着物の洗濯は一生に一回くらいなので失敗しないように徹底的に解説!

■着物の普段のお手入れは、広げて干してブラッシング!ホコリを払おう
■食べ物で汚してしまった場合は、布などですぐに吸い取りましょう
■天然素材の着物は洗濯すると縮む!水洗いはポリエステルのもの限定で

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更新日:2020年03月14日

着物が汚れてしまったとき、みなさんどうしていますか?
着物を着たいと思っても、お手入れが大変なんだろうなと諦めたりしていませんか?
実は、着物も自宅でお洗濯できます。しかも、洗濯すると着心地も良くなるんです!

そこで今回は、着物を自分で洗濯する方法を紹介します。

着物の生地には何がある?

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着物の生地には、いろいろな種類があります。
例えば、

お召し:軽くてしなやか、風格の漂う高級絹織物。
:薄く透き通るような絹織物。
上布:夏に着る、上等な麻織物。
:表面に細かいシワを生じさせた織物。

 

など、日本人は季節に合わせて、それぞれの着物を使い分けてきました。
衣替えによって、季節を感じていたんですね。

また、着物の生地の素材は、おおよそ以下の5つです。

絹・麻・木綿・ウール・ポリエステル

ポリエステル以外は天然素材で、着心地がよいのが特徴です。

 

着物の普段のお手入れ

虫

着物は、普段どんなお手入れが必要なのでしょうか?
せっかくの着物ですから、長く大切に着たいですよね。
そのためにできることを紹介します。

干す
袖を広げて、ハンガーにかけて干しましょう。

ブラッシング
ハンガーにかけた着物をブラッシングしましょう。
着物用のブラシや、柔らかく乾いたタオルを丸めたもので、なでるようにホコリを払っていきます。
襟、肩、裾の順に、上から下へブラッシングします。裾は特に汚れやすいので、裏表ともにしっかりブラッシングしましょう。

 

保管する時の注意点

1年に1度は虫干しする
虫干しとは、日光や風にあて、カビや虫の害を予防することです。しまいっぱなしは、トラブルの原因になります。こまめに着物の様子を確認するのも大切です。

虫干しってどうやるの?
半日程度、風通しの良いところで着物を干しましょう。
空気が乾燥していて、晴れている時に行うのがポイントです。

 

光に当てない
日光はもちろん、蛍光灯などの人口の光にも注意が必要です。なるべく光に当てないようにし、干す時も日に当てるのは、最小限の時間にしましょう。

当分着ないものは、手入れをしてもらってから
当分着ないものや汚れやすいものなどは、シーズンの終わりに、専門の業者さんに頼んでお手入れしてもらうと安心です。

 

着物を洗おう

水

着物の洗い方を紹介したいところですが、まずは汚してしまったときの応急処置から考えていきましょう。

 

汚してしまった時の応急処置

すぐにはじいて落とす
食べ物を落としてしまった時なども、焦らず冷静に落としたものを取りましょう。

布で吸い取る
万が一のために、ガーゼハンカチを持っておくと安心です。

 

自宅で着物を洗おう

早速、自宅で着物を洗う方法を紹介していきます。
まずは、着物を洗うときの注意を説明します。

注意
天然素材の着物は、洗ったら縮む

 

着物の多くは天然素材で出来ています。
そのため、どんな着物でも縮んでしまうのを覚悟する必要があります。だいたい2~3回ほど洗濯すると、縮みにくくなりますが、最初はやはり縮んでしまいます。特に、横よりも縦に縮みやすいようです。
着丈がギリギリの着物は、一層の注意が必要ですね。
一方、ポリエステルの着物が縮むことは、滅多にありません。安心して洗濯できます。

 

手洗いしよう
まずは、着物を手洗いする方法を紹介します。
着物を洗うなら、やはり手洗いがおすすめです。

 用意するもの 

・中性洗剤
・柔軟剤
・洗い桶

手順

1. 着物が色落ちするかどうかを確認する
洗い始める前に、着物が色落ちするかどうかを確認しましょう。

色落ちチェックの方法
洗剤の原液を目立たないところにつけ、3~5分ほど待つ。
時間が経ってから、白い布で洗剤をつけた部分を叩き、色が移るかどうかを確認する。

もし、色移りがあったようなら、自宅でのお洗濯は諦めましょう…。

2. 洗い桶に水を溜め、洗剤を溶かす
洗い桶に水を溜めましょう。
たたんだ着物が、しっかり浸かるぐらいの水をためます。
そこに洗剤を溶かします。規定量よりも少なめにすると、すすぎなどの作業が楽になります。

3. 着物を押し洗いする
洗い桶の中に着物を畳んで入れたら、優しく押し洗いします。
「優しく」がポイントです。
特に汚れが気になるところは、洗剤の原液を少しつけて部分洗いしましょう。事前に確認しておくと良いですね。

4. 着物をすすぐ
押し洗いした水は捨て、着物の水気を切ります。着物にたっぷり水が残っていると、いつまで経ってもすすぎが終わりません。着物の水気を切るのは意外と大変ですが、重要です。

着物を持ち上げる時は、慎重にやりましょう。一部だけ持って引っ張りあげようとすると、どこかの糸が切れてしまう可能性があります。

水を捨てたら、綺麗な水を洗い桶に入れます。

洗いのときと同様に、やさしく押すようにしてすすいでいきます。
すすぎは、2~3回ほど繰り返しましょう。

5.(柔軟剤を使う時は)すすぎの最後に、柔軟剤を入れる
柔軟剤を使うと、着物の仕上がりがやわらかくなります。
使用する場合は、すすぎの最後に柔軟剤を入れてください。柔軟剤の量も、少なめがおすすめです。

すすぎが終わったら、着物の水を切りましょう。桶に押し付けるなどして、しっかり水を落としてください。

6. タオルで水気を拭き取る
ある程度水気を切った後、着物をタオルで挟んで、水分を取りましょう。

7. 干す
水分をとったら、着物を干します。
シワを伸ばしてから、風通しの良いところで陰干ししてください。

干す時には、着物専用のハンガーを使いましょう。ない場合には、T字型に干せるように、物干し竿を袖から袖に通して干しましょう。

 

洗濯機で洗おう
手洗いするのが、大変な時には、覚悟を決めて洗濯機で洗うこともできます。
(着物が傷んでしまったり、縮んでしまったりする可能性があります。自己責任でチャレンジしてください。)

 用意するもの 

・中性洗剤
・ネット

手順

1. 着物をたたみ、ネットに入れる
着物を畳んだら、ネットの中に入れましょう。ネットは、小さすぎず大きすぎず、着物が綺麗に入るサイズのものを用意しましょう。

ここでとっても便利な商品を紹介します!
なんと、着物専用の洗濯ネットがあるのです!
大切な着物を傷めないためにも、こういった専用のネットを使うといいでしょう。

 

2. 着物・洗剤を入れ、「手洗い」モードで洗う
着物を洗濯機に入れます。
洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤がおすすめです。
洗濯機に手洗いモードがあれば、それを使って洗いましょう。ない場合には、脱水の時間を半分にして、洗濯機を回します。

 

3. 干す
洗濯機から着物を取り出し、干します。
風通しが良く、日の当たらない場所に陰干ししましょう。丸一日ほどで乾きます。

 

 

アイロンをかけたい時は

洗濯したあと、シワを伸ばすためにアイロンをかけたいという時もあると思います。

着物についたシワを全て取ろうとするのは大変ですから、目に見える部分のシワだけ伸ばして、隠れる部分は気にしないようにしましょう。

着物にアイロンがけする時には、表側に当て布をして、中~高温でアイロンをかけます。シワがなかなか取れない時は、当て布の上から霧吹きをしましょう。

注意
・刺繍や金銀箔にはアイロンを当てないようにしましょう。潰れたり、変色する可能性があります。
・直接霧吹きしないようにしましょう。(絹の素材は特に注意が必要です)

最終手段は着物をクリーニングに出す!

ドライクリーニングに出したわけではないシャツとお家で洗うときの必須アイテム洗濯ネットとおしゃれ着洗剤

「自分で上手に着物を洗濯する自信がない!」

という場合は、無理せずクリーニングに出しましょう。

着物専門のクリーニング店に依頼すれば、大切な着物を傷つけることなく、汚れや臭いを落とせます。覚えておきたい値段や注意点、頼み方も合わせてチェックしてみましょう。

着物クリーニングの相場

着物のクリーニング代は、着物の種類によって違います。

着る機会の多い着物類の相場を、まずは見てみましょう。
訪問着:2,000円~10,000円

紬・小紋:2,000円~8,000円

羽織:2,500~10,000円

長襦袢:2,000円~5,000円

帯:2,000円~5、000円

着物のクリーニング費用は、お店によって大きな差があります。

肌着や帯などもまとめて依頼する場合は、高額になりがちです。

手頃な価格でお願いしたい場合は、着物を持ち運ぶ必要のない、宅配クリーニングがおすすめです。

着物クリーニングに出す際の注意点

着物をクリーニングに出す場合は、事前に見積もりをお願いしましょう。

クリーニング費用を抑えたいなら、シミ抜き料金が事前に含まれているお店や、追加料金なしを謳っているお店を選ぶのが正解です。
また、シミ抜き付きのサービスの場合も、自分でしみ抜きを行った着物や、他のお店で落とせなかったシミは、クリーニング不可になるケースがあります。このような着物をクリーニングに出したい場合も、先にお店へ相談しましょう。

頼み方

次に、クリーニングを依頼する場合の方法をみてみましょう。

店頭へ持ち込む場合は、着物をそのまま持っていくだけなので、今回は宅配クリーニングの流れをご紹介いたします。

手順
1
クリーニングを申し込む

着物専門の宅配クリーニングを利用する場合、まずはホームページから注文を行いましょう。クリーニングを依頼するする着物の種類、一緒にお願いする帯などがあれば合わせて選び、注文を確定します。

2
着物を送る

指定の住所まで着物を送りましょう。特別な梱包をする必要はありませんが、運送中に水濡れが起きてしまうと着物が傷むため、ビニール袋に入れてから、段ボール梱包すると安心です。

3
追加注文の確認

しみ抜きや仕上げがセットになっているプランの場合は良いのですが、着物到着後に店舗で確認後、必要に応じてしみ抜きや模様の手直しなどを行う場合もあります。必ず事前に連絡が来ますので、必要な工程をプラスしましょう。

4
到着を待つ

着物を送り、追加の打ち合わせが済んだら、後はのんびり待つだけです。

到着後、そのまま保管したい場合は、たとう紙に包んで送ってもらえるお店を選びましょう。

「自宅に保管場所がない」

という場合は、保管サービス付きの宅配クリーニングを利用するのもおすすめです。

まとめ

着物のお洗濯方法を紹介しました。意外と簡単だったと思います。
着物も自分で洗えるなんて、ちょっと驚きですよね。
自分で綺麗にできることがわかれば、着物を少し身近に感じられます。

着物を長く着るためには、普段のお手入れとお洗濯が大切です。
今回紹介した方法で、ぜひお洗濯をしてみてください。

しかし、大切な着物は自分で洗濯して失敗したら大変です。
心配な場合には、プロにクリーニングをお願いしましょう。
自分で洗濯しても綺麗にならないシミがある場合にも、無理せずプロに頼みましょう。

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