長襦袢と帯の洗濯は縮みに注意。ちなみに言うと桐箱GOODで霧NG

■長襦袢と帯は、洗濯前に素材を確認!絹は、自宅での洗濯は避けるが吉
■長襦袢も帯も洗濯には、中性洗剤!やさしく押し洗い→脱水→陰干し
■スチームアイロンは厳禁。たとう紙に包んで桐箱にしまうのがおすすめ

たってぃ

更新日:2018年10月12日

長襦袢(ながじゅばん)は、素肌に直接着るものですから、汗汚れやニオイが気になりますよね。
頻繁に着物を着るようなら、長襦袢まで毎回クリーニングに出していたら出費がかさんで大変です。自分で洗えたらいのにな、なんて思いませんか?
正しい知識と覚悟があれば、長襦袢を自分で洗うことができます。今回は、その洗い方を紹介します。

さらに、今回の場合は、長襦袢の洗い方だけでなく、帯の洗濯についても解説します。長襦袢も帯も自分で洗えたら、嬉しいですよね。

それではさっそく、長襦袢の洗濯方法からみていきましょう。

長襦袢を洗濯しよう

というわけで、長襦袢を自分で洗うためにはどうしたらいいのかを確認していきたいと思います。が、その前に、長襦袢ってなんなの?という部分から解説します!

長襦袢とは?

長襦袢というのは、着物の下(内側)に着る下着のこと。

その素材はいろいろです。木綿ポリエステルなどがあります。

麻、木綿、ポリエステルの長襦袢は、自宅で洗うことができます。多少縮むこともありますが、着られなくなるほどではないはずです。

注意が必要なのは、絹の長襦袢です。中には洗えるものもあるようですが、基本的には水洗いNGです。大切にしたい長襦袢なら、なおさら自宅でのお洗濯は避けましょう。

布が大きく縮むのは、大体お洗濯1回目です。それ以降は、縮んでもその割合は大きくありません。絹の長襦袢で縮まなかったものというのは、もしかしたら既にお洗濯されたものだったのかもしれません。

 

長襦袢の洗濯方法

おまたせいたしました。長襦袢の洗濯方法を紹介します。
みなさん、長襦袢の素材は確認しましたか?絹の長襦袢をお洗濯しようとしている方は、ちゃんと覚悟をきめましたか?

今回は、長襦袢を手洗いする方法を紹介します。

用意するもの

  • 糸切りバサミ
  • 洗面器などの容器
  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 歯ブラシ
  • 柔軟剤
  • タオル
  • 着物用ハンガー
  • 針と糸

  手 順  

1. 半衿を外す

半衿(はんえり)というのは、長襦袢の首回りにある布のこと。衿の半分ぐらいの長さなので、半衿と呼ばれます。
長襦袢をお洗濯するときは、その半衿を外します。糸切りバサミでチョキチョキと糸を切って外しましょう。

・・・というのが基本の方法なのですが、外した半衿は、長襦袢を切るときにはもう一度つけ直さなければなりません。
でも、それってちょっと面倒くさくないですか?

どうやら取り外さずにそのまま洗ってしまって大丈夫のようです。半衿を外して洗うのは、たまにでもいいのかな、と思います。
ただ、半衿が絹素材の場合は、水洗いが出来ないので、外す必要があります。そこだけ注意ですね。

 

2. 長襦袢をたたむ

用意した容器に収まるサイズに長襦袢をたたみます。
汚れている部分を確認して、そこがなるべく外側に出るように、見えるようにたたみましょう。

 

3. 容器に中性洗剤を溶かす

長襦袢のお洗濯には、中性洗剤を使います。中性洗剤の量は、キャップの目盛りを使って適量を使います。洗剤のパッケージに書いてある量を参考にしてください。
ムラにならないように、しっかり溶かしましょう。

今回使ったのは、こちらのボールド。
長襦袢だけでなく、ニットやセーターなど型崩れが気になる素材や風合いを保ちたい大切なお洋服に使いましょう。ボールドは甘いベリーとフラワーの香り。汗をかく夏の時期は特におすすめです。

 

4. たたんだ長襦袢を容器の中に入れて、押し洗いする

長襦袢は、押し洗いで汚れを落とします。やさしく、やさしく洗ってください。押し洗いというのは、読んで字の如く、衣類を上から押すようにして汚れを落とす洗い方です。洗濯機では洗濯できないようなデリケートな衣類を洗うときに行います。

注意
色落ちしているようだったら、すぐに作業を中断しましょう

長襦袢は、白が基本かなとは思いますが、もし色物なら、注意が必要です。色落ちしたら、自分で洗うのは諦めましょう。すぐに、すすぎ作業に移ってください。
お洗濯を始める前に、目立たないところに中性洗剤の原液をつけ、色落ちチェックをしておくと安心です。

汚れが気になるところには、直接中性洗剤を垂らして、振り洗いします。洗剤液の中で前後左右に振って、汚れを落としてください。しゃぶしゃぶのイメージですね。

 

5. 半衿を洗う

長襦袢を押し洗いするのと同時に、外しておいた半衿も洗うことができます。
押し洗いで落ちない汚れは、歯ブラシでこすって綺麗にしましょう。

洗える半衿は、絹以外のものですよ!絹の半衿はクリーニングに出しましょう。

 

6. すすぐ

水を2~3回替えながら、しっかりすすぎます。

 

7. 容器に新たに水を溜め、柔軟剤を溶かす

柔軟剤を溶かしておきます。その量は、中性洗剤と同様、キャップの目盛り通りに使いましょう。柔軟剤を使うことで、長襦袢の着心地がよくなります。

 

8. 柔軟剤を溶かした容器に、長襦袢を入れる

長襦袢は、柔軟剤入りの水にしばらくつけておきます。軽く押し洗いをして、3分ほど置いておきましょう。

 

9. 水を替え、すすぐ

押し洗いが終わったら、一度水を替えてすすぎます。柔軟剤を軽く落としてください。

 

10. 手で軽く絞り、タオルで水気をとる

すすぎが終わったら脱水します。タオルで挟んで、水気をとりましょう。
洗濯ネットに入れて、30秒ほど脱水するという方法もあります。

 

11. 乾かす

着物用のハンガーにかけ、長襦袢を干します。
風通しのよい、日陰で乾かしましょう。手で叩いて、軽くシワを伸ばしておくと良いですね。

 

12. 半衿をつける
半衿を取り外した場合は、長襦袢を乾かした後や着る前に、長襦袢に縫い付けましょう。

これで長襦袢の洗濯は終わりです。半衿を外したりつけたりが大変ですが、そのほかの作業は、デリケートな洋服と同じですね♪ 一度チャレンジしてみてください。

 

長襦袢をしまう時は

長襦袢を着ようと思って、引き出しから出したらシワがついていた!
洗濯も終わったから、次の機会までしまっておこう!
そんな時は、アイロンをかけましょう。

長襦袢の素材に合わせて、アイロンの温度を選んでください。↓の表をチェック

<アイロンの温度の目安>

麻・木綿
絹・ポリエステル

 

ぴしっとさせるとはいえ、長襦袢は下着です。見える部分ではないので、小さなシワは許容範囲。
あまりこだわりすぎなくてもOKかなと思います。

 

長襦袢をしまうときに注意点すること

長襦袢をしまうときの注意点を紹介します。
まずは、長襦袢をきちんと、綺麗にたたみましょう。

長襦袢も着物と同じようにたとう紙で包んで仕舞うのが理想です。適度な通気性がカビを防止し、シワもつきにくくなります。

たとう紙というのは、着物を保存する時に使います。通気性がよく、湿気をよく取り除くので、着物を良い状態に保ちます。

仕舞うのは、やはり桐箱がおすすめ。適度な湿気と防虫効果が、着物はもちろん長襦袢にぴったりなんです。プラスチックの衣装ケースなどは、通気性が悪いので長襦袢を保管するのにはおすすめできません。

 

帯を洗濯しよう

続きまして、帯の洗濯方法を紹介していきたいと思います。
長襦袢のお洗濯方法がお目当てだった方は、まとめまで飛ばし読みしてください。

帯のお洗濯方法が知りたかった方!
お待たせしました!

帯にもその素材にいくつかの種類があります。大体、長襦袢の場合と同じです。麻、木綿、絹、ポリエステルなどがありますね、
麻やポリエステルなどは、自宅で洗うことができます。しかし、絹の帯はやはり要注意です。
お洗濯はやめたほうがよいと思います。

帯の洗い方

洗い始める前に、その素材を確認することが大切だというのは、もう十分伝わってますよね!確認できましたか?みなさんが洗濯したい帯は、何でできていますか?
ポリエステルであれば、さっそくお洗濯をはじめましょう。

帯が型崩れすると、残念な感じになってしまうので、おすすめは手洗いです。その方法を紹介します。

用意するもの

  • 洗濯ネット
  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 洗面器などの容器
  • ハンガー

  手 順  

1. 帯をネットに入れる

 

2. 容器に中性洗剤を溶かす
中性洗剤は、キャップのメモリを使って適量を使いましょう。ちゃんと混ぜて、ムラがないようにしてくださいね。

 

3. 帯を押し洗いする
洗剤を溶かした水に、帯を入れて、押し洗いしましょう。

注意
色落ちには十分注意!

色物の帯は色落ちする可能性があります。
特に注意が必要なのは、刺繍の糸の色落ちです。洗えるはずの素材だし、色落ちチェックもしたから大丈夫だという場合にも、刺繍の色から色が移ったり落ちたりする場合があります。

 

4. すすぐ
帯の押し洗いが終わったら、すすぎましょう。
すすぐ時は、2~3回ほど水を替えながら、しっかりすすぎます。
洗剤が残っていると、変色する恐れもあるので、注意してくださいね。

 

5. 洗濯機を使って脱水
すすぎが終わったら、脱水の時だけ洗濯機の力を借りちゃいましょう。
30秒ほど脱水します。型崩れには要注意なので、短い時間で終わらせます。

 

6. 乾かす
最後に帯を乾かします。ハンガーにかけて、風通しの良い日陰に干しておきます。
洗濯バサミは跡が残ってしまうので使わないようにしましょう。

 

帯をしまう時は

最後に帯のしまい方を紹介したいところですが、帯にもいろいろあって解説が大変です。
実は、帯にもちゃんとしたたたみ方があるのですが、そこまでこだわらなくても良いのかな、と思います。
変なところに折り目が付かないようにだけ気をつけて、くるくるとまとめて、仕舞いましょう。

保管するのは、長襦袢と同様、桐箱などがおすすめです。

 

帯のアイロンがけの注意点

帯はピシッとしていることが重要です。妙なところに折り目がついていたりすると台無しですよね…。

そのため、アイロンがけが大切です。
長襦袢と違って、見せる部分ですから丁寧に仕上げる必要があります。

帯のアイロンがけには、当て布を使いましょう。絹だけとかではなく、必須です。

帯をアイロンがけするとき、スチームを使うのはNGです!帯に直接霧吹きするのもダメです。取れにくいシワがある場合には、当て布を霧吹きで湿らせて、アイロンがけしましょう。

 

まとめ

長襦袢の洗濯なんて、あまりする機会もなさそうですが、もし必要に迫られたら、この記事を参考にトライして見てください。

ただ、自分で洗濯するのは、やっぱりリスクがあるわけです。縮んじゃうかもしれないし、色落ちするかもしれません。大切な長襦袢、帯はクリーニングに出すのがおすすめですね。もちろん信頼ができるお店を選ぶことが大事ですよ。

それではみなさん、今後も素敵な着物ライフを!

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