HOME

更新日 :2023年09月28日

ボタンの付け方を解説!2穴・4穴や、足つき・スナップの手順

この記事をシェアする FaceBook X LINE Pinterest

本記事内ではアフィリエイト広告を利用しています

ぽとん…と何か落ちた音がしたと思ったら、足元にボタンが。ゆるくなっていたシャツのボタンや、無理して履いていたズボンのボタンなどが取れてしまうことって、たまにありますよね。

学校の家庭科の授業で習ったはずのボタン付け。いつの間にか忘れてしまった…という方も多いかもしれません。そもそも裁縫セットすら持っていない!なんて方もいるのでは?今回は裁縫の基本から、ボタンの種類ごとの付け方まで詳しくお伝えしていきます!

裁縫をする上で用意するもの

まずは、用意するものから確認していきましょう!

裁縫をする上で最低限必要なのが、

ボタンを取り付ける生地が厚い場合は太めの、薄い場合は細めの針を使うのが基本です。無理に細い針で厚い生地を縫おうとしてしまうと、針が曲がってしまう可能性があるので注意しましょう。

糸に関しては、他のボタンで使われている糸と同じ色のものを使うようにすると、自然に取り付けることができます。

他にも、まち針や糸切りバサミ、チャコペンがあると便利です。これらを揃えたい場合、裁縫セットを購入するのがおすすめ。針と糸はもちろん、裁縫に必要なものが一気に揃いますよ!100均などでも手軽に手に入れることができるのでチェックしてみてくださいね♪

おすすめ (PR)

商品画像
裁縫セット ソーイングセット WEIFEI

こちらはコンパクトながらも12色の縫い糸が取り揃っていたり、様々な道具が入っていたりと多機能です!場所も取らないため、普段裁縫をしない人でも1つあると便利ですね。ちょっとした時にあると役立つと思いますよ♪

基本的な裁縫のやり方

ボタン

針や糸の準備ができたら、縫い始める前の準備に入っていきます。

1本取りと2本取り

1本取りは1本の糸で、2本取りは2本の糸で縫うことをいいます。

・ボタンの穴が大きい場合
1本取り:針に糸を通し、片方の糸を長めに取りって、糸の先端に玉結びをする。

・ボタンの穴が小さい、糸が太い場合
→2本取り:針に糸を通し、2本の糸を同じ長さに揃え、糸をまとめて玉結びをする。

このように使い分けるのがおすすめ。2本取りのほうがより強く固定することができますよ!

使う糸の長さは、どちらも基本的に腕1本分。指で糸を持ち、肩のあたりまで伸ばして切り取りましょう。玉止めや玉結びが心配だから糸に余裕が欲しい!という方は、2本取りの時だけ気持ち長めにとっておくといいかもしれません。

玉結びと玉止め

針に糸を通してチクチク縫えば完璧、ってわけではありません。玉結びと玉止めをしないと、せっかく縫った糸もすぐにほつれてしまいます。

玉結びの仕方

玉結びには、縫い始めに糸を固定する役割があります。

POINT
2本取りの場合は、先に針に糸を通し、2本の糸をまとめて結ぶようにしてくださいね!
手順
 
1
人差し指に糸を巻き付ける

切った糸の先端に近い部分を、人差し指に1周させます。

2
親指で糸をおさえる

人差し指と親指の腹をくっつけるようにして、1周させた糸を親指でおさえます。

3
指をすり合わせる

人差し指と親指をすり合わせ、くるくると糸をより合わせます。

4
中指で糸をおさえる

人差し指を下に抜きながら、より合わせた部分を、中指でしっかりと押さえます。

5
反対の手で糸を引く

長く取ったほうの糸を、糸を巻き付けていない方の手でゆっくりと引きます。この時、親指と中指でしっかりとより合わせた部分を押さえておくようにしましょう。

適当に糸を引いてしまうと、玉が大きくなってしまい、縫ったときに玉結びが目立ってしまいます。最後まで丁寧に行うようにしてくださいね♪

玉止めの仕方

玉止めは、縫い終わりに糸を固定するために行います。

手順
 
1
針を糸のそばにあてる

縫い終わりの糸の根元に、針をあてます。このとき、糸は針から抜かずに、そのまま糸が通った状態にするように注意してください。

2
針の根元を押さえる

針を縫い終わり部分にあて、そこに針を固定させます。針の根元部分(糸を通す部分)を利き手ではないほうの親指で上から押さえましょう。

3
針に糸を2、3回巻く

利き手を使って、固定した針先に糸を数回巻いていきます。縫い終わりの糸をくるくると巻きましょう。

4
針に巻いた糸を押さえる

糸を巻いたら、先ほどまで針の根元をおさえていた親指で糸を押さえます。巻いた糸全てをしっかりと押さえましょう。

このとき、縫い終わり部分と巻き付けた糸の間にたるみができないように注意してください。たるみができると、玉止めが縫い終わり部分から離れたところにできてしまい、糸をしっかりと固定することができません。

5
利き手で針を抜き取る

巻きつけた糸を押さえながら、利き手で針を抜き取りましょう。糸がピンと張るまで抜ききることで、きれいな結び目ができます。

ボタンの種類

裁縫の基本的なことは理解していただけましたか?ここではボタンの種類とその主な用途を紹介します!一般的によく使われるボタンは、

・2つ穴ボタン
・4つ穴ボタン
・足つきボタン
・スナップボタン
・マグネットボタン

この5種類。

2つ穴ボタン

糸を通す穴が2つあいているボタン。素材は、プラスチックや木材などさまざま。主に、薄手のブラウスやコートに用いられています。取り替えがしやすいため、特にブラウスやシャツなどの使用頻度の多い洋服におすすめ。

4つ穴ボタン

糸を通す穴が4つあいているボタン。2つ穴ボタンと同様にその素材はさまざま。穴が4つあることで、しっかりと止まるため、コートやジャケットなどの重たい洋服によく使われています。

足つきボタン

表から穴が見えず、裏に糸を通す部分があるボタン。表面に穴がないため、装飾性の高いボタンが多いとか。そのデザイン性から、レディースや子供服によく使われているんですよ♪

スナップボタン

凹と凸の2つセットではめ込むことができるボタン。金属製のものが一般的です。パチンと簡単にとめることができるので、子供服やベビー用品によく使われています。また、表からボタンが見えず、洋服のデザインを邪魔しないので、ドレスやスカートの開き口の補強として使うのもおすすめ。

マグネットボタン

こちらは名前の通り磁石のボタン。一般的に、衣類ではなくカバンに使われていることが多いです。簡単にとめることができ、強度もあります。ただし、マグネットボタンには磁力があるので、磁気カードなどとは一緒に置かないよう注意しましょう!

2つ穴・4つ穴ボタンの付け方

ボタンの種類まで確認したところで、ここからは実際にボタンを付けていきましょう。ボタンの種類ごとに付け方を解説します!

まずは、2つ穴・4つ穴ボタン。この2種類のボタンは、縫い付け方が同じです。

用意するもの
・取り付けるボタン
・針
・糸
・ハサミ
・チャコペン(なければ鉛筆などでもOK)
手順
 
1
布に印をつける

ボタンを取り付けたい部分に、印をつけます。取り付けたときに、ボタンの中心がきてほしい部分に印をつけましょう。

2
表から針を通す

糸を針に通し、玉結びをしましょう。印をつけた部分に、表側から針を通します。玉結びが印の部分にくるようにするのが、きれいに仕上げるのがポイントです。

3
裏から針を通す

縫い始めからほんの少しずらし、裏から表に針を通しましょう。空ける間隔はボタンの大きさや穴同士の間隔によって変わってきます。ボタンの中心から穴までの長さより、縫い始めと2針目までの長さが、少し短くなるように意識するといいでしょう。

4
糸をボタンの穴に通す

表に出たら、そのままボタンの裏から1つの穴に糸を通します。上に出たら、今度はボタンの表側からもう1つの穴に糸を通しましょう。

5
針を生地に通す

ボタンの向きを調節し、表から針を生地に通します。このとき、3で通した糸との間隔が、ボタンの穴同士の間隔より狭くなるように意識しましょう。

6
糸足をつくる

糸はきつく引っ張るのではなく、ボタンと生地の間に少し空間ができるようにしましょう。これを「糸足」といいます。

糸足とは?
実際にボタンをひっかけたときに、片側の生地がすんなりボタンと生地の間におさまるようにするためのもの。

ここで間隔をあけないと、ボタンを閉めようとしてもすぐにはずれてしまうので、注意してくださいね。あける長さは2、3㎜程度。生地の厚さ分あれば問題ありませんが、後々短くなる恐れもあるので、気持ち長めに取っておきましょう。

7
3~6を繰り返す

4穴ボタンの場合は、1回目に2つの穴に糸を通したら、次は糸が通っていない残りの2つに通すようにしましょう。3~6を繰り返し、各穴3、4重で糸が通っていれば問題ありません。

8
糸足に糸を巻き付ける

何重か糸でボタンを縫い付けたら、ボタンと生地の間に糸を出します。そのまま糸足に、ボタン側から生地のほうに向かって、上から下へ、くるくると糸を巻きつけていきましょう。このときに、玉結びの部分もすっぽり隠れるようにすると、仕上がりがきれいになりますよ♪

9
裏に出る

糸足が隠れるくらい糸を巻き付けたら、糸足の根元から、裏に針を出します。裏にできた縫い目に針を通し、糸がほどけにくいようにしましょう。

10
玉止めをする

裏で玉止めをします。裏の縫い目が気になるという場合は、少し難しいですが、再び表に出て、糸足の根元で玉止めをすることもできますよ!

玉止めをした後は、余分な糸を切って完了です。

足つきボタンの付け方

次は、足つきボタンの付け方を解説します!

用意するもの
・取り付けるボタン
・針
・糸
・ハサミ
手順
 
1
布に印をつける

足つきボタンの場合は、取り付けたときに足(穴がある部分)がきてほしい部分に印をつけましょう。

2
裏から針を通す

針に糸を通し、玉結びをします。印のすぐそばに糸がでるように、裏から針を通しましょう。

3
ボタンの穴に糸を通す

ボタンの向きを調節したら、穴に糸を通します。

4
針を裏に出す

穴に糸を通したら、足のすぐそばから裏側に出ます。たるみが出ないようにしっかりと縫い付けましょう。

5
2~4を繰り返す

ボタンの穴がふさがるくらいを目安に、3、4回糸を通していきます。

6
玉止めをする

裏にできた縫い目に1度針を通し、そのまま裏側で玉止め。針から糸は抜かず、そのまま表の足の根元に出て、糸を切ります。こうすることで、玉止めがほつれにくくなりますよ♪

これにて完了!

スナップボタンの付け方

次は、スナップボタン。凸型と凹型がありますが、取り付け方はどちらも同じです。

用意するもの
・取り付けるボタン
・針
・糸
・ハサミ
手順
 
1
布に印をつける

ボタンを取り付けたい部分に印をつけます。取り付けたときに、スナップボタンの凸部分、または凹部分がきてほしい場所に印をつけましょう。

2
表から糸を通す

針に糸を通し、玉結び。印をつけた部分に玉結びが来るように、表から裏へと針を通します。ボタンを取り付けたときに、玉結びした部分がボタンの下に隠れるようにするためです。

3
穴に糸を通す

玉結びの上に、取り付けるボタンを乗せます。位置が定まったら、裏から1つの穴に糸を通しましょう。

できるだけ穴のフチの近くにでるようにすると、ズレが出にくいですよ。

4
1つの穴を固定する

穴のフチを埋めるように、1つの穴につき3、4回ずつ糸で縫い付けていきます。1つの穴を固定できたら、他の穴も同様に縫い付けていきましょう。

4つの穴が固定できたら、こんな感じになります。

5
玉止めをする

ボタンと生地の隙間から針を出します。ボタンのフチに、目立たないように玉止めをしましょう。針から糸は抜き取らず、生地とボタンの間に針を通し、裏に出してから糸を切ります。

マグネットボタンの付け方

最後にマグネットボタンの付け方を解説します。今回は使うのは、差し込み(割り足)タイプのマグネットボタン。

用意するもの
・マグネットボタン(差し込み型)
・ハサミ
・チャコペン(なければ鉛筆などでもOK)
・接着芯となる布(必要なら)
手順
 
1
ボタンを付ける場所を決める

マグネットボタンは、この4つでセットになっています。

・凸のボタン
・凸のボタンを留める金具
・凹のボタン
・凹のボタンを留める金具

まずは、凸のボタンの位置を決めます。凸と凹のボタンは、上に凸、下に凹を付けることが多いようですが、実際はどちらでも構いません。お好みで決めてくださいね。

2
穴を開ける位置を決める

マグネットボタンは、爪部分を折って使うもの。まずは、凸ボタンを水平に置きます。それから、ボタンの爪の上に布を乗せて、爪部分を通す予定の箇所にチャコペンで印を付けてください。

印を付けた部分に穴を開ける

爪部分を通すための穴を開けます。ハサミで切り取ってください。特に生地が薄い場合、ボタンを付けるときに布裏に接着芯を付けると、安定してくっつくのでおすすめです。

布を挟んで金具を付ける

爪部分に布を通したら、その上から金具を差し込みます。それから爪部分を折りましょう。外側にでも内側にでも大丈夫です。これで凸ボタンの取り付けは完了!

凹ボタンも同じように取り付ける。

1~4と同じ手順で、凹ボタンも取り付けます。凸ボタンと凹ボタンが両方取り付けられたら、磁石が問題なくくっつくか確認しましょう。ポーチなどを閉じたとき、マグネットボタンの位置にずれがなければ、完成。

マグネットボタンは、今回の差し込み型だけでなく糸で縫い付けるタイプ、叩いて止めるカシメタイプなど、色々あります。そのため、取り付け方をチェックしてから買うのが安心ですよ。

まとめ

ボタンを付けるためにまず用意するのは、針と糸。そして、ボタンの種類に適した方法でボタン付けを行いましょう!どれも簡単なものばかりなので、慣れたら数分でできてしまいます。

しかし、大切な洋服や鞄、厚手のスーツなどにボタンを付けたいときは、職人さんにお願いする、というのも1つの手段。シャツやズボンなど、今すぐ直したいボタンは自分で。スーツやコートなど、型崩れが心配なものは職人さんにお願いする、など使い分けてもいいかもしれませんね♪

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してださい。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がYOURMYSTAR STYLEに還元されることがあります。
※本記事のコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。