換気扇の油汚れって、普段見て見ぬふりをしてしまっていませんか?
とくにシロッコファンが使われている設備だと、羽が細かくついていて掃除に手間取ってしまいますよね。
でも、実は方法さえ知っていれば意外と簡単に掃除できちゃうんです♪
今回は重曹やセスキ炭酸ソーダを使ったつけ置き洗いの方法を解説します。
「シロッコファン」という名前は知っているけれど、それがどんなものなのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
シロッコとは、縦長の板状の羽が筒状にとりつけられ、タイヤのような見た目をしているファンのこと。特徴も合わせてみていきましょう。
実は、キッチンのほかにも天井に埋め込まれている換気扇や浴室暖房乾燥機にも使われています!小型で軽い部品で作られていることが多いため、他のタイプの換気扇と比べると、パワフルさが若干劣るのが難点。
しかし、換気扇の音が気になるという方にオススメ。
換気の仕組みとしては、シロッコファンが吸い込んだ空気はダクト配管を通して排出するというもの。
そのため、設置箇所が屋外に接していないところでも設置することができるので、キッチンが外壁に面していないときや、壁から離れているときなど、自由な場所に換気扇を設置したい場合に、シロッコファンは使われています。
また、排気口が小さくても外に排気できるというシロッコファンならではのメリットもあるそうですよ。
特徴がわかったところでシロッコファンはどのくらい掃除したら良いでしょうか。
理想の掃除頻度は、半年に一回。このくらいの頻度で掃除しないと、換気効率が悪くなり、壁や床、天井まで油汚れになってしまいます。
めんどくさいからと後回しせずにキレイにしていきましょう。
掃除頻度や基本情報がわかったところで掃除方法を確認していきましょう。
・ゴム手袋
・マスク
・45Lごみ袋
・洗剤(重曹)
・歯ブラシや割りばし
・雑巾
・新聞紙
シンクの中にゴミ袋を広げます。
もしちょうど良いサイズの段ボールがあれば、シンクより段ボールを使ってください!蓋を閉めてつけおきすれば、段ボールの保温効果でお湯の温度が保たれ、つけおきの効果がアップします。
ゴミ袋の中に、取り外したフィルター、ファン、ベルマウスを入れましょう。
ゴミ袋にお湯を溜めます。水よりもお湯の方が汚れ落ちが良いので、なるべく熱めのお湯を使ってくださいね。
ゴミ袋に洗剤を入れていきます。
今回使ったのがこちら↓
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家中のお掃除に大活躍する重曹。アルカリ性なので、酸性の油汚れを中和して落としてくれます。換気扇のお掃除にぴったりのアイテムですね。
今回、重曹は1/2カップほど使いました。なるべく、まんべんなくふりかけるのがポイントです。
重曹がムラなく広がるようにかき混ぜます。
そのまま2時間ほど放置してください。重曹がじっくり汚れを落とします。
歯ブラシや割り箸で、汚れをこすり落とします。
汚れが落ちたら、水ですすぎます。洗剤が残らないよう、しっかり洗い流しましょう。
最後に雑巾で拭き、乾かしましょう!乾かすときには、下に新聞紙を敷いておくと、新聞紙が湿気を吸収してくれるので、早く乾きます。
シロッコファンにこびりついた油汚れって、なかなか落ちませんよね。
酸性の性質である油汚れは、アルカリ性の洗剤で中和させると汚れが落ちやすくなります。
ですがアルカリ性の洗剤はとても強力で、素手で触ってしまうと肌荒れを起こす原因となりますし、目に入った場合には失明する危険があるので注意!
また、シロッコファンがアルミ製だった場合、アルカリ性の洗剤を使うとアルミが白く腐食し、痛んでしまうので、注意しなくてはいけません。
以上の注意点を踏まえた上で、気を付けて掃除をしましょう♪
洗剤についてはこちらの記事を参考にしてください!
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そして、もしお家にアルカリ性洗剤がなくても、「重曹」か「セスキ炭酸ソーダ」があれば、代用することが可能♪
シロッコファンの掃除で必要な「重曹水」と「セスキ炭酸ソーダ水」の作り方を解説します。
重曹水の作り方は簡単!
50度〜60度の火傷しない程度のお湯を10L用意し、カップ1杯の重曹と一緒に、2枚重ねの大きなゴミ袋の中へ入れ、よく混ぜて溶かすだけ。
シロッコファンの油汚れがそれほどヒドくなければ、重曹でキレイにすることができます。
重曹は自然由来の成分で出来ているので、洗剤を使いたくないという方にもオススメ。
ただ、洗剤に比べると洗浄力は劣るので「熱を加える」という工夫が必要です。
重曹は弱アルカリ性で、掃除に使う際には重曹を水で溶いて使用しますが、重曹水は温まると強アルカリ性へと変化します。
つまり、油汚れに対して効き目が増すということ。
冷めてしまうと効果が弱くなってしまうので、気温の高い夏に作業をすることをオススメします。
ゴミ袋の中で重曹水がよく混ざったら、シロッコファンを入れてつけ置きしてください。
つけ置き時間は汚れに応じて30分〜2時間ほどつけ置くと良いですよ♪
重曹は他の場所にも使えます!詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
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重曹より油汚れ落としのパワーが強いと言われているものが、セスキ炭酸ソーダです。
セスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれています。
シロッコファンの油汚れが酷く、固まってしまっているような場合は、強アルカリ性へと変化した熱い重曹水であっても落とせません。
セスキ炭酸ソーダもアルカリ性で、重曹と比べるとアルカリ性が約10倍も強いんだそうです!
また、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、重曹は水に溶けにくいという違いもあります。
この水に溶けやすいという性質を活かして、「セスキ炭酸ソーダ水」を作ってスプレーとして使う方法がおすすめです♪
セスキ炭酸ソーダ水の作り方も簡単です。
スプレーボトルに水500mlと、小さじ1のセスキ炭酸ソーダを入れ、よく混ぜるだけ。
先にひどい油汚れを割りばし等でこすり落としておき、その後シロッコファン全体にしっかりとセスキ炭酸ソーダ水をスプレーし、30分ほど放置すれば簡単に汚れが落ちますよ。
それでも落ちない頑固な油汚れの場合は、セスキ炭酸ソーダ水でのつけ置き洗いをすることをオススメします。
手順は重曹水の際とほぼ同様ですが、セスキ炭酸ソーダの量を小さじ3杯にしてください。
セスキ炭酸ソーダについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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今回はシロッコファンの掃除についてお話ししてきました。
アルカリ性の洗剤はとても強力なので、取り扱いには充分気をつけながら、日々のお手入れをしてくださいね。
この掃除方法を知っていれば、油汚れはもう敵じゃないかもしれません♪
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