長襦袢のたたみ方を写真でわかりやすく解説!半衿のお洗濯もご一緒に

■長襦袢をたたむ前に、干す→汚れを落とす→半衿を外す→洗濯する!
■長襦袢のたたみ方には、目安になる線がある!生地を整えながらたたもう
■取り外した半衿は素材を確認して、洗えないものは迷わずクリーニング

まっつん

更新日:2020年04月17日

わたしたちにとってちょっと特別な衣装、着物。
大切な節目である成人式や結婚式も、普段の生活も、華やかに彩ってくれる存在ですよね。

そんな着物を着るときに欠かせない存在、なんだかわかりますか?
それは、長襦袢(ながじゅばん)です。

着物を着るときには、かならず必要な長襦袢。
着物のベースとなる大切な存在ですが、あなたは正しいたたみ方を知っていますか?
着物のたたみ方は知っているけど、長襦袢はあまり気にしたことがなかった、という方も多いはず。

今回は、長襦袢のたたみ方はもちろん、しまう前に確認してほしいことや、長襦袢につけて着る半衿(はんえり)のお手入れ方法についても解説していきます。
長襦袢の正しいたたみ方と保管法を知って、素敵な和服ライフを目指しましょう♪

たたむ前に4つのステップ

まずはじめにご紹介したいのは、長襦袢をたたむ前にしておきたいことについて♪

長襦袢は着物よりもより肌に近い状態で着用するので、キレイな状態を保ちたいですよね。
長襦袢は、着た後のアフターケアがとっても大切です!
着終わったら、次の4つの手順でアフターケアをしてください。

湿気をとる
汚れのチェック
半衿を外す
洗濯する

Step1. 湿気をとる

長襦袢を着た後一番にしてほしいのは、湿気をとること!
長襦袢も着物と同じように、湿気が大敵です。カビさせたくないですもんね。
着物と一緒に、湿気を取っておきましょう♪

用意するもの

・着物専用ハンガー
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袖まで綺麗にかけておける、着物専用ハンガーの2本セットです。2本あれば、振袖と長襦袢を別々にかけておけますね♪帯をかける帯かけがついていたり、竿が伸縮可能でサイズ調整ができたりと、高機能な着物ハンガーなので、重宝しそうです!

   手 順  

1. ハンガーにかける
長襦袢を広げて、着物用ハンガーにかけておきます。

 

2. 干す
直射日光が当たらず、電気を消した風通しの良い部屋で、1~2日干しておきましょう。

 

Step2. 汚れのチェック

お手持ちの長襦袢にシミなどの汚れはついていませんか?

長襦袢で汚れがつきやすいのは裾の部分なので、重点的に確認しましょう。
シミは時間がたつほど落としにくくなってしまうので、そのままにしておくと落とせなくなってしまいます!

クリーニング屋さんにお願いしたり、ついたばかりのシミは水洗いをしたりして、きちんと処理をしておきましょう。

 

Step3. 半衿を外す

長襦袢をご家庭で洗濯する場合には、まず半衿を外す必要があります。
長襦袢と半衿ではお洗濯の方法が違うので、きちんと別にしてから洗ってくださいね。

長襦袢だけでなく、半衿もお洗濯が必要です。
そのときにはキレイに見えてそのままにしておいて良さそうな気がしてしまいますが、洗わずにしまうと汗ジミや衿垢などが茶色く変色してきてしまうことも・・・

半衿のお洗濯の仕方は、長襦袢のたたみ方の後に解説しているので、そちらを参考にしてください。

POINT
半衿を外すときには、生地がつるのを防ぐために、縫い糸は引っ張らずに、細かく糸を切って外してくださいね!

 

Step4. 洗濯する

長襦袢にシミなどの汚れがなかった場合でも、汗をかいていたものをそのままにしておくと変色してしまうことがあるんです。
だからしまう前には、一度お洗濯をしておきたいもの。

こちらの記事「長襦袢と帯の洗濯は縮みに注意。ちなみに言うと桐箱GOODで霧NG」に長襦袢の洗濯の方法が書いてあるので、チェックしてくださいね。

半衿の外し方がよく分からないなど、長襦袢を自分で洗うのが心配な場合には、クリーニングの専門店にお願いすると安心です♪

 

たたみ方を写真つきで解説


さて、長襦袢をたたんでしまう準備はばっちりですか?

長襦袢のたたみ方は、着物のたたみ方の「本だたみ」よりも簡単です。
写真つきで分かりやすく解説していくので、やってみてくださいね♪

各部分の名前紹介

まずははじめに、長襦袢の部分の名前を紹介していきます。
たたみ方の解説の中でいくつか名前が出てくるので、分からないものがあったらこちらに戻って確認してみてくださいね♪

きちんと覚えておいて欲しいのは、脇線(わきせん)です。

長襦袢は、前身頃(まえみごろ)と後身頃(うしろみごろ)を縫い合わせてありますよね。
その縫い目が長襦袢の脇のところにあり、それを脇線といいます。

脇線で長襦袢を折ったり、脇線を目印にして長襦袢を折ったりする手順があるので、ぜひ覚えておいてくださいね♪

 

たたみ方本編

お待たせしました!
長襦袢のたたみ方をご紹介していきます。

1. 長襦袢を置く

長襦袢を、頭の方が左、裾(すそ)が右になるようにして、きれいにのばした状態で自分の前に置いてください。

 

2. 脇線に沿って折る

まずはじめに自分から見て手前側にある前身頃を、脇線(わきせん)で折りこんでください。次に、自分から見て奥側にある前身頃を、脇線で折りこみます。

正しく折ることができていれば、3枚目の画像のように、長襦袢を着ているときのように前身頃が重なっているはずです。

 

3. 手前側にある袖(そで)と身頃を折り、袖を折り返す

まずは、手前側にある袖と身頃から折っていきます。
このとき、手前側の脇線が身頃の中心にくるように、奥側に向かって折りましょう。
1枚目の画像で、ピンクの点線が水色の点線に重なるようにします。

そして、手前側の袖を、袖の手を出す方の端が折り目から少し内側になるように、手前側に向かって折り返します。
3枚目の画像で、緑の点線どうしを重ねるようなイメージです!

正しく折ることができていれば、4枚目の画像のように、三つ折りのようになっているはずです。

 

4. 奥側の袖と身頃を折り、袖を折り返す

次は、奥側の袖と身頃を、手順3と同じように折っていきます。
奥側の脇線が身頃の中心にくるように、手前側に向かって折ります。
1枚目の画像のように、ピンクの点線を水色の点線に重ねます

そして、奥側の袖を、袖の手を出す方の端が折り目から少し内側になるように、奥側に向かって折り返します。
今回も手順3と同じように、2枚目の画像で緑の点線どうしを重ねるイメージです!

 

5. 整える

写真のように折れていることを確認したら、シワを伸ばし、キレイな状態にします。

 

6. 三つ折りにする

たたんだ長襦袢を、三つ折りにします。

POINT
三つ折りにするときは、まずはじめに裾を、たたまれて内側に入っている「袖の端よりも右側の位置」を目安に、1度折ります。それから二つに折るようにしてみてください。

こうすると、袖に残る折り目が少なく済むので、とてもおすすめですよ♪

 

7. 完成

これでキレイにたたむことができました!

安心してしまうことができますね♪

 

半衿をお洗濯する前に確認すること

色鮮やかで綺麗な半衿がかけられた衿もとは、とっても素敵ですよね。
思わず見とれちゃいます。
着物姿を彩ってくれる半衿も、できることならその鮮やかさを保っておきたいもの。
そのためには、しまう前に半衿もお洗濯するのがオススメです♪

長襦袢につけた半衿は、長襦袢のお洗濯の前に外しておきましたね。
半衿をご家庭でお洗濯する場合は、必ず長襦袢から外して別々にお手入れしてください。

注意
長襦袢と半衿ではお洗濯の方法が異なるので、一緒にお手入れしてしまうと生地を傷めてしまうことがあります。

 

半衿のお洗濯の前に

半衿のお洗濯の前に、まず確認しておかなきゃいけないことがあります。

それは、半衿の種類。素材や、刺繍の有無などのことです。
半衿の種類によっては、ご家庭で洗濯できる場合できない場合があるんです。

注意
ご家庭で洗濯できないものを無理に洗濯してしまうと、半衿の綺麗な刺繍の色や、質感が失われてしまう可能性があります。

せっかくの大切な半衿だから、きちんと確認してそんなことにはならないようにしてくださいね!

 

洗濯できないもの

レース素材の半衿
ちりめんの半衿
刺繍半衿
金銀使いの半衿

素材がレースやちりめんの半衿、そして細かい細工がされた半衿は、専門のクリーニング業者さんにお願いしましょう。

水洗いをするとすごく縮んでしまったり、風合いが損なわれてしまったりします。
せっかく特別な半衿をお持ちなので、大切にしてくださいね♪

 

洗濯できるもの

正絹(しょうけん)の半衿
ポリエステル・木綿の半衿

絹が100%の素材である正絹、またはポリエステル・木綿の半衿で、さらに先にご紹介した洗濯できない半衿の特徴に当てはまらない半衿は、ご家庭で洗濯することができます!

正絹の半衿か、ポリエステル・木綿の半衿かによって洗い方は異なるので、別々にご紹介していきますね。

具体的な手入れ方法


 

それでは洗濯へ移る前に、日頃から行える半衿のお手入れ方法です。
一見汚れていないように見えても、汗シミなどは時間が経つと目に見えるもの。
いざ取り出した時に、目立っていたりするものです。

洗濯まではいかないまでも、少しのお手入れで解決できるかも。
そんな場合に役立ててほしいテクニックですので、ぜひご覧ください。

何事も悪化する前に防いだ方が、時間もかからずに済みますよ♪
それではいきましょう。

手順通り正確に

用意するもの

・半衿
・タオル
・桶(浸かるサイズ)
・中性洗剤
・歯ブラシ
・アイロン

手順

1. 半衿を外す
お手入れのたびに外すのは面倒かも知れませんが、大切なこと。
生地を傷めないためにも、丁寧に糸を切って外しましょう。

2. つけ置き
半衿がしっかり浸かるくらいに水を張り、中性洗剤を少しだけ入れましょう。
お湯じゃないの?と疑問を持つ方もいるかも知れませんが、必ず水にしてください
汚れが目立たないようであれば、そのままつけ置きでOK。手順4へ。
落としたい汚れがある場合は、手順3へ進みましょう。

3. 歯ブラシで落とす
汚れには直接歯ブラシを使い、丁寧に落としていきましょう。
この時強く擦ってしまうと、生地が傷んでしまうので要注意。
しつこい汚れもムキにならず、あくまでやさしく擦ってあげましょう。
その後つけ置きをして、次に進みます。

4. すすぎ
洗剤が残らなように、しっかりすすぎましょう。
色柄ものの場合、洗剤が残っていると変色する恐れがあります。
すすぎ過ぎも生地を傷めますが、様子を見ながらこの工程を繰り返してください。

5. 乾かす
すすぎ終わったらタオル等でやさしくはさみ、水気を取ります。
絶対に絞ってはいけませんよ
できたら風通しの良い場所を探して陰干しです。

6. アイロンがけ
ある程度乾いたら、アイロンをかけていきましょう。
少し濡れていた方が、シワもよく伸びるのでオススメです。
全工程が終わっても湿っているようでしたら、再度陰干しをして終了です。

気をつけるべき点

上の工程で気を付けたいポイントをおさらいしましょう。
せっかくお手入れしたのに、傷んでしまえば逆効果。
正しい知識さえ持っていれば、必ず良いものになりますよ♪

・お湯は使わない
先ほども少しお話しましたが、つけ置き等にお湯の使用はNGです。
理由は縮み。生地によってはお湯を苦手としているものもあるのです。
生地別にご紹介してもいいのですが、すべて水で対処すれば問題ありません♪
汚れが落ちやすいイメージのお湯も、今回ばかりは控えましょう。

・丁寧に扱う
全工程そうなのですが、着物類は繊細な生地が多く、雑に扱うとシワが残ります
さらに染物も滲んだり、色移りしたりと大変なので、丁寧に扱うことが大前提
間違ってもかたく絞ったりはしないでくださいね!

・日光は避けて陰干し
さらっと説明してしまいましたが、日当たりを避けることもポイント。
直射日光や紫外線は、洗濯物の色をあせさせる働きがあります。
早く乾くイメージがありますが、繊細な生地、色物は陰干しがオススメです。

半衿の洗い方2通り

さて、お持ちの半衿はお洗濯ができる種類の半衿でしたか?
それでは半衿のお洗濯方法をご紹介していきます♪

先ほどちょっとだけお話ししたように、半衿のお洗濯方法は、半衿の素材の種類によって2通りあります。
まずは正絹の半衿の場合、次にポリエステル・木綿の半衿のお洗濯のやり方を解説していきます!

正絹の半衿は手洗い

正絹の半衿のときは、かならず手洗いでやさしくお手入れしてあげましょう。

用意するもの

・洗面器
・中性洗濯洗剤(おしゃれ着用洗剤)
・やわらかいタオル
・アイロン
・アイロン台
・ハンガー

   手 順  

1. 洗浄液を作る
洗面器に水を張り、中性洗剤を5~6滴溶かします。

注意
お湯を使うと生地が縮んでしまうことがあるため、水を使ってくださいね。

 

2. 洗う
半衿を洗浄液の中につけて、力をいれずにやさしく洗いましょう。半衿を、洗浄液の中でなでるようなイメージです。汚れの激しいところは、汚れた部分を軽くつまむようにして、指先だけを使って洗うと上手くいきます。

注意
生地がこすれると色落ちしてしまうことがあるので、あまりこすらないように注意してくださいね。

 

3. すすぐ
水でよくすすぎましょう。

 

4. タオルにはさむ
洗濯機から出したら、半衿をやわらかいタオルにはさんで表面の水分を取ってください。

 

5. アイロンをかける
半衿が濡れているままの状態で、アイロンをかけて半衿を伸ばしていきます。
生地を引っ張るようにしてアイロンで伸ばし、半衿を半乾きの状態にします。

 

6. 陰干しする
ハンガーに半衿をかけて形を整え、そのまま日の当たらないところで陰干しをします。

 

ポリエステル・木綿の半衿は洗濯機で!

ポリエステル・木綿の半衿のときは、なんと洗濯機でお洗濯することができるんです!
もちろん、先にご紹介した手洗いの方法でも大丈夫ですが、お時間のない方はぜひ洗濯機も活用してみてくださいね♪

用意するもの

・ネット(半衿の大きさに合ったもの)
・中性洗濯洗剤(おしゃれ着用洗剤)
・やわらかいタオル
・アイロン
・アイロン台
・ハンガー

   手 順  

1. ネットに入れる
半衿をネットに入れます。半衿の大きさに合ったネットを使ってくださいね!

 

2. 洗濯機にかける
中性洗剤を入れて、洗濯をはじめましょう。
ご自宅の洗濯機に、「手洗いコース」などのやさしく洗える設定があるときは、そちらをぜひ使って洗ってくださいね♪

注意
洗濯機での脱水はしないでください!
生地を傷めてしまいます。

 

3. タオルにはさむ
洗濯機から出したら、半衿をやわらかいタオルにはさんで表面の水分を取ってください。

 

4. アイロンをかける
半衿が濡れているままの状態で、アイロンをかけて半衿を伸ばしていきます。
生地を引っ張るようにしてアイロンで伸ばし、半衿を半乾きの状態にします。

 

5. 陰干しする
ハンガーに半衿をかけて形を整え、そのまま日の当たらないところで陰干しをします。

 

まとめ

いかがでしたか?

長襦袢をたたむ前には、4ステップでお手入れが必要です。
長襦袢をきれいなまま保管しておくために、必ず行ってくださいね♪

長襦袢のたたみ方は、着物のたたみ方の本だたみよりも簡単
ぜひきちんとしたたたみ方で、シワにならないようにしまっておきたいですね♪

半衿のお洗濯の方法もご紹介したので、
正絹の半衿は手洗い
ポリエステル・木綿の半衿は洗濯機
洗ってみましょう。

また、振袖のたたみ方も知りたい!という方は、「振袖のたたみ方を知らないあなたに、手順写真つきでたたみ掛ける解説」をご覧になってくださいね♪
大切な晴れ着の振袖のたたみ方を、ていねいに解説していますよ。

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