加湿器のタンク・フィルター掃除はクエン酸・食器用洗剤につけおきで

YOURMYSTAR STYLE編集部

更新日:2022年12月26日

乾燥する今の時期に欠かせないのが、加湿器。乾燥肌で悩む人にとっては、一年中必要なアイテムですよね。そんな私たちにとって非常に身近な加湿器ですが、普段から意識してお手入れをしている人は少ないのではないでしょうか?実は加湿器はとても菌が繁殖しやすく、気づいていない内に汚れが溜まってしまっているのです。
しかし、「加湿器ってどうやって洗えばいいの?」「加湿器の水ってどのくらいの頻度で替えればいいの?」など、加湿器の掃除方法でわからないことってたくさんありますよね。まずは加湿器に水垢・カビが発生する原因から探って行きましょう!

加湿器の汚れの正体とその原因は?

乾燥する時期に手放せない加湿器。毎日使っている間に、加湿器が汚れでしまってはいませんか?
この汚れの正体はズバリ水垢やカビ。ではこれらの汚れがたまる原因は何なのでしょうか。その答えは、「加湿器内の水を頻繁に入れ替えていない」ことです。加湿器に入れる水道水には塩素やミネラルなど色々な成分が含まれているため、それらが付着すると悪臭を発したり、部屋にカビを発生させたりしてしまいます。

また、加湿器のタンク内の水は、たった1日で水道水の塩素による除菌効果はなくなります。そのためタンク内に雑菌が繁殖し、その雑菌が放出されるので人体に悪影響を及ぼしてしまう…といった悪循環に陥ってしまいます。特に汚れやすい場所は

・水の触れる内側
・外側
・フィルター

の3つ。ではこれらを放置してしまうとどうなるか次の段落で詳しくご説明します!

水垢やカビについてのさらに詳しい解説やその落とし方はこちらから!

加湿器を掃除しないのは危険?

加湿器の汚れの原因がわかったところで、これを放置してしまうとどうなるかを確認していきましょう。

フィルターが劣化してしまう

加湿器のフィルターを掃除しないと劣化を早めてしまう危険性があります。汚れが原因となって目詰まりして固くなってしまうので、吸い上げる水の量が減ってしまいます。これにより、加湿器の稼働率が悪くなり、劣化してしまうのです。

健康被害が出る可能性も

フィルターは常に水分がある状態なのでカビや雑菌がうじゃうじゃ。その状態で稼働させれば、カビや雑菌を部屋中に放出することになりますよね。それにより、さまざまな症状を引き起こし、健康被害を引き起こしてしまうかも。そうならないためにもフィルターはこまめにきれいにしていきましょう。

加湿器は4種類!あなたが持っているのはどれ?

たくさんの商品が並んでいる、加湿機売り場。そんな加湿器は、大きく4つの種類に分けられることを知っていましたか?これから買う人も、すでに使っている人も、それぞれの特徴を抑えておきましょう!

4種類とその特徴は?

汚れやすさ

お掃除頻度

スチーム式

2ヶ月に1回

気化式

1週間に1回

超音波式

2,3日に1回

ハイブリッド式

1ヶ月に1回

それでは、4種類の加湿器、それぞれの特徴をみてみましょう。

スチーム式

スチーム式は、内部にヒーターが入っているタイプの加湿器。電気の力で水を加熱し、パワフルに室内を加湿します。熱を使用するため、4種類の中ではもっとも雑菌が繁殖しにくい点も特徴です。衛生面、除湿力はナンバーワンですが、その分電気代がかかるというデメリットがあります。

気化式

気化式は、水をしみ込ませたフィルターに風をあてるタイプの加湿器。熱が出ないため、小さな子どもやお年寄りのいる家庭でも安心して設置できると、人気があります。その反面、ファンの音が少し気になったり、広範囲の加湿は難しかったり、というデメリットも…。寝室の加湿、子ども部屋の加湿など、狭い範囲にピンポイントで使用するのがオススメです!

超音波式

超音波式は、超音波で水を振動させ、蒸気を発生させるタイプの加湿器。インテリアを邪魔しない、オシャレなデザインが多いのも超音波式の特徴です!スチーム式には及びませんが、気化式よりも高い加湿力を持っています。
その一方で、熱やフィルターが存在ないため、雑菌が繁殖しやすいというデメリットがあるでしょう。超音波式を選ぶ場合は、雑菌の入った空気を吸い込まないよう、特にこまめな掃除が必要なんです。

ハイブリッド式

ハイブリッド式は、スチーム式、気化式、超音波式のいいとこ取りの商品。例えば、スチーム式×気化式タイプのハイブリッドは、スチーム加湿した後、温度が安定したら気化式、と切り替えてくれるため、経済的でもあります!また、スチーム式×超音波式のハイブリッドの場合は、超音波式のネックである雑菌の繁殖をスチームの力で防ぎながら、超音波で強力に加湿できます。メリットの多いハイブリッド式ですが、唯一、価格が高いというデメリットがあるので、注意してください!

それぞれの型の加湿器についておすすめを紹介している記事もありますのでぜひそちらも参考にしてみて下さい!

加湿器の簡単なお掃除の方法

ではさっそく掃除の仕方を見ていきましょう!…と言いたいところですが、まずは先ほど紹介した4種類について掃除の仕方に違いがあるのかを見ていきましょう。

加湿器の種類で掃除の仕方に違いはあるの?

加湿器には4種類の種類があると分かりました。肝心のお掃除方法ですが、実は、基本的にはどれも同じ。これから紹介するクエン酸、もしくは台所用合成洗剤を使用する方法でOKです!しかしながら各々の加湿器の使用時間によっても変わりますが、お掃除の頻度は少し違うんです!

超音波の場合は3日に1度程度
気化式・スチーム式・ハイブリッド式の場合は月に1度程度

を目安に、お手入れしてあげましょう!

加湿器の掃除方法

加湿器ごとの掃除は似ているということが分かったところで、いよいよ加湿器に付いた水垢やカビのお掃除の方法を見ていきましょう!

用意するもの
・クエン酸 約20g(大さじ1~2杯)
・ぬるま湯 3L
・バケツ
・タオル等、容器を拭く布
・歯ブラシ

クエン酸選びに悩んでいるなら、こちらの商品がおすすめ。クエン酸は、加湿器の掃除以外にも、様々な用途があります。食器洗い機、ポットの湯垢、シンクの水垢の洗浄など、台所でも約に立ちます。お家に一つあって困ることは無いでしょう。

おすすめ 商品

商品画像
暮らしのクエン酸 330g
手順
1
ぬるま湯にクエン酸を溶かす

まずはバケツの中にぬるま湯3Lを入れます。その中にクエン酸20gを入れて溶かし、混ぜましょう。

2
加湿器の部品をクエン酸水に入れる

加湿器の部品(フィルター、タンク、トレー等)を軽く水道水で洗い流し、汚れを落としてから、各部品をクエン酸水に入れましょう。

3
部品をクエン酸水に30分間つけ置く

部品が完全にクエン酸につかりきらない場合は、途中で部品をひっくり返すようにしてみましょう。また、万が一、30分間つけ置きしていても汚れが落ちない場合、もう1~2時間つけ置きしてみるか、クエン酸を少し足して濃度を高くしましょう

注意
濃度を高くしすぎると、部品が破損してしまうので加えるクエン酸は少しにしましょう。

タンクはつけ置きしても、給水口の汚れが落ちない場合があるので、つけ置き後に歯ブラシを使って汚れを落としましょう。

4
部品を水道水で洗いながし、タオル等で水気を拭きとる

十分汚れが落ちたことを確認できたら、部品をバケツから取り出して、水道水でよく洗い流します。

注意
部品にクエン酸が残ってしまっていると、臭いや加湿器の故障の原因となってしまうので、しっかり洗い流すようにしましょう。

タオル等で水気を拭き取る際、フィルターは破損する可能性があるので、強い力を加えないようにしましょう。

加湿器から嫌な臭いがしてきた場合は?

あまりにも加湿器の掃除を怠ってしまうと、加湿器から悪臭がすることも…。
このような場合は、クエン酸を使用して掃除しても汚れが落ちないかもしれません。そんな時の切り札、クエン酸の代わりに台所用合成洗剤(花王の「ワイドマジックリン」など)を使って掃除をしましょう!

おすすめ 商品

商品画像
ワイドマジックリン 台所用洗剤 粉末 本体

この1本で加湿器のお掃除だけでなく、鍋やグリルなどのキッチン用品から、洗濯槽、排水管までさまざまな用途に使えます。キャップにメモリがついているので、分量をはかるのがラクラクで、なくす心配もないのがいいですね♪ このワイドマジックリンは弱アルカリ性です。手順はクエン酸でつけ置きする時と一緒です。

用意するもの
・台所用合成洗剤 約30g(大さじ2杯)
・ぬるま湯 3L
・バケツ
・タオル等、容器を拭く布
・歯ブラシ
手順
1
洗剤液を作る

まずはバケツの中にぬるま湯3Lを入れます。その中に台所用合成洗剤30gを入れて溶かし、混ぜましょう。洗剤の分量は、パッケージに書かれている量を目安に調整してください。ワイドマジックリンの場合は、「水5Lあたりキャップ約1杯」と書かれているので、今回はキャップ約2/3杯くらい使います。

2
加湿器の部品を洗剤液に入れる

加湿器の部品(フィルター、タンク、トレー等)を軽く水道水で洗い流し、汚れを落としてから、各部品を洗剤液に入れましょう。

3
部品を1~2時間つけ置く

部品が完全につかりきらない場合は、途中で部品をひっくり返すようにしてみましょう。汚れが落ちない場合は、さらに時間を置くようにしてみてください。

4
部品を水道水で洗いながし、タオル等で水気を拭きとる

十分汚れが落ちたことを確認できたら、部品をバケツから取り出して、水道水でよく洗い流します。

注意
クエン酸と同じく、洗剤が残っていると臭いや故障の原因となってしまうので、つけ置きの後は、部品を水道水でしっかりと洗い流すようにしましょう。

以上で加湿器の掃除は完了です!お疲れ様でした!

加湿器の汚れ対策をチェック!

せっかく掃除してもまたすぐ掃除というのは嫌ですよね?上の方の表で紹介した加湿器のお掃除頻度ももちろん今後の手入れに仕方によって、低くもなれば高くもなるのです。そのため掃除の手間をなるべく減らしたいという方は一緒に加湿器の汚れの予防法を見てきましょう!

毎回水を替える

「加湿器の汚れと原因」のところでも少しお話しましたが、水道水には塩素やミネラルなど色々な成分が含まれており、それらが付着すると悪臭や水垢の原因になってしまいます。そのため水を定期的に入れ替えるというこの作業だけで悪臭や水垢の発生率を大幅に下げることが出来るのです。

ミネラルウォーターを使わない

先ほどの話から「水道水ではなく、ミネラルウォーターを使えばいいのでは?」と思った方もいるかもしれませんが、ちょっと待って下さい!確かにそうすれば塩素独特の臭いは消えるかもしれませんが、塩素によって防がれていたカビはどうなってしまうのでしょうか?そういったカビ予防の観点から考えて、ミネラルウォーターを使うことはやめておいた方が良いでしょう。

こまめに掃除をする

これは詳しく説明するまでもなくそのままの意味ですね。これが一番面倒だという気持ちはよくわかりますが考えてみて下さい。毎日水を替えるついでに少し掃除をするのと、しばらく放置して水垢やカビだらけで中々取れない汚れを掃除するのとはどちらがいいですか?おそらく多くの人の答えは前者だと思います。例え面倒に感じてもこれが結果的に掃除を楽にしてくれる一番の近道なのかもしれませんね!

まとめ

加湿器の掃除方法は、いかかでしたか?
普段から使っている加湿器が、実はすごく汚れが溜まりやすいことがお分かりいただけたかと思います。普段の生活から加湿器は清潔に保てるように、水を交換すること・定期的にフィルターを掃除することを意識するようにしましょう。フィルターは水道水で二週間に一回。今回ご紹介したお掃除は月に一回程度が目安です。加湿器を洗う時はクエン酸を使って、また汚れがひどければ台所用合成洗剤で掃除するようにしてみましょう。

汚れを予防する方法は

・毎日水を替える
・タンクには水道水を入れる

ことです!あまりにも水垢やカビが落ちないという場合は、加湿器を買い換えることを考えて見ても良いかも知れませんね♪