【素材別】油性ペンの落とし方!服・壁・床などの汚れを簡単に落とす方法
落ちにくい油性ペンは役立つ一方で、誤って書いてしまったときに困りますよね。今回は服や机、壁紙や床、プラスチックや金属など素材別に落とし方をまとめました。クレンジングや日焼け止め、消しゴムやみかんの皮など、お家にあるアイテムでも落とすことができる場合があるので、ぜひ試してみてくださいね。
目次
油性ペンってどうして落ちにくいの?
油性ペンは水性ペンと違い「落ちにくい」というイメージがある方も多いはず。そもそもなぜ油性ペンは水性ペンと違い落としにくいのでしょうか?それは、主に下記の2つが理由です。
着色剤を油に溶かしているから
水性ペンは着色剤を水に溶かしていますが、油性ペンは油に溶かしています。そのため、揮発性が高くて乾きやすく、耐水性にも優れているので、落としにくくなっています。
樹脂や定着剤が含まれているから
油性ペンには「樹脂」と「定着剤」が含まれています。定着剤はプラスチックやビニールに書いてもはがれないようにする役割があり、樹脂は溶剤・着色料・樹脂のつなぎとしての役割があります。これらの働きで油性ペンはより落ちにくくなっています。
油性ペンが落としやすい素材と落ちにくい素材は?
油性ペンを落としやすい素材
・ガラス
・プラスチック
・金属製品(アルミ以外)
・陶器
・ホワイトボード
油性ペンを落としにくい素材
・紙
・木
・塩化ビニールやゴム
・アルミ
・石
・レンガ
・コンクリート
・革や合成皮革
基本的に凹凸がなくつるつるしたものは落としやすいですが、表面がざらざらしているものや、溶剤に耐性がない素材は落ちにくいです。また、奥まで染まってしまった木材や時間が経ったアルミなどは落ちないことがあります。
比較検証!服についた油性ペン汚れを落とすのに効果的な洗剤は?
ここでは、汚れ落としによく使われる6種類の洗剤を使って、服についた油性ペンの汚れを落とすのに向いている洗剤はどれか、実際に検証してみました!
・洗濯用弱アルカリ洗剤
・酸素系漂白剤(粉末状の酸素系漂白剤を水で薄めたもの)
・無水エタノール
・クレンジングオイル
・除光液
2. 30分待つものと1時間待つものに分ける
3. 洗剤をつけて5分間置く
4. もみ洗いする
検証結果
30分置いたもの
上の4つは、汚れ自体がそのままはっきり残っているため、あまり効果がない様子……。この実験で最も汚れを落とせたのは、クレンジングオイルですね。除光液は完全に落とせたわけではありませんが、汚れを分解することはできたようです。
1時間置いたもの
上の4つは、やはり汚れがそのまま残ってしまっていますね。クレンジングオイルも除光液も汚れを分解してくれるので、結構キレイになっています。しかし、30分放置したものと比べると汚れ落ちはよくないですね。
【総評】油性ペンの汚れにはクレンジングオイル・除光液がおすすめ!
油性ペンを落とすのにおすすめの洗剤は「クレンジングオイル」と「除光液」でした!
油性ペンは油溶性の汚れで、油溶性の汚れは水ではなく油に溶けます。そのため、主成分が油のクレンジングオイルが汚れ落ちが良かったという結果になりました。また、主成分がアルコールである除光液も油溶性の汚れを分解することができます。
時間がたった汚れはクレンジングやアルコールでも落としにくいので、汚れがついたら早めに落とすことも大切です。
【素材別】簡単にできる!油性ペン汚れの落とし方
ここからは素材別に油性ペンの落とし方について解説します。素材によって汚れを落とすためのおすすめのアイテムが変わってくるのでチェックしていきましょう。
【服・布】クレンジングを使った油性ペンの落とし方
比較検証でも紹介した通り、服のような布製品についた油性ペンの汚れには「クレンジング」や「除光液」を使う方法がおすすめです。大事なお洋服や水洗いできないお洋服の場合は、型崩れや色落ちを防ぐためにもクリーニングに出しましょう。
・タオル(当て布)
・歯ブラシ
・クレンジングオイルまたは除光液
2. 汚れの裏からクレンジングたは除光液を垂らす
3. 歯ブラシでトントン叩く
4. 水またはお湯で洗い流す
5. 通常通り洗濯する
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【肌・皮膚】日焼け止めを使った油性ペンの落とし方
肌(皮膚)についた油性ペンには、「日焼け止め」や「口紅」などのアイテムを使うのがおすすめです。日焼け止めの主成分である油分、口紅の主成分の乳化剤が油性ペンの汚れを浮かして落とします。
・日焼け止めまたは口紅
2. ティッシュでふきとり水で流す
【壁紙・床・ビニール・金属】エタノールを使った油性ペンの落とし方
壁紙や床、ビニールや金属などについた油性ペンの汚れには「除光液」や「消毒用エタノール」がおすすめです。塗装がはげてしまうことがあるので、塗装されているものには使わないようにしましょう。
・タオル(当て布)
・歯ブラシ
・クレンジングオイルまたは除光液
2. その雑巾を汚れ部分に当てる
3. 消毒用エタノールをつけた部分をたわしで擦る
4. 最後に水拭きする
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【机・木製家具】みかんの皮を使った油性ペンの落とし方
みかんの皮には「リモネン」という油汚れを落とす成分が含まれており、机のようなコーティングされた木製家具についた油性ペンの汚れを落とすのにおすすめです。ただし、コーティングされていない木材には油性ペンが染み込んでしまうため落とすことがむずがしく、みかんの皮を使用すると材質が変色してしまうこともあるので注意しましょう。
・雑巾2~3枚
2. 雑巾で水拭きする
【プラスチック】消しゴムを使った油性ペンの落とし方
プラスチックに付いた油性ペン汚れには、ポリ塩化ビニルを原材料に作られた消しゴムがおすすめです。消しゴムで落とすことができない場合は、エタノールや除光液を使う手もありますが、プラスチックが溶けてしまうこともあるので注意しましょう。
油性ペンの落とし方に関するQ&A
時間がたった油性ペンの汚れは落ちる?
A. 時間が経つと定着して落としにくくなるので早めに正しく対処しましょう
時間が経ち完全に乾いた油性ペンの汚れは、定着していて完全に落とすことは難しいです。汚れてしまったら素材に合った方法でできるだけ早めに対処しましょう。
油性ペンと一緒に洗濯してしまったらどうしたら良い?
A. 衣類についた油性ペンの汚れは除光液やクレンジング、洗濯槽についた汚れはエタノールで落としましょう
衣類についてしまった油性ペンの汚れには除光液やクレンジングを使うのがおすすめです。洗濯槽にも油性ペンの汚れがついてしまっている場合はエタノールを使用しましょう。時間が経つと落としづらくなってしまうので早めに対処することが大切です。
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