身の周りを見渡してみたら、色んなところでサビを発見してしまった…なんて経験、ありませんか?
例えば家の中に置いてあるスタンドラックにも発生するし、外に置いておいた自転車にもサビはつきやすいもの。
見た目はあまりきれいとは言えないし、古びてしまったものという印象を与えることも多いサビ。
自転車など動かして使うものであれば、サビが原因で使いにくくなってしまうものもあります。
そんなサビ、どうやって取ったらいいのかわからない…という方も、多いのではないでしょうか?
そんなあなたに向けて、プロにお願いする前に自分でできるサビ取り法を集めてみました!
目次
そもそも「さびる」とは、金属が化学反応を起こして、他の物質に変化してしまうこと。金属が「さびる」と、見た目が悪くなったり、ボロボロになったりします。
代表的なサビには3つの種類があるんです。
もっともよく見るのが、赤茶色のサビです。一般的には赤サビと呼ばれています。鉄が水や空気中に放置することで、鉄が酸化して赤サビが発生するんです。
赤サビを放置しておくと、酸化がドンドン進み、金属の内部部分までボロボロになる危険があるので注意が必要です。
黒サビは自然には発生しません。「サビ」と聞くと、悪いイメージを持ちがちですが、黒サビは赤サビから鉄を保護してくれる「良い」サビなんです。
南部鉄器など、あえて黒サビで表面をコーティングしている製品も多く存在しています。
青サビは、真鍮(しんちゅう)や銅の表面に派生する青緑色のサビです。緑青(ろくしょう)とも呼ばれています。
表面だけでなく内部までサビが侵食する前に、早めにサビを取り除いておくことが大切なんです!
それでは、実際にサビを落として行きましょう!
今回は最も一般的な赤サビの落とし方についてご紹介していきます。
「緑青」の落とし方を知りたい方はこちらをチェック!赤サビよりも簡単に落ちるので、ぜひお掃除してみてくださいね。
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今回は、鉄に付着した赤サビの落とし方について解説していきます。
赤サビは、金属面に付着している別の物質なので、研磨したり、浮かせて取り除いたりするのが有効的です。
今回、紹介するのは4つの方法。
それでは上から順に1つずつ紹介していきますね♪
金属製のワイヤーブラシでこすって、サビを削り落とす方法を紹介します。
用意するもの
・ワイヤーブラシ
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真鍮・ナイロン・ステンレスの3種類の材質のブラシのセットです。鉄など金属のサビ落としには、真鍮とステンレスのブラシを使ってくださいね。もう1つのナイロンのものは、サッシなど傷つきやすい面のサビ落としに使うのがおすすめです。
手 順
ブラシはステンレス→真鍮→ナイロンの順に柔らかくなります。
ステンレスの方がサビを落としやすいですが、周りに傷がついてしまうリスクも高いです。何についたサビを落とすのかに応じて、使い分けましょう。
重曹をサビ取り剤のように使うことができます。
重曹の粒子がサビを削り落としてくれるのです。少量の水でペースト状に溶かすのがポイントですよ!
重曹:水=1:4を目安に重曹を水で溶かし、重曹ペーストを作ります。
サビの部分に重曹ペーストを塗りましょう。
ちょっと時間を置いてから擦ります。メラミンスポンジや歯ブラシなどがおすすめです。
サビを残さないように、乾拭きして拭き取りましょう。
研磨力がある重曹とメラミンスポンジを使うことで、表面に付いたサビが削れて綺麗になるんです♪
重曹は、サビ落としだけでなくお家のお掃除でも大活躍!重曹の使い方が知りたい方におすすめの記事があるんです。
こちらでは、12箇所のキレイを写真でドドンと紹介していて、読み応えたっぷりなのでチェックしてみてくださいね!
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サビ汚れはクエン酸で落とすこともできます。 価格が手ごろで、どこでも変えるクエン酸は、使い勝手が良いですよね。 次は、家のサビをクエン酸で取る方法や、掃除する際の注意点をチェックしてみましょう。
キッチンやお風呂場など、家庭の掃除に便利なクエン酸。 このクエン酸、実はサビ取りにも応用できるんです! その実力は、レモンが持つ酸の数倍とも言われ、頑固なサビも落とすパワーがあります。
まずは、クエン酸でサビ取りを行う手順をたしかめてみましょう。
クエン酸をサビ取りに使用する場合、まずお湯で溶かします。 洗面器一杯のお湯にたいして、大さじ1~2を目安にしっかり溶かしましょう。
ワイヤーブラシで磨いただけでは落ちなかった頑固なサビには、サビ取り剤を使いましょう!
今回は、サビ取り剤の2つの使い方を紹介します。
サビ取り剤をつけて磨いて、サビを落とします。
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金属表面のサビや汚れを落とし、シリコンコーティングするクリームです。磨いた後に表面がピカピカに輝くのが人気の秘密。アルミ、マグネシウム、金、銀、銅、ステンレスなど、多くの金属に使用できます。
布に1円玉分ぐらいのサビ取り剤を取ります。
サビ取り剤を塗りつけるようにしながら、布でサビを磨きます。
これだけでサビが落ちます。驚きですよね。
最後に綺麗な布で拭いて、サビ取りは完了です。
リン酸やシュウ酸が含まれているサビ取り剤はつけおきして使います。その方法を紹介します。
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鉄、銅、真鍮などの金属表面のサビを除去するリムーバー。特に、銅には効果抜群です。つけおきでサビを落とすことができるぐらいなので、かなり強力。皮膚につかないようにする、つけおきを60分以上しないなど、取り扱いには注意が必要です。
酸性液なので、皮膚に付着したり目に入ったりすると危険です。
長袖長ズボンにゴム手袋、ゴーグルで、完全に防備して臨みましょう。
つけおきするため、金属部品をステンレストレーの中に入れます。
錆びた金属部品が浸かるように、サビ取り剤をトレーに入れます。
基本的には原液で使いますが、軽度のサビの場合や、非鉄金属の場合には2〜3倍に希釈して使います。
だいたい20分ぐらい経った頃から効果が出始めます。
最大60分程度を限度に、そのまま放置しましょう。
時間が経ったら、温水か水で洗い流しましょう。
部品が大きく、つけおきできないという場合には、サビ取り剤を刷毛で塗るのも効果的です。
水垢落としで有名な「茂木和哉」はサビ落としにも活躍します。
実際にどんなふうに使うのか、写真付きで見ていきましょう。
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酸の力と研磨剤のハイブリッド洗浄で、頑固な水垢を簡単に落とします。研磨剤の粒子が絶妙で、汚れは落ちるのに傷がつきにくいです。お風呂やキッチンの水垢掃除、焦げやサビ落としなどに使えます。
「茂木和哉」を100円玉分ぐらいハンマーにつけます。
アルミホイルをぎゅっと丸めたものをたわしのようにつかって、磨いてください。
さらに、サランラップを丸めたもので磨きます。
最後に柔らかい布などで、拭き取ったら完了です。
家庭では、主にシンクなどに使われている、ステンレス。
「サビない」という意味のステンレスなのですが、全くサビないのかというと、答えはNO。
ステンレスは、鉄に他の金属を混ぜて、表面に膜が出来るように作られています。その膜があるおかげで、ステンレスはサビが出来にくいんです。
ただ、サビにくくなる加工をしているだけで主成分は鉄のため、使い方によってはサビてしまうんです。
サビにくいステンレスがサビる原因は、主に2つあります。
ステンレスは表面にサビに強い膜が出来ていますが、たわしやクレンザーなどを使ってゴシゴシこすりすぎると、膜が剝がれてしまいます。
膜自体は、時間が立てば復活します。しかし、膜が復活する前にサビが出来てしまうと表面がサビに覆われてしまい、サビが広がっていくんです。
ヘアピン空き缶をステンレスのシンクに放置していたら、シンクに跡が残っていることがありませんか?
それがもらいサビなんです。ステンレスがサビているのではなく、ステンレスの上に長時間放置されている金属がサビてしまい、サビがステンレスの表面に付着している状態です。
水や油、塩分はサビには大敵。これらを日常的に使用するシンクには、サビができやすいので注意してください!
ステンレスの表面の膜は剝がれやすいので、ブラシでゴシゴシしたりするのはNGなんです。軽いサビには、鉄に付いた赤サビを落とすときにも使った重曹で落とす方法が効果的です。
もしこの方法を行ってもサビが落ちない場合はステンレス専用のサビ落としを使ってみて下さいね!ステンレス用を使うことで必要以上にステンレスを傷つける心配がありません。
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ステンレスのサビだけでなく水垢にも効果的なシンク周りの汚れを落としクリーナーです。保水層と研磨層の2層構造で、研磨層でサビをこすり取りながら、保水層から水分が染み出るので作業がらくらくです♪
お家の中でも特にサビが発生しやすい「お風呂」。ピン留めやカミソリの刃がいつの間にか錆びていた、なんてことも多いですよね。
お風呂でサビを発見してしまった時、どんな対処法があるのでしょうか?
あなたのマイスターでは、お風呂クリーニングのプロに「お風呂場の浴槽や床にさびが出てしまいました。自分でも浴槽や床のさびを落とせますか?また、業者さんはどのように浴槽や床のさびを落とすのですか?」と聞いてみました!たくさんの回答の中から一部を紹介します。
ナカヤマハウスクリーニングさん(埼玉県)
アースクリーンさん(埼玉県)
らいふ いず ぐっど 太田事業所さん(群馬県)
お風呂のサビのほとんどが「もらいサビ」です。重曹や茂木和哉など、サビを落とすことができる洗剤を使うのが良いのですね。また、ハイドロハイターなど粉末還元系漂白剤を使ってもサビ落としができるようです。この他にも、歯磨き粉が使えるという意見もありました!
お風呂のサビに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね!
「あなたのマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。
そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。
自分でお掃除するときも、ハウスクリーニングをお願いするときも、役に立つこと間違いなしです!
サビ取りが終わったから、一安心…ではありません!むしろ、サビ取り後だからこそやってほしいことがあります。
それが、サビ止めです。
サビを予防しておかないと、一旦綺麗になってもすぐにサビが出てしまいます。特に、サビを削り取った後は、金属表面に細かい傷がある状態なので、実はとてもサビやすいです。
さて、さっそくサビ止めの方法を紹介します。
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防さび・防湿・潤滑・保護の効果があるスプレーです。マリンレジャー用品にも使えるものなので、その効果はお墨付き。金属表面に、薄くて強固な皮膜を形成し、腐食やサビの発生を防いでくれます。
サビ落としをした箇所にサビ止め剤を吹き付けます。また、傷が付いているところは、サビが発生しやすいです。小さな傷も見逃さずに、しっかりサビ止め剤を吹き付けましょう。
サビ止め剤を吹き付けたところを、柔らかい布で磨きます。
これでサビ止めの処理は完了です。
サビ落としをする前でも、傷が気になったときにはぜひやっておきましょう。サビを予防できます。
また、サビ止め剤の効果は、1ヶ月程度。定期的に塗り直しましょう。
今回は、サビ取りの方法を紹介しました!
サビは削り落すのが基本です。頑固なサビにはサビ取り剤が効果的ですよ。
わざわざサビ取り剤を買うのはもったないな、と言う方はお掃除にも使える重曹でサビを落としてみてください。水垢洗剤「茂木和哉」もおすすめですよ。
サビ取りの後は、サビ止め剤でサビを予防するのも忘れないようにしましょう。
放っておくと、サビはどんどん広がってしまいます。ぜひ早めに対処するようにしてくださいね!