家でシロアリを発見して、駆除しようとしても、どんな駆除剤を選べばいいかわからないですよね。しっかりと駆除剤を使用しないと、またシロアリが出てきてしまうなんてことも。そこで今回は、シロアリ駆除剤の選び方や使い方について解説していきます!
目次
さっそく、シロアリ駆除剤の選び方について解説していきます。まずは目的で選ぶという方法です。駆除剤を使う目的は主に駆除と予防の2種類があります。
駆除用と予防用では入っている成分が異なることがあります。自分がシロアリを駆除したいのか、予防したいのかを明確にして目的に合った駆除剤を使うようにしましょう。
シロアリを駆除するには、シロアリを全滅させる必要があります。この場合は、「非忌避性(シロアリが嫌う成分でできていない)・遅効性・伝播性」の3つの効果がある駆除剤を選ぶのがおすすめ!シロアリを巣ごと完全に駆除するには、まず薬剤を食べさせたり、巣に持ち帰らせたり必要があります。
忌避性の成分があるとシロアリが近寄らなくなってしまうため、駆除するなら非忌避性のものを選びましょう。また、薬剤を巣に持ち帰らせるために遅効性のある駆除剤を選びましょう。シロアリはグルーミングという、仲間同士で体を舐め合って綺麗にする習性があります。この習性を利用して駆除剤の効果を伝えていく、伝播性のある駆除剤を選びましょう!
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まだ家にシロアリが発生しておらず、シロアリを予防したいなら忌避性のある駆除剤を選びましょう!シロアリにとって嫌な臭いなどを発生させることによって、家にシロアリを侵入させないようにします。シロアリは隙間から侵入してくるため、自分で使用する際は、隙間をなくし予防したい場所を囲うように使うと効果的です。
すでにシロアリが家にいる場合は、シロアリを完全に駆除してから使うようにしてください!シロアリがいる状態で忌避性の成分のある駆除剤を使うと、シロアリが別の場所に移動して被害が拡大する可能性があります。
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次に紹介する選び方は、使いやすさで選ぶという方法です。シロアリ駆除剤には主に設置タイプ、散布タイプ、スプレー。注入タイプの3種類のタイプがあります。それぞれについて解説していきます。
まず紹介するのは設置タイプの駆除剤です。設置タイプの駆除剤は、シロアリが通りそうな場所や近くにいそうな場所に置くだけなので、とても簡単です。シロアリをおびき寄せて、毒エサを巣に持ち帰らせ、巣ごとシロアリを駆除します。ベイト剤とも呼ばれています。
効果が出るまでに数ヶ月くらい時間がかかりますが、置いておくだけで安全かつ手軽なのでおすすめです!駆除と予防、両方に対応したものもあるので、目的に合わせて使用しましょう!
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次に紹介するのは、散布タイプの駆除剤です。散布タイプの駆除剤は、シロアリが発生している場所や発生しそうな場所に、液体や粉末の薬剤を撒いて使用します。
駆除と予防の両方に効果があるものが多く、専門の業者さんも使うほどなので、効果は期待できます!しかし、ムラなく散布する必要があるため、扱いは少々難しいです。本格的にシロアリ駆除・予防をしたいという方にとてもおすすめです!
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最後に紹介するのはスプレー・注入タイプの駆除剤です。スプレー・注入タイプの駆除剤はシロアリ被害にあった木材やシロアリが発生しやすい床下などに薬剤を噴射・注入して使用します。シロアリの被害の場所がわかってる場合は、ピンポイントで駆除することができるため、このタイプの駆除剤がおすすめです!
ただ、シロアリの場所がわかっていない場合だと高い効果は期待できません。特に木材に直接注入する注入タイプの駆除剤は、シロアリの居場所がわからないと使用が難しいとされています。スプレータイプの場合は床下などに簡単に薬剤を撒くことができるので、そういった使い方をする場合はスプレータイプがおすすめです!
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シロアリ駆除剤に使われている成分は主に5種類。それぞれの成分の特徴や効果を表にまとめました。
種類
効果
特徴
安全性
ネオニコチノイド系
シロアリの神経伝達の部分に作用して、伝達異常を引き起こす
幅広い虫に対応
気を腐りにくくする
◎
フェニルピラゾール系
少量でシロアリの神経伝達の部分に作用して、伝達異常を引き起こす
毒性が高く、人やペット、魚類にも影響の恐れがある
忌避性がない
△
カーバメート系
シロアリの神経に作用して、異常な興奮状態にして駆除する
熱や光に強く、安定性に優れている
コンクリートには不向き
アレルギー症状がある人には影響が出やすい
△
フェニルピロール系
シロアリの呼吸器に作用して呼吸を阻害する
毒性が高く、人やペット、魚類にも影響の恐れがある
△
ピレスロイド系
忌避作用があり、駆除よりも予防に効果的
魚類に対して強い毒性
蚊取り線香などにも使われる成分
◯
それぞれの成分の効果や特徴はこんな感じ。それぞれの成分についてもう少し細かく解説していきます。
ネオニコチノイド系の駆除剤は、幅広い虫に効果的であるため、シロアリだけでなくさまざまな害虫の駆除に使われています。人間やペット、魚類には影響が少ないとされており、安全性が高く、使いやすいです。また、木を腐りにくくする効果もありので、木や木材に住み着いたシロアリを駆除する場合にもおすすめです!
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フェニルピラゾール系の駆除剤は、忌避性がなく、シロアリが避けずに食べるため、しっかりと効果が期待できます。効果はネオニコチノイド系と同じですが、少量でも作用するのがメリットです。しかし、人やペット、魚類に対しても強い毒性があるため、使用する際は慎重に使用して、必ず使用方法を守るようにしましょう!
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カーバメート系の駆除剤は、熱や光に強く、周囲の環境に影響されにくいので、安定性に優れています。しかし、アルカリによる加水分解をしやすいため、コンクリートの上などではあまり効果が期待できません。化学物質に敏感な方やアレルギー症状がある方は、人体に影響がある可能性があるので注意が必要です。
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フェニルピロール系の駆除剤は、シロアリへの効果が高く、しっかりと駆除することができます。また遅効性であるため、効果はゆっくりと発揮されていきます。ただし、フェニルピラゾール系と同様に、人やペット、魚類に対しても高い毒性があるため、使用する際は注意が必要です。住居スペースなどに影響がないか確認してから使用しましょう!
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ピレスロイド系の駆除剤は、蚊取り線香などにも使われている成分で、忌避性があるため、駆除よりはシロアリ予防として使うのに向いています。忌避成分を使ってシロアリを寄せ付けなくします。基本的には、人やペットへの影響は少ないですが、魚類に対しては毒性が強いので、熱帯魚などを飼っている場合は注意が必要です。
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最後に、シロアリ駆除剤の選び方として、駆除効果以外の効果で選ぶという方法を紹介します。シロアリ駆除剤の中には、駆除成分以外にも、木材を保護するために防カビ・防腐成分が含まれているものもあります。また、臭いが気になる方のために、無香料・低臭性タイプのものもあります。それぞれ紹介していきます。
防カビ・防腐成分が含まれている駆除剤は、使用した際に、木材を保護してくれるので、シロアリが好む環境を作りにくくしてくれます。駆除と一緒に木材の保護もできるので、一石二鳥でおすすめです!
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シロアリ駆除剤の臭いが気になるという方は、無香料・低臭性タイプの駆除剤を選ぶことをおすすめします。無香料・低臭性であっても、しっかりと駆除はしてくれるので、ご自身にあった駆除剤を選んでみてください!
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次にシロアリ駆除剤の使い方について説明します。使いやすさのところでも説明したように、シロアリ駆除剤には主に設置タイプ、散布タイプ、スプレータイプの3種類のタイプがあります。それぞれのタイプの使い方を解説していきます。
まずは設置タイプの駆除剤です。使い方は簡単で、床下や家の周辺などのシロアリが通りそうな場所の土の中に埋めておくだけ。あとは、シロアリが毒エサを食べることによって、駆除されていきます。
スプレータイプの場合は、被害があった木材や床下にスプレーするだけ。スプレータイプの場合は広範囲に噴射できるので、床下などに使う場合は特におすすめです。注入タイプの場合は、被害があった木材の中に、薬剤を注入して使います。シロアリ被害が確認できた場所に直接使うと、効果的です。
散布タイプの駆除剤には、そのまま散布するタイプと水で希釈してから散布するタイプがあります。どちらもジョウロや専用の散布機を使ってムラなく薬剤を散布する必要があります。ムラなく散布する人ようがあるため、初心者には扱いが難しいですが、しっかり薬剤を効かせられれば、高い効果が期待できます。
次にシロアリ駆除剤を使う際の注意点について解説していきます。これから紹介する注意点をしっかりと守って、安全にシロアリ駆除剤を使いましょう!
シロアリ駆除剤には、パッケージなどに、用法・用量が記載されています。必ずその用法・用量を守るようにしましょう!また、散布タイプのシロアリ駆除剤の場合は、希釈して使う必要があるものもあります。その場合も用法・用量をしっかりと守って使用しましょう!
「ユアマイスター」では、シロアリ駆除のプロに「シロアリ駆除に使用する薬剤はペットには影響はありませんか?」と聞きました!
株式会社さくら防除センターさん(千葉県)
株式会社ミヤショーさん(宮城県)
エビオス株式会社さん(広島県)
シロアリ駆除剤の成分は、ほとんどの場合が、ペットや小さなお子様に影響がなく、安全なようですが、可能性はゼロとは言い切れないようです。シロアリ駆除剤を使う際は、ペットや小さなお子様は2階に移動するなどして、できるだけ近づかないように注意しましょう。
選び方のところでも紹介したように、シロアリ駆除剤を使う目的には、主に駆除と予防の2種類があります。目的にあった駆除剤を選んで使用するようにしてください!
特に、シロアリ駆除をしたいのに、予防のための忌避性のある駆除剤を使うと、シロアリが別の場所に逃げて被害が拡大する可能性があります。目的だけでなく、使用方法や成分などをしっかりと確認した上で、シロアリ駆除剤を使うようにしましょう!
シロアリ駆除を初心者が完璧に行うのは難しく、市販のシロアリ駆除剤を使う場合は、応急処置程度に考えておいた方がいいでしょう。シロアリ駆除を完璧にしたいという方は業者さんに依頼して、シロアリ駆除を行うようにしましょう!
ここまでシロアリ駆除剤について解説してきましたが、初心者が完全にシロアリ駆除を行うのは難しいです。一度、シロアリ駆除剤を試してみて、それでもシロアリが出たり、シロアリ被害が確認できた場合は、プロに頼んで完璧にシロアリ駆除を行なってもらいしょう!
シロアリ駆除を依頼するなら ユアマイスターがおすすめです!ユアマイスターは、害虫・害獣駆除の「プロ」と「あなた」をつなぐサービス。 お住いの地域で人気のプロをご紹介します!たくさんのお客 様から大変ご好評をいただているんですよ♪ 詳細はこちらから見に行ってみてください!
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今回は、シロアリ駆除剤の選び方や使用方法、注意点について解説していきました。シロアリ駆除剤には様々な種類があるので、自分の目的にあった駆除剤を選んで使用するようにしましょう!自分でシロアリ駆除をしてみて、完全に駆除ができなかった場合は、被害が拡大する前にプロに頼んで、完璧に駆除してもらいましょう!