シロアリは床下や家の壁の中に潜み、大切な家をぼろぼろにしてしまう厄介な虫です。シロアリを放置してしまうと建物の強度が低下してしまい地震などが起きた時には倒壊の恐れもあります。そこで今回はそれらを未然に防ぐためのシロアリの調査についてご紹介していきます!またシロアリを駆除するにはどうすればいいのかまで説明しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
まず最初に気になるのが費用ですが、シロアリの調査は基本的に料金はかかりません。シロアリ調査はあくまで点検をするだけで、薬剤を散布したり床下を掃除する作業がないため、基本的に無料のサービスになります。
ただし、床下に点検口がない場合は新たに作る必要があるので、別途料金が発生する可能性もあり、その他にも距離が遠く出張費用が発生する場合や繁忙期などは別途料金がかかることがあります。また、調査方法はプロによって異なるため事前に確認しておくのがおすすめです。
シロアリは長い時間をかけて家を蝕んでくるため、被害が大きくなってからやっと気づき始めることも少なくありません。しかし被害が進行してからやっと気付くとなるとリフォーム代も高くついてしまうので、取り返しがつかなくなる前にシロアリが巣くっていることを知っておくことが大切です!それでは早速、シロアリがいるかもしれないサインを3つご紹介していきます。
上の写真の中央部分に通っている線、あれが蟻道です。蟻道(ぎどう)とは土壌や木材のカスにシロアリの排泄物を練り合わせてセメントのように塗り固めてできるシロアリの通り道で、シロアリが水やエサを運ぶためのライフラインのようなものです。そのため蟻道を見かけたらその家はシロアリに目を付けられているということなのです。
シロアリは湿気が多い環境を好むので、蟻道は床下や水回りなどに作られる事が多いく、シロアリは蟻道を使って地上から住宅へ上がってくるので、2・3階建ての住居でも安心とは言えません。
羽アリは、黒アリのイメージがあるかもしれませんが、実はシロアリも羽アリに当たります。家の中、家の庭、近所で羽アリを5月~6月辺りに見たという方は要注意です。それが黒アリかシロアリか見分けるのは素人には難しいため、もし羽アリを見たというのであれば、一度業者さんに調査をお願いすることをおすすめします。
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シロアリが床下の木材などの素材を、食べてしまって、木材の中がスカスカになってしまったことで床に異常が起こります。具体的な事例では床がぎしぎしと音を立てたり、壁や柱から空洞音がしたりする事があります。フローリング床が浮いていたりするような床の異常が確認され、なおかつ建ててから5年以上たっている場合はシロアリが巣くっている可能性が高いです。
もし近辺でシロアリの被害が出た場合にも一度シロアリの調査に来てもらった方が良いかもしれません。シロアリはその行動範囲がおよそ100mにも及び、常に新しい餌を探し続ける貪欲さもあるため、近くでシロアリの出現情報があった場合には一度調査を依頼するようにしましょう。
もしもお家の中にシロアリがいるかもしれないと思ったら一度プロに見てもらい、実際にどのような被害に遭っているのかを早めに把握しておくことが大事です!ここではプロのシロアリ調査の大まかな流れについてご紹介いたします。家屋の広さなどによって変わりますが、調査にかかる時間は30分〜1時間が目安となります。
まずは、調査をスムーズに進めるためにお家の間取りを確認します。床下の点検口がない場合はこの時点で新設工事を実施する事が多いです。
間取りを確認したらシロアリの形跡を探していきます。養生シートで周りを汚さないように気遣ってくれるプロも多くいます。
最後に調査結果が報告されます。この時点で、必要な対策や見積もりなども一緒に提示されます。
見積もり金額は、単位面積あたりの料金に一階の床面積を掛けた金額が見積もり料金になります。ただし、建物の構造によって料金が異なることがあるため必ず計算通りの料金になるわけではありません。また施工料金以外に別の見積もり項目でありがちなのが、床下点検口の作成や木材の防カビ、床下や水回りの除湿などが挙げられます。急に追加料金を請求されることを避けるために、金額が提示された見積書を必ず発行してもらいましょう。
ここまでシロアリの調査について紹介してきましたが、調査の前に準備しておくべきこともいくつかあります。詳しく見ていきましょう!
前述しましたが、シロアリ調査は最初にお家の間取りを把握する必要があります。あらかじめ間取り図を用意しておく事で、スムーズに調査や見積もりを提示してくれますよ!
床下点検口や必ず通る廊下などは、なるべく荷物がないようにしておくのがおすすめです。特に床下点検口は床下の状況を確認する際に必ず使うので、あらかじめ荷物をどけておきましょう。
以前にもシロアリ工事を行なっているという方は、その時の業者が作成した作業完了書を用意しておきましょう。書面があればどのような施工をしたのかが分かり、見積もりもスムーズになります。
ここまでシロアリ調査を依頼する基準やその前準備について見てきました。ではいよいよシロアリを駆除するとなった時にはどのようにすればいいのでしょうか?ここからはそれらについて詳しく解説していきます。
そもそも、シロアリは自分で駆除できるのか気になりますよね。結論から言うと自分で駆除しようとするのは非常に困難です。まずシロアリを自分でするのには生半可な準備では臨めません。なぜならシロアリは少しでも取り逃すとまた他の場所で巣を作ってしまうだけでなく、シロアリの警戒心をさらに強めることになり、駆除がより困難になるからです。またもちろんシロアリの駆除自体も手間がとてもかかるので、結果的に初めからプロに依頼した方がスムーズだったというケースが多くなってしまうのです。
やはり自分でする駆除とプロの駆除の作業の難易度は天と地ほどの差があります。土壌洗浄や駆除専用薬剤を使った木部の処理などプロにしかできない作業でシロアリを徹底的に除去できます。また、自分で作業をしようとすると、床下はとても狭いため引っかかって出られなくなったり、誤って感電してしまうケースもあったりします。さらに、シロアリの除去剤はめまいや頭痛などの症状を引き起こしてしまう恐れもあるのでプロに依頼するのが安心なんです!
シロアリの駆除はプロに頼んだ方が安心なのですが、お金がどれだけかかるのかはどうしても気になるところです。シロアリによる被害状況や周辺環境、巣の大きさによって料金が異なりますが、おおまかな料金相場は以下の通りです。
ベイト工法
床下処置
相場(坪単位価格)
6,500〜10,000円
8,000〜30,000円
しかしこれらの相場を参考に見積もりを行っても、後から追加料金が発生して予定より支出が多くかもしれない心配を抱えるのは嫌ですよね。そこで「ユアマイスター」では、シロアリ駆除のプロに「 駆除するシロアリの量で追加料金が発生する場合はございますか?」と聞きました!
株式会社さくら防除センターさん(千葉県)
株式会社ミヤショーさん(宮城県)
これらの内容を簡単にまとめると、基本的に施工前に見積もった金額から追加料金をかけられることはないようですね!ただし最後に見積もりを行った時期から時間が経ち、シロアリによる被害状況が大きく変わっている場合には別途料金がかかる可能性があるためそこには注意が必要とのことです。
確定申告でシロアリ駆除の費用を申請すると、税金の払い戻しを受ける事ができる可能性があります。シロアリ駆除の費用は雑損控除にあたるため、その年にかかる税金を減らすことができます。
雑損控除は「所定の災害や盗難などの損失費用を、所得から控除できる(差し引ける)」という税制です。税金は所得に応じて決まるため、所得から一定額を減らすことができれば、その分だけ税金を減らせるという事です。シロアリ駆除の費用自体を減らすことはできませんが、税金を減らすことで間接的に出費を減らす事ができますね!
自分で行う駆除作業ともう1つ異なる点はプロはシロアリを駆除した後の予防もしてくれる点が挙げられます。そこで、プロのシロアリの駆除の様子を少し詳しく見ていきましょう!
では、プロによるシロアリの駆除の流れを見ていきましょう。
キッチンや洗面所等にある床下収納庫を取り出し、床下への進入口を確保します。その際、壁や家具を傷付けないために進入口周辺および、機材搬入経路の周辺に養生を施します。
床下の構造やシロアリの被害の状況に合わせて専用の薬剤を適所に吹き付けてシロアリを駆除していきます。この時に駆除の方法が
の2種類あります。ベイト工法とは容器に毒のある餌を入れて、その餌をシロアリに食べさせて駆除するものあり、床下処置とは床下の土壌などから対応するものです。床下処置は狭い場所での施工なので、初心者が行うと難しい作業です。
浴室や玄関など必要に応じて穿孔し薬剤を注入します。注入後、セメントで穿孔箇所を補修します。
使用した工具や機材を片付け、簡易清掃を行います。
ホームプロテクトさん(東京都)
シロアリの駆除は被害が出るまで放置しないことが大切です。依頼をしようと思ったらぜひ「YOURMYSTAR(ユアマイスター)」をご利用ください!口コミ数は160,000件を突破しており、あなたに合ったプロが見つかります。
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ここまで見てきてシロアリ駆除はプロに頼みたいな、と思った方も多いと思います。ただ最も気を付けてほしいのが、悪徳業者に騙されないようにということです。シロアリ被害は再発する可能性が高いため、作業中からその後の保証まで全てを網羅した徹底的な仕事が求められ、長期的にお金がかかります。
これらの費用と時間を無駄にせず、徹底的な作業を行ってもらうためにも悪徳業者には依頼してはいけません。では悪徳業者に騙されないためにはどのように対処すればいいのか、ポイントを見ていきましょう。
日本シロアリ対策協会は日本で唯一のシロアリ協会で、ここに所属している業者さんは信頼することが出来ます。また国家資格ではありませんが、日本シロアリ対策協会が発行しているしろあり防除施工士の資格を持っている作業員がいる業者さんであれば、なお良いです。
悪徳業者には共通点がいくつかあります。それは
というものです。ではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
悪徳業者は、とにかくどうすればより多くのお金が稼げるかというように、お金を第一に考えており、お客さまへのサービスは二の次です。そのため何か気になることがあって、それについて聞いてみてもきちんと応対はしてはくれません。そのため道具の説明を求めてみたり、どのような作業をしていくのかを聞いて、その応対を業者さんごとに比較してみると、どの業者さんに依頼すればいいか見分けがつくと思います。
現場を見てから、後日の作業の料金を見積もった後、換気扇の購入を強く薦められる場合があります。シロアリは湿度の高いところに住みつくから、湿気を取り除かなければならないという理由で薦めてきます。しかし床下の湿気が少なくなったからと言って、それだけでシロアリが来なくなるということはありません。発生する可能性が少し低くなるくらいの影響にとどまります。
そもそも、シロアリは蟻道という湿気の高いトンネルの中を移動しますし、土の中にも巣を作っているので床下の湿気が直接シロアリの発生に大きな影響を与えるということは少ないんです。このような説明もないまま押し売りのような形で機材を売ってくるときには、悪徳業者の可能性を疑った方がいいかもしれません。
今すぐにやらないと、取り返しのつかないことになる、地震が来たら大変な被害に遭うといって、危機感を煽って、契約の決断を迫らせるところは、悪徳業者の可能性が高いです。そもそもシロアリの被害は1週間、1ヶ月契約を遅らせたからと言って、被害が格段に進むということはありません。じっくり、慎重に考えてから、契約をしてもいいんです!冷静な判断を心がけましょう。
シロアリ調査の方法やシロアリ駆除のサービスについて詳しく見てきました。やはりシロアリは放置をせずにすぐにプロに頼むのが1番安全で確実です。床に異常あったり、柱から空洞化している音が聞こえるようだったらまずは無料でプロに調査を依頼してみましょう!
また、シロアリ駆除をプロに依頼するときは見積書を提示してもらって急な追加料金がないようにする事が大切です。豊富な経験があるプロに依頼してシロアリを完璧に駆除してみてください♪
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