときには洗濯ネットに入れるほうが、お洋服にはやさしいです。

2本線は1本線よりも弱い設定で、必ず弱水流や手洗い、ドライコースなどの弱い設定で洗いましょう。

横線は「-(マイナス)」のように見えなくもないことから、-の数が多い(1本より2本)のほうがより弱く洗う必要がある、とイメージすると覚えやすくなりますよ!

お家で洗う-2-「漂白剤」のマーク

つづいてもお家で洗うときに見たい、「漂白剤」の洗濯表示。

「漂白剤」の洗濯表示とは?
お家で、洗濯物を漂白したいときに、使ってもいい漂白剤の種類を教えてくれるマーク。

ちなみに、漂白剤には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」2種類があります。

・塩素系漂白剤
塩素系は、漂白力がかなり強く、色や柄のある服はもともとの色まで落としてしまうため使えません。

・酸素系漂白剤
酸素系は、漂白力がそこまで強くないので、色や柄のあるお洋服にも使えるのです。

お洗濯するときは、しっかり使い分けたいですね。

ちなみに、それぞれの詳しい使い方は、「漂白剤の使い方を知らずに洗濯の選択に失敗した人が書いた基礎知識」を参考にしてください♪

旧洗濯表示は、上の三角フラスコのようなマーク。
塩素系漂白剤がOKなものと、NGなものの2種類でとても単純です。

塩素系OK
中に、「エンソサラシ」という文字が入っています。
これは、塩素系漂白剤を使ってもいいですよ、という意味。

塩素系NG
左側の、×マークの入ったものは、塩素系漂白剤NGのもの。

さて、この洗濯表示は一体どのように変わったのでしょうか。

新「漂白剤」の洗濯表示

形は、三角フラスコのマークから、三角のマークに。

「三角フラスコが簡略化されて三角になった」と覚えると、分かりやすいかも!

そして、洗濯表示の種類は2種類から、3種類になりました。

新表示では、どちらも使えるもの酸素系漂白剤のみ使えるものそしてどちらもNGなものの3種類。
ちょっと複雑になってしまいましたね。

塩素系、酸素系OK
一番右のノーマルな三角が塩素系、酸素系漂白剤のどちらも使えるもの

塩素系、酸素系NG
一番左の三角にバツのはいったものが塩素系、酸素系漂白剤のどちらも使えないもの

この2つは、分かりやすいですが、厄介なのが真ん中。

三角形が3分割=酸(3)素系漂白剤

真ん中の洗濯表示が、新しく増えたもの。

・塩素系NG、酸素系OK
ノーマルな三角形の中に2本の斜めの線。
塩素系漂白剤は使えませんが、酸素系漂白剤のみ使えるというもの。

これは、三角形が3分割=酸(3)素系漂白剤と覚えましょう♪

乾かす-1-「絞り方」のマーク

洗濯ができたら脱水して、乾かしましょう。
これは、そのときに見る洗濯表示です。

「絞り方」の洗濯表示とは?
洗濯したあとの、絞り方脱水のしかたを教えてくれるマーク。

残念ながらこの「絞り方」の洗濯表示、今回の変更で無くなってしまったのです。
サヨナラ……。

ただ、改変前の平成28年11月までに購入された服にはまだついているので、ちょっと説明しますね。

「絞り方」の洗濯表示は、たったの2種類!

脱水NG
左の大きくバツマークのあるものは、絞ったり脱水したりしてはいけないもの。

脱水OK
右の「ヨワク」の文字があるものは、絞るときに弱く絞る
また、遠心力で脱水する脱水機を使うときは、短い時間で脱水するということも表しています。

これからは自然乾燥の洗濯表示に!

じゃあ、これからは脱水するかしないかの洗濯表示は一体どうやって表示されるの?

それは、続いて紹介する自然乾燥の洗濯表示。
自然乾燥の洗濯表示に、脱水してから干すのか、脱水は不要なのかが統合されるので、要チェック。

もしくは文章で記載される場合もあるので、タグに載ってある文章もよく読んで確かめましょう♪

乾かす-2-「自然乾燥」のマーク

つづいては、今回の変更でベスト・オブ・ガラッと変わった洗濯表示。
「自然乾燥」の洗濯表示。

「自然乾燥」の洗濯表示とは?
洗濯したあとの、干す場所干し方脱水のしかたを教えてくれるマーク。

そして、まず覚えておいてほしいのは、お洋服を干すときには2種類の干し方があるということ。
それは「つり干し」と「平干し」。

つり干しは、文字通りハンガーなどにかけて、つって干すもの
平干しは、洗濯物をタオルなどに置いて、そのままの状態で干すもの。

100円ショップでも平干し用のネットが売られているので活用するとよいですね♪

ニットやセーターなどは、つって干すと型崩れしてしまうため、平干しがおすすめです。

お洋服をキレイに保つには、干し方まで気を付けることが大切ですね。

図の上半分に載っているシャツのイラストのマークが、旧洗濯表示。
旧洗濯表示は、「斜めの線」と「中の文字」に注目です。

斜めの線
斜めの線は、陰を意味しています。
右下に斜めの線が入ったもの日陰干し

マークが入っていないものは、日なたで干しましょう。

中の文字
旧洗濯表示では、シャツがハンガーにつられているイラストのマークがつり干しです。

中に「平」という文字のあるものが平干しです。

これが、新しい洗濯表示ではほんとうにガラッと変わってしまいました…。

新「自然乾燥」の洗濯表示

イラストだったマークが、四角に。
新洗濯表示では「斜めの線」と「線の方向」と「線の本数」に注目です。

斜めの線
斜めの線があるものは日陰干し、入っていないものは日なた干しは変わりません。
でも、斜めの線の数は3本から1本に変わり、線の位置は左上になりました。
日陰感が薄まってしまいましたね……。

では、つり干しと平干しはどうやって表されることになったのでしょうか。

線の方向=干す方向

マークの中の線が、タテ線ならつり干しヨコ線なら平干し
つまり、線の方向が洗濯物を干す方向、ということです。

そしてよく見ると、線が1本のものと2本のものがありますね。

線の本数=脱水するorしない

さきほど述べたように、「絞り方」の洗濯表示がなくなったため、ここに脱水してもいいものか、してはいけないものかが統合されました。

線の本数が脱水するかしないかを表しています。

1本のものは脱水してから干すもの。

2本のものは脱水しないでぬれた状態のまま干すもの。

洗濯表示では「ぬれ干し」といいます。

しかし、まったく脱水をせずに干してしまうと床が濡れてしまうので、タオルなどで軽く水気をふき取ってから干してもよいです。

ちなみに、脱水しないで干した方がよいものって、何でしょう?

・防水加工された化学繊維

レインコートのように防水加工された化学繊維など。
防水加工されているものを無理に脱水しようとすると、洗濯機が壊れてしまう可能性があるのです。

・リネンやトリアセテート

この他に、脱水するとシワになりやすいリネンや、トリアセテートなどシワになりやすく熱や摩擦に弱い素材もぬれ干しにするのがおすすめです。

リネンを脱水にかけてしまうと深くシワが刻み込まれてしまい、干すときにパンパンと叩いたくらいではシワが取れなくなってしまうんですよ。

そのため、リネンの風合いを生かすにはぬれ干しがおすすめなんです!

きちんと洗濯表示を確かめてから脱水しましょう♪

乾かす-3-「タンブル乾燥」のマーク

タンブル乾燥とは、一般的にいう乾燥機のこと。
コインランドリーなどでかける機会が多い方もいらっしゃいますよね。

「タンブル乾燥」の洗濯表示とは?
乾燥機にかけるとき、乾燥機にかけてもいいものなのか、また設定温度を教えてくれるマーク。

これは今回、新たに増えた洗濯表示です。
よろしくね。

大きく×の入ったマークは、乾燥機にかけるのが、NGのもの。
それ以外の2つは、乾燥機にかけてもOKなものです。

ただし、上限温度が決まっているので注意。

●の数=乾燥機の排気温度の上限

●の数が多いほど、乾燥機の上限温度が高い、ということなんです。

●は、60℃まで。
●●は、80℃まで。

今まで乾燥機の洗濯表示がなかったなんて、意外ですね。

「アイロン」のマーク


乾いたら、次はアイロンをかけましょう。

「アイロン」の洗濯表示とは?
アイロンをかけるときに、設定温度を教えてくれるマーク。

図の上半分に載っているのが、旧洗濯表示。

×の入ってるマークが、アイロンNGなもの。

上限温度は、漢字で表されていました。

「低」は80~120℃まで、「中」は140~160℃まで、「高」は180~210℃までを表していました。

ちなみに、アイロンの設定温度を、素材ごとにどう設定するのかに関してはこの記事がオススメ♪
アイロンの温度は表示通りが道理ゆえ覚える必要ないのに愚直に解説。

新「アイロン」の洗濯表示

形は少し変わりましたが、温度を示すものが変わっただけなので、ご安心を♪

アイロンをあててはいけないものの洗濯表示はそのまま、大きく×の入ったものです。

また、漢字ではなくマークの中の●の数で表されるようになりました。

●の数=アイロンの温度の上限

丸の数が少ないほど低温、多いほど高温です。

上限温度は●が110℃、●●が150℃、●●●が200℃です。

●はスチームなしでアイロンがかけられます。

目安の温度は、新しい表示の方が古いものよりも10℃ずつ低くなっていますね。

お店で洗う-1-「ドライクリーニング」のマーク

最後に、クリーニングの表示について説明しますね。
家庭での水洗いができない場合は、クリーニング屋さんに任せましょう♪

「ドライクリーニング」の洗濯表示とは?
水洗いがNGなものの汚れを有機溶剤という液体を使って落とすドライクリーニングのときにクリーニング屋さんが溶剤の種類や弱さなどを参考にするマーク。

ドライクリーニングの有機溶剤には2種類あるのです。
それが「石油系」と「パークロロエチレン」。
あ、ちなみにこれはまったく覚えなくていい名前ですよ。

古い洗濯表示には、3種類あります。

ドライクリーニングNG
×の入ってるものが、ドライクリーニングができないもの。

石油系のみOK
「ドライ セキユ系」の文字が入っているものが、石油系の溶剤のみを使えるもの。

石油系、パークロロエチレンOK
「ドライ」という文字のみ入っているものが、両方の溶剤を使っていいもの。

新「ドライクリーニング」の洗濯表示

新しい洗濯表示でも、3つの種類は変わりません。

しかし、マークの中には文字ではなく、アルファベットが入っていますね。
新しい洗濯表示には石油系、パークロロエチレンのどちらを使うのかがはっきりアルファベットによって表されています。

ドライクリーニングNG
×の入っているものは変わらず、ドライクリーニングできないもの。

石油系のみOK
中に「F」の文字が入っているものが、石油系の溶剤のみを使えるもの。

石油系、パークロロエチレンOK
中に「P」の文字が入っているものが、両方の溶剤を使っていいもの。

そして、洗濯表示の下に線があるものもありますね。

線の数=やさしさの数

下線はやさしさ。
つまり、下に線のあるものは、洗うときに弱い設定で洗うものということ。

いろいろと説明しましたが、ここはクリーニング屋さんにおまかせすれば大丈夫です♪

お店で洗う-2-ウェットクリーニングのマーク

ウェットクリーニングってちょっと聞きなれない名前ですよね。
こちらも、今回新しく増えた洗濯表示。

「ウェットクリーニング」のマークとは?
ドライクリーニングでは落とせない、汗など水溶性の汚れを落とすためのウェットクリーニングのときに、クリーニング屋さんがクリーニングの弱さなどを参考にするマーク。

〇の形を使うのはドライクリーニングと同じですね。
中の文字がWで「ウェットクリーニング」を表しています。

大きく×の入ったマークがウェットクリーニングNGの洗濯表示。

そしてまたもや、洗濯表示の下に線の入ったものがありますね。

線の数=やさしさの数

ここでも登場しました。
線の数は洋服に対するやさしさの数。
洋服に対するやさしさ。
つまり、線の本数が多いものほど、弱い設定で洗濯してくださいということなのです。

いろいろと説明はしましたが、これもクリーニング屋さんにおまかせしちゃいましょう♪

洗濯表示が使用されていない場合

これだけマークがあれば、洗濯の仕方はバッチリ♪そのお洋服に対して、最適な洗い方が選べますよね。

…ところで。

洗濯表示が使用されていない衣類があること、ご存知ですか??

これは古着や海外品などでよく見られるケースです。もちろん表示が無いからといって、適当に洗っていいという訳ではありませんよ!

特殊な作りをしていて、洗い方に困るお洋服もあるでしょう。そんな時のために、今回はおまけとして対策方法も載せておきますね!

万が一に備え、知識として知っておきましょう♪

古着など

古着などの衣類には、洗濯表示が無いものもしばしば。

最近はメルカリなどでも簡単に購入できるので、案外見かけることになるかも…

そもそもどうして表示が無いのか、と言うお話ですが、厳密にはタグがありません。これは主に、購入者が切ってしまうのが原因です。

え?じゃあ洗濯方法が分からないじゃん!なんて思いますよね。でも結構いるみたいですよ。

主に切る理由は以下のようなこと。

・チクチクして邪魔
・何か記入してあった
・透けた時に見栄えが悪い
・少し当たるとくすぐったい

特に肌着は切る傾向にあるようです。

人によってはブランドタグまで切ってしまうみたいですよ!勿体ない。

記入に関しては、子供服などに書かれた名前などを捨てるためですね。古着なので、個人情報的なものは切る人が多いようです。

海外品など

海外のお土産品などで遭遇するであろうタグ無し品。

個人ブランドB級品で見られるようですね。メルカリなどでも販売されている可能性があるので注意が必要。

Tシャツなどシンプルな作りならいいのですが、複雑な衣類は困りますよね。

ここからは、古着もあわせて解決案を挙げていきたいと思います。

洗濯表示がない場合の解決案

それでは、洗濯表示がない場合の解決案をみていきましょう!

説明欄を見る

メルカリなどネットで購入する場合は、説明欄をよく見ましょう。

親切な出品者であれば、キチンと明記されているはずです。洗濯表示については書いていなくても、タグの有無は品質に関わるので記載があるはず。

最悪、返品も視野に入れて購入しましょう。

プロに聞く

一言で衣類といっても、その種類はさまざま。

こんな時、確実な方法はプロに聞くこと。

実際にクリーニング店へ持ち込んで、相談してみるはオススメ。もちろん、そのままお任せしてもいいですよ♪

その他には、質問サイトに画像をあげて質問するのもアリ。

事実こうした手段を取っている人もいるので、参考までに見てみると良いかもしれません。

まとめ

覚えるのも大事ですが一番大事なのは、表示どおりに正確なお洗濯をすること。
もしも分からなければ、そのつど確認しましょう。
古い表示のお洋服も、確認してくださいね♪

ただし、洗濯表示がない場合や大切な衣類の場合は、無理に自分でなんとかしようとせず、洗濯のプロであるクリーニング店にお任せすることも考えてみてください!

迷った場合は、プロにお任せすると確実ですよ。 自分で洗濯する場合は、くれぐれも色落ちや型崩れのないように、お洋服のカルテをよく見て正しく洗濯しましょう。