リンスと柔軟剤の働きは?髪の毛や洗剤だけでなく家電にも使える!?【茂木和哉】
こんにちは!
茂木和哉です。
洗浄を目的とした界面活性剤には、通常、アニオン(陰イオン)界面活性剤が使われます。
そのため、食器洗剤や洗濯洗剤の主成分は、アニオン界面活性剤ということになります。
頭を洗うシャンプーにもアニオン界面活性剤が使われていて、頭皮や髪の毛の皮脂汚れを落としてくれているわけです。
しかし、アニオン界面活性剤の働きよって、髪の毛が悪い影響も受けてしまっているのです!
それが、髪の毛のきしみやごわつきです。
髪の毛は、シャンプーで洗うことで、アニオン界面活性剤がもつマイナスイオンの働きにより、普段は閉じているキューティクルが逆だってしまうのです。
そのため、髪の毛同士がこすれ、きしみやごわつきを感じるわけです。
そのきしみやをなくすために使用するのが、リンスです。
リンスは、シャンプーと全く性質が異なるカチオン(陽イオン)界面活性剤が主成分です。
そのカチオン界面活性剤のプラスイオンの働きを利用し、逆立った髪の毛のキューティクルを閉じさせて、きしみやごわつきをなくします。
このカチオン界面活性剤のプラスイオンの働きは、柔軟剤にも利用されています。
タオルがふわふわになるのがそれです。
洗濯洗剤に含まれているアニオン界面活性剤のマイナスインの働きでごわついたタオルを、柔軟剤のマイナスイオンの働きでふわふわにしているわけです。
さて、このカチオン界面活性剤ですが、実は意外な活用法があるのでご紹介します!
リビングのテレビや家電は、とてもほこりがつきやすいですよね。
なぜ、ほこりがつきやすいのかというと、静電気の影響でほこりを呼びこんでいるからです。
そのほこりを呼び込みにくくする対策として、カチオン界面活性剤が使えるんです!
使い方は簡単です。
水拭きするときに、バケツの水に少量のリンスや柔軟剤を入れてフキンになじませて使うだけです。
ぜひ、参考にしてください。