皆さんは、合皮(合成皮革)の製品はお持ちですか?
本革(天然皮革)に比べて、安価でお手軽に手に入れることができます。ファッションにも、取り入れやすい素材ですよね♪
合皮(合成皮革)は、靴や鞄だけなく、ジャケットやソファなど、様々な製品の素材として使用されています。
しかし、合皮(合成皮革)は、本革(天然皮革)ほど長持ちはしないんです…。
お気に入りの製品を長く使うためにも、合皮(合成皮革)の手入れをやっていきましょう。
何も知らずに自己流のお手入れをしてしまうと、素材を痛めたり、変色や変質を起こしてしまう可能性があるんです。
正しいお手入れ方法を学んで、大切に使いましょう。
そこで今回は、合皮(合成皮革)のお手入れ方法を紹介します!
目次
皮革の中にも大きく分けると
・本革(天然皮革)
・合皮(合成皮革)
この2種類に分けられます。
また、合成皮革にも
・PUレザー
・PVCレザー
この2種類があるんです。
それぞれ違いを説明していきますね!
本革と合皮の違いを、表にまとめてみました。
自分の持っている革製品が、どちらなのか、区別する時にも参考にしてくださいね♪
合皮(合成皮革)にはPUレザーとPVCレザーの2種類があります。同じ合成皮革でも違いがあるんですね!
最適なお手入れ方法を知るために、それぞれの違いを把握しておきましょう。
合成皮革を長く使っていると、様々なトラブルが起こってしまいます。
これらのトラブルが起きてしまいます。
また、合成皮革を使用する上で、避けては通れないのが加水分解です。
湿度の高い場所で使用することで、水分との化学反応を起こします。すると、表面がベタベタ、ボロボロになるんです…。
この現象は、PUレザーで起こりやすいといわれています。経年劣化の、大きな原因のひとつなんですね。
合成皮革製品は大切に使っていても、経年劣化を避けることはできません。
トラブル内容によっては、プロに修理を依頼する必要があります。
トラブルを少しでも減らすためにも、お手入れをして大切に扱いたいですね。
次の項目から、合成皮革製品のお手入れ方法について紹介します♪
合成皮革のお手入れは、本革のお手入れと比較してお手入れが簡単なんです。
日常でやって欲しいお手入れと、特別なお手入れ方法に分けて説明しますね♪
ここでは、日常的にやって欲しいお手入れを説明します。
靴全体に付いたホコリを、ブラシで取り除きましょう。
力を入れずに、一方向にブラシをかけるようにします。
こうすることで、ブラシによる傷を防ぐことができるんですよ。
ホコリを取り出しやすいように小さいブラシがオススメです。
革靴のソール部分(底の部分)とアッパー部分(底の部分以外)には、ホコリが溜まりやすいんです。
溜まったホコリに水分が付くと、カビが繁殖する原因になります。
タオルや着ないTシャツなどで、汚れを拭き取ります。
薄い茶色の革靴などは、水分がシミになる場合があります。そのため、力を入れずに、優しく拭きましょうね。
以上で、日常のお手入れは完了です。しかし、特別なお手入れ方法もあるんです。
このパターンがあるんです。
合成皮革は、靴用クリームを使用する必要がないといわれています。
しかし、合成皮革の革靴も、靴用クリームの使用することをおすすめします。
本革の場合、水分や油分を補給する目的で靴用クリームを使用します。
しかし、合成皮革の場合は、見た目を良くする事が目的となります。
靴用クリームを使用することで、色落ちの補色をしたり、ツヤを出す効果があるんです。
日常的にやってほしいお手入れをおこなった後に、以下の手順もやっていきましょう。
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こちらの商品は、水をベースに作られたソフトな靴用汚れ落しです。
汚れが落ちやすく、革靴に優しい靴用クリーナーです。汚れが浮き上がり、取れやすくなりますよ♪
靴紐を外しておくことで、お手入れがしやすくなります。
クリームなどを使用する場合も、クリームが付着しないように靴紐を外しておきましょう。
無理に広げると傷める可能性がありますので、できる範囲で構いません。
靴クリーナーを直接靴に付着させると、シミになる原因になるので注意しましょう。
靴の表面を円を描くように、くるくると布を動かしましょう。汚れが落ちやすくなります。
ポイントは、ゆっくりではなく、スピーディーにふき取ることです。こうすることで、ツヤが出やすくなります。
汚れを落としたいだけなら、ここまでで十分です。この時点でも、すごく綺麗になるんです♪
「本革の革靴だったら、靴クリーム必要じゃないの…?」
本革の革靴のお手入れをご存知の方なら、少し不安になっちゃいますよね。
合成皮革は、化学素材でできています。本革と違って、水分や油分を補給しても浸透しないため意味がありません。
そのため、基本的に靴クリームを使用する必要はないんですよ!
革靴に傷がついている、色落ちが気になる場合は、続いて以下の手順もやっていきましょう。
おすすめ 商品
こちらの商品は色付きの乳化性クリームです。
柔らかくて、伸びが良いのが特徴です。そのため、クリームの使用量も少量で済むんです。仕上がりもよく、靴磨きが楽しくなりそうですね♪
黒の革靴には黒のクリーム、茶色の革靴には茶色のクリームを使用しましょう。
茶色の革靴などは、靴の色よりも薄い色のクリーム使うことがポイントです。
革靴の色より薄いクリームを使わないと、色ムラが起こったり、シミになる可能性があります。
薄くまんべんなく、均一に塗りましょう。円を描くように塗っていきましょう。
ツヤを出したいところや、色が極端に落ちている場所には、小さい円を描くように塗っていきましょう。
余計なクリームを拭き取ったら完了です。
布の面を平らにして、優しくスピーディーに拭くとツヤが出ますよ。
ここまでやると、ピカピカになります!時間があるときには、特別なお手入れもぜひ行いましょう。
毎日使っていくと、どうしても汚れが付いていきます。
合成皮革のバッグのお手入れは、ホコリを落とした後に、衣類用中性洗剤でパッティングしましょう。
また部分的な汚れには消しゴムもオススメです。
鞄の中にはホコリが溜まりやすいので、内部までしっかり取り除きましょう。
表面を傷つけないように、柔らかい歯ブラシで優しく取り除きましょう。
水ではなく、ぬるま湯を使うことで、汚れが落ちやすくなります。
浸した布を、鞄の表面を軽く叩くようにパッティングしましょう。
この時、こすらないように注意してくださいね。
乾いた布で軽くパッティングして、表面の水分を取り除きましょう。
その後、形を整えて風通しの良い日陰に干しましょう。
以上で鞄のお手入れは、完了です。
もし、部分的な汚れの場合は、消しゴムでこすり取るという方法があります。
しかし、劣化の激しい物には不向きです。目立たない場所で試してから使ってみてくださいね。
その他合皮バックの色移りを落とす方法はユアマイスタースタイルのInstagramでも解説付きの写真で紹介しています!
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汚れが付いた状態は劣化を速めてしまいます。使う頻度が少なくても、お手入れは行いましょう♪
普段のお手入れは乾拭きのみで十分です。汚れが酷い場合は、次の項目に進みましょう。
布はできるだけ柔らかい素材を選びましょう。布が固いと傷が付きます。
軽く叩くようにして表面をふきとりましょう。
拭き残しがないように注意しましょう。中性洗剤の水分の拭き残しは劣化の原因になります。
以上で、ソファのお手入れは完了です。
ソファの表面がボロボロとはがれてきた場合には、進行を抑えることができません。
そのため、同じ場所に座ることを避けたり、日光の光やエアコンなどの暖房器具が直接当たらないようにしましょう。
財布は毎日使うものなので手あかがついて黒ずんでしまいます。
男性は特にポケットに財布を入れる方も多いので、汗が染みこんでしまいます。
基本的なお手入れは、カバンやソファと同じように中性洗剤を薄めた布でふき取り、乾いた布で拭き取ります。
そこで、こふとした拍子につけてしまった、ボールペンのインクの取り方を紹介します。
こぼさないように気をつけてくださいね。
綿棒の綿の部分に、たっぷりと浸しましょう。
インクが付いた場所の全体に、クレンジングオイルを塗りましょう。
塗ったクレンジングオイルを、優しく拭き取りましょう。
一回で落ちなかった場合は何回か繰り返し行いましょう。ボールペン跡はなくなりましたね♪
以上で、手順は完了です。
ボールペンのインクは落ちないと諦める必要はないんですよ!
しかし、試す前には必ず色落ちがないか、目立たない場所で確認しましょうね。
合皮のジャケットには、水洗いができるものと、できないものがあるんです。
お手入れの方法は異なります。それぞれお手入れ方法は異なりますので、洗濯表示を、必ず確認してくださいね。
選択表示に手洗いマークがついていたら水洗いが可能になります。
汚れの範囲が小さい場合は、以下の手順をやってみましょう!
汚れの部分だけを拭き取りましょう。
天日干しではなく必ず陰干ししましょう。改めて言いますが、合成皮革に日光はNGです。
汚れの範囲が大きい場合は、思い切って洗濯してみましょう!
洗濯による余計なダメージを避けるために、必ず裏返しにして洗濯ネットに入れましょう。
手洗いコースで洗濯することで、ジャケットを優しく洗い上げます。
20秒程度の脱水をしたら、柔軟剤を投入しましょう。
色合いを損なうことなく、綺麗に仕上がります。
ジャケットを干すときには、裏返しにしたままハンガーにかけましょう。
面倒だからといって、乾燥機は使わないでくださいね。
型崩れをおこし、ジャケットを傷つけてしまいます。
水洗いができない合成皮革のジャケットは、鞄のお手入れと同じやり方で、汚れを落としましょう。
ポイントは、中性洗剤が残らないように、繰り返し拭くことです。
上の項目でも説明しましたが、合成皮革のトラブルは基本的には自分ではどうすることもできません。
高度な技術を持つ職人さんに、修理を依頼するしか方法がないんです…。
しかし、合成皮革に付いたカビなら、自分で取り除くことができるかもしれません!
そこで今回は、重曹とクエン酸を使ったカビの取り方を紹介します。
水100 mlに対して、小さじ1の重曹を加えて重曹水を作りましょう。
乾いた布に重曹水を浸して、合成皮革製品のカビを優しく拭き取りましょう。
重曹水で拭いただけだと、油分が取れてしまい、表面が白っぽくなります。
それを防ぐためにクエン酸とオリーブオイルを使用しましょう。
混ぜ合わせたものを、布に浸して塗り込みましょう。
油分が残らないように、乾いた布でふき取りましょう。
油分が残ってしまうと、カビが繁殖する原因になってしまいます。
カビが取れない場合は、カビ取りクリーナーを使用するのもおすすめです。
革製品に使用することができますが、確認をしてから使用してくださいね。
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こちらの商品は、革製品全般に使用できます。少量を布に含ませて、軽く叩くようにカビを取りましょう。
ひどいカビも、少量を取って拭くだけで簡単に取れる優れものです♪
お手入れをしたつもりなのに、逆効果だった…ということがないようにしたいですよね。
ここでは、合成皮革製品にやってはいけない事を説明します。
汚れを取るために、ベンジンやシンナーなどを使用しないでください。
表面の変質や劣化が起こります。
汚れを放置しておくと、カビや雑菌が発生します。
すると表面にカビが繁殖したり、においが付きやすくなります。
先ほども説明したように、水洗いが出来る製品もあります。
しかし、ほとんどの合成皮革の製品は、丸洗いができません。
水分が浸透した状態を、長時間作る事は基本的にNGです。
裏地などにカビが繁殖し、変形などの可能性もあるんです。
直射日光に当てると、日焼けが発生し、変色が起きます。
高温による表面劣化や、変形の可能性があります。
ほかの素材と一緒に合皮をおいておくと、素材によっては色移りする可能性があります。
結構多いですよね…。何となくやってませんでしたか?少しでも長く使うために、NG行為は避けましょう。
本革と比較して合成皮革は経年劣化が早いんです。
ここでは合成皮革を長持ちさせるために、気を付けたいことを紹介します。
使う上で、まったく汗や油分を付着させないことはできません。
付着したらすぐに、乾いた布で拭き取りましょう。
レザークリームを使用することで、合皮の表面を傷める事なく、汚れのみを取り除くことができます。
また、レザーオイルやクリームを使うことで、ツヤ出しや防水機能がアップします。
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こちらの商品は、ビーズワックス(みつろう)、ホホバオイルといった天然の素材のみを使用しています。
ほかのトリートメント剤のようなツーンとする嫌な臭いがしません。
撥水性・カビが生えにくくなるなど、少量使うだけで、驚くほどきれいに革をよみがえらせます。
通気性の良い場所に保管することで、カビや雑菌の繁殖を防ぐことができます。
ジャケットなどは定期的に陰干しをするとようにしましょう。
一般的に合成皮革の寿命は3~5年だといわれています。
合成皮革の表面がはがれてきたりした場合は、プロによる修理も前向きに検討してくださいね。
今回は、合成皮革のお手入れ方法を紹介しました。
きちんとお手入れする事で、長く使う事ができるんですね♪
合成皮革のお手入れのポイントは、汚れが付いたらすぐに拭き取ることです。
日頃からメンテナンスを行って、お気に入りの合成皮革の製品を大切にしましょう。
合成皮革のお手入れを行うときに、参考にしてもらえたら嬉しいです♪
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