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更新日 :2020年07月08日

革靴のひび割れは日々我々のケアにかかっていると、ここに宣言します

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大切な、革靴。丁寧にお手入れしているはずなのに、気づいたらひび割れていた!

そんな経験、ありませんか?

革靴のひび割れには、いくつかの原因があります。
お手入れのしなすぎかもしれませんし、逆にお手入れの仕方にちょっと問題があるのかもしれません。

大切な革靴だから、きれいな状態に保ちたいし、ひび割れているなんて嫌ですよね。
そんなあなたに、革靴をひび割れから復活させる方法、そしてそもそもひび割れないようにする方法をご紹介します♪

革靴がひび割れる原因

そもそも一体なぜ、入念に手入れしているはずの革靴がひび割れてしまうのでしょうか。

もっとも可能性の高い原因は、乾燥によるもの。
乾燥して靴表面のオイルが足りなくなると、シワがよってひび割れを招きます。

 

また、次に考えられるのがクリームの塗りすぎによるものです。
過度なケアによって表面にクリームの層ができます。それが空気に触れて酸化し、ひび割れという悲しい事態を招いてしまうのです。液体クリームの重ね塗りによっても、同じ原理でひび割れが起こります。

 

このほかにも、毎日履き続けることによる劣化も原因のひとつです。

革靴のひび割れを修復する方法

では、どのようにして革靴のひび割れは修復できるのでしょうか?
ひび割れの程度ごとに、軽度・中度の場合と重度の場合の2つ紹介します。

 

と、その前に、使う道具の知識を少し確認しましょう!
靴のお手入れのことを調べていると、クリーナーとかクリームってよくでてきますよね。
似たような名前で、まぎらわしいですが、効果は正反対!

靴クリームは、ツヤ出しや革に水分を補給する効果があるもの。
クリーナーは、以前塗ったクリームや汚れを落としてくれるもの。
クリーナーを使うことで酸化の防止にもなります!

うっかり取り違えないように気を付けてくださいね♪

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普段からホコリや汚れを落とすためのムートンクロス、そしてクリームを塗る用と汚れ落とし用のブラシ、そしてクリームとポリッシュがセットになったこの商品。
これ1つで汚れ落とし、鏡面磨きの準備がととのいます。

 

軽度・中度のひび割れの場合

軽めのひびには塗り薬を♪

用意するもの
・クリーナー
・ブラシ
・靴クリーム
・クロス
手順
 
1
革靴にクリーナーを塗る

ひび割れが気になる部分にクリーナーを塗ります。

2
ブラシでこする

クリーナーを塗った部分をブラシでよくこすります。

靴クリームを塗布

ブラシでこすり終わったら靴クリームを塗り、なじませます。

4
クロスで拭く

仕上げにきれいなクロスでしっかり磨き上げれば完成です。

 

重度のひび割れの場合

つま先を中心にひび割れが目立つ場合は、丁寧な作業が必要です。なかなか根気がいりますが、手間をかけた分、納得のいく仕上がりを実現できますよ。

用意するもの
・洗面器(革靴全体が浸る深さと大きさ)
・シャンプー(弱酸性のものがおすすめです)
・シューキーパー(木製がベスト!)
・使わなくなったタオル3〜4枚
・靴クリーム
手順
 
1
靴紐を外す

革靴の靴紐をすべて外します。

2
洗面器にお湯をためる

革靴を洗面器の中にいれます。そこに、40℃前後のお湯をためて革靴全体を浸します。

3
放置

【2】の状態のまま2〜3時間ほど放置します。

4
シャンプーで洗う

時間が経ったらシャンプーを手のひらにのせ、泡立てるように革靴をこすります。
そして、30〜35℃前後のシャワーで泡を洗い流しましょう。

5
再び洗面器にお湯をためる

泡を流し終わったら、再び洗面器に革靴を入れてお湯をためます。
そのまま2時間ほど放置します。

6
タオルで拭き取る

使わなくなったタオルで革靴の水気をよく拭き取ります。
ここで、木製のシューキーパーに入れ替えましょう。

7
靴クリームを塗る

半乾きの状態の革靴に、靴クリームをなじませます。外側だけではなく、内側もしっかり塗ってください。

8
自然乾燥

クリームを塗り終わったら、風通しの良い場所で自然乾燥させます。

9
再び靴クリームを塗る

革靴が完全に乾いたら、もう一度靴クリームを全体に塗布して完了です。

 

重度なひび割れは、
パテでひびを埋める
紙やすりでひびの周りを削り、目立たなくさせる
といった方法を修理することもできます。しかし、自分でやるのはなかなかハードルが高いのです…。無理せず、自分ができる範囲で補修にチャレンジしましょう。

アドカラーを使えば綺麗に補修できる!?

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ここまで紹介した以外にも、革靴用の補修絵の具のようなアイテムもあります!

それが、「アドカラー」というアイテム!

便利なアイテムはどんどん使っていきたいですよね♪

説明を読み終えたらぜひ試していただきたいのですが、注意点が1つ。
アドカラーは「補修用」のクリームです。
キズや色落ちなどを直しますが、染め替えはできない点だけご注意を。

それでは実際に用意するものと手順を見ていきましょう!

用意するもの
・アドカラー(セットor単色)
・パレット
・絵の具筆
・キレイな布
・サンドペーパー(ヤスリ)
・靴クリーム

アドカラーと靴クリームは同色になるように注意してください!

手順
 
1
修復箇所をキレイにする

用意しておいたキレイな布で、修復部分を拭きます。
汚れが落ちにくい場合は、お湯などを使うGOODです!

2
ヤスリで表面をならす

ここは必要に応じて行ってください。

表面の凸凹が気になる場合は、ヤスリをかけましょう。

擦りすぎないように注意してくださいね。

3
アドカラーを準備する

用意したアドカラーをパレットに出しましょう。

少なすぎてもダメですが、多すぎても色ムラの原因となるので、注意してください!

4
色を合わせる

水も使って、靴と色を合わせていきます。

大事な部分ですので、布などで仮塗りをして確認するのがオススメですよ!

5
修復部分に塗る

色ができたら、修復部分に塗りましょう。

この時大切なのは、修復部分より大きめに塗ること。

そうすることで、周りと色がなじみやすくなりますよ!

6
乾燥させる

アドカラーがしっかり乾くまで待ちます。

意外と5分程度で乾くので、まったり待ちましょう!

乾くと若干色味が少し変わるので、そこも確認してくださいね。

7
靴クリームで仕上げる

靴クリームで仕上げます!

布に少し取り、靴全体になじませるように磨いておわりです。

アドカラーの詳しい使い方は、説明書を参考にしてくださいね!

プロなら革靴のひび割れを完全に綺麗な状態に直せるの?

今回は、自分で革靴のひび割れを補修する方法を紹介しました。しかし、どの方法もただひび割れを目立たなくさせるだけで、根本的な解決にはなりません。

そこで気になるのは、プロなら綺麗に修理できるのかどうかということ。

ユアマイスターでは、靴修理・靴磨きのプロに「革靴がひび割れてしまったのですが、プロに修理をお願いすれば新品のように滑らかな状態になりますか?」と聞いてみました!たくさんの回答の中から一部をご紹介します♪

AMOLIRさん(東京都)

残念ながら革靴がヒビ割れたらそこを復元は、出来ません。それ以上悪化しないようには、出来ますがそれは、日頃ケアして頂くかプロにケアし続けて頂く必要がございます。

 

靴修理工房REPAIRISTさん(京都府)

一度ひび割れてしまった革は元に戻すことは出来ません。継ぎはぎのように新しい革で覆い隠すことは出来ます。

 

Shoe Shine WORKS合同会社さん(東京都)

ヒビ割れは基本的に元には戻りません。大事なのは、ひび割れをしないための普段のケアです。

 

靴修理・靴磨きのプロであっても、革靴のひび割れを元どおりに直すことはできないのですね。

見た目を綺麗にするために、新しい革でひび割れを覆い隠すという方法はあります。しかし、革靴の表情が大きく変わってしまうため、新品のものを買うのと比較して、どちらにするかを検討する必要があるそうです。

ひび割れたらもう元には戻らないことを覚悟しましょう!革靴がひび割れないように、日頃のお手入れが大切なんですね。

「ユアマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。
そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。
自分で靴のお手入れをする時にも、プロに修理をお願いする時にも、役に立つこと間違いなしです!

 

革靴の日頃の手入れ方法

次は、ひび割れを防ぐ日頃の手入れ方法をご紹介します。
この手入れ方法は、週に1度行うと良いですよ。

 用意するもの 

・馬毛ブラシ
・靴クリーナー
・フロス2〜3枚
・乳化性クリーム
・豚毛ブラシ
・ナイロンストッキング(あるととても良い)

   手 順  

1. 汚れを落とす

馬毛ブラシを使い、革靴の表面についた汚れをきれいに落とします。

2. クリーナーで汚れを除去

続いて、専用フロスに靴クリーナー直径2cm程度をのせてください。円を描くようにくるくると移動させながら、革靴の汚れを取り除きます。クリーナーを塗ることで、前回塗ったクリーム(ワックス)も一度リセットします。

3. 乳化性クリームで栄養補給

専用フロスで乳化性クリーム(直径1cm程度)をすくい取ります。革靴の上を滑らせながら全体になじませます。

4. 乾拭き

きれいなフロスで革靴全体をこすりながら、しっかり乾拭きします。

5. ブラッシング

豚毛ブラシで全体をブラッシングして、【3】で塗布したクリームをなじませていきます。

6. 磨く

最後にナイロンストッキングもしくは専用のコットンパフで丁寧に磨いてください。ここで丁寧に磨くかどうかで、今後の革靴の行方が決まると言っても大げさではありません。

ひび割れを防ぐ方法

最初にも説明したように、ひび割れの原因は汚れ、乾燥、クリームの塗りすぎ、そして反り返りによるシワ。
ひび割れを防ぐためには、定期的に上記のお手入れ方法で汚れをしっかり落として、乾燥を防ぐこと。

また、細かいシワも防ぎましょう。
革靴を脱いだあと、シューキーパーを入れていますか?
シューキーパーには、革靴を正しい形に保ってシワを防ぐ効果があります。
1,000〜10,000円と値段はピンキリですが、革靴を長く使うための必需品です。

 

雨に濡れてしまったら

また、雨に濡れた後そのまま放置するのもひび割れの大敵。
なぜならば、雨に濡れた後の革靴は普段よりも乾燥しやすく、硬くなりやすいから。
必ず放置せずにお手入れしましょう。

雨に濡れてしまった後は、まず表面の水を拭き取り、風通しのいい場所に立てかけて乾かしましょう。
そのあとはいつものようにお手入れするだけでOK!

 

それでもすぐにひび割れてしまう、時間がないから自分で手入れするのは面倒・・・
という方は、業者さんに修理に出すというのもアリでしょう。

革靴本体の状態やダメージ度合いにもよると思いますが、相場は大体3,000〜7,000円程度。自宅もしくは勤務先の近くにある靴屋さんに持っていき、相談してみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?

実は革靴のひび割れは、乾燥や劣化だけでなく、クリームの塗りすぎでも引き起こるんですね。

大切な革靴を長く履き続けるためには、正しいお手入れ方法を身につけるのがとっても大切。
あまり難しいことではないので、ぜひやってみてくださいね♪

きちんとお手入れして、きれいでしっとり状態の良い革靴を目指しましょう!

 

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