キッチンの空気を綺麗に快適に保ってくれる「レンジフード」。現在使っているレンジフードが古くなってしまい買い替えを検討している方や、新しく家を建てる方の中には、どんなレンジフードを選べばいいのか、レンジフード選びに迷っている方もいるのではないでしょうか。今回は、「そもそもレンジフードとは何か」「自分にとって使いやすいレンジフードとは何か」を詳しく解説します。
キッチンのコンロ上に設置されている「レンジフード」。住宅を建てる際に建築基準法でも設置が定められている換気扇の1種で、汚れた空気を吸引して、ダクトを通して屋外へ排出する役割を持っています。
プロペラファンを使っている換気扇は、壁に直接取り付けて、そのまま屋外へ排気するため、外壁と接地している場所にキッチンを配置しなくてはいけなくなってしまいますが、一方でレンジフードは、ダクトを通して排気を行うため、設置場所を自由に選べることが特徴です。
また従来のプロペラファン型の換気扇と比べ、スタイリッシュな印象が高く、多くのユーザーに好まれています。
レンジフードには、深型、浅型、薄型の3種類があり、設置場所に合わせて選ぶことが大切です。
ブーツ型やスタンダード型とも呼ばれるタイプのレンジフードで、一般的にも多く普及しているタイプです。レンジフード本体の開口部が広く広がっている形になっているため、効率的に空気を吸い込むことができ、安定した換気をすることができます。
スリム型とも呼ばれるタイプのレンジフードで、シンプルなデザインが好まれ、最近では最も増えてきているタイプでもあります。本体の下に整流板と呼ばれるフラットな板が付いており、整流板の周りの四方からスピード吸引で換気ができる仕組みになっています。また、継ぎ目が少なく掃除がしやすいというメリットもあります。
浅型のレンジフードとは、他のタイプと比べて最も高さが低いレンジフードのことで、キッチンのスペースが狭かったり、天井が低い場合にも取り付けすることができるタイプのレンジフードです。一方で、真上にフィルターが付いているため、掃除の際には真上を向いて掃除をしなければならないというデメリットもあります。
いざ、レンジフードを選ぼうと思うと、どんなものを選べばいいのか迷ってしまう方も多いかもしれません。
そんな方は、これからご紹介するレンジフードを選ぶポイントを参考に、ご自身にあったレンジフードを見つけることがオススメです。
レンジフードは、料理中の油が付着しやすいため、本体カバーは1週間に1回程度、フィルターやファンなどのパーツは1ヶ月に1回程度を目安に掃除をする必要があります。
掃除は、ファンなどのパーツを取り外して、中性洗剤で洗ったり、フィルターの掃除をしたりと、慣れないと手間に感じてしまうことも多いかもしれません。
レンジフードの掃除の手間を少しでも楽にしたい方は、お手入れがしやすい工夫がされたレンジフードを選ぶことがオススメです。
特に、自動洗浄機能がついていたり、フィルター自体がついていないノンフィルタータイプのレンジフードを選ぶと、掃除の手間をグッと減らすことができますよ!
これらの機能がついているレンジフードは、一般的なものに比べて高価なものが多いため、なるべく安くお掃除の手間を軽減したいという方もいるかもしれません。
そんな方は、表面がフラットで拭き取りやすいものや、ファンの取り外しが手軽なもの、油がつきにくいコーティングが施されたレンジフードを選ぶだけでも、お掃除の手間を軽減することができます。
レンジフードは他の家電などに比べると、電気代は安く、1ヶ月では500円程度しかかかりません。
古いレンジフードを使っている場合には、その倍程度の電気代がかかっていることもあるので、新しいタイプのレンジフードに変えるだけで電気代を節約することができます。
また、その中でも連動機能のついたものを選ぶと、コンロを点火すると、レンジフードが自動的にONになり、消火するOFFに切り替わるので、消し忘れを防ぎ、節電にも繋げることができます。
また、つけ忘れも防ぐことができるので、レンジフードをつけ忘れて、部屋中に嫌な匂いが充満してしまうということも防ぐことができますよ。
夜、家族が寝ている時に調理をする方や、二世帯住宅などライフサイクルの異なる家族と暮らしている場合には、静音性の高いレンジフードを選ぶことがオススメです。
静音性能の高いレンジフードであれば、強運転の場合であっても、音の大きさは36dbで、「ささやき声」や「図書館」と同程度まで音の大きさを減らすことが可能です。
「レンジフードとは何か」という基本から、「自分にとって最適なレンジフードとは何か」というレンジフードの選び方のポイントまでをご紹介しました。レンジフードの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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