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更新日 :2023年10月21日

ベースの弦交換を解説!初心者向けに外し方から張り方の手順を紹介

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ベースの初心者がまず最初に当たる壁の1つ、それは弦の交換。大変そうだからどうしても避けがちです。しかし交換をしないとチューニングが合いづらくなったり、弦自体が錆びてくることも…。この記事を読んでおけばベースの弦交換は怖くありません!やり方の分からない初心者はもちろん、ベテランの人の確認のために、ベースの弦の交換方法を確認していきましょう!

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ベースの部位の説明

ベースの弦の交換をしようにも、ベースの部位が分からないとできませんよね。そこで、まずベースの基本部位から知っていきましょう。

ベースの部位は大きく分けて3つ

ベースは大きく分けて

ヘッド
ネック
ボディ

の3つの部位に分けられます。どれも重要な役割がありますが、今回の内容は名前と正確な場所が分かっていれば理解できるので、詳しい説明は省略します。

弦の交換に関わる部位は4つ!

次は弦の交換に関わるベースの部位は

ペグ・ナット・サウンド・ホールブリッジ

の4つです。1つ1つ説明していきますね。

ペグ

ヘッドの部位で、緑色で囲われている部分です。弦を巻き具合を調節して、出る音の音程を調整する役割があります。弦の交換に大きく関わる重要な部分なんです!

ナット

ネックとヘッドの間の部分で、弦の振動をネックに伝える役割があります。弦と弦の間隔を決め、固定するためのパーツなので、キレイに弦を張り替えるために重要な部分です。

ペグポスト

ヘッドのオモテ面にある出っ張り部分で、弦交換の際、弦をここに巻き付けます。

ストリングポスト

ペグポストの中央にある穴のことです。弦交換のとき、ここに弦を入れてます。

ブリッジ

ボディの下部分の、弦をボディに固定するための部品です。弦交換のとき、ここから弦を通しはじめます。

ストリング・ガイド

1、2弦のビリつきを押さえたり、ナットから弦が外れることを防ぐための部位。また、弦のテンション(張力)を高くする効果もあります。

ベースの弦の交換を放置しておくと…?

おっと忘れていました!そもそも弦を交換しないとどうなってしまうのか、という話。ここを押さえていないと結局、なぜ弦を交換するのかがわからなくなります。

実際に、長年ベースを弾いている方でも交換しない人はいるんです。しかしその人達は、これから話すポイントを理解した上でそうしているのです。

昔少しだけやっていて、再挑戦するためにこの記事を読んでいる方もいるでしょう。そんな方々にも見てもらいたいのがこちら。

音質が劣化する

まず単純に考えられるのが音質の劣化です。厳密に言うと劣化ではなくなじんでいく感覚なのですが…まぁその辺りについても詳しく見ていきましょう。

交換したばかりの音

物も新しく、ピンッと張った弦からはバキバキの金属的な音が出ます。この音が好きな人は、ライブ前に毎回張り替えているそうですよ!

というのも、この状態はあまり長く持ちません。練習量にもよりますが、持って1~2週間ぐらいだと思ってください。弦が硬いのも特徴の一つですね。

なじんだ頃の音

上の時期を過ぎると、長く付き合うであろうこの状態に入ります。もちろんなじんでいる状態なので、音作りもこの状態が基本となるわけです。問題は次の段階なので、ここは省略しましょうね。

劣化した弦の音

初心者にはわかりづらいかもしれませんが、音で判断できます。ボンボンもこもこっとした、文字ではなんとも表現しづらいこもった音がするのです。これではせっかくの重低音もかっこよく響かないので耳あたりが良くありません。

わからない人は、経験者に聞いてもらうのもありですね♪弾いていても耳によくなので、感覚がずれる前に交換しましょう。

弦がサビてしまう

音にも影響する問題ですが、何より見た目や指当たりが良くありません。ピックを使う場合にも、違和感を感じることでしょう。サビに関しては原因と対策を解説しますね。

原因は汗や皮脂

指でも弾けるベースは、手汗や皮脂も弦にガッツリついてしまいます!そのため、弦は金属製なので当然サビてしまうわけです。特に練習後、そのままケースにしまっている方は要注意。劣化スピードが他の人より早いかもしれませんよ!

簡単にできる対策

初心者でも簡単にできる対策方法は以下の2つです。

・練習後に拭く
・コーティング弦を使う

タオルなんかを持っていれば、練習後に軽く拭いてあげるだけでも十分対策に。あとは、弦自体をコーティング弦にするだけでも劣化を抑えることができます。

交換基準はあるの?

よく、どれぐらいの頻度で交換すべきかという話になりますが、結論としては人それぞれ。数週間で換える人もいれば、半年以上換えない人もいます。今ご紹介したポイントを一つの基準として、自分なりの頻度を探っていきましょう。

ベースの弦交換に必要な道具

次は、弦交換に必要な道具を説明していきます。

 用意するもの 

・弦
・ニッパー

この2つです。

ニッパーはもしあればペンチや、ストリングワインダーというワイヤー切断用の工具を使った方が良いです。

ベースの弦交換の手順

ここから本題の弦の交換手順について説明していきます。弦交換は弦を外す弦を張るチューニングをするの3つの手順で行います。1つ1つ確認していきましょう!

ベースの弦を外す

ベースの弦をまずは外します。下の手順に従って外してください。

1. ペグを緩めて弦をペグポストから外す

ペグを緩めて、弦巻部分から弦を外します。このとき、4弦から緩めたほうが他の弦を外すときに邪魔になりづらいのでオススメです。

2. 弦を切る

弦を緩めた後は、弦をブリッジあたりで切ります。切らなくてもブリッジ穴から抜くことはできますが、こっちの方が楽です。

ここで注意して欲しいことが1つ!弦を緩めて切らないと、切った際に怪我をするかもしれません。絶対にペグを緩めてから弦を切ってください!

3. 弦の丸い部分を摑んでブリッジから外す

ベースの弦にはブリッジの穴に引っ掛けるため、端に球体がついてます。球体を掴んで、ブリッジから弦を外してください。これで弦の取り外しは完了です。

このとき、ぜひやって欲しいことがあります!それは、ベース全体のメンテナンス。いつもは弦が邪魔で掃除できない場所も、この機会にキレイにしてはどうですか?

ベースのメンテナンスについてまとめた記事も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

弦を張る

次は弦を張る作業に入ります。音に直結するので、間違えないようにしっかり確認しながら作業してください!

   手順   

1. 新品のベース弦の巻きグセを取る

まず、最初に新品の弦を伸ばしましょう。新品の弦は袋から出すと、大抵は丸まっていて、ねじれや歪みといった巻きグセがあります。それを解消するために、弦を真っ直ぐにして、何度か縦に伸ばしましょう。音の伸びチューニングが安定します。

2. ブリッジに弦を通す

弦を真っ直ぐにしたら、外すときと同様に4弦から、ブリッジの穴に弦を通します。このとき、ボディに傷が付かないように、ゆっくりと弦を通しましょう。

3. 弦の長さを合わせて切る

弦を通したら、弦の端の球体がブリッジに引っ掛かるまで、引っ張ります。その後、対応するペグポストの2つ先のペグポストほどの長さを残して弦を切ってください!ちょうど2〜3回巻けるほどの長さになるはずです。

しかし、人によってはもっと巻きたい!と思う人もいると思います。だけど、初心者にはどれくらいの長さが良いのか分からない…!そんなときはこのESP STRINGERがオススメ。

ベースはもちろん、ギター弦の切る長さが巻く回数に合わせて一目でわかるんです!慣れるまでの補助用品としてオススメです。

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ESP STRINGER メンテナンスツール

ギターやベース初心者の人におすすめ。ペグポストの大きさに合わせて穴が空いていて、その穴の横に巻き数に合わせた弦の切断長の早見表が付いています。これで弦を巻くときに必要な長さを覚えましょう。

4. 弦をストリングポストに差込む!

先ほど切った弦をストリングポストに弦を入れます。ベースにしかストリングポストはないので、知らない人もいるかも知れませんが、忘れずに差込みましょう。

5. 弦を押さえながらペグを巻く

次は弦を巻いていくのですが、このとき、

・ペグポストを使い角度を付けて弦を折る
・弦を押さえながらペグを巻く
・弦は上から下へ巻きつける
・巻く時にブリッジからペグまでが真っ直ぐになるように意識して巻く

この4つに注意します。緩みや楽器にかかる無駄な負担を減らすのに大事なことなので、ここはしっかり抑えましょう。

6. ブリッジの弦を確認する

弦を巻く度にブリッジを確認して、真っ直ぐになっているかを確認しましょう。もし曲がっている場合は弦を緩めてから、真っ直ぐになるように巻き直してください

7. 3弦も同じように1〜6までを繰り返す

この作業をすべての弦が張り替え終わるまで繰り返します。

8. 1・2弦はストリングポストの下に入れる。

4・3弦を張り替えて、1・2弦の交換に入ったら、忘れてはいけないことが1つあります。それは、ストリングポストの下に弦を通すことです!

この部品の下に弦を潜り込ませる事で、緩くなりやすい1・2弦の張り具合を上げたり、ビビリを軽減させたりしてくれます。

9. 1弦も1〜7までを繰り返す

この作業をすべての弦が張り替え終わるまで繰り返します。

チューニングをする

弦を張り終わったらチューニングをしましょう。ただし、張り替えた後の弦は伸びやすいので、全部の弦を2・3周チューニングしましょう!

弦交換のポイントまとめ

今回の弦の交換で押さえておくべきポイントは、

・絶対にペグを緩めてから弦を切る
・交換の際にメンテナンスがオススメ
・弦の長さの目安はペグポスト間2個分
・張替え後は全部の弦を最低2~3周チューニング

この4つです。思いだせないところがあったら、しっかりとその場所に戻って上手に弦交換をしてください。

ベース弦はどう選べばいいの?

ベースの弦は種類がいっぱいあります。もっと弦交換で自分好みの音にしたい!という人向けにベースの弦についても解説しちゃいます!

弦の太さ

まずは、弦の太さについて理解できるようになりましょう。

緑の枠で囲われている部分は弦の太さを示しています。書いてある数字の小さい方が「一番細い弦(1弦)」、大きい方が「一番太い弦(4弦)」を表しています。この弦で例えると、1弦が0.45インチ、4弦が1.00インチという意味です。

弦が太いほど弾き心地は硬く、重いサウンドに、細いほど弾き心地は柔らかく、高音の目立つギラギラしたサウンドになります。

もし弦の太さで迷ったら

一般的な一弦が0.45インチで4弦が.105インチのもの(ヨンゴー、イチマルゴと呼ばれています)、もしくは一弦が0.45インチで4弦が.100インチのもの(ヨンゴー、イチマルマルと呼ばれています)。

がオススメです!

弦の長さ

弦の長さにも種類があり、ざっくり

スーパーロングスケール
ロングスケール
ミディアムスケールベース
ショートスケール

の4つの長さに分けることができます。それぞれの弦に適した弦をまとめた表がコチラです。

自分の持っているベースに合わせた長さの弦を選んでくださいね。もし長さが合わない弦を張ってしまうと、チューニングが狂いやすくなったり、ビビりやすいです…。最悪の場合、弦の長さが足りなくて張れないこともあります…。弦の長さには十分注意してください!

基本的にはロングスケール弦がメジャーな長さの弦なので、これを買えば良いと思いますが、不安な人は楽器屋さんに相談するといいでしょう。

弦の素材

ベース弦はメジャーなものだと、ニッケルとステンレスの2種類の素材があります。それぞれの特徴としては、

ニッケル・・・弾き心地がなめらかで中音域が出やすいのが特徴
ステンレス・・・硬い素材でサビに強く、弾き心地が少し硬くザラザラする感じで、高音域がギラギラする

もし弦選びに迷ったらニッケル弦がいいと思います。ベース弦の素材としてポピュラーなもので、多くの楽器メーカーが出荷時の標準弦にしてるので、前の弦との変化が少ないはずです。

弦の巻き方

ベース弦は芯線という中心にある線に、巻線という細い線をぐるぐると巻きつけている構造になっています。その巻線の形の違いでラウンド弦フラットワウンド弦に分けられます。

それぞれ

ラウンド弦
・丸い巻線を巻いている弦
・表面がデコボコしているから、触った感触がザラザラしている
・明るい音色で立ち上がりが早く、音の伸びが長い
フラットワウンド弦
・四角い巻き線が巻いてある弦
・表面が滑らかで触った感触がツルツルしている
・丸く落ち着いた音色で音の伸びが短い

という特徴があります。

使い分けとしては、一般的なベースに張るならラウンドワウンド弦。アコースティックベースやジャズ系のベースに張るならフラットワウンド弦がオススメです。

コーティングの有無

ベースの弦によってはコーティングがされているコーティング弦もあります。通常のベース弦は金属でできているため、弾いているとだんだんサビていきます。ですが、コーティング弦はサビを防ぐために弦の表面に特殊なコーティングをしているので、

弦の寿命を伸ばしてくれます!

通常の弦に比べて約2~3倍ほど長持ちすると言われています。しかしコーティングをしている分、値段が高くなってしまうというデメリットもあります…。

ベース弦の選び方まとめ

今説明した5つのことをまとめると、

弦の太さ
一般的な太さは一弦が.045インチ、四弦が.105インチくらい!太さを変えると音色と弾き心地がかわります!

弦の長さ
基本はロングスケール弦で大丈夫!心配な人は楽器屋さんに相談!

弦の素材
ニッケルが一般的!ギラギラ感が欲しいならステンレスを!

弦の巻き方
一般的にはラウンドワウンド!アコースティックベースやジャズ用ベースはフラットワウンド!

コーティングの有無
長持ちさせたいなら少し高いけどコーティング弦!

です。弦はベースの音に直接関わってきます。せっかく弾くなら、自分のベースと感性にあうベース弦を選んではどうですか?

ベースの弦交換のタイミングはいつ?

ここまで読んでいただいた方であれば、弦の交換はなんとなく理解できたと思います。そこで、次に気になるのは弦の交換タイミングです。

楽器屋さんなどで買わなければならない弦もタダではありません。あまり交換しないのも問題ですが、必要以上に張り替える必要もありません。適切なタイミングを知っておくことで、交換の手間も減らしていきましょう。

目安の頻度はどのぐらい?

とは言っても、実は明確な交換の目安はないんです。スポーツ選手のクツと同じで、練習量や使用量で変わりますからね。

なので今回は、普段ベースを使っている方たちが寿命だと感じるポイントをご紹介します。これさえ知っておけば「交換タイミングかな?」という目安にできると思います。

汚れが目立つ

普段使っているものと同じで、汚れが目立ってきたら交換するというもの。確かに指で長期間触れていくものですから、きれいな状態で使いたいですよね。シンプルな理由ではありますが、目安の1つとしてはアリだと思います。

好きな音に合わせる

弦は張り替えてからの期間で音が変わります。新品の弦はピンッと張った音に、時間のたった弦はやわらかい音になるのです。

その関係で、自分がよく弾く曲、好きな曲調に合わせた具合にしています。はじめのうちはよくわからないと思うので、こんな基準もあるんだ程度に覚えておきましょう。

メンテナンスと同時に

ベース本体のメンテナンスをしてもらうとき、一緒にやってしまうというもの。確かに、これならプロの意見を聞きながら弦も選べますよね!別途時間をさいて買いに行く必要もないですし、効率的だと思いました。よくわからないうちは、この方法がいいのかもしれませんね。

そもそも交換をしない

意外と見かけたのが交換はしないというスタイル。プロでも交換しないという方はいるのだとか。複数本ベースを持っている方は、メインとサブで使い分けているそうです。確かにこれだと劣化スピードは落ちるので理にかなっています。

最悪交換しないという手段も視野に入れてみましょう!

人によってタイミングも異なる

このように、弦を交換するタイミングは人それぞれのようです。自分に合ったタイミングを見つけるところから始めていきましょう♪

しかしここで、1つだけ注意してもらいたいことがあります。それは直近で使う予定があるかどうか。少しお話したように、弦は交換する前と後では音が変わります。弦も少し硬いので、いつもと弾き心地が変わってしまうのです。ライブなどの本番を控えている場合は、なるべく早めの交換を心がけましょう!

まとめ

今回は弦の交換について説明しました。ここに書いてあることができるようになると、弦の交換はもうバッチリです!ぜひこのページを参考にして、将来的には何も見ずに弦交換ができるようになりましょう。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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