暑い季節は、ヒトや自分の体臭が気になります。特にワキガの方は悩みの多い時期ではないでしょうか?クサッ!洗濯したのにニオイや黄ばみが落ちてない!!こんな経験ありませんか?制汗対策をしても服が臭かったり汚かったりしたら、元も子もないですよね。今回は、ワキガの人が悩みがちなトラブルを解決するための効果的な洗濯方法をまとめてみました。
誰もが知っているであろう「ワキガ」という言葉ですが、詳しいメカニズムや原因などを知っている方は少ないのではないでしょうか?そこで、ワキガについての知識を簡単にまとめてみました。
そもそもどうして他の人と比べてニオイがキツくなるのでしょう?
原因は汗を分泌する汗腺という組織にあるんです!この汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。このうちアポクリン汗腺から分泌される汗がワキガの主な原因。この汗に含まれる皮脂などが脇に存在する雑菌に分解されるときに、ワキガ特有の嫌なニオイを発するのです。
ワキガは一般的にこのアポクリン汗腺が多い人を指します。そしてこのアポクリン汗腺は服の汚れにも関係があるのです。
わきの下の黄ばみも、このアポクリン汗腺から分泌される汗が原因。アポクリン汗腺の汗は「リポフスチン」という色素を持っています。この色素が他の汗と混ざり合って洋服に付着し、黄ばんでしまうのです。
ワキガは遺伝による影響が強く、国や民族によって割合が大きく異なります。日本ではおよそ10人に1人がワキガと言われていますが、欧米人や黒人は7割以上の確率だそう。比較してみるとその割合の低さがわかりますが、それでも10人に1人は十分に多い気もしますよね…。
ワキガの話なんて自分には関係ない!そう思っているあなた!気づいていないだけで周りの人から臭いと思われているかもしれません。簡単にできるワキガのチェックシートがあるのでやってみましょう。以下の項目に7つ以上当てはまる人はワキガの可能性が高く、3つ以下であれば低いそうです。
出典:https://www.maria-cl.net/medical/wakiga/check/
もし多くのチェックに当てはまるようであれば、病院で相談してみることをお勧めします。また、チェックシートを見ると8番や9番のように日頃の生活習慣もニオイに大きく影響を与えていそうなことがわかりますね。
チェックを終えていくつか当てはまる方もいたのではないでしょうか?気づいていないだけで実は服がにおっているかも…。不快な思いを他の人にさせないためにも洗濯方法を見ていきましょう!
ワキガが原因のしつこい黄ばみやこびりついたニオイ、どうやって落とせばいいのでしょう?普通に洗濯しただけでは落ちませんよね。悩める人に向けて洗濯方法をいくつか紹介します!
近年注目を集め、テレビなどで取り上げられることもあるセスキ炭酸ソーダ。アルカリ性の成分で服についた皮脂や汚れを落としてくれます。ワキ周りや気になる部分にスプレーした後に、洗濯するだけで十分効果がありますよ。
また、洗濯後の消臭スプレーとしても使えるので、普段使いにも便利です。薬局やネットで手軽に買えるのでぜひ試してみてください。
掃除アイテムとして万能な重曹!ニオイ対策にも役立つんです!セスキ炭酸ソーダと同じくアルカリ性成分で消臭効果は抜群。洗濯ものに大さじ1~2入れるだけで十分です。それでも頑固なニオイが落ちない場合は、気になる部分に直接かけてお湯で揉み洗いするのがオススメですよ。
漂白剤は色汚れを落とすだけじゃないの?
いいえ、実は除菌効果もあります。汗や皮脂によって繁殖した雑菌に対して、強い効果を発揮するんです。
洗濯の際に入れるだけでも効果はありますが、お湯につけ置きするのが1番効果的。この際に先ほど紹介した重曹と一緒に使うとより汚れが落ちやすくなりますよ。
また、粉末タイプと液状タイプのものがありますが、粉末タイプの方がより消臭効果や除菌効果が狙えるのでおススメです。
家庭で水洗いできないものはクリーニングに頼んでみるのがオススメ!ただ、クリーニングに出す際はドライクリーニングではなく、汗抜きをお願いしましょう。ドライクリーニングは油汚れを落とせても水性の汚れに弱く、繊維にしみ込んだ汗の汚れには効果が薄いそうです。
汗抜き処理はドライクリーニングと違い、水洗いが難しい衣類を特殊な洗剤を使用して水洗いするもの。汗抜き処理によってワキガのニオイを落とすことが出来るので、ぜひ試してみましょう。ただし、やりすぎると生地に負担をかけるのでご注意ください。
ニオイや汚れがついてからでは、落とすのにも時間がかかります。ニオイが移るのを予防できればそれが1番ですよね!そこで簡単にできる予防方法を紹介していきます。
洗濯かごや洗濯槽に、洗濯物を入れっぱなしにしておくと、菌やニオイが他の洗濯物に移ってしまいます。一緒に置いておかずに、こまめに洗うことが大切ですね。脱いだ後にすぐ服の脇の下に漂白剤をつけることで、他の洗濯物に移ることを防ぐこともできます。
おすすめ 商品
ニオイそのものを予防できるに越したことはないですよね。服に移るのを予防するためにも、デオドラント用品を活用しましょう!
ニオイ対策として制汗剤も薬局で売られているけど、違いはあるの?主な違いとしてデオドラント用品は汗による雑菌の繁殖を抑えますが、制汗剤は毛穴に働きかけることで発汗を抑えるものです。
どちらもニオイ対策に効果がありますが、制汗剤は体温調節の機能を抑えてしまうので、出来るだけデオドラント用品を使いのがオススメします。
汗がにおうのは、時間とともに雑菌が汗を分解することで、嫌なニオイが発生するのが原因です。そのため、汗のニオイが強くなる前に汗を拭きとれば、嫌なニオイも発生しません。ふき取る際には濡れタオルやデオドラントシートなどを活用しましょう。
また、濡れたまま放置しておくと雑菌が繁殖する原因になるので、よく乾かすことが大切です。
ニオイ。自分ではなかなか気づきにくいものですが、周りは否が応でも気づいています。特に夏に近づくと、ニオイはどうしても強くなってしまいますよね。ワキガの方もそうでない方も、今回紹介した洗濯方法や予防方法を活用して、周りの人も快適に過ごせる環境を作っていきましょう!
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