■ヌメ革を買ったらすぐに日光浴!色が変化したら防水スプレーを
■普段のお手入れは柔らかい布で!1、2ヶ月に1度は保湿しよう
■ヌメ革の汚れはクリームで落とす!濡れたら、乾かしてクリームで保湿
使えば使うほど味が出てくるヌメ革。
素敵ですよね。
革の中でも質が高く、「革の中の革」とも呼ばれています。
質が高く、デリケートだからこそ、素敵なヌメ革。
しかしそのデリケートさゆえに、ヌメ革のお手入れ方法ってなんだか難しそうだな、と思う方もいるのでは?
変に自己流で綺麗にしようとすると、傷付けてしまうかもしれません。
そんなことになってしまったら、せっかくの良い生地が台無しですよね。
でも実は、特徴を押さえておけば、誰でも簡単にお手入れできるんですよ。
この3つを中心に今回は紹介していきます!
目次
きれいな革の状態を保つには、まずその特徴を知っておくことが大切!
ヌメ革の作られ方、弱点を押さえておきましょう。
革製品は「なめし」という技術を使って革を柔らかくしてあります。
その「なめし」の方法には、主に
の2種類があります。
ヌメ革の場合、植物タンニンなめしの方法を使っているんです。
植物タンニンなめしは、化学の力を借りずに加工する方法です。
そのため「なめし」の際、革への負担がとても軽くなっています。
この方法のおかげでヌメ革は、天然素材の質の高い革、となっているのです。
そんな「なめし」の方法のおかげで質の高い革となっている反面、ヌメ革には弱点があります。
ヌメ革の最大の弱み、それは水。
ヌメ革が水分を含んでしまうと、輪ジミ・色落ち・色移り・カビの発生などにつながってしまいます。
また、水の他に、ホコリもシミ・カビ・汚れが付いてしまう恐れがあるので気を付けましょう。
まずは買ってすぐにして欲しいお手入れ方法を紹介します。
それは日光浴です。
日光に当てておくと、革の色が濃くなると同時に、革に含まれている油分がにじみ出てきて、表面をコーティングしてくれるんです。
これを実行するかしないかで、ヌメ革の持ちが全く違ってきますよ!
・馬毛ブラシ
・柔らかい布(革のお手入れ用が最適ですが、メガネ拭きのようなものでも代用できます。)
・防水スプレー
まず、革を日光に当てておきます。
1か月前後、日光浴させておくと良いと言われていますが、自分の好みの色になるまででOK。
柔らかい布で優しく、軽く拭いていきます。
馬毛ブラシで軽くブラッシングし、表面を綺麗にします。
最後に、防水スプレーをかけ、終了!
防水スプレーは買ってすぐかけておいたほうが、より水に強い革にすることができます。
防水スプレーを使うときには、気をつけなければならない点が2つあります。
防水スプレーをかけすぎると、色落ちやムラの原因となってしまいます。
そして、防水スプレーを吸い込んでしまうと、肺炎など、体調不良につながってしまいます。
マスクをつけるとより安全です。
次に、普段からして欲しいお手入れが2つあります。
の2つ方法を伝授します。
ヌメ革は革の中でも特にデリケートで、汚れにも弱い素材なので、使うたびにお手入れしてあげましょう。
方法はとっても簡単ですよ!
・柔らかい布(メガネ拭きでもOK)
道具はこれだけ!
手順も、たったこれだけ!
これなら使うたびに、気軽にできますね!
革製品は、もともとは動物の皮膚ですよね。
そのため、どうしても乾燥しやすい素材になってしまっているんです。
乾燥してしまうと、革の劣化が進んでしまいます。
定期的に保湿してあげて、乾燥を防ぐようにしましょう。
・レザートリートメント
頻度は1、2ヶ月に1度が最適です。
定期的に保湿をしてあげることで、きれいな革の状態を保つことができますよ!
汚れを落とすことと保湿をすること。この2点を押さえたお手入れの方法は覚えましたか?
今回は応用編として、具体的なお手入れ方法もご紹介しましょう!
ピックアップしたアイテムはヌメ革の財布とバッグ。
この記事を読んでいるということは、どちらか持っているのでは?方法と合わせて注意点も載せておくので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
まずは財布から。
手の汚れはもちろんですが、小銭も想像以上に汚れているものです。加えて、外出の際は必ず携帯しているアイテムになります。
ヌメ革の財布で意識したいのはステッチ(縫い目)の部分。当たり前のことですが、溝に汚れは溜まりやすいもの。
今回は全体的にブラッシングしていきますが、特にステッチ部分は念入りに行いましょう。これでホコリなどの汚れは落とせます。
もし目立つ汚れがあるようでしたら、布で拭いていきます。傷が付かない程度の力加減で行いましょう。
また、時間の経った汚れは乾拭きでは落としにくくなってしまいます。革が嫌う水拭きをしないためにも、こまめなお手入れを心がけましょうね!
続いて保湿です。こちらも上で紹介したのと同様にレザートリートメントを使用します。
気を付けたいポイントは付ける量です。付け過ぎると財布が柔らかくなり過ぎますし、何より拭き取るのがもったいないだけです。
付ける量は米粒程度でOK。どの道こまめにお手入れをするのですから、問題ありません♪
適量財布に出したら、薄く伸ばしていきます。指で伸ばしても大丈夫です!
ある程度均等になったらブラシをかけると、より薄く均等に伸ばせます!最後にステッチ部分などに入ってしまったトリートメントを拭いたら完了です。
続いてバッグです。
面積も大きい分、財布より難しく感じるかも知れませんが基本は同じです。ですので、各お手入れの注意ポイントだけ触れていきましょう。
バッグで気を付けたいのは時間の経った汚れと濡れることです。財布などの小物と違い、バッグは直接外の環境に触れています。雨はもちろんのこと、砂埃や泥汚れも考えられますね。
そこですぐに対応できるようお手入れセットをバッグに入れておきましょう。こうすることで不測の汚れにすばやく対応できます♪
保湿の注意点はムラや塗り残しです。
対策と言うほどでもありませんが、対策法もあげておきます。使う時、素手で撫でてあげることを意識してください。皮脂にも保湿する働きはあります。
使う際に撫でてあげるだけでも、革の保湿お手入れになるのですよ。
どんなに気をつけていても、汚れと水の2つを避けられないことだってありますよね。
ここでは万が一、ヌメ革が2つの大敵にやられてしまった場合の対処法を紹介します。
どれだけ普段気をつけて使っていても、うっかり汚れをつけてしまうこともありますよね。
そんな時も、クリームを使って優しく拭いていけば、対処することができますよ。
・柔らかい布
・クリーム(デリケートな素材の革にも使えるもの)
通常のクリームをヌメ革に使ってしまうと、シミになってしまうかもしれません。
そのため、デリケートな素材に使うことのできるタイプのクリームを用意しましょう。
こちらのクリームはとてもデリケートなので、ヌメ革にも安心して使うことができますよ。光沢もきれいに出すことができるようです。クリームが柔らかいので使いやすく、独特の匂いもあまりしない、という点も嬉しいですね!
クリームを柔らかい布に適量つけます。
この時、クリームはつけすぎないように注意してくださいね!
汚れた部分を拭いていきます。
最初に書いたように、ヌメ革はとても水に弱い素材です。
でも、
外出する時ヌメ革のバッグを持っていたら、突然雨が降ってきた……
なんてこともあるかもしれません。
そんな時も、できるだけ早く水を拭き取ってあげて、保湿してあげれば大丈夫ですよ。
・柔らかい布
・クリーム(デリケートな素材の革にも使えるもの)
まず、水分を革に染み込ませないことが第一です。
なるべく早く、用意した布で拭き取るようにしましょう。
しっかりと乾くように、風通しの良い日陰で干します。
完全に乾燥したら、クリームを塗って保湿します。
これで完璧です。
なんども言いますが、革製品はとてもデリケート。
保管のしかたにも注意しなければ、ヌメ革の良さを本当に楽しむことはできません!
保管の際、最も気を付けなければならないのが「湿気」。
そのためヌメ革製品は、
に保管することを心がけましょう。
さらに、ときどき日陰で干し、乾拭きで湿気を除去するとパーフェクトです!
「なめし」の方法によって、ヌメ革は傷つきやすい素材になってしまっています。
しかし、傷つきやすい素材だからこそ、ヌメ革は使えば使うほど味が出てくるんです。
それはまさに「革を育てる」感覚!
でも、正しくお手入れをしなければ、「良い革」に育ってくれません。
この3点を頭に入れて、素敵な革に育ててあげましょう!
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