コインランドリーで布団を洗濯するコツ。洗える布団の見極め方や洗剤の選び方
毎晩コップ1杯分の汗をかくといわれる私たちの体を包み込んでくれる布団。きちんと洗濯しないと菌の温床になりかねません。大きな布団の洗濯におすすめなのがコインランドリー!敷布団から掛け布団、毛布まで洗濯できます。コインランドリーで布団を洗う際に知っておきたい基本情報から洗い方、選ぶ洗剤、注意点までを詳しくご紹介します。
コインランドリーで布団を洗うメリット
そもそも、コインランドリーでわざわざ布団を洗うメリットとは何でしょうか?
時短になる
自宅で布団を洗濯すると、中までしっかり乾燥するのに数日かかる可能性があります。また、布団を宅配クリーニングに出しても、仕上がりまで1週間〜10日ほどはかかります。
季節の変わり目など余裕があるときならいいですが、子供のおねしょや、急な泊りの来客など、洗った布団を即日使いたいときには適してないですよね。
しかし、コインランドリーであれば、2時間程度で洗濯から乾燥までさせることができちゃいます!
適切な大きさの洗濯層を選べる
布団を洗うとき、洗濯槽は大きすぎても小さすぎてもいけません。布団を入れた状態で、洗濯槽が8〜9割ぐらい埋まるのが適切だとされています。
これより洗濯槽が大きすぎると、布団の中に詰められている素材(中綿)が固まって「だま」になってしまうし、小さすぎるとそもそも布団が入りません。
その点、コインランドリーにはさまざまなサイズの洗濯槽があるので、適切なサイズを選ぶことができます。
除菌消臭が期待できる
寝汗などで湿気がたまりやすい布団は、普段から菌が繁殖しやすい環境になっています。それが臭いのもとになったり、カビやダニの発生にも繋がりかねません。それらの雑菌は高温が苦手。コインランドリーの乾燥機は高温で仕上げるので、雑菌対策にもなります。外干しのように花粉もつかないのも嬉しいですね!
うまくいけばふわふわの仕上がり
コインランドリーの乾燥機は高温乾燥させるため、うまくいけば、仕上がりがふわふわになります。
「うまくいけば」というのは、生地や中綿の素材だったり、布団の形状だったり、あるいは使った洗濯機の機能だったり、何らかの原因で中綿が偏って硬くなってしまう可能性があるから。これらを防ぐために、正しいやり方でコインランドリーを活用していきましょう!
コインランドリーで洗える布団は?
布団にはコインランドリーで洗えるものと洗えないものがあります。その線引きは、掛け布団も敷布団も詰められている中綿の種類によります。
中綿(中芯)の種類による判断
布団の中綿の種類を簡単に表にまとめるとこんな感じです。
掛け布団
洗濯
乾燥
備考
羽毛
〇
〇
キルティング加工されていない場合は非推奨
真綿
△
〇
水で洗うと、綿がゴワゴワになってしまいます。
羊毛(ウール)
△
△
基本ドライクリーニングのみ可
高温に弱いため低温での乾燥のみ可
ポリエステル
〇
〇
毛布
〇
〇
タオルケット
〇
〇
こたつ布団
〇
〇
掛け布団はこんな感じ。
布団の表と裏を一緒に格子状に縫う加工のこと。この加工がされていない布団をコインランドリーで洗ってしまうと、中綿が偏ったりかたまってしまったりして元の状態に戻らなくなってしまうんです!特に羽毛や真綿は固まりやすいため、キルティングされていない場合、コインランドリーでの洗濯はあまりおすすめできません。
一般的な水洗いとは違い、油で作った洗剤を使う洗濯方法のこと。羊毛、キャメル(ラクダの毛)素材、そして特殊な加工により「洗える」と謳っている真綿の掛け布団のほとんどは、水洗い(通常の洗濯)不可でドライクリーニングのみ可能です。ドライクリーニングでは水洗いをしないため、一般的に素材や特殊加工へのダメージが小さいですが、水ではなく油の成分で洗うため汗などの水溶性の汚れは落ちにくいといわれています。
敷布団
洗濯
乾燥
備考
木綿(コットン)
×
△
「乾燥だけ」でも受け付けていない店舗さんが多いです
ポリエステル
〇
〇
羊毛(ウール)
△
△
基本ドライクリーニングのみ可
高温に弱いため低温での乾燥のみ可
キャメル
△
△
基本ドライクリーニングのみ可
高温に弱いため低温での乾燥のみ可
固綿入り
×
△
高温に弱いため低温での乾燥のみ可
ウレタン入り
×
△
高温に弱いため低温での乾燥のみ可
ファイバーマットレス
〇
×
磁石入り
×
×
と、敷布団はこんな感じ。
うーん…、あんまりできない…ですね。掛け布団と違ってキルティング加工されていない敷布団が多そうです。
洗濯をして、一度中綿や中芯が「だま」になったり折れ曲がってしまうと、基本的には買いなおしになってしまいます。また、運よく布団業者による打ち直しができても、1万円以上かかってしまう可能性があるんです…。
そのため、特にキルティングされていない敷布団を洗濯する際は、初めから布団のクリーニング業者に頼んだ方が無難です。
さて、ここまでは素材の特徴からコインランドリーで洗濯できるか否かの分類をしてきました。でも、最近は特殊加工等により素材だけではコインランドリーで洗濯できるかどうかなかなか判断できないことも…。
そこで、洗濯表示を確認してみましょう。
洗濯表示による判断
洗濯表示でみるべきポイントは
・タンブル乾燥できるか(できる場合は何度まで耐えられるか)
の2つです。
基本的に、洗濯機で洗濯可能と書かれている場合のみコインランドリーでの洗濯ができます。「手洗いマーク」など他の表示のときは、中綿や生地がコインランドリーの負荷に耐えられない可能性があるため、コインランドリーでの洗濯は避けてください。
洗濯機等で遠心力と温風を使って乾燥させることを指します。コインランドリーでの乾燥は、タンブル乾燥ですから、「タンブル乾燥可能」の場合のみコインランドリーの乾燥機で布団を乾燥させるようにしてください!コインランドリーの乾燥では、機内の温度を選べるようになっていることが多いです。羊毛やキャメル、ウレタンなど熱に弱い素材を乾燥させる際は、低温(50〜60度)や中温(60〜70度)程度に設定する方が安心です!
洗濯表示がよくわからない…という方にはこちらの記事で確認してください。イラスト付きで洗濯表示のことを詳しく解説していますよ♪
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コインランドリーで洗う方法
さぁ、ここからは布団をコインランドリーで洗濯していきましょう!まず、コインランドリーに持っていくものは、
・お金(目安2,000円程度)
洗剤を置いていない店舗であれば、
です!布団はデリケートな素材でできているため、おしゃれ着用の洗剤を使うのがおすすめです。
さらに、洗濯する布団がキルティング加工されていないのであれば、
を持っていきましょう。中綿が偏りにくくなります。このとき、綿素材のひもにした方がほどけにくいですよ。これも店舗によって置いてある場合とない場合があるので注意してください。
また、好みで
・重曹
を持っていくのもいいでしょう。テニスボールは乾燥の仕上がりをよくします。コインランドリーの洗濯槽のにおいが気になる方は重曹で臭い対策ができます。
コインランドリーでの布団の洗い方
基本的な洗い方は、掛け布団、毛布、敷布団でほほぼ同じです。
布団をコインランドリーで洗う場合は、ドラムが9割ほど埋まる大きさを選びましょう。
前にどんな人が使ったのかわからない、衛生的じゃない、などの理由でコインランドリーを毛嫌いする方もいるかもしれません。
ただ、コインランドリーには、実際に洗濯物を入れて回す前に、ドラム自体を洗浄する機能があるのです。このときに重曹を入れておくと、臭いを消す働きをしてくれます。
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洗浄のほかに消臭や研磨の効果がある重曹。粉末状なので、水に溶かしたり、石鹸と混ぜたりしてさまざまな使い方ができます。優しい成分で作られているため、肌がふれる寝具を洗うときも使えそうですね。
もし、キルティング加工されていない掛け布団や敷布団を洗濯するのであれば、中綿が固まらないように工夫が必要です。写真のように、ロール状に丸めて縛っておきましょう。
ただ、こうすることで汚れの落ち具合が悪くなってしまうのは覚悟してください。
布団はデリケートな素材を使用していることが多いため、洗濯するときの基本はおしゃれ着用の中性洗剤です。コインランドリーによっては、洗剤を入れなくてもいいものもありますが、洗剤を自分で用意する場合は、洗剤選びにも気をつけてくださいね。
布団を乾燥させるときの注意点
布団洗いで一番重要な乾燥。コインランドリーを使ってしっかり乾かすと、布団が生まれ変わったようにふかふかに仕上がります♪洗う際に縛っていた紐は外して、以下の点に注意して乾かしていきましょう。
大きな乾燥機を使う
洗った後の布団は小さくしぼんでいますが、乾くと元通り大きくなるので、乾燥機のサイズには気を付けましょう。小さい乾燥機を利用すると、その分時間もかかり、乾ききらない部分が残ったりしてしまいます。布団を乾燥させる場合、洗濯する場合とは異なり、布団がドラムの3分の1以下になる乾燥機を選んでくださいね。
乾燥機に1時間入れる
また、表面が暖かくても、布団の中は完璧に乾いていないことも。生乾きのままだと、臭いやカビの原因となる可能性もあります。少しでも心配であれば、多めに時間をとり、1時間を目安に乾燥させましょう。
テニスボールを入れる
羽毛布団を乾燥させる際、テニスボールを1~2個入れてみてください。ドラムが回るたびにテニスボールが布団を叩いてくれるため、乾燥時間も短くなりますし、布団もふっくらとするでしょう。
乾燥機を利用できれば一番なのですが、外に干すこともあると思います。一応、洗濯を開始する前に直近の天気予報は確認しておきましょう。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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