シロアリというと、大事な家をぼろぼろにしてしまう、すぐにでも駆除しなければいけない恐るべき害虫であるというイメージを持っている方がいると思います。
そしてそのようなイメージに踊らされて、しばしば焦って自分で駆除しようとしてしまうということがあります。
しかしシロアリ駆除で大切なことは、1に冷静に対応、2に業者さんへ依頼、ということなんです。
なぜ業者さんに頼むのが吉なのか、なぜ自分でやってみようとすることはおすすめできないのかは私たちには分かりづらい問題です。
ですが、業者さんに依頼する、自分でやってみるというそれぞれの選択肢を比較しているので、業者さんに依頼することの良さが、わかると思います!
それ以外にも、習慣として簡単にできるシロアリ予防策や、シロアリ駆除の初心者の私たちにもできる本格的な作業まで網羅しています。
この記事を最後まで読み進んでいただければ、シロアリの駆除に関する確かな知識がつくこと、そしてシロアリに対して、むだにおびえる日々から脱却できるようになると思います!
ぜひ、最後まで読んでみてください!
目次
実はシロアリ被害の進行というのは年単位で進んでいくものです。
だから、1日早く発見したか、していないかくらいでは、被害の大きさは大して変わらないんです。
とはいえ、被害が進行して、取り返しのつかないところで初めて気づくとなっては、リフォーム代も高くついてしまうので、取り返しのつかないところにいってしまう前に、シロアリが巣くっていることを、知っておくことは大切です!
それでは早速、シロアリがいるかもしれないサインを3つご紹介していきます。
シロアリが床下の木材などの素材を、食べてしまって、木材がスカスカになってしまったことで床に異常が起こります。
床がぎしぎしと音を立てたり、フローリング床が浮いていたりするような、床の異常があって、なおかつ建ててから、5年以上たっている場合は、シロアリが巣くっている可能性が高いです。
羽蟻は、黒アリのイメージがあるかもしれませんが、実はシロアリも羽蟻になります。
家の中、家の庭、近所で羽蟻を5月から6月に見たという方は要注意です。
それが黒アリか、シロアリか見分けるのは難しいので、とにかく5から6月に羽蟻を見たというのであれば、業者さんに無料で調査してもらえるところがあるので、一度、依頼してみるのも良いかもしれません。
シロアリは湿気が多い環境を好むため、水漏れを起こしていた場合、その湿気に集まってきている可能性があります。
床、羽蟻、水漏れで判断できる可能性があるということを覚えておいてください!
このようなサインはあくまで、一つの指標にしか過ぎません。
疑わしければ、シロアリがいるかを無料で見に来てくれる業者さんに調べてもらっても良いでしょう。
そもそも、シロアリは自分で駆除できるのか気になりますよね。
冒頭でお伝えしましたが、基本的には業者さんに依頼するのがベストなんです。
理由を簡単にいうと、ある程度のことまではできるけど、できることも少ないし、その道のプロではない私たちが、完全な駆除をするには限界があるからです。
では、どこまでができて、どこからができないのかということと、自分でやることのメリット、デメリットをざっと紹介していきます。
まずは私たちでも、ある程度の効果を出すことができるものと、手をつけるのはやめておいた方がいいものを紹介していきます。
上のできること、できないことに差を生んでいる要因とはおおざっぱにいうと、作業の難易度です。床下にもぐって行う作業と、床下にもぐらずに行う作業の難易度は天と地ほどの差があります。
床下でしか行えない作業とは、床下の支えとなる木材や床下の土壌を薬剤で処理するというような作業です。
床下はとても狭く、そこで慣れない作業をしたときに、引っかかって出られなくなってしまうといったことや、誤って感電してしまうということなど、様々なリスクがあります。
このリスクの詳しい内容は「プロの業者さんがしてくれること」という項目に書かれています。
また床下にもぐらずにできる作業の内容は、下の「自分でもできることがあるならやりたいという方」という項目で詳しく紹介しているので気になる方はそちらを読んでみてください。
次に、自分でシロアリを駆除することのメリットとデメリットを簡単に、見ていきましょう。
・財布に優しい
財布に優しいという点について、詳しく解説していきましょう。
それはシロアリ駆除が、長くつきあっていかなければならないものであるということを裏を返せば意味しています。
業者さんに任せて、床下の木材処理や、土壌処理をしたとしても、その効果は5年ほどで切れてしまうのです。
このようなことから、自分で全ての作業ができるのであれば、業者さんに依頼する料金がそのたびに抑えられ、お財布に優しいということです。
・悪徳業者にだまされる可能性が全くない
シロアリ駆除の業者さんは、年々増加しているのですが、その中には、いわゆる悪徳業者も少なからずいるというのが、悲しいですが、業界の現状です。
めんどくさがらずにきちんと質問したりするなど、対策をすれば、悪徳業者は私たちにも見分けがつくのですが、自分で全てできるならしてみたいと思うような方は、そんなちまちましたことなんてやりたくないと思うのかもしれません。
・中途半端に終わってしまう可能性がある
自分でできる方法であっても、なかなかプロと同じ仕上がりを実現することは難しいです。
シロアリ駆除のプロは、その分野に特化した専門職です。
さすがに、私たちがインターネットで情報を集められるだけ集めてからやったとしても、経験と知識の豊富なプロの仕上がりには及びません。
薬剤1つとっても、その種類は膨大であるなど、道具の種類があまりに多いことや、シロアリの生態が複雑であることが、プロには及ばない原因になっています。
・手間がかかる
シロアリは巣の中で群れをなして生活しており、その数は最低でも1万匹という大群です。
被害が大きい場合にはそんな巣が、いくつもあります。
そうすると、合計で何百万という単位の膨大なシロアリを駆除しなければならないのです。
一方で、その中の数千、数万匹を駆除できたとしても、シロアリにとっては何の痛手もありません。
シロアリを家からいなくさせるためには徹底的な仕事が求められます。
この徹底的な仕事は、相当大変な重労働です。
これが一回の作業で終わるなら良いですが、それを何回か継続してやらなければいけません…。
一回の作業では駆除しきれなかったシロアリが、また巣を作ってしまうので、完全にいなくなったと確認できるまでやらなければならないのです。
ここまで、できること、できないことと、メリット、デメリットを見てきて、シロアリ駆除は業者さんに頼みたいな、と思った方もいると思います。
ただ、業者さんに頼む際に最も気を付けてほしいのが、悪徳業者に騙されないということです。
シロアリ被害は、再発する可能性が大いにあるために、作業中から、その後の保証まで、すべてを網羅した徹底的な仕事が求められます。
そしてシロアリ駆除には、長期的にお金がかかります。
お金を無駄にしないためにも、徹底的な作業を行ってもらうためにも、悪徳業者には頼んではいけません。
では、悪徳業者はどう見分ければいいのか、ポイントを見ていきましょう。
悪徳業者には共通点がいくつかあります。
それは
というものです。
では、それぞれの点を、詳しく見ていきましょう。
悪徳業者は、とにかくどうすれば、より多くのお金が稼げるかというように、お金を第一に考えており、お客さまへのサービスは二の次です。
そのため何か気になることがあって、それについて聞いてみてもきちんと応対はしてはくれません。
そのため、道具の説明を求めてみたり、どのような作業をしていくのかを聞いて、その応対を業者さんごとに比較してみると、どの業者さんに依頼すればいいか見分けがつくと思います。
現場を見てから、後日の作業の料金を見積もった後、換気扇の購入を強く薦められる場合があります。
シロアリは湿度の高いところに住みつくから、湿気を取り除かなければならないという理由で薦めてきます。
しかし、床下の湿気が少なくなったからと言って、それだけでシロアリが来なくなるということはありません。発生する可能性が少し低くなるくらいの影響にとどまります。
そもそも、シロアリは蟻道という湿気の高いトンネルの中を移動しますし、土の中に巣を作ってもいるので床下の湿気が直接、シロアリの発生に大きな影響を与えるということは少ないんです。
このような説明もないまま、押し売りのような形で、機材を売ってくるときには、悪徳業者の可能性を疑った方がいいかもしれません。
今すぐにやらないと、取り返しのつかないことになる、地震が来たら大変な被害に遭うといって、危機感を煽って、契約の決断を迫らせるところは、悪徳業者の可能性が高いです。
そもそも年単位でシロアリの被害は広がっていくものです。1週間、1ヶ月契約を遅らせたからと言って、被害が格段に進むということはもちろんありません。
じっくり、慎重に考えてから、契約をおこなっていいんです!
冷静な判断を心がけましょう。
シロアリ駆除は、長い目で見て、つきあっていかなくてはならない問題です。
一回、駆除をしただけで、それ以降シロアリの被害がなくなるということはありません。
だからこそ、保証期間もしっかりしていて、ちゃんと作業を行ってくれる業者さんを選ぶのに越したことはないんです。
そこでいい業者さんを見分けるポイントをご紹介します。
日本で唯一のシロアリ協会で、ここに所属している業者さんは信頼していいと思います。
国家資格ではありませんが、日本シロアリ対策協会が発行しているしろあり防除施工士の資格を持っている作業員がいる業者さんであれば、なお良いです。
ここまでは、業者さんに頼むのがいいのか、自分でやるのがいいのか、そして、業者さんに頼む際の注意する点といったシロアリ駆除の「外身」の話を見てきました。
では、ここからはシロアリ駆除の「中身」の話である、実際の対策の話へと移っていくことにしましょう。
と、まずはその前にシロアリの生態をみていきます。
シロアリの好む環境、えさ、どのような生活を送っているのかが、ちょっとでも分かると、今後、ご紹介していく自分でもできる対策、業者さんのやってくれる対策がどのような意味を持っているのかが、より理解できると思います。
シロアリが好む環境とは湿気があって、強い太陽光に晒されない環境です。
彼らが家の中で住みつく場所はたとえば、キッチン、トイレ、など水場の床下の、壁、土の中や、湿ったダンボールの裏です。
そのような目に触れづらい場所にシロアリは巣を作っているのです。
シロアリは湿った木の外皮や、湿ったダンボールを好んで食します。
しかしそれしか食べないというわけではありません。
餌がなくなってしまった場合には、コンクリート、プラスティック、電気コードという人工物までも食べることがあるのです!
だからこそ、昔ながらの木造住宅でない現代づくりの家屋にもシロアリは湧いてしまうため、シロアリ被害が都市部まで拡大しているということなんです。
シロアリは黒アリとは違って、独特な巣を作ります。
そしてシロアリ特有の建造物である、巣からえさ場まで続く蟻道と呼ばれるトンネルを作ります。
この蟻道は土で作られており、日光を遮る役目があります。
この生態も、シロアリが家にいてもわかりづらいという理由の1つでもあるのです。
この先紹介するシロアリの種類は、知らなくても対策の理解度に影響を与えるものではありません。
ですが、業者さんに頼んだ時に、家に巣くっているシロアリの種類によって作業代が変わるので、それは心に留めておいてもいいかもしれません。
日本に生息しているシロアリは主に2種類です。
それはヤマトシロアリとイエシロアリといわれるシロアリです。
巣を、湿気が高い蟻道の中につくります。彼らは食べてできた穴を広げて、そこを自分たちの住処とします。
食べられた部分が巣になってしまうので、シロアリ被害が大きい場合には、その巣の数は未知数です。
日本に生息している大半のシロアリがこのヤマトシロアリで、攻撃性は低く、巣は数千から数万匹で構成されています。
自ら水を運ぶことができるので、ヤマトシロアリのように蟻道中に巣を作る必要がありません。
そのため、ヤマトシロアリのように湿度の高い蟻道中にしか巣を作れないというわけではないので、家屋の天井裏にまで侵入して家全体に被害を及ぼします。
そしてイエシロアリはヤマトシロアリよりも攻撃性が高く、巣は数万から、数百万という大群で構成されています。
イエシロアリは九州、四国に生息しています。
イエシロアリが巣くっていた場合には業者さんに頼んだときに、ヤマトシロアリが巣くっていた場合よりも作業代が高くなることが多いのです。
何度も申し上げますが、基本的には業者さんに頼んでほしいのです。
しかし、それでもやれることはやっておきたいという、とても意欲的な方のために、シロアリ駆除の初心者の私たちでも、ある程度効果のでる方法を2つあげていきます。
(勿論、ここでご紹介する方法も業者さんがやる場合の出来とは、大きく異なることがあります。)
その方法とは
・ベイト工法:毒餌が設置された罠で、シロアリの巣全体を壊滅させる
・シロアリ専用殺虫スプレー:あくまで応急処置、スプレーしたところにはシロアリを寄せ付けない
という二つです。
その二つの方法の大きな違いは、作業の簡単さと、期待できる効果です。
・簡単さ
ベイト工法<シロアリ専用殺虫スプレー
・効果
ベイト工法>シロアリ専用殺虫スプレー
です。
つまり、ベイト工法のほうが、手間はかかるけど、効果は高く、逆にシロアリ専用殺虫スプレーは簡単にできるけど効果もほどほどというような違いです。
ベイト工法はうまくいけば、巣全体のシロアリを壊滅させることができる可能性を秘めているのですが、スプレーにはその可能性がほとんどありません。
ではここからは作業の具体的な方法と効果について、ご紹介していきます。
ベイト工法は簡単にできるものでありながら、シロアリの駆除には絶大な効果を発揮します。
ベイト工法のメリットととしては
といったことが挙げられます。
ポイントを抑えれば、とても強力な効果を発揮するのでおすすめです。
ではここからはベイト工法の仕組みから、設置場所、使い方まで見ていきましょう。
ベイト工法は容器に毒のある餌を入れて、その餌をシロアリに食べさせて駆除するというものです。
しかし、単に、毒餌を食べさせて、その場でシロアリを殺してしまうというものではないんです。
その方法ではシロアリは一部しか殺すことができません。
なぜかと言えば、シロアリは賢くそれが毒餌であることが分かれば、それ以降食いつかなくなってしまうからなんです。
ベイト工法はそんな賢いシロアリに対して、もっと面白い方法で巣全体のシロアリを駆除してしまうんです。
まずはそのベイト工法の仕組みを見ていくことにしましょう。
STEP1:シロアリに毒餌を巣に運ばせる
巣へこの毒餌を運ばせます。このとき、もしシロアリが餌を食べてしまっても、そのシロアリはすぐに死ぬということはありません。
この毒餌はシロアリが脱皮するのを防ぐ餌なので、効果が出るまでには時間がかかります。
STEP2:巣のシロアリに流行らせる
シロアリの巣の中では、餌が共有されます。
シロアリは餌を見つければ、お互いに情報を交換し合うのです。
だからこそ一旦その毒餌がシロアリに食べられたとなれば、すぐにその餌は巣全体に広がることになります。
巣全体に餌の効果が広がるようにするために、わざと効果が遅く出るように作られているんです。
STEP3: 働きアリが死んでいく
働きアリは巣の全体の95%を占めています。
彼らは餌を巣に運んで、女王アリや兵隊アリに捧げる役割を担っています。
そんな働きアリがまずは死んでいきます。
この働きアリが死んでしまえば、巣の壊滅まで、後もう少し!
STEP4:女王アリが死ぬ
働きアリが巣からいなくなっていくことで、シロアリの巣はほぼ機能停止状態に陥ります。
そして働きアリがいなくなることで、えさの供給が絶たれてしまって、子孫を作る役目の女王、王、兵隊アリが餓死します。
これをもって、晴れて巣を壊滅することができたことになるというわけです!
ベイト剤の設置場所は大きく分けて
の2つです。水回り、木、古木がある場所には積極的に設置していきましょう。
・水回り
水回りといっても直接家の中に置くというわけではありません。
ベイト剤は土を少し掘って、そこに仕掛けるというものなので、家の外に設置します。
キッチンやトイレ、洗面所といった水場の近くの壁を挟んだ外の、土に埋めておきましょう。
また、意外に玄関もシロアリの侵入経路になりやすいので、玄関横にも置くと良いです。
・古木や、切り株の根元
シロアリが、餌にするものは主に木材でしたよね。そして、彼らにとって切り株などの古木は絶好の餌です。
そのような木には、少し盛り上がった砂の線が見つかることがあります。これが蟻道です。
この蟻道と土とが接触している部分にベイト剤を仕掛けます。
この二つの場所に重点的にベイト剤を設置してみてください。
ベイト剤を仕掛けてから、その効果がでているのかを点検する必要があるのですが、その方法として
ということに気を付けてください。
・最短でも1ヶ月に1回のペースで
ベイト剤を設置してからというもの、どれくらいシロアリが罠にかかっているのか、すごく気になってくると思います。
でも、その欲求のまま、すぐに確認してはいけません!
シロアリは賢くて、慎重な生き物であることをここで再び思い出してください。
もしそのベイト剤を何回もいじるというようなことをしていれば、それが罠であることがシロアリに勘づかれてしまって、以降寄りつかなくなってしまうことがあります。
ですので、確認したくても、最低1か月は、期間をあけるようにしてください。
・ベイト剤の確認は慎重に
幸いなことに、ベイト剤にシロアリが集まっていた場合は、慎重に確認をおこなってください。
大きく動かしてしまうと、シロアリが逃げてしまいます。
逃げてしまうとまた新しく他の場所に置かねばならなくなるので、慎重に行ってください。
・半年かかっていなければ、設置場所を移す
この「半年」というのはあくまで、目安です。
シロアリが活発になる時期は、湿気があって、ある程度の暖かさもある時期です。
そのような季節といえば梅雨から夏の終わりの時期です。この時期に罠をしかけていないと、シロアリはかかりません。
もし秋にかけた場合、本当に効果がないのかの判断ができるには、最低でも8か月くらい待たなければいけないでしょう。
このシロアリが活発になる時期が梅雨から夏の終わりであることを頭に入れてください!
そして効果がないということが判明すれば、ベイト剤を移動してみてください。
おすすめの商品
こちらの「イカリ消毒 シロアリハンター」は高い効果と、高い安全性を誇っており、プロも御用達の1品となっております。
そしてこのシロアリハンターの効果のある期間は、設置してから2年という長さ。初めてベイト剤を使う方はじっくりと試行錯誤しながら、使えるようになっています。
具体的な仕組みに入る前に、軽くメリットを見てみましょう。
シロアリ専用駆除スプレーのメリットとしては
ということが挙げられます。
メリットからも分かるとおり、こちらの方法は、あくまでも応急処置にしかならないので、これを使ったからといって満足してはいけません。
スプレーでも、ベイト剤のように、巣の壊滅を期待できるようなものがありますが、スプレーではその効果は低めです。
スプレーは、シロアリのお互いになめあう習性を活かして、体についたスプレーを伝染させることで、巣の壊滅を目指すものです。
そのため、餌は全員で共有することができますが、なめるという行為で全員に伝染させることはランダム性が高いので、ベイト剤ほど効果は期待できないのです。
それこそ効果があるからといって手当たり次第に散布してしまうと、シロアリの被害範囲が広がってしまうのです。
そうなるのは、下のような流れがあるからです。
STEP1:シロアリにスプレーをすると、その場にいるシロアリが一定数死にます。
STEP2:シロアリのいやがる薬剤がまだ残っているので、次に来たシロアリが、そこにはもう近づかなくなります。
STEP3:今までのえさ場にいけなくなってしまったシロアリたちは他の場所に餌を探しに行きます。
STEP4:シロアリが他のえさ場を探しに行ってしまうことが、今までは何の被害もなかったところに、被害を新たに与えることになる
というわけです。
以上の理由から手当たり次第にスプレーをしてしまってはだめなんです。
たとえば、シロアリを見つけても、スプレーをするのは本当に支障が出る場合だけにして、それ以外の場合には静観しているというのも1つの手です。
シロアリ駆除をお願いした時、プロの業者さんは、一体どんなことをしてくださるのでしょうか?
あなたのマイスターでは、シロアリ駆除の業者さんに、「どうやってシロアリを駆除するのですか。大まかな作業の流れを教えてください。」と聞いてみました!たくさんの回答の中から、一部をご紹介します。
ホームプロテクトさん(東京都)
株式会社熊本美水さん(熊本県)
簡単にまとめると、シロアリの被害があるところに薬剤を散布して、駆除します!ということですね。
「あなたのマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。
そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。
シロアリ以外の害虫や害獣に悩んだときにも、役に立つこと間違いなしです!
もっと詳しく知りたい方のために、
・床下の処置
・ベイト工法
について、さらに解説していきます!
ベイト工法というのが、つまり薬剤散布のこと。プロのベイト工法では、業務用の特別なベイト剤を使いますが、基本的には、私たちが行うベイト工法とやり方はほとんど変わりません。
ですが、ベイト剤をどこに仕掛ければ、最も高い可能性で駆除できるのかを、業者さんは長年の経験で理解しているので、その効果は私たちがやったものとは当然ながら違います。
さて、床下の処置は初心者の私たちでは難しいということを紹介しました。
では、なぜ床下の処置はプロでなければできないのでしょうか。
ということを理由として挙げることができます。
それでは、床下の処置が難しいという3つの理由を、ここからは詳しく見ていきましょう。
プロが行う木材処理は、単に床下の木材の表面に薬剤を散布するわけではありません。
アリが巣からえさ場まで行くための蟻道は、木材の中に作られていることがあります。
このような場合に木材の中に薬剤を注入して、シロアリをそこに近づかせないようにします。
これを行うために木材に沢山の穴を開けます。これを穿孔(せんこう)処理といいます。
この穿孔処理は蟻道を的確に把握して、ピンポイントで穴を開けなければなりません。
これが経験と知識のあるプロの業者さんにしかできない仕事なんです!
市販で売られている木材処理、土壌処理の薬品でさえも、とてつもない種類の薬品があります。
その薬品の中身がアリの体にどのように作用するのか、人間、ペットにどのように作用するのか。
それらのことは、その薬品の成分を見なければ、詳しい違いはわかりません。
そして人間にとって、強い毒性をもつ薬品を使うときに、どのような装備をすればいいのかとか、床下の空気が住居内に侵入しやすいような場所では、できるだけ毒性の弱いものを使う、といったことを初めとして、注意するべきことは沢山あるのです。
床下が湿気で充満しすぎていて、水たまりができていることがあります。
このような環境で、電気工具を使っていると、感電することがあります。
プロの頑丈な装備を身につけていても、それを貫通して電気が流れていくことがあるんです。
私たちが用意できる服装では、余計に被害が大きくなることでしょう。
以上が床下の作業はプロの領域ということの理由でした!
ここまでシロアリの生態から駆除方法まで、様々なことを見てきました。
そこで分かったのは、「シロアリってめんどくさい!」ということだと思います!
そんな面倒なシロアリを発生させないことができるなら、それに越したことはありませんよね。
ここからは、誰にでもできるシロアリの簡単な予防策をご紹介していきます!
シロアリにとって絶好な環境とはどのような環境だったでしょうか。
の3つがそろうとシロアリにとって絶好な環境になります。
そしてシロアリが発生しないようにするには、上の条件をできるだけ取り除けばいいということになりますよね。
ここでは、シロアリが巣を作ることの多い庭をどう改善すればいいのかをご紹介していきます。
庭をシロアリにとってすみづらい環境にすれば、シロアリが家に侵入してしまう可能性を低くさせることができるので、ぜひやってみましょう。
まずは庭で改善するべきポイントを上げていきます。
基礎コンクリートとは地面と家をつないでいる土台のコンクリートです。このコンクリートには床下の湿気を取り除くための通気口があいています。
ここをなにか荷物でふさいでいたり、室外機で塞がれていたりすることがあります。
この通気口が唯一の床下への換気口となっていて、とても重要なものなので、障害物は取り除きましょう。
シロアリの主な餌とも、住処ともなりうるこれらの木は取り除きましょう。
ずっと放置していたりする切り株も、地中から掘り起こします。
また生け垣ができるまでの接着剤として使われる杭木は、充分に草が生い茂って、生け垣が固定された場合には、もう必要ありません。
目安としては生け垣を作ってから5年ほどであれば、抜いてしまって問題ありません。
シロアリの探知の仕方、シロアリ駆除を自分でできること、できないこと、自分でやることのメリット、デメリットを見ました。
そして業者さんに頼む場合に気を付けるべきこと、自分でできる作業のやり方や効果をご紹介しました。
自分でできるシロアリ駆除法も記事の中で紹介しましたが、シロアリ駆除はとても難しいので、基本的には業者さんに頼んでほしいんです。
そして、業者さんに依頼するにしても、自分でできることはやってみようという選択肢を取るにしても、注意すべきことがそれぞれにあるので、急がずじっくりと考えながら行動に移してください。
シロアリ被害は年単位で進行していくものなので、そこは安心して、自分にとって最良の選択ができるように、冷静な判断を元にシロアリに対応してみてください。
シロアリというと、大事な家をぼろぼろにしてしまう、すぐにでも駆除しなければいけない恐るべき害虫であるというイメージを持っている方がいると思います。 そしてそのようなイメージに踊らされて、しばしば焦って自分で […]
久しぶりにエアコンをつけてみたら、もわっとした臭い風が部屋いっぱいに広がった。 という経験はありますか? 本当に気分が悪いですよね。そのニオイ、今すぐ取り除きましょう! 実はエアコンのニオイの原因とニオイを取り除くたった […]
エアコンをつけてみたら、え?エアコンが泣いている? いや、違う!ポタポタと水漏れが!そんな経験はありますか? 編集部では、20~50代の女性100人に「エアコンの水漏れを経験したことがありますか?」と聞いてみました。 4 […]
日本を代表する靴ブランドであるリーガル。 100年以上にも渡りグッドイヤー・ウェルト製法を貫き、日本人の足にフィットするものをと、木型からこだわっています。 ビジネスシーンの足元の定番ではないかと思うくらい […]
ショルダーベルトが切れてしまった。 ファスナーが壊れた。 シミがついてしまった。 そんなブランド品はありませんか? 切れた部分やシミは、修理の職人さんの技術で、元の姿に戻すことができます。 その仕上がりは、 […]
干したばかりの布団って気持ちいいですよね。 じめっと重かった布団も、日光に当てて干すとカラッと軽くなります。 毎日あんな布団で寝られたらいいのにと思いますが、実際は天気に左右されたり、花粉が気になったりして […]
靴の、底。 履いているうちに、必ず削れてきてしまう部分ですね。 擦り切れて穴が開いてしまった…… 削れ過ぎて、見た目が悪くなってしまった…… など、靴底の状態が悪くなってしまった靴は、ありませんか? そんな […]
洗濯機から出した洗濯物に、なんだか黒いぴろぴろしたものがついている……! なんてことありませんか? それ、ワカメではありません。洗濯機の洗濯槽についてしまった、カビです。 カビがついた洗濯槽でお洗濯をしていると思うと、ぞ […]
とっても大切な、グッチのバッグや財布、靴。 どれだけ丁寧に扱っていても、壊れてしまうことってありますよね。 長く使っていると素材が変質したり、穴があいてしまったり…。 自分で修理しようとすると、せっかくのデ […]
湯船に浸かって、1日の疲れを癒す。 お風呂の時間は、最高のリラックスタイムですよね。 そんな、つかの間の休息を演出してくれるのがそう、風呂釜。 意外と知られていないですが、お掃除していない風呂釜には汚れがたまっています。 […]
夏が始まり、エアコンをつけると…カビ臭い。 臭いだけでなく、カビを含んだ空気を吸って健康に悪影響が出てしまうのは嫌ですよね。 そこで必要なのは、エアコンのお掃除! エアコンを分解し、カビやホコリを取り除くことで、空気を綺 […]
久しぶりにエアコンをつけてみたら、もわっとした臭い風が部屋いっぱいに広がった。 という経験はありますか? 本当に気分が悪いですよね。そのニオイ、今すぐ取り除きましょう! 実はエアコンのニオイの原因とニオイを取り除くたった […]
エアコンをつけてみたら、え?エアコンが泣いている? いや、違う!ポタポタと水漏れが!そんな経験はありますか? 編集部では、20~50代の女性100人に「エアコンの水漏れを経験したことがありますか?」と聞いてみました。 4 […]
洗濯機から出した洗濯物に、なんだか黒いぴろぴろしたものがついている……! なんてことありませんか? それ、ワカメではありません。洗濯機の洗濯槽についてしまった、カビです。 カビがついた洗濯槽でお洗濯をしていると思うと、ぞ […]
湯船に浸かって、1日の疲れを癒す。 お風呂の時間は、最高のリラックスタイムですよね。 そんな、つかの間の休息を演出してくれるのがそう、風呂釜。 意外と知られていないですが、お掃除していない風呂釜には汚れがたまっています。 […]
夏が始まり、エアコンをつけると…カビ臭い。 臭いだけでなく、カビを含んだ空気を吸って健康に悪影響が出てしまうのは嫌ですよね。 そこで必要なのは、エアコンのお掃除! エアコンを分解し、カビやホコリを取り除くことで、空気を綺 […]
毎日使うお風呂。 毎日見るお風呂の鏡。 あなたのお家のお風呂の鏡、自分の姿がはっきり写りますか? 湯気で覆われているように白くくもっていませんか? ここで編集部が20代〜60代の女性100人に行なったアンケートを見てみま […]
洗濯機の排水口から何か嫌な臭いが漂ってくる…。 洗濯機が脱水中に止まってしまったり、エラー表示が出たりする…。 あなたのお家の洗濯機のそんなトラブル、もしかしたら洗濯機の排水口のせいかもしれません。 長期間、洗濯機を使い […]
お風呂ので一番汚れが気になるところといっても過言ではない、排水口。 お風呂中のお湯が流れ着く場所です。お湯に流されて、汚れもたっぷりたまります。 排水口の汚れが原因で、お風呂中に嫌な臭いが漂ったり、排水パイ […]
排水口のぬめり…… 排水口からの臭い…… 排水口の詰まり…… 毎日キッチンを使っていると、こんな問題が生じることがよくあります。 キッチンは朝昼晩と使うものなので、排水口の掃除までなかなか手が回らないですよね。 では、い […]
スポンジでゴシゴシしても落ちない…。 落としたつもりでも何日かたつと復活している…。 このように、お風呂のカビで悩んだことはありますか? ここで編集部が20代〜60代の女性100人に行なったアンケートを見てみましょう。 […]
干したばかりの布団って気持ちいいですよね。 じめっと重かった布団も、日光に当てて干すとカラッと軽くなります。 毎日あんな布団で寝られたらいいのにと思いますが、実際は天気に左右されたり、花粉が気になったりして […]
いつの間にかワイシャツが黄ばんでいた経験、ありませんか?特に、襟や脇、袖は黄ばみやすい部分です。 実は、毎日ちゃんとお洗濯しているだけでは、黄ばみを予防することはできないのです。 黄ばんだワイシャツでは、第一印象も悪くな […]
「揚げ物を作っていたら、油が服に飛んでしまった…。」 「子供がオムライスを食べていて、服にケチャップをつけてしまった…。」 など、日常的に服に油のシミがついてしまうシーンってありますよね。 でも、みなさんは知っていますか […]
白は汚れる! まあ常識ですよね。 ちょっと擦っただけでも灰色が付きますもん。 僕も一時期まっ白なスニーカーで生活してたんですがね、まあすぐ汚して怒られましたとも。 ということで今回は白スニーカー。 汚れが目 […]
会社が学校から帰る途中に、突然のゲリラ豪雨。 息を切らしながら走って帰ったけど、泥が跳ねて靴が汚れちゃった…。そんなこともありますよね。 そんなとき汚れてしまった靴をどうしていますか? え?そのまま? そんな […]
新学期。新しい教科書に名前を書く時に、大活躍の油性ペン。 にじまず、書く材質を選ばないのが特徴。そのため、水で濡れやすいキッチン周りにも使えますし、学生から主婦の方にも愛用されているはず。 そんな油性ペンの1番の特徴は「 […]
寒くなってくると毎年押し入れから引っ張り出してくる羽毛布団。ふかふかのお布団にはついつい顔をうずめたくなりますよね…って、あれ。 なんか、臭い。前よりボリューム感がないかも。 なんてショックを受けてる方に質 […]
あああ!しまった。 洗濯機の蓋を開けてみたら、中が大惨事になっていた。 こんな経験はありませんか? そう、色移り。 お気に入りの服に色が移っていた時なんか、とてもショックですよね。 普段は気をつけていても、ちょっと気を抜 […]
帽子って、知らず知らずのうちに汚れや臭いがひどくなってしまいますよね。 特に夏の汗をかく時期。 でも、帽子を自宅で洗うって、あんまりピンとこないかもしれません。 しかし、ここでは帽子・キャップを自宅で型崩れの心配なく洗う […]
軽くて、柔らかくて、暖かい。 と、良いこと尽くしの羽毛布団は、寒い季節には手放せない寝具の1つ。 でも、なんだか最近、ふんわり感がなくなったような…。 それに、前よりも暖かくないかもしれない…。 なんて感じ […]
日本を代表する靴ブランドであるリーガル。 100年以上にも渡りグッドイヤー・ウェルト製法を貫き、日本人の足にフィットするものをと、木型からこだわっています。 ビジネスシーンの足元の定番ではないかと思うくらい […]
ショルダーベルトが切れてしまった。 ファスナーが壊れた。 シミがついてしまった。 そんなブランド品はありませんか? 切れた部分やシミは、修理の職人さんの技術で、元の姿に戻すことができます。 その仕上がりは、 […]
靴の、底。 履いているうちに、必ず削れてきてしまう部分ですね。 擦り切れて穴が開いてしまった…… 削れ過ぎて、見た目が悪くなってしまった…… など、靴底の状態が悪くなってしまった靴は、ありませんか? そんな […]
とっても大切な、グッチのバッグや財布、靴。 どれだけ丁寧に扱っていても、壊れてしまうことってありますよね。 長く使っていると素材が変質したり、穴があいてしまったり…。 自分で修理しようとすると、せっかくのデ […]
急いでファスナーを閉めたら動かなくなった……なんて経験、あるんじゃないですか? 『ガチっ』なんて音を出した後、うんともすんとも言わなくなることが結構あるんですよねぇ。 さて、こういうファスナーの故障ですが、大抵は曲がって […]
もうちょっと裾が短かったら、このズボンは完璧なのになあ。 そんなお悩みはありませんか? そんなときに便利なのが「裾上げ」。 でも洋服屋さんで頼むと時間がかかってしまいます。取りに行くのも面倒臭いですよね。 だから、自分で […]
どうも、隙あらば靴を脱ぐのであんまり足の臭いに困らない僕です。 たまに遠出すると脱げなくて大変なことになるんですけどねー。 さて、足の臭いってかなり気になりますよね。 しかも、どれだけ足を洗ったところで臭いが出るのは止め […]
スエードの靴、あの独特の質感が素敵ですよね。なんだか温かみを感じる、良い生地だと思います。 でも一つ問題が…… 汚れが付きやすいんですよね。水に濡れればシミになり、使っているとテカテカしてきます。 しかも、スエードってお […]
お洒落は足元から、なんてよく言いますよね。 一生、大切にしたいと思っている革靴を、お持ちの方も多いはず。 ですが、せっかくの素敵な革靴も、お手入れができていなかったら台無しです。 よい革靴は、きちんと靴磨きをして、いつで […]
身の周りを見渡してみたら、色んなところでサビを発見してしまった…なんて経験、ありませんか? 例えば家の中に置いてあるスタンドラックにも発生するし、外に置いておいた自転車にもサビはつきやすいもの。 見た目はあまりきれいとは […]