お風呂の椅子を掃除しようと思ったら、汚れが落ちない…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
浴槽と違って掃除の頻度が少ないお風呂の椅子は、気が付くと落としにくい汚れがたまっていることがあります。
お風呂の椅子の汚れには、いくつかの種類があり、それぞれ性質が異なるため汚れに合わせた掃除が必要です。
今回は、お風呂の椅子の頑固な汚れを落とす方法について解説します!
お風呂の椅子の主な汚れの原因は「水垢」「石鹸カス」「皮脂汚れ」です。
この3つの汚れは、放置すると浴槽用の洗剤では落ちないこびりついた頑固な汚れに変わってしまいます。
水垢、石鹸カスは、アルカリ性の汚れです。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどと混ざると結晶化して「金属石鹸」といわれるカチカチの硬い物質になります。
皮脂などは酸性の汚れで、ベタベタした汚れになり、「ピンク色のぬめり」や「黒カビ」を発生させる原因ともなります。
汚れが発生してしまった場合はそれぞれの汚れに合った方法で掃除することで、キレイに落とすことができますよ。
お風呂の椅子の汚れは、「水垢」「石鹸カス」「皮脂汚れ」と種類によって、それぞれ掃除の仕方が異なるので、汚れに合わせた掃除をしていきましょう。
お風呂の椅子に付いた白や茶色の汚れは水垢や石鹸カスの汚れです。
これらの汚れはアルカリ性の汚れなので、酸性の性質を持つ洗剤が効果的です。
汚れが落ちない場合には、クエン酸水または酸性洗剤を含ませたキッチンペーパーを、椅子の汚れ部分に張り付け、つけ置き洗いをしましょう。
30分ほど放置したら水で洗い流し、その後スポンジでこすり洗いすると綺麗に落とすことができますよ!
お風呂の椅子についたベタベタした灰色っぽい汚れは皮脂汚れです。
皮脂汚れは酸性のため、反対のアルカリ性の性質を持つ重曹、セスキ炭酸ソーダ、オキシクリーンなどを使うと、スムーズに汚れを落とすことができます。
アルカリ性の成分は、皮膚に付着すると肌荒れする場合があります。
ゴム手袋をはめて作業を行いましょう。
汚れが落ちない場合は、浴槽の残り湯を使ったつけ置き洗いがおすすめです。
付け置き後、汚れが気になる部分はこすり洗いしましょう。
ピンク色のぬめりは、ロドトルラと呼ばれる酵母菌が繁殖した汚れです。
皮脂汚れや石鹸カスなどを栄養分にして、水分がある場所で繁殖する性質があり、放置すると黒カビ発生の原因になるため、小まめな掃除が必要です。
ロドトルラは、スポンジでこするとピンクのぬめりは取れますが、菌が生き残っていることがあります。
水気を拭き取ったあと、アルコールで除菌をして菌の発生を抑えましょう。
黒カビには、塩素系のカビ取り剤が有効です。
パッキン部分や細かな部分、液だれが気になる場合にはジェルタイプのカビ取り剤がおすすめです。
塩素系のカビ取り剤を使用する際は、十分に換気をした状態で行い、カビ取り剤が直接肌に触れないように気をつけてください。
また、クエン酸や酸性洗剤と一緒に塩素系カビ取り剤を使用すると、有毒ガス発生の恐れがあるので、絶対に使わないようにしてください。
お風呂の椅子は普段から、汚れがたまらないように予防をしておきましょう。
お風呂椅子の使用後にシャワーで流すことで付着する汚れを落とすことができます。
50度以上のお湯で5秒以上かけることで、ロドトルラやカビ菌を死滅させることも可能です。
お風呂の椅子が乾くように、フックで吊るすなど風通しの良い場所に置くことも重要です。
フックにかけられない場合は傾けておいたり、タオルなどで拭き上げたりすることも効果的です。
お風呂の椅子の頑固な汚れを落とすためには、汚れにあった洗剤を使うことがポイントです。
お風呂の椅子をキレイに保つために、普段から汚れを残さないようにすることも大切なポイントとなります。
汚れを見つけたらこまめに掃除をして汚れをためないようにしましょう。
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