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更新日 :2021年02月09日

着物はクリーニングに毎回出すべき?着物の種類によって違うとは…!

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現在、ほとんどの方が普段あまり着る機会のない着物。

冠婚葬祭の時だけ着るという方がほとんどなのではないでしょうか。

だからこそ、着物ってどんなタイミングでクリーニングに出せば良いのか、どれくらいの料金がかかるのか…など、気になることって多いと思います。

大切に着ていればこそ、あまり汚れがついていないように見える着物を、着るたびにクリーニングに出すのは料金が気になり、気が引けてしまいますよね。

今回は着物をクリーニングに出す際の料金相場や、そもそも着物の汚れチェックポイントなどを解説します♪

着物を脱いだら汚れチェックとお手入れ

着物を脱いだら、まず汚れチェックをするのを忘れないようにしましょう。

汚れをチェックする際には、まず着物をハンガーに掛けて吊るします。

できれば着物専用のハンガーを使用することをオススメ。

着物の汚れチェックポイントは以下の通りです。

・衿のファンデーション汚れ

・汗じみ(両胸・背中)

・泥ハネ(後身頃)

・雨じみ(肩・背中・裾)

・キズ

・ほつれ

・穴あき

パッと見ではなかなかわかりづらい汚れもありますが、汚れていたら、もしくは汚れていそうだと思ったらすぐにクリーニングに出すようにしましょう。

時間が経つとシミが酷くなったり、汚れが取り除き辛くなったりするので気をつけてくださいね。

また、着物を着た後のお手入れで必ずやるべきことが「陰干し」です。

着物は1度着ただけでも汗等の水分を多く含んでいる状態ですので、しっかりと陰干しをして水分や皮脂を飛ばしましょう。

さらに、着物に付着したチリやホコリ等も、そのままにしておくと虫害の発生率が高くなってしまいます。

「着物ブラシ」も活用して、チリ・ホコリを丁寧に落としましょう。

着物をクリーニングに出す頻度は?

ネットで検索すると、着物は着るたびにクリーニングに出すべきという意見や、1シーズンに1回洗えばOKという意見が散見されると思います。

これは、実は着物の種類によります。

まず、よく着る着物のクリーニング頻度は1シーズンに1回で大丈夫でしょう。

よく着る着物といっても、着物は時期によって着るものが変わります。

・10月~翌5月頃に着用する袷(あわせ)

・6月・9月の季節の切り替わり時に着用する単衣(ひとえ)

・6月下旬~8月に使う絽(ろ)や紗(しゃ)

例えば袷であれば、5月頃に暖かくなってきたらそろそろ着なくなり、シーズン終了となりますよね。

ですので、このシーズン終了のタイミングでに着物をクリーニングするのがオススメです。

ただし、先ほどご紹介した汚れチェックの際にシミや汚れを発見した場合や、大量に汗をかいたといった場合は、シーズン中でもすぐにクリーニングに出すようにしてください。

そして、よく着る着物とは逆に着る頻度の低い着物は、着用する度に毎回クリーニングに出しましょう。

具体的には、

・振袖(ふりそで)

・留袖(とめそで)

・喪服着物

・訪問着

・色無地(紋付き)

と言った着物がこれに当たります。

こういったフォーマルな着物は、なかなか着る機会がありません。

数回着てからクリーニングに出そうと思うと、数年、もしくは10年以上もクリーニングに出さず、置いておくことになってしまいますよね。

そう考えると、「確かに1回着ただけでもクリーニングに出した方が良いのでは」と思うのではないでしょうか?

たった1度の着用でも着物には目に見えない汚れが付き、長い時間をかけて少しずつ変質していきます。

その状態のまま長期保管していると、もう取り返しのつかない状態になってしまうことも…。

長期保管中の着物のトラブルとしては、

・カビ(白カビ・青カビ等)

・虫害(虫食い)

・黄変(おうへん)

といったものがあります。

着物についた汗汚れ等の成分はカビの大好物。

着物にカビが生えるとカビ臭いニオイを発するだけでなく、取れないシミになってしまいます。

また、汗や皮脂等の成分は少しずつ酸化して、着物を黄ばませたり、シミを作ることも。

この汚れは、最終的に着物の色が抜けたり、生地をボロボロにさせてしまいます。

こんなトラブルを避けるためにも、着る頻度が少ない着物は着用する度にクリーニングに出しましょう。

着物をクリーニングに出す際の料金は?どこへ依頼するのが良い?

まずは着物をクリーニングに出す際の料金は、着物を丸洗いする場合、クリーニング店によって2,000円〜10,000円とかなり幅があるようです。

小紋や紬よりも訪問着や留袖の方が料金が高く、振袖になるとさらに金額が上がる場合がほとんど。

また、自社工場でクリーニングしているか、手作業なのか機械のみでの作業かなどの違いによっても、差が出ます。

お店を選ぶ際は、上記のようなクリーニング店の作業内容とともに、着物が高価なものなのか、普段着なのか、汚れの具合などを考慮し、お店を選ぶと良いでしょう。

着物をクリーニングに出すには、

・呉服屋さんに持ってく

・ネットの着物専門クリーニング店に依頼する

・近所のクリーニング店に持っていく

という方法があると思います。

ですがまず、近所のクリーニング屋さんに出すのあまりお勧めできません

近所のクリーニング店でも着物をクリーニングに出すことはできますが、着物の取り扱いに慣れていないところが多いでしょう。

着物は高価なもの。

やはり大切な着物のクリーニングは着物専門のクリーニング店に扱って貰いたいですよね。

昔は着物を購入した呉服屋さんに持ち込むことが多かったようですが、今はネット上の着物専門クリーニング店もありますよ。

着物を直接クリーニング業者に送り、クリーニングが完了すると宅急便で送り返されてきます。

この方法ですと、クリーニング業者と直接取引することになりますので、呉服屋に出すよりも料金が安い場合が多いです。

まとめ

着物は高価で繊細な衣類です。

ですが、しっかりと正しいお手入れをすれば親から子へも引き継げますよ。

着物を来たあとの汚れチェックやお手入れ、クリーニングを忘れずにして、着物を楽しく着てくださいね♪