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更新日 :2020年03月14日

チョコレートの染み抜きならベンジンでシミをなかったことにできる話

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「チョコレートが服についてシミになっている・・・」
なんてお困りの経験はありませんか?

チョコレートのシミは、服につくと意外に目立ちますし、落とし方は意外にも知らないものですよね?

今回は、チョコレートのシミの落とし方について紹介していきます。

 

チョコレートのシミの正体は?

油

チョコレートのシミは「油性」のシミに分類されます。

油性のシミは、水をはじき油に溶けやすいシミのことで、他に「口紅・ファンデーション・バター・クレヨン・ボールペン」などが挙げられます。

汚れがついてすぐであれば、水洗いすれば落ちます

しかし、時間が経った油性の汚れは、水洗いだけでは落ちないので、「台所用洗剤」や「クレンジングオイル」を使って落とします。

油性汚れに効く、「ベンジン」とは?

油性汚れに効くのは、「クレンジングオイル」だけではありません。

「ベンジン」もあります!

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ベンジンとは、原油から分留精製した揮発性の高い可燃性の液体で、カイロの燃料ともなっています。一般的に、ベンジンと言われているものは「工業用ガソリン」のことで、しみ抜き用とカイロ用は異なります。

ベンジンは、油を溶かす作用を持っているため、油汚れには最適なんです。

一方で、ベンジンは、先ほど述べたように揮発性があるため、
・火は絶対に使わない
・換気を徹底する
・マスクをつける
の3点に注意してください。

作業前に「色落ちチェック」を!

というわけで実際に作業に入っていきたいのですがその前に、「色落ちチェック」は必ず行いましょう!

ベンジンはそれなりに強い液性のものなので、布や染料によっては色落ちが発生してしまいます。大切な衣類だからこそシミを落としたいのに、それでシミが広がってしまっては本末転倒ですよね。

特に濃い色のもの、大きな柄のものの衣服は必ず確認してくださいね。

確認方法はとても簡単。

白いタオルにベンジンをつけて、衣類の目立たないところに軽く押し付けてみてください。

何度かギュッっと押して色がつかなければベンジンやクレンジングオイルをつけても大丈夫でしょう!

もしこれで色がにじんでしまった場合は、残念ながらご家庭での挑戦は厳しそうです・・・!クリーニング屋さんにすぐに相談しにいきましょう。

チョコレートのシミの落とし方

煙 渦

シミ落としを始める前に、注意事項から説明していきます。

注意

ベンジンを使うと、色の濃い服などの場合、色落ちする危険性があるため、服の目立たない部分で色落ちしないか、一度つけてみてチェックしましょう。
また、「ベンジン」を使用する際は、換気を徹底する・火は使わないマスクをする。

 

チョコレートのシミは、ほとんどの場合は、「台所用洗剤」か「クレンジングオイル」を使えば落ちます。
それでは落としてみましょう。

  手順  

1.染みの部分に洗剤またはクレンジングオイルをつける
チョコレートのシミの部分に、台所用洗剤かクレンジングオイルを染みよりも少し小さい範囲につけます。

2.揉み洗いする
染みの部分を、揉みこむように洗います。

3.洗濯機で洗う
普段の洗濯と同じように、洗濯機で洗います。

 

それでも落ちないとき

しかし、時間が経ってしまった場合など、どうしても落ちない場合がありますよね?

用意するもの

・ベンジン
・台所用洗剤
・歯ブラシまたは綿棒

  手順  

1.ベンジンを塗り込む
チョコレートのシミの部分に、歯ブラシまたは綿棒でベンジンを塗り込んでいきます。

2.い流す
ベンジンを塗り込んだら、その部分に台所用洗剤をつけて、すすぎ残しのないように洗い流します。

3.洗濯機で洗う
普段の洗濯と同じように洗濯機で洗います。

この手順でほぼ全てのチョコレートの汚れは落とすことは出来ます。

チョコレートのシミを完全に落としたい!

それでもシミが残ってしまう場合があります。
時間の経ってしまった汚れなどは、特に落ちにくいですね。

最終的には無理をせず、クリーニングなどプロにお任せするのがオススメ。
お湯→ベンジンで落ちなかった汚れは、これ以上やるとかえってダメージになりかねません。
ですが、汚れが付いてしまった時に応急処置をしておくことで、シミは残りづらくなります!

もし今お困りでしたら、今回は貴重な失敗だったと思いましょう・・・
一方で、今後このようなことが起きないようにする方法をお教えします!
悔やまず、ポジティブにいくことが大切です♪

応急処置はどうすればいい?

どんな汚れも時間が経ってしまえば落ちにくくなるものです。
出先でもできる方法をご紹介するので、ぜひ覚えておいてくださいね!

手順
1
チョコを取る

取れる固形物は取ってしまいましょう。
この後の手順で、汚れを広げてしまう可能性があります。

2
油分を抜く

チョコ汚れが落ちにくい理由は油分だとお話しましたね。
なので、乾いたティッシュなどを当てて油分をある程度抜いてあげましょう。

3
汚れを移す

次は石鹸などを使って汚れを落としていきます。
トイレなどお手洗いにあるハンドソープでもOKです。
①乾いたティッシュ
②石鹸を軽く付けたティッシュ

①を汚れの裏から当て、②を使って汚れ表面を軽く叩いていきます。
こうすることで、服に付いたチョコ汚れが少しずつ①に移っていきます。
ポイントは擦らないこと。

4
繰り返す

汚れを落としてしまいたい場合は、①と②を交換しながら3の工程を繰り返しましょう。

5
水洗い

最後に軽く湿らせたティッシュで石鹸を落としてしまえば終了です。

時間が無いなど応急処置として使う場合は4を飛ばしましょう。
繰り返さずとも、これを行うだけでも汚れは残りにくくなるはずです。

頑固にこびりついたシミ・水洗い不可の場合はどうする?

上でもお話したように、素人が頑固な汚れを無理に落とすのは危険です。
大切なお洋服にかえってダメージを与えることになるかもしれません。
クリーニングには出さずとも、一度プロに相談してみるというのも手です。
今後の知識として使えるようになるので、勇気を出して聞いてみましょう♪

また、水洗い不可の表示ってご存知ですか?
水の入った容器にバツがされているあれです。
「洗濯できない」という意味だと思っている方が多いそうですが、実は勘違い。
「繊細なので、ご家庭での洗濯は向きませんよ」といったニュアンスの表示です。
なので気をつけて洗ってあげれば、ご家庭でも洗濯は可能なんです♪

具体的に気をつけたいポイントは以下の3つ。
・水温30℃以下
・短時間で洗う
・脱水はタオル

どれも生地を傷めないためのポイントなので、気を付けて洗いましょう。

まとめ

油性のシミの方法を紹介してきました。

ですが、しみ抜きを自分で行うことにはリスクもあります。
それは、「輪ジミ」が発生することです。

ですので、オススメはプロにお任せすることです。
しみ抜きの相場は、450円とお手頃です。
是非利用してみてください!