雨が続く梅雨の時期などは部屋干しをする方が多いと思います。でも部屋干しだと洗濯物は乾きにくいし、ちゃんと乾かしたはずなのに生乾きの臭いがするということもあります。そこで今回は、部屋干しの臭いを予防する洗い方や、より速く乾かせる場所、臭いがついた場合の対処法など、盛りだくさんでお伝えしますよ!
そもそも部屋干しのメリットとは何でしょうか?外に干せないからなんとなく部屋干ししている方も多いと思います。部屋干しのメリットは3つのあるので、さらっと確認しておきましょう!
日光の紫外線は汗と服の染料と反応して、変色することもあります。例えばクリーニング店では、変色防止のために外干しはおこなっていなかったりします。そのため変色を防ぐことができるというメリットがあります。
外干しは突然の雨や突風によって洗濯物が濡れたり跳んでしまう事があります。しかし室内干しなら、にわか雨が降っても、突風でも、洗濯物のことを心配する必要がありません。
一人暮らしの方にもおすすめできますね。
ぬれた衣服には小さなホコリが付着しやすい状態です。外には小さなホコリもあれば、花粉なども浮遊しています。そのため部屋干しはそういった花粉の付着を防ぐというメリットもあります。
部屋干しした時に起こる問題点は、なんといっても生乾きの臭い。よく「生臭い」「雑巾のような臭い」「カビのような臭い」と言う人が多くいますが、まさにその通り。主には「カビ」と「雑菌」が原因なのです。そのカビや雑菌がどこから来るかというと…
の2パターン。それぞれについて、詳しく説明しますね。
部屋干しの嫌なニオイの発生源その1は「洗濯槽」です。洗濯槽にカビが繁殖していたら、そりゃにおいますよね。では、なぜ洗濯槽にカビが繁殖するのでしょうか?その答えは、洗濯槽がカビがいきいき生きるのにちょうどいい環境だからです。カビは、
の時に、最も繁殖しやすくなります。洗濯機の中は水を使うので、どうしても湿度が高くなりがちです。特に洗濯槽の裏などは、湿気がこもっています。だから、洗濯槽の裏にはカビが発生しやすいんです。
洗濯機をのぞいてみても、何も見えないからって安心していてはだめです。怖いのは、裏!買ってからまだ1年くらいで、定期的に市販の洗剤で洗濯槽を洗っていた。
それなのに、洗濯槽の裏側がカビでいっぱいなことがよくわかる閲覧注意なお写真はこちらの記事で見られます。
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ということで、まずは洗濯槽をキレイにしていかないと、部屋干しの生臭いニオイはなくならないわけです。ただし、まだうちの洗濯機は自然治癒力(自分でお掃除)でなんとかできるかも!という方もいますよね。
自然治癒力を信じてみる!(自分で洗濯槽をお掃除してみる!)という方はこちらを参考にしてみてください。3種類の処方箋(お掃除の方法)が用意されていますよ!
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嫌なニオイの原因その2は「洗濯物」です。そもそも洗濯物に雑菌が繁殖してしまっていたら、においますよね。せっかく洗濯槽が本来の輝きを取り戻しても、意味がありません。
それではここで、洗濯物に繁殖している雑菌にまつわる怪談をひとつ。例えば、バスタオルに関して。
ぞっとする数字です。使えば汚れるのは当たり前ですが、それにしても増える単位がおかしいですよね。なぜバスタオルには、こんなにも多くの菌が繁殖するのでしょうか?理由は2つ。
ということで、部屋干しのニオイを防ぐには、洗濯槽に菌を持ち込まないようにしていくことも大切です。そのためには、洗濯物をあまりため込まないことが大事! 洗濯物を置いておく場所も見直して、
などの工夫をしてみてください!
もちろん晴天の青空の下で干せば、日光によってこれらの雑菌は死滅するので、ほとんど臭いは発生しません。でも、いつでも外に干せるわけではないですし、外に洗濯物を干すのを避けたい方もいますよね。
例えば、一人暮らしの女性とか。防犯対策の手段として基本的に部屋干しするという方も多いと思います。また、虫が苦手という方も外に干さず部屋干しをしたいですよね。
部屋干しをしたい人たちが、部屋干しをあきらめる以外にできることをこのあと紹介していきます。
快適な部屋干しのためにできることの1つ目は、「洗剤」に気をつけてみることです。洗剤をうまく組み合わせて使えば、雑菌が繁殖するのを防ぐことができるんです!おすすめの組み合わせは「酸素系漂白剤」×「柔軟剤」!
酸素系漂白剤といえば、染み抜きに使う印象が強いかもしれません。そのため、色素を落とすだけの役割という認識を持っている方も、もしかすると多いのではないでしょうか?
ところが、除菌・殺菌効果もあります。ということは、生臭いニオイを退治することができる訳です。
注意
塩素系の漂白剤はNG!
漂白力が強すぎるので色がついた衣服には使わないようにしてください。
白い衣服の場合は使うことができます。
柔軟剤は本来、洗濯物を柔らかくすることが目的です。最近はそれに加えて、「香り」を重視しているものも多くなっていますよね。この香りを活かすために、抗菌・防臭効果のある柔軟剤も増えてきました。そこで、香り+抗菌・防臭効果のあるオススメ柔軟剤を3つ、紹介します♪
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「24時間防臭&抗菌センサー効果でニオイ菌の増殖ゼロ」と書いてある謳い文句通りの効力を発揮してくれます。花粉の付着・洗たくじわ・静電気まで防いでくれます。
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汗と皮脂臭専用の高い消臭効果と抗菌効果がGood♪何と言っても防臭効果があり、汗やタバコのにおいを防いでくれます。
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こちらは柔軟剤入り洗剤。既に柔軟剤が含まれているので分けて入れる手間が省けます。部屋干しにも対応しており、フローラルとサボンの香りが広がります。
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できるだけナチュラルに近いもので家事をしたい人に人気のアイテム、重曹は洗濯でも活躍します。重曹は石けんと同じ、弱アルカリ性の性質。そのため、酸性である皮脂汚れにも強く、汚れの分解に役立ちます。
重曹を使って洗濯をする場合、普段の洗濯用洗剤との併用がおすすめ♪ただし、使い方には少し気を付けましょう!
適当な容器に、40度ぐらいのぬるま湯を用意します。
ぬるま湯に重曹を入れて、しっかり溶かします。重曹の量は、10Lの水に対して、大さじ1杯の重曹が適量。洗濯に使う水の量によって、加減してください。
縦型洗濯機の場合、だいたい30L~40Lの水を使うことが多いので重曹は大さじ3~4杯分必要ですね。ドラム式の場合はもっと少ない水量で洗うので、まずは大さじ1杯程度で試してみて。少ないようならば次のときには、もう少し足してみてください。
重曹の溶け残りがあると、粉が衣服に付いてしまうことがあるので、粉が見えなくなるまでしっかり溶かしましょう!
洗濯槽の中に、重曹を溶かした水を入れます。ここで大切なのは、先に洗剤を入れてしまわないことです。重曹を先に水に入れておくと、洗濯物がキレイになりやすく、消臭効果が出やすいですよ。
いつも使っている洗濯洗剤を入れて、洗濯します。重曹はベーキングパウダーとしても使われるので、少量ならば口に入れても問題ありません。小さいお子さんのいる家庭や、手荒れが心配な方にもおすすめのアイテムです!
洗濯槽がキレイになり、洗剤でも消臭対策ができましたね♪となったら、あとは干すときの工夫が大切!快適な部屋干しのためにできることの2つ目は、「干し方」に気をつけてみることです。部屋干しによる生乾きのイヤな臭いを防ぐためには、
これら3つが最大のポイントです。それでは、より速く洗濯物を乾かす8つのポイントを紹介します。ちなみに8つも紹介していますが、風通しが8割です。
脱水1回で、そのままハンガーに干すのが一般的なスタイル。ですが、天候が悪く外で干せない場合は、計2回脱水してから干すと、余計な水分が飛ばされて乾きやすくなります。
また、乾燥機があるなら一旦乾燥させてから干すことをオススメします。細菌は乾燥にも弱いので効果的です。目安時間は30分です。
ただしデリケートな衣類は、しわや傷みの原因となるので避けましょう。生地自体がしっかりしているものであれば、問題はなさそうです。ちなみに干す時は、しわやヨレをしっかり伸ばしてからハンガーへ。
干すときに使うのは、細い針金ハンガーではなく、プラスチック製の太めのハンガーの方がおすすめです。
ハンガーが細いと、衣類の前と後の生地がくっついて、風通しが悪く、乾きにくくなってしまいます。厚手の衣類が増える冬場は特に、太めハンガーを使うといいですよ。
「アーチ状に干す」干し方です。並べて干すときに、両端がもっとも長く、真ん中が短くなるよう干す方法です。
例えば端にはタオルを、真ん中には下着や靴下を、という感じです。こうすると洗濯物の下端がアーチ状になり、風の通り道ができて乾きやすくなります。
干すときは間隔も大切です。間隔を空けることにより、風通しが良くなりますよ。洗濯物と洗濯物の間隔は、最低でも10〜15cmは離して干しましょう。
バスタオルやフェイスタオルを干す場合は、どちらか片方が長くなるようにずらして干しましょう。タオルも生地の前と後が密着していると、風通しが悪くなり雑菌が繁殖しやすくなってしまうからです。
冬は厚手の服を干すことがありますよね。厚手の服の間には、薄手のインナーを干しましょう。「厚い・薄い・厚い・薄い・厚い…」という感じですね。
結果、洗濯物の間に隙間ができて、それだけ空気の循環が良くなり乾きやすくなります。タオルを干すときにも同じように長いもの、短いものと交互に干すのがおすすめですよ。
長袖やフード付きの衣類は、上下逆さにしてから干しましょう。特にフード付きの場合、他の服と同じように干すとフードが背中に張り付いて、その部分だけ乾きにくくなってしまいます。
上下逆さにすることで風通しが良くなり、いつも以上に速く乾いてイヤな臭い防止に役立ちますよ。
だいぶ風通しの話が続きましたが、最後は湿度のお話です。除湿機を持っているという方は、ここが使いどころ!なるべく「下」から当てる形で除湿機を置きましょう。あるいはエアコンの除湿機能を使って湿気を逃がしましょう。
乾燥機にかけるのと同じで、乾燥に弱いカビの繁殖を防ぎます。水気や湿り気がずっと残っているとカビが繁殖しやすいですからね。
除湿器以外にも乾燥させる方法として、風を生む、エアコン送風とサーキュレーターが考えられます。
エアコンの風で乾燥させるなら、以下のようなエアコンハンガーと合わせて使うと良さそうです。
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洗濯物に直接当てるのもいいし、窓を開けて空気の流れを作ることで乾燥させるのもありです。それぞれの詳しい使い方はこちらで紹介していますので、是非チェックしてみて下さい!
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干し方に気をつけてみたら、干す場所にも気をつけてみたくなるのが人間ってものですよね。部屋の中には、洗濯物をより速く乾かせる場所が存在するということ、知っていましたか?
それが「バスルーム」と「部屋の中央」です。
一見すると湿度が高くて風通しが悪く、部屋干しには不向きな場所だと思われがち。ですが、一人暮らしの場合でも換気設備が整っている賃貸物件が多いため、湿度もそこまで高くなく風通しの良さは抜群です。
バスルームで干す際の事前準備として、1時間ほど換気扇を回します。その後、先ほど紹介した方法を使って干すだけです。窓がついている場合は、全開にしておくとさらに風通しがアップして乾きやすくなります。
部屋の中央というのは、もっとも空気が動く場所。室内用の物干しを部屋の真ん中に置いて干せば、想像以上の速さで乾きます。この時、扇風機を使って下から風を当てると、空気の循環が良くなりさらに乾くスピードがアップ。
とは言え、部屋の真ん中に干すのは見た目も気になるし、突然の来客時に対応に困ると思う人もいるでしょう。そういう場合は、物干しを扇風機ごと洗面所に移動させれば問題ありません。
ハンガーを引っ掛けられる、という理由からハンガーレールを使って部屋干しをしている人は結構いるのではないでしょうか?しかしこの方法、カーテンにとっても衣類にとってもマイナス要素しかありません。
というのは、重い衣類を干し続けていると、カーテンレールが曲がって劣化の原因となります。
また、ここに干すことで洗いたての衣類にカーテンの汚れがくっついて、雑菌の増殖を招いてしまうんです。衣類の臭いやカビの原因となるので、カーテンレールでの部屋干しは避けましょう。
ここまで、部屋干しでも効率的に速く乾かす方法を紹介してきました。とは言え、悪天候が続くと室内で干せる洗濯物の量も限られます。部屋中が洗濯物で埋め尽くされているという状況は、あまり美しい光景とは言えません。
そうなった場合は、思い切ってコインランドリーで一旦リセットする、という方法もアリですね!色々試して、あなたの生活スタイルに合った乾かし方を見つけてくださいね。
ここまで、いろいろな方法で部屋干しの臭いを防ぐ方法をお伝えしてきました。それでも、うまくいかないこともありますよね。 そんなときの対処法をお伝えします!
乾かし方のところでも触れましたが、 もし、洗濯が終わったときに、すでに洗濯物からイヤな臭いがしていたら……。乾燥機を使って乾かしましょう!臭いの元となる雑菌は、乾燥機の熱でも死滅すると言われています。
あまり長時間乾燥機を回したくない場合には、10分~30分でもいいのでやってみてくださいね。ただし、洗濯直後の乾燥機使用が効果的ですよ。部屋干しした後の仕上げとして乾燥機にかけても、すでに菌が増えてしまっているからです。
スプレー式の消臭剤は、ドラッグストアなどで簡単に手に入りますね。靴下などには良いかもしれませんが、顔を拭くタオルなどにスプレー剤を使うのは抵抗を感じる人もいるかもしれません。
また、素材によってNGなものもあるので、必ず商品の説明をよく読んでから使ってください。ちなみに、消臭剤では臭いの元となる菌を殺菌することはできません!
なので、お出かけ前で時間がないのに臭いが気になる!など、 とりあえず臭いを消したい場合に使うのがおすすめですよ。
アイロンは相当な高温! 臭いの原因菌を死滅させるには十分ですね。洗濯物が半乾きの状態でアイロンをかけると、乾きが早くなって一石二鳥♪ ただし、スチームを出してしまうと、また衣類が湿ってしまうのでドライでアイロンがけしましょう。
煮洗いも、高温の水で臭いの元を殺菌する方法です。 やり方の手順を紹介します!
お鍋にたっぷりのお湯を沸かします。重曹を入れるとさらに効果的ですよ♪
殺菌したいタオルなどを入れましょう。このとき、洗濯表示で温度についての注意がないかを確認してくださいね。
冷めたら、やけどに気を付けながら取り出しましょう。
自分ですすいで干すか、または洗濯機にかけて干してください。やってみると、意外と簡単にできるし衣類はキレイになるしで、おすすめですよ。
室内干しって嫌だなという気持ちがちょっとでも軽減されていたら嬉しいです!臭いだって、漂白剤と柔軟剤を合わせて使えばしっかり予防できるのです。洗濯物の干し方を工夫すれば、より速く乾かすことだってできます。
洗濯物を乾かすときは、温度と湿度に注意して、なるべく風通しを良くするのがポイントですよ。しっかり部屋干し対策をして、次の梅雨こそ快適にお洗濯しましょう。