冷蔵庫のうるさい音対策を解説!原因はコンプレッサー・ファン・寿命

マリノス

更新日:2020年07月15日


昼間は気づかなくても、夜になって静かになると気になり始める冷蔵庫の騒音。

時には気になりすぎて眠れなくなってしまうこともあります。
一旦気になってしまうと、ずっと意識してしまうんですよね。

特に、一人暮らしをしている人は部屋が狭い人が多いのではないでしょうか。
そうすると冷蔵庫からそんなに距離がないところに寝なければなりません。
騒音が気になっている人も多いと思います。

でもあのうるさい音、どこから発生しているのでしょうか。
今回はその原因と対策を紹介します。

騒音によるイライラをつのらせる前に、この記事にたどり着いてくださっていることを願います…!

気になる騒音の原因3つ

さっそくですが、騒音の原因を紹介したいと思います。

原因は主に3つあります。

原因1:コンプレッサー

コンプレッサーは、冷蔵庫の中を冷たくしてくれる大切なパーツです。もしなければ、冷蔵庫はただの大きな収納ケースになってしまうわけなのです。
ですが、このコンプレッサーは機能している時に振れて動いているので、騒音の原因になってしまうことがあります。

音の特徴

コンプレッサーが騒音を引き起こしている場合は、音が低い、という傾向があります。
もし当てはまっていたらコンプレッサーが原因かもしれません。

コンプレッサーは内部に組み込まれていて、外側からは見えないので、音の低さで判断しましょう。

原因2:ファン

ファンはコンプレッサーによってできた冷気を冷蔵庫の中に広げてくれる役割を持ちます。
ファンが冷蔵庫の中で霜に当たっている、または寿命がきていると騒音につながります。

音の特徴

ファンは、冷蔵庫の扉を閉じている時に働くので、開けていると止まります。
そのため、ファンが原因だと、冷蔵庫を開けたら音が止む、閉めたらまた音がし始める、という傾向があるんです。

ファンもコンプレッサーのように、冷蔵庫の内側に組み込まれていて外からは見えないので、この傾向から判断してくださいね。

原因3:寿命

冷蔵庫にも寿命があるんですよ。たいていは10年くらいでダメになってしまいます。
もし、冷蔵庫をとても長く使っていて、ひどい異音がするのなら、それは冷蔵庫の寿命かもしれません!
長年使っている方は、買い換えることを検討した方がいいのかもしれませんね!

これからそれぞれの対策についてお話しします♪

対策:コンプレッサーが原因のとき

まずコンプレッサーによる騒音の対策についてです。

コンプレッサーによって騒音が引き起こされている場合、今から挙げる3つの状態のどれかが当てはまっているかもしれないので、チェックしてみましょう。
頻度が高そうな原因から順番に挙げていきます。

それぞれの対策のしかたも同時に紹介しますね♪

冷蔵庫が近くの物と触れている

コンプレッサーはさっきも書いたように動いている時には振動しています。
そのため、冷蔵庫が何かと触れ合ってしまっていると、音も大きくなってしまうんです。

対策

上に物を置いたり、周りに物をくっつけたりしない

冷蔵庫の上についつい物を置いたりして、収納スペースとして有効活用しようとしていませんか?
そんな行動が原因で騒音がなっているのかもしれませんよ!

過剰に働いてしまっている

冷蔵庫は熱を周りに放って冷たさを保っています。
でも、放熱するスペースが十分にない場合、コンプレッサーが必要以上に働いてしまうんです。

コンプレッサーが働きすぎると、騒音もひどくなってしまいます。

対策

・後ろの壁にくっつけて置かない
・壁との間のホコリを取る
・上に物を置かない

このようにとにかく冷蔵庫の周りに空間を作ってあげて、熱を放出しやすくしてあげることが大切です!

制振材が外れている

実はコンプレッサーの振動を緩和してくれる制振材が冷蔵庫の内部についてるんです。
ですが、それが引っ越しなどによって外れてしまっていた、という可能性も考えられます。

ただ、制振材も冷蔵庫の内部にあって、自分で見ただけではわかりません。
上の2つの原因が当てはまらなかったら、これが原因かもしれない、と疑ってみてください。

対策

冷蔵庫のメーカーに問い合わせる

コンプレッサーの制振材は、自分ではなおすことができないので、メーカーの問い合わせ先に連絡してみましょう。

対策:ファンが原因のとき

ファンによって騒音が発生しているときの対策についてお話しします。

心当たりのある方はファンのせいで騒音に悩まされてしまっているのかも…
ではなぜファンが原因になってしまうのでしょうか。

これも頻度が高い順に紹介しますね!

霜が当たっている

冷蔵庫には自動霜取り機能がついているはずなので、普通は冷蔵庫の中に霜がたまってしまうことはありません。
でも、自動霜取り機能に異常がある場合、霜がたまっている可能性があるんです。

そうするとファンに霜が当たってしまって、異音が発生してしまうんですね。

対策

霜を取る+業者さんを呼ぶ

まず、霜を解凍しましょう。とりあえず一時的に異音を止めることができます!
でも霜がたまっている場合、おそらく自動霜取り機能が壊れてしまっています。
プロである業者さんも呼んで、霜取り機能を直してもらいましょう。

また、ドアの閉め忘れも霜の発生につながってしまうので、気をつけましょう。

ここで霜取りの方法を紹介します!

手順
1
冷蔵庫の中身をすべて出す

冷蔵庫の中を空にします。

2
冷蔵庫の電源を切る

コンセントを抜いて、電源を切りましょう。

霜が取れるまで待つ

霜が完全に溶けるのを待ちます。溶けると冷蔵庫の下にある水受けトレーに水が溜まります。
トレーの水が増える気配がなくなってきたら、霜が取れた証拠です。

また、霜が多い場合、トレーから水があふれてしまうこともあるので、そういう時は水をこまめに捨てながら霜を解凍していきましょう!

4
トレーの水を捨て、元に戻す

トレーに溜まった水を捨て、トレーを元に戻し、冷蔵庫の電源も入れて、中身も戻します。

ここで紹介したのは自然に解凍する霜の取り方でしたが、やはり冷蔵庫の中身をずっと出しぱなしにしなくちゃいけない、ということに抵抗がある人もいると思います。
そんな方は、段階3の「霜が取れるまで待つ」の時にドライヤーを使って霜を早く解凍する、というやり方もあるので、試してみてくださいね♪

冷蔵庫の霜取りを動画で見たい方はこちらから!

寿命

ファンにも寿命があるんです。だいたい10年くらい経ったら替えどきだと思ってください。
もし10年以上同じファンを使い続けていたら、それはファンの異常が原因で騒音が鳴っているのかもしれませんね。

対策

ファンを交換する

ファンは交換することができます。
通販などで家の冷蔵庫にあった形のファンを探して買えば、自分でも交換することが可能なんですよ!
ただそのためには、自分で冷蔵庫を分解しなくちゃいけないので、けっこう大変です。
でも、プロの業者さんを呼んで替えてもらうことも可能なので、面倒な方は頼んでみてもいいと思います♪

対策:寿命が原因のとき

冷蔵庫にも寿命があります。
最初に書いたように、だいたい10年くらいで冷蔵庫はダメになってしまうことが多いんです。

もし、冷蔵庫をとても長く使っていて、ひどい異音がするのなら、それは冷蔵庫の寿命かもしれません!

対策

こちらの対策はみなさん想像がつくかと思いますが、買い換える、です。

いくらお気に入りの冷蔵庫でも、いつかは寿命が来てしまいます。
10年以上使っている人は潔く買い換えてしまった方がいいかもしれませんね。

番外編:設置場所が悪い時

ここまでに3つの原因を紹介してきましたが、当てはまりましたか?
中には解決しなかった方もいるかもしれません。

少ないケースですが、実はもう1つ、うるさい音の原因として見落としがちなものがあります。

その原因とは、「設置場所」や「冷蔵庫自体の傾き・ぐらつき」。

上の3つが当てはまらない場合には、設置場所が悪いのかも?と疑ってみてください!

冷蔵庫の傾きで音が出ている

冷蔵庫の傾きが原因になっている可能性もあります。

では、冷蔵庫が傾いているとどこから音が出るのでしょう?

例えば、考えられるのは「ドア」の部分です。

使っている冷蔵庫の閉まりは、悪くありませんか?
後ろが高くあがっていると、冷蔵庫は前かがみの状態になるので、閉まりが悪いはず。

そうなると、本来当たらない部分があたってしまい、振動によって音が出るのです。

冷蔵庫のぐらつきで音が出ている

他には「ぐらつき」も音の原因として考えられますね。

冷蔵庫の足は、高さが調節できるようになっているタイプがあります。

この足が対角でうまくバランスがとれていない場合は、ぐらぐらと揺れてしまいます。

この場合は、比較的簡単に直すことができるはずです!

正しい位置に移動させたい時はどうする?

床がへこんでしまった場合や、壁に近すぎた場合は移動しないといけませんね。

…かといって冷蔵庫はすごく重いもの。
誰かの手を借りられればいいのですが、一人でできれば心配ありません。

ですが実は!

冷蔵庫にはキャスターが付いている場合も多いんです!

取扱説明書がある方は確認してみてください!

冷蔵庫下部分にフタがあると思うので、取るとストッパーが見えます。

反時計回しにクルクル回すと、徐々に上がるはずです。

あとは手で押すだけで、簡単に移動しますよ。
移動距離が少ない場合は、コンセントを刺したままでも大丈夫です。

これなら重い冷蔵庫も、自分の力で運ぶことができるはずです!

原因がわからないときには?

ここまで紹介してきた原因がどれも当てはまらない!そもそもどれなのかわからない!という方もいると思います。
やっぱり素人が自分で確認して修理しようとしても限度があるのが現実ですよね。

でも大丈夫。自分ではどうしようもなくなってしまっても、お使いの冷蔵庫のメーカーのホームページなどを見てみましょう
そうすれば何か異音について、メーカーそれぞれの対策が載っているかもしれません。

例えば、Panasonicのホームページ上には、冷蔵庫からする音の種類別に原因が書かれています。
このようなものを参考にすれば、異音をなくすことができるかもしれないですよね。

また、メーカーに問い合わせてみるのもいいと思いますよ!

どこも壊れていなかったらアイテムを使って音の対策

もしかしたら、音はするけど何も冷蔵庫に異常なんかなかった、っていう人もいるのではないでしょうか?
少しの振動が、周りの物と共振して音がしているのかも。

冷蔵庫はもともと何も異常がなくても多少の音はするもの。
でもそんな小さな音でも静かになると気になってしまうんですよね。

そんな時には、防振マットが使えます!

これはその名の通り、振動を抑えてくれるマットなので、これを冷蔵庫の下に敷けば多少、音も軽減されると思いますよ!

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商品画像
東京防音 防振マット 冷蔵庫用 TS-90S 90mm×90mm×厚20mm 1枚入

こちらの防振マットは中に鉄板が入っている特殊な構造。そのため、冷蔵庫のような重い家電にも耐えてくれるマットになっています。
こちらのマットを冷蔵庫の4隅に敷けば、共振による不愉快な騒音も防ぐことができます!

まとめ

気になる冷蔵庫の騒音。
悩まされるとなかなか眠れず、次の日の仕事にも影響が出てしまうなど、私たちの生活に大きく関わってきてしまいますよね。

騒音の原因はコンプレッサー、ファン、冷蔵庫の寿命が原因かもしれません。
でも自分で原因を特定するのが難しい場合は、メーカーさんを頼ってみましょう!
軽い振動であれば、防振マットで対策できる可能性もあります。

ただ、やっぱり冷蔵庫のような私たちの生活の中で1番と言ってもいいほど重要な家電を自分で直そうとして、壊れてしまったら大変なことになってしまいますよね。

そう考えると、プロの業者さんに依頼した方が安心かもしれません。
無理せず、頼ってみるのもアリですね!

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