起毛革はいいですよね、なんだか優しい感じがします。
汚れやすいのは大変ですが、手間をかけるだけの価値はある、と思ってます。
……そう汚れやすいのです。
というわけで今回は起毛革の筆頭、スエードのお話をしましょう。
ここでは靴にフォーカスを当てますが、カバンや洋服など他の製品にも応用できるものです。
ぜひ憶えていってくださいね。
靴は服装の基礎、まずは足下に気を配りましょう。
目次
まずは、スエードがどんな素材なのかをお伝えします。
革には表と裏があり、表は「銀面」、裏は「床面」と呼ばれます。
と使い分けがされているのです。
同じ革は革でも、裏側を紙ヤスリで毛羽立たせて独特な質感を作っているのがスエード!
スエードの革には、子牛や子ヤギの皮が使われることが多いです。
そんなスエードという名前は、スウェーデン発祥の加工技術であることに由来しています。
次から、いよいよスエード靴のお手入れ方法を見ていきましょう。
スエード靴のお手入れは、履く前から始まっています。
靴は、新品の状態を保つのが理想ですよね!
そのために、履く前に防水スプレーを使いましょう。
防水スプレーは、靴を履き始める前だけでなく、お手入れの最後にも使うのがおすすめですよ♪
スプレーをすることで、水はもちろん、汚れも防止できます!
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
このスプレーは、スエード素材の靴に栄養と柔軟性を与えます。一般的な革靴のお手入れでいうクリームのようなものです。スプレー自体は透明ですが、靴にスプレーすると革の発色を鮮やかにしてくれます。こまめに利用することで、汚れや水で濡れることを防止します。
続いて、スエード靴の普段のお手入れ方法を確認しましょう。
スエード靴のお手入れは、ブラッシングが基本!
スエード靴のブラッシングに使えるブラシは、2種類あります。
毛のブラシと、ゴムのブラシです。
・毛のブラシを使った普段のお手入れ
・ゴムのブラシを使った普段のお手入れ
・時間に余裕があるときのお手入れ
の3つの方法を紹介します。
毛のブラシの役割には、
・表面の汚れを落とす
・毛並みを整える
の2つがあります。
力を入れすぎると、毛が抜けてしまうこともあります。
優しく汚れを落としましょう。
スエード靴についた汚れは、早めにはらっておくのが吉◎。
放っておくと落ちにくくなります。こまめなブラッシングが大切なんです。
毛のブラシを使ったブラッシングは、履いた後に毎回行うのがおすすめです。
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
こちらのブラシは、スエード靴のブラッシングに最適です。ブラシの中に、毛の部分と金属の部分があり、スエード革の毛並みをしっかり整えてくれます。持ち手が付いているのも嬉しいポイントです。ブラッシングがしやすくなりますね。
ゴムのブラシの役割は、毛の奥に溜まった汚れをきれいにすることです。
ゴムが固まっている場合は、最初に手で温めて柔らかくしてからブラッシングをしましょう。
このときも、優しくブラッシングすることがポイントです!
ゴムのブラシをつかうと、スエードの毛も起き上がり、見た目もきれいになります。
ゴムブラシを使った後に毛のブラシで毛並みを整えると完璧。
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
クレープみたいに薄くした生ゴムを、畳んでブラシにしたものです。
スエード革の毛の奥に入り込んだ汚れも、しっかり掻き出します。スエード靴のお手入れには、毛のブラシよりも使いやすいです。使い込んで、ゴムの先が黒くなったら、汚れた部分をハサミで切って使い続けることもできますよ。
スエード靴の普段のお手入れは、ブラッシングで十分です。
しかし、時間に余裕があって、さらにもう一段上のお手入れをしたいという場合には、栄養ミストを使いましょう。
スエード靴には、普通の革靴に使用しているクリームを使うことはできません。
しかし、スエードにも栄養を与えることは大切。
そこで、このミストの出番です。
スエード靴全体にスプレーをすることで、革に栄養を与えます。
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
栄養ミストは、革に栄養を与え、色合いを鮮やかに保ちます。保湿・保革効果のあるローズヒップオイル配合で革の柔軟性を保つだけでなく、良い香りも楽しめます。色落ちの原因になることもあるので、目立たないところで試してから使うのをおすすめします。
スプレー後は、乾かしてからブラッシングで毛並みを整えて完了です。
ここまで紹介したのは、あくまでも普段のスエード靴のお手入れ方法でした。
ここからは、お手入れを
・汚れを落とす
・乾かす
・毛を立たせる
・色をつける
の4つの場面に分けて、やり方を紹介します。
スエードの靴が汚れてしまうこともあると思います。そんな時も焦らず対処しましょう。
軽い汚れなら、ブラッシングだけできれいになると思います。
それではきれいにならないなら、スエード靴用の消しゴムを使って汚れを落としましょう。
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
消しゴムタイプなので、気づいた時にさっと汚れを落とせるのがポイントです。鉛筆の文字を消すように使えて、簡単に綺麗になるので、ぜひ使ってみてください。しかし、実は消しゴムタイプのクリーナーでは太刀打ちできない汚れもあります。無理に落とそうとすると、革の色が落ちてしまうこともあるので、使う時には諦めも肝心ですよ!
消しゴムを使ってもきれいにならなかった時には、スエードをまるごと水洗いしましょう。詳しくは「スエードの靴の汚れの正しい洗い方とは?普段のお手入れ方法も解説」をチェック。なんと、シャンプーを使ってお掃除できます。
スエードが濡れてしまった時は、なるべく早く乾かしましょう。
新聞紙を詰めて、風通しの良い日陰に置いて乾かします。
新聞紙はこまめに替えましょう。
シューキーパーがあれば、使いましょう。
生乾きの状態でシューキーパー入れると、シワを伸ばすことができます。
シューキーパーがなくても、新聞紙をしっかり詰めておけば大丈夫です。
完全に乾いたら、ブラッシングで毛並みを整え、防水スプレーを吹き付けておきましょう。
起毛革は、毛が全てきちんと起き上がっていることで、見た目も良く、美しくなります。しかし、履いているうちに毛が倒れてしまうこともよくあります。
そんな時は、ブラッシングで毛を起こしてあげましょう。
ゴムブラシを毛並みに逆らって使うと、毛がしっかり起きるのでおすすめです。普段からしっかりブラッシングすることで、毛が倒れるのを防止できます。
スエード靴も、使っているうちに色が褪せていきます。
色が薄くなっていると、見た目もなんだかみすぼらしい感じがしますよね……。
そんな時は、補色スプレーを使いましょう。
補色スプレーは、防水スプレーと同じように、靴から30cmほど離したところから、靴全体にスプレーします。
ムラができないように注意しましょう。
スプレーは、スエード靴の色に合わせて選びましょう。
塗り重ねて色を濃くすることができるので、ちょうど合う色がなければ、薄めの色を買うことをおすすめします。
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
こちらのスプレーは黒色の補色スプレーになります。色褪せてしまったスエード靴を蘇らせます。防水スプレーの効果もあり、これ1本で補色と防水が一気に完了します。スプレー後に通気性を失わないのもポイントです。
色をつけるには、補色スプレーだけでなく、リキッドタイプもあります。
しっかり色を入れたい時には、スプレーよりもリキッドタイプがおすすめです。
おすすめの商品はこちら↓
おすすめ 商品
スプレータイプより、リキッドタイプの方が失敗がありません。床や手を汚すこともなく使いやすいです。着色に使う部分は、スポンジ状になっており、色が急に濃く出ることがないので安心ですよ。何度も重ねて塗ることで色を調節しましょう。
スエードの靴って、見た目だけできれいですよね。
つるんとした毛足、上等な足元感が溢れています。
でも、それは新品のころのわずかな時。
スエードの保革スエードのお手入れの基本は、ずばり「保革とお化粧」です!
スエードは、革です。
ブラッシングに加えて、革の状態を保つこと=保革というお手入れがあります!
普通の革の靴のように、乳化性のクリームは使えません。
オススメなのは、保革と防水をこなすことができるスプレー!
おすすめ 商品
丹念にブラッシングした後に、スプレーを均等に吹き掛ければOKです!
あとは乾燥させてから毛並みを立たせるようにサイドブラッシングすれば、潤いとツヤが保たれるはずです。
もう一つスエードに必要なのは、「お化粧」です。
毎日履いていると、歩き方によっては擦れて変色してしまいますよね…。
置き場所によっては、日光によって変色したりもしてしまいます。
そんな時に必要になるのが、リキッド!
おすすめ 商品
リキッドにはいろんな色合いがあるので、その靴の色と限りなく同じ色もあると思います。
そのリキッドをうまく活用することで、色ハゲも隠せる、まさに「お化粧」ができるのです!
お化粧。
まさに、女性がキレイになるのと一緒ですね!
ブラッシング(日々のお手入れ)して、たまにスプレーして(保湿パックのイメージ)、お出かけする時はリキッド(フルメイク)。
女性の肌のお手入れとスエードのお手入れはそっくりですよね!
さてさて、スエード靴の手入れは理解していただけましたか?
一にも二にもブラッシング!
革製品の基本ですね、スエードだって変わらないのです。
気が向いたらブラシをかける、とその程度でいいんです。
そうして手間をかけていく事で、物は輝けるのですから。
お住まいの地域から選ぶ