靴磨きに使う布の素材やサイズ、巻き方は?家庭にある素材も使える!
皆さんは、靴磨きってやっていますか?
靴磨きの道具はいろいろありますが、布は必要不可欠なアイテムですよね。
では、靴磨きの時の布は何を使用していますか?
特に気にしていなかったという方も、いるのではないでしょうか。
実は、靴磨きに使う布は3種類あるんです!靴をピカピカにするためには、用途に合った布を使いわけましょう。
また、靴磨き用の布は、家庭にある布で代用できちゃいます♪
捨てるはずの布で代用できるんだったら、環境にもお財布にも優しいですよね!使い古した衣類は、靴磨きにおすすめの素材なんです。
そこで今回は
・用途別によって違う、布の種類と特徴
・靴磨きにおすすめの布や衣類
・布のサイズと巻き方
・鏡面磨きのやり方
・使用済みの靴磨き用の布の洗い方
について紹介しますね♪
目次
靴磨きに使用する布「3種類」
靴磨きをする時には、3場面で布を使用します。その3場面をそれぞれ紹介します。
汚れ落とし
革靴の汚れを落とすときに、布にリムーバーを付けて、革靴の汚れを落とします。
仕上げ磨き
革靴の汚れを落とした後に、革靴の補色や栄養補給を行います。その際に、乳化性の靴用クリームをなじませます。その後、ツヤを出すために布を使って磨いていきます。
鏡面磨き
汚れを落とし、栄養補給も終わらせた後の仕上げになります。ワックスを使用して、ピカピカになるまで磨く時に布を使用します。
3つの場面に適する布は、それぞれ異なります。そのため、用途に合った布を選びましょう。
ではそれぞれの場面に適している、布の説明をしますね。
汚れ落とし
汚れを落とすときには、リムーバーのような液体を染みこませて行います。
そのため、吸水性が高い布が適しています。また、織目が粗い布を使うことで、汚れを効率的に取り除くことができます。
仕上げ磨き
仕上げ磨きの時には、液体を使用する訳ではないので、吸水性は必要がありません。しかし、力をいれて磨くので、革靴の表面が傷つかない様な布を使用しましょう。そのため、織目が細かく、ふわっとした肌触りの布が適しています。
鏡面磨き
鏡面磨きの時には、ワックスを伸ばすために水を使用します。そのため、吸水性が必要になります。また、表面がピカピカになるために、織目が細かい布を使用しましょう。
すべて同じ布を使用する訳にはいかないんですね…。しかし、靴磨きのどの場面にも向いている万能な布があるんですよ!
万能布はフランネル生地
3種類をそれぞれ購入しようとすると、お金も時間も結構かかりますよね…。そこで、おすすめの生地がフランネル生地です。
汚れ落とし、仕上げ磨き、鏡面磨きの3か所に使用できる、まさに万能布!
素材は、綿100%なんです。他の綿の布と比較して、織目が繊細です。織目が繊細なので、汚れを落とすのに時間はかかりますが、3場面どれでも使う事ができるのが嬉しいですよね♪
フランネル生地は “ネル生地” とも呼ばれています。ネルシャツはフランネル生地をで作られており、お持ちの方もいるのではないでしょうか?
表面が毛羽立だっているのが特徴で、柔らかい肌ざわりなんです。ふわふわとした素材なので、肌が弱い赤ちゃんの衣類などにも使用されています。
フランネル生地を手に入れたい場合は、手芸店やネットで購入してみましょう。
手芸店で購入すると、お安く手に入りますよ♪
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こちらは、日本製の白いネル生地です。両面起毛で、柔らかな肌触りが特徴なんです。この生地で靴磨きをすると、革靴はピカピカになります。靴磨きだけでなく、レンズ拭きやベビー用品、布ナプキンなど幅広く使用することができるんです!
おすすめの靴磨き布
もちろん、おすすめの靴磨き用の布は販売されています。
ここでは、市販やネットでも販売されている靴磨き用の布を紹介しますね。
水性の汚れ落しを使用する際に最適な布です。日本製の綿100%を使用しています。
汚れてきた時は水(ぬるま湯)や、中性洗剤などで手洗いをすることも可能です。
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皮革製品用クリームを塗りこむのに最適です。手洗いが可能です。生地がほつれたり、縮むことがありますが使用に問題はありません。革靴を傷つけない柔らかい肌ざわりです。
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目が細かいため、鏡面磨きに最適なクロスです。糸くずが出にくいのが特徴です。指に巻き付けやすいロングタイプなんですよ♪
市販やネットで販売されている布を使うことで、確実に靴磨きに最適な布選ぶことができます。
でも、家庭にある布でも代用できるんですよ!次の項目では、代用できる布を紹介します!
靴磨きの布は代用できる
「わざわざ、購入するのはめんどくさい…。」そんな方は、家庭にある布で代用しましょう。
家計のためにも、環境のためにも、家庭にある布はおすすめです。
ヨレヨレになっても捨てたらダメですよ。ヨレヨレになった時こそ、靴磨きの布が手に入るチャンスです!
どの場面に向いているか、表にまとめてみました。では、それぞれの特徴を説明しますね。
フランネル生地
先ほども説明しましたが、フランネル生地は柔らかく織目が繊細です。
そのため、汚れを落とし、仕上げ磨き、鏡面磨きのどの場面にもおすすめなんです。
使い古したTシャツ
Tシャツは汚れ落としに最適です。通気性をよくするために、粗く作られていることが多いんです。
また、何回も洗濯して、使い古すことで、吸水性が上がり、肌ざわりが柔らかくなっています。そのため、仕上げ磨きにも使用できそうですね♪余分なクリームを取り除いたり、軽く磨く程度であれば、Tシャツでも十分に使用できます。
綿100%の布(新品のTシャツなど)
綿100パーセントだと、汚れ落としに使うことができます。しかし、生地の表面が固くゴワゴワしているため、織目が粗く、仕上げ磨きや鏡面磨きには適していません。
パンスト
パンストって、破れやすいんですよね。パンストを履こうとした時に、爪をひっかけてビリっと…。伝線したり破れたパンストも靴磨きにおすすめの布です!
吸水性がないので汚れ落としや仕上げ磨きには向きません。しかし、きめ細かな繊維なので鏡面磨きに最適です。
男性の方には馴染みがないものですが、パートナーから貰って靴磨きに使用してみてください。
布のサイズ
実際に使用するときのために、大量生産しましょう。
指に巻き付けることを想定して、10 ㎝×30~50 ㎝の大きさが理想的です。
用途が違っても、このサイズで構いません。
指に巻きつけて、使いやすいお好みのサイズに切りましょう。
作り方は簡単です。布をチョキチョキ切るだけ!
大量に使用することで、窓のサンの掃除など様々な所で使用できますよ。
布を切るときの問題点が、布の端から糸クズが出てしまうことです。
糸くずが大量に出ないようにするためには、ギザギザに切ることができるピンキングはさみを使いましょう。ピンキングはさみを使用することで、周囲に糸くずを落としたり、手入れ中の靴に付着することを防ぎます。
布の巻き方
用意するもの
・靴磨き用にカットした布
手 順
1. 人差し指と中指を中央に当てる
指を布の中央に置くようにしましょう。中央に置くことで、巻きやすくなるんですよ!
2. 指先から上の布を手前に織り込む
指先の部分が空いてしまわないように注意しましょう。
3. 余った部分は手のひらに抑えて握りこむ
ねじねじしたら、余った部分を手のひらに握りこむようにしましょう。
指先の作業する部分の布に、シワが寄らないように引っ張り気味に巻き付けることが大切です。
以上で布を指に巻く手順は終了です。靴磨きの時に手を汚さないためにもピタッと巻きましょう。
重要なのは指先の革と直接触れる部分にシワができないことです!
実際に靴磨きの布の使い方
革靴をピカピカに磨きあげる、「鏡面磨き」は靴磨きの醍醐味ですよね。
名前の通り、自分の顔が映りこむほど磨きあげていきます。
鏡面磨きは、布を巻いた指の使い方で仕上げが変わるんです。ここでは鏡面磨きのやり方を紹介しますね♪
用意するもの
・靴磨き用にカットした布
・シューツリー
・ワックス
・スポイト
手 順
1. シューツリーを革靴に差し込む
シューツリーをはめることで、形を固定して、お手入れをしやすくしましょう。
2. 指に布を巻きつける
布にシワができないように、しっかりと指に巻きつけましょう。シワがよっていると、失敗する原因になるんです。
3. 布にワックスを付ける
少し湿らせたクロスにワックスを取りましょう。布がワックスを吸収するのを防ぐために湿らせるんです。
4. 革靴にワックスを塗り込む
ワックスを塗り込む時には、第一関節だけ曲げて指先を立てるようにして塗りましょう。まんべんなく、円を描くように塗ることを意識します。ワックスを、均一の厚みにするというイメージで塗り込むようにしてくださいね!
5. ワックスの塗り込みを繰り返す
2~3回程、ワックスの塗り込みを繰り返しましょう。表面が白くなり、ツヤが無くなるまで行いましょう。その後、3分ほど時間を置いて乾かします。時間を置くことで、表面に膜ができて次の作業が行いやすくなります。
6. 革靴に水滴を1滴たらす
革靴に水を1滴だけ垂らしたら、優しく円を描くように磨きましょう。指は寝かせるようにして行います。力を入れてしまうと、輝きにムラができてしまうので注意しましょう。
7. 水滴を1滴たらして磨くを繰り返す
水滴を垂らし、磨く作業を繰り返します。以上で作業は完了です。
ここまでの工程で、職人さんでも20分はかかると言われています。靴磨きには忍耐が必要なんですね…。さらに、ピカピカに仕上げたいという方は、ワックスを塗り込み、水を垂らして磨く作業を繰り返します。納得のいくまで、根気強く磨きましょう。磨けば磨くほど、効果は確実に現れますよ!
1度使っても再利用できる?
靴磨きに使った布は、使用するうちにどんどん汚れていきます。
汚れた布を使い続けると、布に付着した汚れや靴クリームを、他の靴に塗り込んでしまい好ましくありません。
そのため、使い捨てにしている方も多いのではないでしょうか。
捨てようとした布も、洗濯したらもう一度使えるかもしれませんよ♪
しかも、洗濯をすることで再利用できるだけでなく
・糸くずが出にくい
といった効果があるんです♪
毛羽立ちを抑えることで、滑りがよくなり、効率よく靴磨きを行うことができます。
では、実際に洗濯の仕方を説明しますね!
洗濯の仕方
洗濯機を使用せずに、手洗いを行いましょう。
洗濯機を使用してしまうと、ほかの衣類を洗う際に色移りする可能性があります。
用意するもの
・衣類用洗剤
・塩素系漂白剤
手 順
1. 洗面器にお湯を張り、布を浸す
汚れを落ちやすくするために、お湯を使用しましょう。
2. 洗剤を加える
お湯に、衣類用洗剤を投入しましょう。
3. さらに漂白剤を加える
ここでは洗浄力弱い、酸素系漂白剤を使用しましょう。靴磨き用の布はどのみち、汚れてしまう運命が待っています。そのため、ある程度の汚れを落とす程度で十分です。
塩素系漂白剤は、洗浄力が強いのですが、生地を傷めるリスクがあります。
4. もみ洗いする
もみ洗いして、洗剤をしみこませましょう。
5. 着け置きをする
10分ほど、放置します。着け置きが終わったら、再びもみ洗いしましょう。
6. すすぎ洗いをして、乾かす
洗剤と漂白剤が残らないように、しっかりすすぎを行いましょう。絞って乾かしたら、洗濯は終了です。
クリームやワックスの油分は、落ちにくいんです。そのため、完全に汚れを取り除くことは出来ないんです。
しかし、洗濯をすることで汚れは結構落ちるんですよ!
汚れた布を洗濯することで、再利用して使う事ができますよ!ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
今回は、靴磨きの布について紹介しました。
靴磨きの布に迷った時には、フランネル生地を使用しましょう。
また、家庭にある布を使うことで、大量に安く手に入れることができるんです。
靴磨きを賢く、環境に優しくやっちゃいましょう。
靴磨きの布を選ぶときに、参考にしてもらえたら嬉しいです♪