HOME

更新日 :2024年05月13日

シロアリ駆除は自分でできる?補助金や費用相場は?

この記事をシェアする FaceBook X LINE Pinterest

【虫の実写画像なし】シロアリの種類や特徴、自分でできる駆除方法や業者に依頼した際の駆除費用などを詳しく解説。シロアリがいるサインや、業者の選び方のポイントもまとめました。「シロアリを見つけたらどうしたらいい?」「一戸建ての駆除の値段はいくら?」「補助金はある?」など気になる疑問を解消します。

シロアリはどこにいる?生態を知ろう

シロアリが好む環境は、湿気があって強い太陽光に晒されない場所です。そのため、キッチンやトイレなど水回りの床下、壁や土の中、湿ったダンボールの裏などに巣を作ります。

シロアリが好んで食べるのは、湿った木の外皮湿ったダンボールなどですが、餌がなくなった場合は、コンクリートやプラスティック、電気コードのような人工物までも食べます。

編集部スタッフN

木造住宅がシロアリ被害にあうイメージがありますが、シロアリはコンクリートも食べるのでマンションも被害にあいます。シロアリの被害を予防するためには、庭先に木材や植物、段ボールなどを置きっぱなしにしないことが大切です。

シロアリがいるかもしれないサイン

・蟻道が見える
・羽蟻を目撃する
・木部が空洞化する

蟻道が見える

蟻道(ぎどう)とは、シロアリが水や食料を運ぶライフラインのようなものです。蟻道がある場合は、シロアリが住み着いている恐れがあります。

羽蟻を目撃する

4〜5月頃の昼前や、6〜7月頃の夕方から夜間にかけて、羽蟻が飛んでいるのを見かけた場合は要注意です。クロアリかシロアリか見分けるのは難しいので、業者に調査を依頼しましょう。

木部が空洞化する

床がギシギシと音を立てたりフローリングの床が浮いていたりする場合は、シロアリが床下の木材を食べている恐れがあります。

シロアリの種類や特徴

家に被害を与えるシロアリの種類は主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類です。駆除方法や使う薬剤が異なるので、シロアリを見かけたらまずは種類を確認しましょう。

ヤマトシロアリ

イエシロアリ

生息地

・北海道北部を除く日本全国

・九州・四国の沿岸部
西日本の太平洋側沿岸部

体長

・7~10mm(はねを含む)

・12~16mm(はねを含む)

好む場所

・湿った木材
・水回りの床下

・湿った木材
・家全体

・数千〜数万匹の集団
・巣は作らずに加害箇所に住む

・数万〜数百万匹の大集団
・加害箇所でないところに巣を作る

羽アリの特徴

・体は黒褐色で前胸背板が黄色
・羽は淡い黒色
・4〜5月頃の昼前に飛翔

・体は黄褐色
・羽が乳白色または淡黄色
・6〜7月頃の夕方から夜間にかけて飛翔

加害特性

・腐朽木材を好み、主に床下から食害を進める

・数が多いため食害スピードが早い

ヤマトシロアリ

日本に生息している大半のシロアリがヤマトシロアリで、攻撃性は低く数千から数万匹で構成されています。巣は作らずに食べた部分に住んでおり、主に水回りの床下のような場所を好みます。

イエシロアリ

イエシロアリは、攻撃性が高く数万から数百万という大群で構成されているのが特徴。水回りの床下だけなく天井裏にまで侵入して、家全体に被害を及ぼします。駆除の難しさからヤマトシロアリよりも駆除代が高いことが多いです。

シロアリの駆除は自分でできる?業者との違いは?

シロアリ駆除のDIYは自分でもできますが、完全に駆除するのはかなり難しいので、自分ではやらずに業者に依頼するのがおすすめです。

シロアリ駆除を自分でする場合と業者に依頼した場合の、メリットとデメリットは下記のとおりです。

自分で駆除する

業者に依頼する

メリット

・費用を抑えられる
・業者選びの手間がない

・完全にシロアリを駆除できる
・作業や準備の手間がない
・駆除と合わせて予防もできる
・再発した際の保証がある

デメリット

・薬剤や道具を用意する手間がある
・完全に駆除するのが難しい
・予防まで行うのが難しい
・再発時の保証がない
・家屋を傷つける恐れがある
・薬剤を吸い込み体調が悪くなる恐れがある

・費用が高い

自分(DIY)でできる、おすすめのシロアリ駆除方法と注意点

・殺虫剤を使用しない
・応急措置として掃除機で吸い取る

シロアリは警戒心が強いので殺虫剤を使用すると逃げてしまい、逃げた先で新しい巣を作ることがあります。駆除しづらくなったり被害が拡大したりすることも考えられるので、殺虫剤の使用は控えましょう。

自分でできるのは、応急措置として掃除機で吸い取る方法です。殺虫剤よりも逃げにくく、掃除機で吸う衝撃だけでほとんど死んでしまいます。 紙パック式の掃除機の場合は、念の為すぐに処分しましょう。

業者に依頼した場合のシロアリ駆除費用の相場

ここでは、シロアリ駆除を業者に依頼した場合の費用相場を、坪数別と業者別に分けて解説します。

【坪数別】シロアリ駆除費用の相場

建物の状態や業者によって値段が異なりますが、編集部調べによる2024年5月現在のシロアリ駆除の目安単価はこちらです。

坪単価:約4,000〜10,000円
平米(㎡)単価:約1,200〜3,000円

こちらの単価を目安に坪数や平米数を掛けて、シロアリ駆除費用を計算します。庭や駐車場などを含む敷地面積ではなく、床下面積を掛けましょう。

坪数(㎡)

シロアリ駆除費用の相場

20坪(約66㎡)

約8〜20万円

25坪(約83㎡)

約10〜25万円

30坪(約99㎡)

約12〜30万円

35坪(約115㎡)

約14〜35万円

40坪(約132㎡)

約16〜40万円

45坪(約149㎡)

約18〜45万円

50坪(約165㎡)

約20〜50万円

※2024年5月時点、編集部調べ。

平均坪単価を元に計算したシロアリ駆除費用の相場は上記のようになります。平均的な一軒家の大きさは30〜40坪ほどなので、約12〜40万円が料金目安と考えましょう。

【業者別】シロアリ駆除費用の相場

シロアリ駆除をどこの業者に依頼するかによっても値段が変わってきます。ここでは、大手駆除業者農協ホームセンター地域密着型の4つに分けて費用相場をまとめました。

単価相場(坪)

30坪の費用目安

大手駆除業者

10,000円〜

30万円〜

農協

7,500〜9,500円

22〜29万円

ホームセンター

6,000〜10,000円

18〜30万円

地域密着型

3,000円〜

9万円〜

※2024年5月時点、編集部調べ。

このようにチェーン展開する大手駆除業者の方が値段が高く、ホームセンターや地域密着型の方が比較的安い傾向にあります。

シロアリ駆除費用は、被害状況やシロアリの種類によって追加費用がかかったりベイト工法かバリア工法かでも値段が異なったりします

追加費用の詳細や安く抑えるコツを知りたい方は、下記の記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

シロアリ駆除に補助金はある?

シロアリ駆除に補助金はありませんが、国税庁の公式HPによると、シロアリの駆除や修繕にかかった費用は雑損控除の対象になります。雑損控除は年末調整できないので確定申告を行いましょう。

雑損控除はシロアリ駆除費用自体は安くなりませんが、その年にかかる税金を減らすことができるので間接的に出費を抑えられます。シロアリ駆除を行った時から5年以内であれば、さかのぼって申請することが可能です。

賃貸やマンションの場合、シロアリ駆除費用は誰が負担する?

賃貸の場合、基本的には大家さんや管理会社が駆除費用を負担してくれます。しかし、借主が持ち込んだ木材や植物が原因でシロアリが発生した場合は、自己負担になることもあるので注意しましょう。

分譲マンションの場合、共用部は管理組合が負担してくれることが多いですが、専有部は所有者負担になることがあります。まずは、管理規約を確認してみるのがおすすめです。

シロアリ駆除業者の選び方と悪徳業者の見分け方

1. キャリアが長く口コミが良い
2. 日本しろあり対策協会の会員である
3. 保証やアフターサービスが充実している
4. 見積書の内訳が明確でわかりやすい

シロアリ駆除業者を選ぶ際のポイントは上記の4つ。「今すぐやらないと危険なことになる」など、危機感を執拗に煽って契約を急かしてくる場合は悪徳業者の恐れがあるので注意しましょう。

1. キャリアが長く口コミが良い

シロアリ駆除事業を行ってきた年数や実際に利用した方の口コミは、サービスの品質を見る指標の1つになります。SNSやホームページなどで確認してから、依頼しましょう。

2. 日本しろあり対策協会の会員である

公益社団法人日本しろあり対策協会は、国の許可を得たシロアリ駆除団体です。シロアリの研究や技術講習を行っているので、所属しているかを判断基準にするのもおすすめです。

3. 保証やアフターサービスが充実している

シロアリ駆除の薬剤の効果は約5年間と言われています。そのため5年以内の保証が付いている業者であれば、再発時に無料で駆除してもらえたり安く済んだりします。

4. 見積書の内訳が明確でわかりやすい

見積書の内訳で明確な業者を選ぶと、思わぬ追加費用がかかるのを避けることができます。また、費用の安さだけでなく、その価格の中にどれだけのサービスが含まれているか総合的に見て判断することも大切です。

シロアリ駆除はユアマイスター

シロアリ駆除をプロにお願いするなら、「ユアマイスター」がおすすめ。住んでいる地域から、あなたにあったプロを紹介します。

シロアリ駆除の作業内容

1. 該当箇所への新入口の確保
2. 薬剤を散布
3. 玄関や木枠に薬剤の注入
4. 清掃

バリア工法の基本的な作業手順は上記の通りです。被害箇所によっては必要に応じて穴をあけ、細かいところまで薬剤を注入します。

ユアマイスターのシロアリ駆除の口コミ

シロアリ駆除に関するのQ&A

シロアリ駆除に関する疑問についてまとめました。

Q1. シロアリ駆除は自分でできる?

A. 自分でできますが、完全に駆除することは難しいです。

シロアリ駆除は自分で駆除することもできます。しかし、完全に駆除することが難しく事故や再発などの恐れがあることから業者に依頼するのがおすすめです。自分では応急措置として掃除機で吸い取る程度にし、殺虫剤を使用するのは控えましょう。

Q2. 一戸建てのシロアリ駆除費用はいくら?

A. 30〜40坪ほどの場合は、約12〜40万円が料金目安と考えましょう。

編集部調べによると2024年5月現在の平均坪単価は、約4,000〜10,000円ほど。平均的な一軒家の大きさは30〜40坪ほどなので、値段は約12〜40万円が目安と考えましょう。また、被害状況や工法によっても費用は異なります。

Q3. シロアリを見つけたらどうしたらいい?

A. 掃除機やテープを使い駆除したら、なるべく早く業者に調査を依頼しましょう。

庭や室内でシロアリを見つけたらまずは、掃除機やテープを使い駆除します。殺虫剤を使うと逃げた先で巣を作り、駆除しづらくなったり被害が拡大したりする恐れがあるので控えましょう。駆除後はなるべく早く業者に調査を依頼し、家の被害状況を確認するのがおすすめです。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。