世界各国から高い評価を受ける日本の技術。最近では、人口知能AIやVRなどの技術がさらに進化を遂げる中、その影響は家電機器にも強く現れています。
洗濯機と乾燥機が一体型になった洗濯乾燥機が数年前に登場し、一世を風靡しました。自宅で簡単に乾燥までを完了できる便利さから、洗濯乾燥機を使用している家庭も多いのではないでしょうか。
便利な一方で、このような声をよく耳にするようになりました。「なんだか最近、乾燥機が臭う、、、」
雑巾のような臭いだったり、洗剤の臭いが残っていたり、生臭かったり、汗臭かったりと、臭いが多くの人たちを悩ませている様子。
さらに、その臭いは洗濯物にまで!
今回は、きちんと洗濯したはずの衣類が臭う原因や改善方法、臭いを防ぐ方法について紹介します。
臭いとひと口に言っても、色々と種類があるのをご存知ですか?
臭いは大きく分けて4種類あります。まずは、あなたの家庭で使っている乾燥機がどの臭いにあたるのか、一緒に見ていきましょう。
コケのようなカビ臭さは、乾燥機の中に溜まった汚れ、目に見えない洗剤カス、衣類に付着しているホコリが主な原因です。
洗濯機を回すときの、洗濯洗剤や柔軟剤の入れすぎによるもの。キャップで計量するのが面倒だからと、本体からそのままドバドバと洗剤や柔軟剤を入れていませんか?
入れすぎによって衣類にそれらが残り、乾燥機をかけた直後も臭いが染みついてしまいます。
洗濯物を洗ってから、しばらく放置してしまうこともありますよね。
洗濯機の中で衣類を長時間放置することによって、雑菌(バクテリア)が大量に繁殖することが、生臭さの原因とされています。
汗の臭い、雑巾のような臭いも、雑菌(バクテリア)の繁殖によるもの。
排水口や排水管の臭いが、排水ホースを通過して洗濯機の中に侵入するケースがあります。
この臭いが衣類に染みつき、乾燥後も下水臭さが残ってしまうのです。
乾燥機を開けた瞬間、モワ〜っと臭うのはなぜでしょうか。それは、洗濯槽や衣類に付着している雑菌やカビが、高温の乾燥機によって蒸発するからです。
衣類はカラッカラに乾いているのに、時間が経ってもカビ臭さ、生臭さ、下水臭さ、汗臭さが、なかなか取れない原因。それは、もともと衣類に付着した雑菌(バクテリア)やカビが大きな要因だったのです。
元をたどれば、洗濯機を回す時点で何かしらの対策を講じておけばいい、ということになります。
乾燥機がくさいと思っていても、もしかしたら、洗濯機が臭い可能性もあります…。
そんな方は、洗濯機のニオイ対策もあわせてしちゃいましょう!
あわせて読みたい
きれいに洗ったはずの衣類が臭う原因は、衣類に付着した雑菌(バクテリア)やカビ。
乾燥機が臭うのは、そもそも洗濯機に溜まった汚れにより、カビや雑菌が繁殖することが要因です。
つまりは、乾燥機ではなく根源である洗濯機の手入れをすれば済む話。
というわけで、ここでは洗濯機のイヤな臭いを改善する方法について、臭い別に4つ紹介します。
カビ臭さを改善するには、洗濯槽をきれいにすることが重要です。
衣類を入れない状態で、洗濯機の電源を入れて水を溜めます。
洗濯機の中に洗濯槽クリーナーを入れてください。
おすすめ 商品
こちらは、洗濯槽の裏側のぬめり、カビを除去することができる優れもの。
サビ剤も配合されているため、ステンレス製にも使うことができます。
乾燥機が臭いとき、のみでなく、普段の洗濯槽のお掃除にも必須の商品です。
臭いの度合いに合わせて5〜11時間近くそのまま放置します。
時間が経ったらそのまま洗濯機を回せば完了です。
洗濯槽クリーナーでの手入れは、月に1回必ず行ってください。おすすめは、酵素配合のクリーナー。
酵素の力によって、洗濯槽についたタンパク汚れ分解する働きに長けているからです。
生臭さの改善には、ハイターのつけおきがおすすめです。
ここで、ハイターのご紹介をしましょう。シミ汚れからくすみニオイまでスッキリ落とし、除菌もできる洗剤です。水に濡れた時の臭い戻りの原因になる蓄積臭は、洗剤だけでは落ちませんが、これもしっかり分解してくれるため、臭い対策には最適です。
おすすめ 商品
洗濯機の中にお風呂の残り湯、もしくは電源を入れて水を溜めます。
このとき、洗濯機内は空の状態にしてください。
ハイター10ml(カップ10分の1)を【1】の中に入れてください。
そのまま1時間近く放置します。
1時間経ったら洗濯機を回せば完了です。
ハイターには、カビや雑菌(バクテリア)を殺菌、消臭する効果があるため、生臭さを改善できます。
ただし、ハイターを入れすぎるとカルキ臭が残る場合があるので、使用量には注意してください。
ワイドハイターについてもっと知りたい方はこちら!
下水臭さを改善するには、排水トラップを掃除しましょう。
まずはじめに、洗濯機の排水口にトラップと呼ばれる部分がついているかを確認してください。
トラップがついている場合は、分解して取り外し、塩素系洗剤で水垢を、酸素系漂白剤でその他の汚れをきれいに落とします。
これまで一度も掃除していない場合、ヌメリがこびりついていて、すぐにはきれいに落ちません。そのまま1時間つけおきしましょう。
つけおきしたトラップを水洗いして水気を拭き取り、元の状態に戻して完了です。
トラップは排水口の悪臭を遮断する役割があります。もしもトラップがついていない場合は、排水トラップを設置する必要があるため、工務店に問い合わせてみてください。
排水トラップをもっと綺麗にしたい方はこちら!
洗剤臭さを撃退する方法はただひとつ。それは、洗剤の適切な使用量を守るということ。洗剤をたくさん入れれば、汗臭さや生臭さが取れると勘違いしてしまいがちですが、そういうわけではありません。
むしろ、使用量が増えれば増えるほど、更なる悪臭を招いてしまいます。お家で使っている洗剤の裏面をよく読み、使用量をきちんと守りましょう。
衣類の汚れを落として清潔に保つはずの洗濯機が雑菌だらけでは、乾燥機の熱によってさらにその症状がエスカレートします。
洗濯機のケアこそが、臭いを断ち切る一番の近道です。
その具体的な方法とは、ズバリ洗濯機(洗濯乾燥機)のフタは常に開けっ放しにしておくこと。
洗濯物を部屋干しすると臭くなるのと同じように、洗濯機のフタを閉じた状態だと、雑菌はどんどん繁殖します。臭いを防ぐためには、フタを開けっぱにして風通しをよくしてあげることが大切です。
そして、先ほど紹介しましたが、定期的に洗濯槽クリーナーを使ってケアしてあげてください。
乾燥機の臭いが気になったら、排水口もついでに掃除しましょう。
排水口に溜まったほこりや汚れを放置してしまうと、臭いだけでなく乾燥機が故障する原因にもなります。
先ほども排水トラップの掃除を紹介しましたが、より詳しい排水口掃除の正しい手順と注意点を、覚えておきましょう。
「排水口掃除は難しそう……」と感じるかもしれませんが、実は簡単に作業できる部分です。
正しい手順を覚えて、汚れが溜まりがちな排水口を、きれいにお掃除しちゃいましょう。
排水口の掃除をする前に、洗濯機の蛇口を締め、電源も落としておきます。
そのまま始めてしまうと、水漏れや感電などのトラブルになるため、注意しましょう。
排水口を掃除するため、排水カバーとホースの接続を外しましょう。
この時、ホース内から水が出てくるため、ぞうきんで吸い取ったり、洗面器を準備したりしておくと安心です。
排水口がみえない場合は、洗濯機をずらします。
外し方が分からない場合は、説明書を確認しましょう。
排水口内には、防臭パイプやトラップというパーツが取り付けられています。
作業はゴム手袋を使用して行ってください。
パーツ部分は取り外し、洗面所などできれいに洗ってあげましょう。
お風呂用の洗剤や、食器洗い洗剤をつけ、歯ブラシで擦るだけで簡単に落ちるケースがほとんどですが、カビや頑固な汚れがついている場合は、塩素系洗剤で水垢を、酸素系漂白剤でその他の汚れを落とせます。
排水口内部をパイプクリーナーで掃除します。
商品によりますが、指定の量を注ぎ入れたら、30~60分くらい放置してください。
排水口が開いた状態ですので、換気を忘れないようにしましょう。
パイプクリーナーの成分が排水口内に残ったままにならないように、水を流してから、洗い終わったパーツを元に戻します。
嫌な臭いやドロドロ汚れが溜まらないように、定期的な掃除を心がけましょう。
排水ホースやカバー、中の部品がうまく外せない場合、無理に作業を続けてしまうと、破損の原因になります。
排水口が上手くみえないケースや、作業が続けられない場合は、無理せずプロの業者へ依頼しましょう。
「パーツを戻す順番を忘れてしまいそう……」
という場合は、作業しながら写真を取っておくと安心です。
乾燥直後に感じるカビ臭さ、汗臭さ、生臭さ、下水臭さの根源は全て、洗濯機にその原因が潜んでいるようです。
など、こうした日々の積み重ねによって臭いは改善できます。
衣類に袖を通した瞬間、タオルを顔に押し当てたとき、人とすれ違った瞬間、すてきな香りと清潔感を保っていきたいものです。
お住まいの地域から選ぶ