
スニーカーの手入れには中性洗剤!レザー製はブラシとクリームでケア
動きやすさを追求した靴、スニーカー。
それだけでカジュアルな雰囲気に寄せられますし、愛用する方も多いんじゃないですかね?
白なんかは人気の筆頭ですが……そりゃまあ汚れます。
色鮮やかであるほど汚れます。
なので手入れをしていかないと、スニーカーもその本領を発揮できません。
貴方のスニーカー、その魅力をくれぐれも失わないように。
目次
新しいスニーカーを買ったら
買ったばかりの新しいスニーカーは、きれいな状態です。
この状態を保つのが理想ですね。無理ですけど。
さて、手入れの第一歩はここからです。
きれいな状態のうちに防水スプレーを使いましょう。
防水スプレーは、水だけでなく汚れも予防できるので、かなり便利です。
防水と銘打ってはいますが、要するにコーティングですからね。
ホコリ汚れ程度なら弾いてくれるわけですよ。
防水スプレーのかけ方
スニーカーから20~30cmほど離した位置から、全体に満遍なく吹きかける。
その後、風通しの良いところで乾燥させれば、OK。
全体的に「濡れたかな?」と感じるくらいにします。
あんまりビショビショにしても意味ないので、気を付けてくださいね。
防水スプレーは、スニーカーを履いているうちに落ちてしまいます。
1~2ヶ月に1回程度は、スプレーし直すのがおすすめです。
ほら、トリートメントがすぐ落ちちゃうのと似たイメージで。
おすすめ防水スプレーがこちら。
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さあそれでは実際にお手入れの方法をお伝えしていきます!
お手入れの方法は靴の素材によってそれぞれ。今回は、布製とレザーとスエードに分けて考えていきましょう。
布製スニーカーのお手入れ!
スニーカーで一番多いのは、やっぱりキャンバス地などの布製のものだと思います。
まずは、布製の靴の洗い方から確認しましょう。
・靴用ブラシ(もしくは、古歯ブラシ)
・防水スプレー
・ビニール手袋
洗う前の下準備です。靴紐と中敷を外しましょう。
紐と中敷きを綺麗にしたい時には、ネットに入れて洗濯機で洗うのがおすすめです。
また、靴の汚れがひどい場合には、最初にさっと汚れを落としましょう。
その一手間で洗いがぐっと楽になります。
ラバーと布の間には、見ての通り砂がたまります。
そういうところに歯ブラシを滑り込ませましょう。
水で濡らした靴を、中性洗剤とブラシでゴシゴシ洗います。
細かい部分には 歯ブラシを使うと洗いやすいです。
ゴムの部分は、ブラシで洗いすぎると傷んでしまう可能性があります。
おすすめは、メラミンスポンジ。
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水に濡らしてこするだけで、綺麗に汚れが落ちる優れものです。
激落ちくんなどが有名ですね。ぜひ試してみてください。
消しゴムとかで擦り落とせることもありますよ。
ブラシ等を使って しっかり洗剤を落としていきましょう。
洗剤が残っていると、そこから黄ばんでしまいます。
水をバケツなどに溜めてから使えば便利ですし、節水にもなりますね。
何度も水を替えながら しっかりすすいでください。
タオルや雑巾で水分を拭き取っていきます。
挟み込んだり、押し付けるようにして水気を吸い取らせるといいでしょう。
この時しっかり水気を取らないと、乾くのに時間がかかってしまう上に臭いの原因にもなります。
脱水機にかけるのも一つの方法ですが、型崩れなどの原因になるので注意しましょう。
直射日光は、スニーカーを痛めてしまいます。
なので日陰に……と言いたいところなのですが!
別にどっちでもいいです。
確かに直射日光が当たればゴムの劣化は早まりますが、そんなことより殺菌を優先しても問題ないでしょう。
というか、スニーカーが使いやすいのって、日光さんさんな時期ですからね。
外出したら日光浴びまくってるのに、今更気にしても……ねぇ?
あと、ドライヤーなんかの熱風を使うと時間短縮にはなりますが、傷みの原因にもなってしまうので注意が必要です。
先ほど述べたやり方で、防水スプレーをかけましょう。
これで水と汚れを防止して完成です。
……乾き切ったあとですからね?
汚れがひどいときは
スニーカーがひどく汚れている時には、洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けおきをしましょう。
人間の手ごときでは どうしようもないこともあるのです……。
・40℃ほどのぬるま湯
・おしゃれ着用中性洗剤
まずは、バケツにぬるま湯をためます。
靴がしっかりつかるぐらいの量をためましょう。
洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使うのがいいでしょう。
お湯の量・汚れの程度・浸ける時間に合わせて、洗剤の量を調節します。
分量はパッケージに書かれてると思いますが……目安としては、普通に洗濯するときの5倍以上といったとこです。
洗剤が落とせる汚れは『濃度と比例』するので、汚れが酷いほど濃くしなきゃいけません。
そして、浸け置きすると『再汚染』なんて現象も起きます。
これは文字通り、取った汚れがもう一度戻ってきてしまうこと。
こいつも洗剤液が濃いほど起きなくなるので、多く入れることが大事になるのです。
汚れが酷いのなら通常の30倍ぐらいにしちゃっても問題ないので、けっこう多めに入れてみましょう。
もったいない気はするけど。
しっかり仕組みを知りたいなら『臨界ミセル濃度』で調べて見て下さいね。頭パンクするかもですが。
汚れがなかなか落ちない場合には、最大で8時間を目安に、時間を調節して様子を見ましょう。
あまり長く時間をおくと、靴自体の色が落ちてしまうこともあるので 注意が必要です。
洗剤が残らないように、ブラシをつかって靴の汚れを洗い流していきます。
何度も書きますが、洗剤残りは黄ばみの原因になります。
しっかり時間をかけてすすぐのが重要です。
すすぎが終わったら、タオルを使って水分を拭き取ります。
ある程度、水気を切ったら、風通しの良い日陰で干しましょう。完全に乾かすことが大切です。
こんなところですかね。
浸けおきは、ブラシでゴシゴシ洗うよりも楽に洗えるので、うまく活用しましょう。
ここまで、スニーカーを手洗いする方法を紹介してきましたが、実は洗濯機で洗う方法もあります。
なに、さほど難しいことは書いていません。
大雑把に言うと——ブラシで土を落として、洗濯機に入れてしまえ!ってだけのことですよ。
洗うほどでもない時の、、普段のお手入れ!
毎回靴を濡らして洗うのは乾かすのも大変ですよね。
綺麗なまま長持ちさせるために、手軽にたまに行うことを意識していただきたいお手入れ方法を二つ、ご紹介します!
メラミンスポンジで靴底のお手入れ
布製部分とは相性が悪いですが、ゴム製部分の汚れはメラミンスポンジで除去することができます。
水に濡らして少し絞ったメラミンスポンジで靴底の黒くなった部分などをこすってみてください。
メラミンスポンジはその繊維で「削って」ものを綺麗にしますから、黄ばみや黒ずみまで削り落としてくれます。
ですが、だからこそ、削れてはいけないところには使ってはいけません。
特殊なコーティングがされている箇所や防水加工の箇所などは避け、あくまでもゴム製の部分だけに使うようにしましょう。
汚れがしみこむ前に拭く
当たり前と言えば当たり前すぎることではありますが!
布製ですから、液体の汚れなどは非常に染み込みやすいですよね。ついたと思ったらすぐ拭き取る、というのを意識しておいていただければ洗う際もとても楽になります。
固く絞ったタオルなどがおすすめです。
レザー製スニーカーのお手入れ
スニーカーには革製のものもあります。
当然ですが、布のスニーカーとはお手入れ方法が違います。
ちなみに手順の写真に使ってるのはホワイトレザー。
合皮に見えるかもしれませんが立派な本革ですのでご注意を。
汚れの落とし方
それでは、汚れの落とし方をみていきましょう!
・専用のクリーナー(無色の乳化性クリーム)
・布(古くなったTシャツなど)
・防水スプレー
ブラシを用意しておくと、革靴を洗うときだけでなく、履いた後の普段の埃落としにも使えますよ。
写真みたいなホワイトレザーの場合は、他の靴に使ったブラシを流用するのは避けましょうね。
色移りしちゃうかもなので。
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綿でできた布などで、古いクリームやワックスを拭き取ります。
着なくなったTシャツなどを使うと、買い出しの面倒もなくていいでしょう。
強くこすりすぎると革を傷めるので、軽く優しくこすることを意識しましょう。
クリームにはたくさんの種類がありますが、レザーのスニーカーには乳化性クリームをオススメします。
布を使ってうすーく伸ばしていきましょう。
クリームの油をスニーカーが吸い込み、柔らかくなってくれるはずです。
スニーカーは柔らかさ命みたいなとこありますからね、硬いなと思ったときにでも試してみるといですよ。
こちらの靴用のクームをオススメします。
伸びが良く、無色なので白いスニーカーにも使えます!
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ホコリを落とした新しい布を用意して、それで拭ってやりましょう。
ほんとは余分なクリームが出ないくらい薄く伸ばすのが理想なんですが……最初の内はそうもいかないですからね。
皮革製品に対応しているかを、必ず確認するようにしましょう。
目立たないところで、試しにスプレーして、様子を見てから使うと安心です。
こちらのスプレーは、靴専用の防水スプレー!
靴が傷まない成分なので安心して使えますよ♪
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保管の際には
レザーの天敵は湿気です。
スニーカーとは言えレザー製はレザー製。
ブーツと同様にシューキーパーを使っての保管をしていただくと長持ちします。
長期間保管する際のみならず、普段数日休ませるくらいの際でも入れておけるとスニーカーの形を保ってくれます。
特に木製のシューキーパーは型崩れだけではなく、乾燥させるのにも効果的。
乾燥という点だけで言えば、新聞紙を入れておくのでも効果はあるのですが、良いスニーカーをおつかいであればシューキーパーを一つお求めいただくのがおすすめです!
長期間保管される際には、汚れを落とし、防水スプレーをし、日光の当たらない場所に保管。
ですが、たまには風に当ててて陰干ししていただくのが、湿気を払って長持ちさせるのにはおすすめです!
スエード製スニーカーのお手入れ
スエード地のスニーカーは革製スニーカー同様水洗い厳禁です。
スエード靴のお手入れは、ブラッシングが基本!
スエード靴のブラッシングに使えるブラシは、2種類あります。
毛のブラシと、ゴムのブラシです。
それぞれのブラシを使った普段のお手入れ方法を紹介します。
毛のブラシを使ったブラッシング
まずは、毛のブラシから。
毛並みに逆らって使うと、ホコリを落とすことができます。
ホコリを落としたら、逆に毛並みに沿って使い、毛並みを整えます。
力を入れすぎると、毛が抜けてしまうこともあります。
優しく汚れを落としましょう。
スエード靴についた汚れは、早めにはらっておくのが吉◎。
放っておくと落ちにくくなります。こまめなブラッシングが大切なんです。
毛のブラシを使ったブラッシングは、履いた後に毎回行うのがおすすめです。
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こちらのブラシは、スエード靴のブラッシングに最適です。ブラシの中に、毛の部分と金属の部分があり、スエード革の毛並みをしっかり整えてくれます。持ち手が付いているのも嬉しいポイントです。ブラッシングがしやすくなりますね。
ゴムブラシを使ったブラッシング
ゴムのブラシの使い方もチェックしましょう!
ゴムが固まっている場合は、最初に手で温めて柔らかくしてからブラッシングをしましょう。このときも、優しくブラッシングすることがポイントです!
ゴムのブラシをつかうと、スエードの毛も起き上がり、見た目もきれいになります。ゴムブラシを使った後に毛のブラシで毛並みを整えると完璧。
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クレープみたいに薄くした生ゴムを、畳んでブラシにしたものです。
スエード革の毛の奥に入り込んだ汚れも、しっかり掻き出します。スエード靴のお手入れには、毛のブラシよりも使いやすいです。使い込んで、ゴムの先が黒くなったら、汚れた部分をハサミで切って使い続けることもできますよ。
詳しいお手入れ方法はこちらの記事で紹介していますのでぜひみてみてくださいね。
例外のお話
どんなことにも例外はあるもので……。
革靴の水洗い みたいな『手入れからは外れたけど知っておいて欲しい事』を並べます。
本格的に書くとかなーり長くなっちゃうので、あくまで誘導だけですけどね。
革製のスニーカー
基本的には水洗いはおすすめできません。
……が、出来ないこともありません。
上のリンクがその記事です。
革靴のにおいが取れなくなってしまった時につかう緊急処置ですので、そこは理解した上でのご決断を。
あ!
合皮は濡らした布で拭くことぐらいしかできませんからね!
もともと汚れにくい加工がしてあるので、余計なことすると悪化したりするのですよ。
かかとは削れていくもので
ソールは減っていきますからね。
自分で補強できる程度なら、補強してしまったほうがいいです。
専用のアイテムは必要ですが、歩き心地が変わってくるので案外大事ですよ。
スニーカーのお手入れで知っておきたい2つのポイント
と言ったところで、各種素材のお手入れ法をご紹介しました。
一言でスニーカーと言っても、いろいろありますね。
正直ここまで読んでみて、面倒だなって思った人もいますよね?
そんな人達のために、少なくても知っておいて欲しい2つのポイントがあります。
ここさえ押さえておけば、それほど頻繁に洗わなくても大丈夫!
ついた汚れは染み込む前に!すぐにできるお手入れ
上でも少し触れましたが、汚れは染みこむ前に落とすのが一番!
正直汚れた!って思うタイミングって分かりますよね?
泥を踏んだり、汚れた道に入ったり。
そういう日だけでも意識して、軽くお手入れすればいいんです。
・歯磨き粉
・お湯
汚れた部分を磨いていきましょう。
…終わりです。
簡単すぎると思ったかもしれませんが、これでいいんです。
シンプルな方が継続できますからね。
心もとない場合は、歯磨き粉ではなく専用の汚れ落としを使いましょう。
普段の履き方も重要です。
スニーカーは、普段の履き方も大切なこと。
変な履き方をしてしまうと、それだけでグッと寿命は短くなってしまいます。
また、影響が出るのは靴だけではなく、あなた自身にも。
注目して欲しいのは「靴ヒモ」です。
面倒だからって緩めに結んでいませんか?
その履き方、スニーカーの良さを半減させていたんです!
せっかくある靴ヒモは、毎回結ぶのが基本。
足へのフィット感が全く違いますし、無駄な動きが無いので靴も傷みにくいんです。
スニーカーも自分の体もいたわるためにも、靴紐はしっかり結んで履くのがオススメですよ!
スニーカーの保管は高温を避けて
靴底がはがれることって、たまにありますよね。どうしても時間とともにボロボロになってきてしまう。
靴のプロによると、これには保管方法が関わっているみたいです。
「あなたのマイスター」では、靴修理・靴磨きのプロに「スニーカーの底のふち周りが剥がれてきたのですが、修理してもらえますか?また、日頃からできるお手入れで剥がれづらくなる方法があれば教えて下さい。」と聞いてみました!
たくさんのプロの意見の中から、一部を紹介します。
Antico Ciabattinoさん(愛知県)
AMOLIRさん(東京都)
ずっと温度の高いところに置きっぱなしにしてしまうと、靴の底がはがれやすくなってしまうようですね。
本当にお気に入りの靴って、滅多に履かずに、なるべくきれいに保とうと、ずっとしまいっぱなし…なんてこともあると思います。
でも、本当に大切にしたいなら、どんどん履いちゃった方が、靴底も剥がれにくくなるし、きっと靴のほうも「履いてくれてありがとう!」って思ってくれるはず。
ためらわずに、履いてあげましょう♪
「あなたのマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。
そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。
自分で靴のお手入れをするときも、プロにお願いするときも、役に立つこと間違いなしです!
終わりに
さてさてさてさて。
布のスニーカーに関しては『手入れ』ってよりも『洗い方』の側面が強く出ちゃいました。
しかたないんですよ、手入れが必要なほどデリケートなものじゃないので。
反対に、レザー系は完全に『手入れ』って感じの手順になってたかと思います。
今回、特に変化球なことは書いていません。
普通の手入れを普通にこなせば、スニーカーは問題なく長持ちしてくれるでしょう。
一番怖いのは『手入れが必要なほど汚れている事に気付かない』こと。
足下の汚れを引き受けてくれるのが靴。
汚れやすい分、手遅れになりやすいもの。
靴に気を配るとは、そういうことなのです。