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更新日 :2018年10月23日

せっけんの特徴とは?頑固な汚れ用の液体せっけんの合わせ技を紹介!【茂木和哉】

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こんにちは!
茂木和哉です。

今回は石けんの特徴と使い方についてお話したいと思います。

石けんの特徴

石けんは、化学的に言えば、苛性ソーダや苛性カリなどのアルカリ物質と油脂を合成させた合成界面活性剤です。
しかし、他の合成界面活性剤と比べ安全性が高く、また環境負荷も少ないことから、家庭用品品質表示法では、合成界面活性剤(合成洗剤)と分けられています。

そんな、汚れを落とすには必要不可欠な界面活性作用が備わっていながら、安心安全な石けんは、ナチュラルクリーング派の方にとって、合成洗剤の代わりとして唯一使える、無くてはならないアイテムと言えます。

でも、石けんは

・合成洗剤ほど洗浄力が高くない
・洗浄力を長続きさせにくい

という問題があります。

その理由のひとつが、石けんは、アルカリ環境下でなければ、洗浄力を発揮できないという点です。

お皿に付いた食べ物の汚れや衣類についた汗や皮脂汚れは、酸性です。
それらの汚れが多ければ多いほど、石けんは中和され洗浄力を失っていきます。
汚れがひどい場合は、前洗いをしたり、薄めずに使ったりするなどの工夫が必要です。

では、石けんの使い方について液体石けんに絞って詳しく説明していきます。

液体石けんの使い方

基本的には、薄めずにそのまま使います。
食器洗いや洗濯、お住まいの拭き掃除など、合成洗剤の代わりとして十分に使えます。

とは言っても合成洗剤と比べると、汚れの程度によっては少し落としにくいことがあります。

そこで!
ガンコな汚れ落としの時に試していただきたい「合わせ技」を2つご紹介します!

重曹、クエン酸と合わせる

ひとつは、ナチュラルクリームクレンザーです。

「ナチュラルクリームクレンザー」のつくり方
1. 重曹200gと石けん50gをよく混ぜ、クエン酸15gをふりかける
2. さらにかきまぜ、ホイップ状になったら完成

ガンコな油汚れや焦げ付きにおすすめです。

 

酸素系漂白剤と合わせる

そしてもう1つが、せっけんと酸素系漂白剤を使って作るナチュラルカビ取り剤です!

酸素系漂白剤とは、過炭酸ナトリウムのことです。
過炭酸ナトリウム単独でも、カビ取りには効果があります。

しかし、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系カビ取り剤のような効果はありません。
そんな、過炭酸ナトリウムのカビ取り効果を高めることができるのが、ナチュラルカビ取り剤なのです!

では、どうやってカビ取り効果を高めるのか?
それは、ペースト状にしてカビに湿布することで、カビと過炭酸ナトリウムの接触時間を長くし、洗浄力を高めています。

洗浄力=洗浄成分の濃度×汚れとの接触時間です。

過炭酸ナトリウムの濃度は決まっていますので、つけおき時間を長くとれるようにペースト状にするわけです。

「ナチュラルカビ取り剤」の作り方
1. 液体せっけん15gを入れた容器に、少しずつ過炭酸ナトリウム30gを加える
2. 加えながらスプーンなどで混ぜ、ペースト状になったら完成

ナチュラルカビ取り剤は、乾燥すると固まりやすいので、使う分だけ作るようにしてください。

お風呂の壁やタイルなど、カビが気になるところにお試しください!

   使い方  

1. カビにつけた後、10分ほどつけおいてから、スポンジやブラシでこすり洗いします。

2. ガンコなカビの場合は、その後ラップし2時間前後つけおきしてください。

3. つけおき後は、しっかりすすぎをしてください。

 

ぜひ、試してみてください!


洗剤職人「茂木和哉」が書いた、年末の大掃除に必ず役に立つ1冊です!