「ネットショップでコートを買ってみたら、思ったより丈が長かった…。」
「長年着てきたお気に入りのロングコートだけど、少しデザインが古いかも…。」
そんなお悩みはありませんか?
思い切ってコートの丈を詰めてみてはどうでしょう。丈を詰めるだけでコートの雰囲気もグッと変わりますよ。
でも、コートの丈を詰めるとき裾上げは少し難しいものです。
裾上げの仕方によってはすっかりデザインが変わってしまう場合も。
今回はコートの丈を詰める際の裾上げについてご紹介します!
コートには様々な種類があります。
そのデザインによりコートの裾も様々。
コートの裾にはベント(ベンツ)といわれる切り込みが入っているものがあります。
足さばきをよくするスリットのようなものですね。
コートのシルエットにも関わる重要な部分。
ベントにはいくつかの種類があります。
・センターベント
・フックベント
・サイドベンツ
・ノーベント(ベントがないもの)
ベントではなくプリーツ加工がされてるものもあります。
トレンチコートなどに使われていることが多いデザインですね。
その他裾に丸みのデザインや、フレアのデザインなど様々な種類があります。
これらのデザインを大きく変えずに丈を詰めて裾上げをすることは、難易度の高い作業になるでしょう。
また、裏地の有無によっても作業の難しさは変わってきます。
お直し屋さんでは希望のデザインに近い形での裾上げを依頼することができます。
ただし、元のデザインと完全に同じ形で仕上げる事はできません。
店舗で希望を伝え、スタッフの方と相談して納得をしたうえで裾上げをお願いしましょう。
・ベント
ベントの長さが短くなる場合があります。
・フレア
フレア部分の広がりが小さくなる場合があります。
・裾の縫い上げ
たたき仕上げ(表から縫い目が見える)、またはまつり仕上げ(表から縫い目が見えない)によりデザインが変わります。
・裏地
袋仕立て(裏地が縫い付けられて袋状になっている)を希望するかを伝えましょう。
仮縫いの状態を見せてくれる店舗もあるので、細かく相談できる店舗だと安心ですね!
お直し屋さんの価格は実物を見て判断されるので、基本的にどの店舗でも固定料金の表示がありません。
相場は5000円前後~のようですが、デザインや生地の種類により値段が追加されます。
・ベントの数
・デザイン(フレア、プリーツ、フリル、丸みを付けたデザインなど)
・裏地の有無
・裏地の処理方法
・縫い目の仕上げ方
ベントをもとのデザインと同じ長さに直したり、ファスナー付きのデザインのものを加工する場合は別途リメイク料金が発生します。
リバーシブルのデザインのもの特別料金となる場合も。
まずは店舗で相談をして、見積もりを取ってみましょう。
近くに店舗がない、忙しくて店舗にいけないという場合はネットショップが便利ですよ。
自分のタイミングで注文し、発送することができます。
ビデオ通話でお直し内容を相談できるネットショップもあるので、細かな仕上がりを希望する場合にも安心して利用できますね。
ベント、裏地のないデザインなら自分でも比較的簡単にできます。
コートの裾をほどく際に確認しておきたいのが、縫いしろの幅です。
裾上げをした後も元のコートと同じ縫いしろの幅で折り返しをするときれいに仕上がります。
裾上げするときに重要なのが長さです。
正しい姿勢で着用し、まち針やクリップで仮止めをして長さを決めましょう。
裾上げの縫いしろプラス2㎝(折り返し部分)の長さでカットします。
二つ折りになるようにアイロンがけし、まち針で固定します。
手縫いであれば「まつり縫い」が見た目もきれいに仕上がります。
ミシンにまつり縫い(すくい縫い)の機能がある場合はそちらを利用してもいいですね。
着丈が気に入らずクローゼットで眠っているコートはありませんか?
コートの裾上げのお直しは料金もかかりますが、しまい込まれていたコートが再び活躍することができます。
裾が短くなるとコートのイメージも変わりますよ。
自分の気に入るサイズに生まれ変わったコートにはまた愛着がわきますね!
仕上がりに不安があったり、イメージがつかない場合はコートの現物を持っていき、お店のスタッフの方に相談してみましょう。
料金も相談しておけると安心ですね。
裾上げの作業は縫製の知識も必要とされます。
自分で裾上げをする場合は、コートのデザインや材質を確認してから行ってください。
難しいと感じた場合はプロのお直し屋さんにお願いしてみましょう!