かわいいキャラクターとして扱われることが多いネズミ。でも今回は、私たちに被害を及ぼす、野生のネズミの話です。天井裏を走り回ったり、建具を削り取ったり。そんなネズミにお困りの方に役立つ、ネズミ駆除・対策についてご紹介していきます!
目次
まずはネズミの駆除方法について紹介していきます。ネズミの駆除には主に4つの方法があります。
種類
駆除方法
処分の有無
毒エサ
毒の入ったエサを食べさせる
有
捕獲
粘着シートや罠を使って捕獲する
有
忌避剤
ネズミの嫌がる臭いや成分で追い払う
無
超音波・電磁波
ネズミの嫌がる超音波や電磁波で追い払う
無
ネズミを駆除する上で必要になるのがネズミの処分です。自分自身でネズミを処分できるという方は毒エサを使ったり捕獲したりして駆除しましょう。ネズミを見たくない、処分するのが難しいという方は、忌避剤や超音波・電磁波を使って追い出すか、業者さんに依頼して駆除してもらいましょう。
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まず、最初に紹介するのは毒エサを使った駆除方法です。毒が入ったエサをネズミに食べさせて駆除します。使い方は簡単で、物陰や隅などのネズミがでやすそうな場所に設置するだけ。
ネズミは警戒心が強いので、簡単にエサを食べてくれない場合があります。そんな時は毒エサにコーン油やソースなどを数滴かけておいしくすることが効果的です。毒エサを使った方法は非常に簡単で効率的ですが、注意しなければならない点もあります。
くまなく家中をチェックをして、倒れているネズミの捕獲するようにしましょう。また、毒エサを使った場合はネズミの死骸を処分する必要があります。ネズミの死骸を放置すると、悪臭や雑菌繁殖の原因となるのでなるべく早めに処理しましょう。
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「スーパーラット」と呼ばれるネズミを知っていますか?スーパーラットとは、毒エサによるネズミ捕りの仕掛けに対して、耐性が以前より強くなったネズミのことです。そんなネズミには通常の毒エサは効きません。スーパーラット用の強力な毒エサが売っているので、通常の毒餌で効果がなかった場合は試してみてください。
次に紹介するのはネズミを捕獲して駆除する方法です。ネズミを捕獲する方法には、粘着シート、バネ式の罠、カゴ式の罠の3つの種類があります。
特に粘着シートとカゴ式の罠を使った方法は生きたネズミを処分しなければなりません。これにはとても勇気が必要。一般的なやり方として、水中に入れて放置し、溺死させるというものがあります。ネズミの処理が難しいという方は、後で紹介する忌避剤や超音波・電磁波を使った駆除方法や業者さんに頼むようにしましょう。
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まず、紹介するのは粘着シートを使った方法です。粘着シートを部屋の隅(角)や家具の間に設置してネズミが捕まるのを待ちます。1~5枚くらいでは捕獲率が低いので、数十枚ほど豪快に使いましょう。ネズミを警戒させないよう、最初は粘着面をはがさない状態で設置し、数日置いてから粘着面をはがします。
まっすぐ綺麗に並べて設置するのではなく、少しずらしたりランダムに並べたりして、ネズミの歩行スペースを残しつつ、ネズミの足に粘着シートが必ず触れるような状態にして配置しましょう。
ネズミが捕獲されたら、一度粘着シートを撤去して、1週間程度経ってからまた設置してください。ネズミが警戒して近寄らなくなるので、忘れてもらうための時間が必要だということです。
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次に紹介するのは昔ながらのネズミ取りです。ネズミがバネに触れると瞬時に作動して挟み込み、捕獲する道具です。使い方は簡単で設置とともに、おとりとなる食品をバネの根元や周囲に置くだけ!
でも、挟んだバネからネズミを引き離すという作業が残っています。死んだネズミに触れなければならないということです!また、バネの威力はとても強くなっています。うっかり指をはさんでしまうと骨折することも。ご自身だけでなく、お子さんやペットが引っかかってしまわぬよう、十分に配慮して設置しましょう。
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最後に紹介するのはカゴ式の罠を使って捕獲する方法です。こちらも使い方はシンプルで、おとりとなるエサを箱の中に置いてネズミが来そうな場所に設置するだけ。数日はふたの開閉を機能させないで、エサ場として認識させたうえで、本格的な使用を開始するとより効果的です。
次に紹介するのは、忌避剤を使ってネズミを追い出す駆除方法です。今まで紹介したやり方と違ってネズミを処分する必要がないので安心です。忌避剤にはスプレー型、燻煙型、設置型の3種類があります。
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まずはスプレー型。殺傷効果はなく、ネズミの苦手な臭いや成分を武器に追い出します。使い方は、ネズミの巣や通り道など、ネズミが通りそうなすべての場所に「1㎡に対し2秒以上噴射」するだけです。
使う際は必ず、窓を開けて換気しながら使ってください。持続時間は、おおよそ6~12時間程度なので、「一日2〜3回」を目安に定期的にスプレーしておきましょう。
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次に紹介するのは燻煙型の忌避剤です。煙を広範囲に撒いて、ネズミを寄せ付けないようにします。燻煙型のメリットは、忌避剤を撒ける範囲が広く、隙間にも届くことです。使い方は、床下や天井裏に置いて、煙が出るようにセットするだけです。
使用する前に、煙の成分がパソコンやオーディオなどのAV機器、食料品、火災報知器などに入らないよう、シートで覆いましょう。故障の原因になる可能性があります。また、ほかの部屋からは食べ物をすべて片付けてから使用しましょう。使用後は十分、換気をするようにしてください。
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3つ目は設置型の忌避剤です。使い方は非常に簡単で、ネズミが通りそうな場所に置いておくだけ。スプレー型や燻煙型よりも持続時間が長いことが特徴です。風通しの良い場所だと、成分が飛ばされてしまう可能性があるので気をつけましょう。
また、すでにいるネズミを追い出すというよりは、一度追い払ったネズミを戻って来させないようにするための用途が効果的とされているので、他の駆除方法を行った後に設置をするとより良いでしょう。
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最後に紹介するのは超音波や電磁波を使った駆除方法です。ネズミが嫌が超音波や電磁波を発信して、ネズミを追い払います。薬剤を使わない方法なので安全性が高く、お子様やペットがいる家庭にはおすすめです。また、基本的に超音波や電磁波は家中に届くため、設置に専門的な知識が要らない点もメリットの1つです。
しかし、この方法は駆除としてはあまりおすすめできません。なぜなら、効果があるのは最初のうちだけで、次第にネズミが超音波や電磁波に慣れてきてしまうからです。そのため、定期的に周波数を変えたり他の駆除方法を使ったりしなければならない場合があります。完全に駆除したい場合は別の方法を試しましょう。
自分でネズミを処理するのが難しい。自分で駆除方法を試してみたけどネズミがまだいる。そんなお悩みをお持ちの方はプロに頼んで駆除してもらいましょう!駆除を依頼するなら ユアマイスターがおすすめです!
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プロに駆除をお願いする際に、騒音や近隣への影響が気になりますよね。そこで、「ユアマイスター」では、害虫・害獣駆除のプロに「 ねずみなどの駆除の場合、大きな音が鳴ったり激しく動いたり、近隣のご迷惑になってしまうようなことはございますか?」と聞きました!
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近隣に迷惑がかかるほどの騒音は出ないので大丈夫そうですね。しかし、どうしても工事音は出てしまうのでプロに駆除をお願いする際はできるだけ日中に頼むようにしましょう。
これまで述べたような、ネズミに攻めにかかる「積極的駆除」だけでなく、「ネズミが侵入、繁殖しない環境」をつくっていくことも、ネズミを住み着かせないようにする大事なポイントです。
そもそも、ネズミがお家に住み着くのは、そこがネズミにとって「居心地の良い場所」になってしまっているからです。その「居心地のいい場所」とは、「温かい場所」かつ「食べ物がある場所」です。
ネズミは、寒さに弱い生き物です。気温が10度を下回ると動けなくなっていきます。ネズミは寒さに耐えられるよう、ダンボールやビニール袋といったものを巣材にして、屋根裏や壁の内側などに巣をつくります。
つまり、ゴミが多く、掃除の行き届いていない家だと、ネズミは巣材を手に入れやすく、ネズミにとって、快適な温かい巣を作りやすくなってしまいます。
多くのネズミは、エサを食べ続けなければ3〜4日で餓死します。家の中に、掃除で見落としがちな、手をつけていないスペースはありませんか?そのようなスペースには、私たちの知らない間に、ほこりや食べカスがたまっています。ネズミは、こういった場所からエサを見つけ、命を食いつないでいるのです。
ネズミの嫌がる「温かくない場所」と「食べ物がない場所」にするには、いずれも、こまめな掃除が最低条件!日頃から「整理整頓」を心がけ、巣材となるゴミや食べ物はすみやかに処分しなければなりません。
こまめにお掃除をして、ネズミの繁殖を防ぎましょう!外、室内、キッチンの3つの場所をお掃除するときのポイントをご紹介します!
素手でやってしまうと、ネズミについていたイエダニが大量に手に付着してしまう可能性があります。かゆみや肌荒れの原因となりますので、軍手やビニール袋をはめて掃除するようにしてください。
以上の点に注意して掃除するだけで、安定した餌場も寝床も与えないようにすることができます。日常の積み重ねが大事です。
ネズミの侵入を防ぐためにネズミが侵入しやすい場所を知っておくことも重要です。
ネズミが侵入しやすいポイントはこんな場所!ネズミを駆除して、再び侵入して来ないようにするためにこれらの場所を防ぐことが重要です。
ネズミが家に侵入して来ないようにネズミの侵入経路を塞ぐことも対策の一つです。先ほど紹介したネズミが侵入しやすいポイントを中心に、ネズミの侵入を防ぎましょう。ネズミの侵入を防ぐグッズを3つ紹介します。
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これはネズミ用の金網。先ほど紹介したネズミが侵入しやすいポイントに設置して侵入を防ぎます。場所によって広げて覆ったり、丸めて埋め込んだりして設置しましょう。広げて使う場合は2重にして設置するとより効果的です。
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次に紹介するのは防鼠パテです。ネズミの侵入経路の形に合わせて埋めるように設置します。カプサイシンなどのネズミが嫌がる成分が入っているので効果的です。手で直接触れると成分が手に付いてしまうので、ゴム手袋を着用して使うようにしましょう。
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最後に紹介するのは忌避テープです。ネズミの通りやすいところに忌避テープを貼って、通り道を塞ぐようにして使います。ネズミの嫌がる臭いや成分が付いているので、噛みちぎられることはなく、ネズミがよって来なくなります。テープを2重、3重にして使うとより効果的です。
そもそも人間がネコをペットとして飼うようになったのは、古代エジプトがはじまりでした。その由来は、人々が農作から食料を蓄えていた時代、ネコが「外敵であるネズミを捕獲する能力に長けていたから」と言われています。当時の食料の守り主として可愛がられていたことでしょう。
現在に至ってもネコはネズミの天敵!「ネコを飼っているだけで、ネズミはその存在を感じ取り、出現しなくなる」という効果が!簡単に言える話ではありませんが、これを機にネコを飼ってみるというのも、人生の中の彩りになるかもしれませんね!
嗅覚がするどいネズミは、苦手な匂いも多いです。簡単に用意できるものが多いので、参考にしてみてください。
ほとんどの花は平気ですが、ユリの香りは苦手です。花瓶に挿しておけばネズミに効果を発揮するだけでなく、お家が華やぎますよ。
ミント系の香りを嫌います。アロマオイルを数滴垂らしておくのもいいですし、室内やベランダで栽培したりするのもおすすめです!
ネズミは唐辛子やワサビ、ハッカのようにピリッとした辛いものを嫌います。辛い味も苦手なので、ネズミのフンがあった場所などに、輪切りにした唐辛子を配置しておきましょう。
ネズミの駆除や対策を行うには、ネズミの種類や特徴を理解しておくことも重要です。ネズミの種類や特徴を理解して対策に繋げましょう。
ネズミは街中や住居に生息する「イエネズミ」と山野に生息する「ノネズミ」に分けられます。私たちに害をもたらすのは、イエネズミの方。イエネズミの種類とその特徴について簡単な表にまとめてみました。
種類
ドブネズミ
クマネズミ
ハツカネズミ
毛色
灰褐色
黒色・茶褐色
褐色・黒色
体長
約18~28cm
約14~24cm
約6~9cm
生息場所
湿った場所を好む
台所、地下、ゴミ捨て場など
乾燥した高い所を好む
天井裏など
狭い場所を好む
物置、自然環境に近い建物など
食料
雑食(魚介類・肉類を好む)
雑食 (穀物や種実類、昆虫を好む)
雑食(穀物や種子・野菜を好む)
イエネズミは、「ドブネズミ」、「クマネズミ」、「ハツカネズミ」の3種類に分けられます。それぞれ大きさや食料などが異なるので、自分の家にいるネズミが何ネズミなのかを見極めてから駆除・対策すると、より効果的です。
次にネズミの特徴について紹介します。ネズミの特徴を理解して、対策する際に役立ててください!
ネズミは警戒心がとても強い動物です。そのため、普段行動している場所に変化があったり、エサに異変があったりすると、警戒して近づかなくなります。罠を仕掛けても捕獲が難しい場合が多いです。毒エサや罠を使って駆除する場合は時間がかかるため、根気強く対処していきましょう。
ネズミは頭が入る場所であればどこでも侵入して通ることができます。しかし、普段通るルートは決まっているため、その場所を重点的に対策することでネズミの駆除を効率的に行うことができます。
ネズミがいる場所には「ラットサイン」が現れます。ラットサインとはネズミの糞尿や足跡などのネズミがいる証拠のことです。糞尿の跡や黒い線、壁と床に沿って汚れが付いている場合はラットサインである可能性が高いので、そこに罠を仕掛けると効果的です。
ネズミは夜行性の生物なので、暗闇の中でも活動できるように、聴覚をはじめとする感覚器官が発達しています。動物の中でも一番耳がいいとも言われており、20,000Hz以上の超音波の周波数も聞き取ることができます。また、味覚や嗅覚も発達しているため、毒エサや罠を感知する能力が高く、駆除が難しい生き物です。
夜行性であるため、逆に視力はあまり良くありません。色の違いもわからないほどです。しかし、遠くの動きを察知できる能力に長けているため、少しの変化でも気づいて警戒される場合があります。
最後にネズミを放置してはいけない4つの理由について解説していきます。
ネズミは、一匹一匹の寿命は短いものの、異常なまでの繁殖力を持っています。ネズミの繁殖力の高さはこんな感じ!
これを計算すると、1年に1組のカップルが産むネズミの数は最低でも30匹。ネズミの種類にもよりますが、放置していると1年で2匹のネズミが約10,000匹にまで増えてしまいます!
ネズミが大繁殖すると、自分だけでは手に負えない状態になり、騒音被害や健康被害など、さまざまな被害が出てしまう可能性があります。ネズミが大繁殖しないためにもネズミを見つけたら、早急な対応が必要です。
家の中にネズミがいると、そこには間違いなく糞尿があります。このようなネズミの排泄物の菌が人の手などに付着して体内に入ると、食中毒になってしまう可能性があります。
また、ネズミに噛まれることによって傷口から感染し、病気になる場合もあります。3〜5日の潜伏期間を経てからインフルエンザのような高熱や頭痛といった症状が現れる恐れがあります。すぐに異変を感じなくても、噛まれた時点ですぐに病院に行ってください!
ネズミそのものではなく、ネズミの体に付着しているノミやダニに刺されることで起こる病気もあります。これらを媒介にした感染症にかかってしまうこともあるため、ネズミ駆除と一緒にノミやダニの駆除も行うとより衛生的にいいでしょう。
このようにネズミによってさまざまな健康被害が生じる可能性があります。自分の健康のためにも、ネズミの駆除・対策をしっかり行いましょう。
ネズミの歯は「一生伸び続ける」という特性を持っています。そのため、ネズミは、常に固いものをかじって歯を研ぎ続けなくてはならず、なんでもかじってしまいます。木の柱や、壁、家財などがかじられて穴が開くなどの、被害が出てしまいます。
電線や光通信ケーブルをかじられて、コンピュータシステムがダウンする可能性もあります。ネズミは家庭だけでなく、企業にとってもあなどれない存在です。たった1匹のネズミから、数百万円もの被害が生まれてしまうこともあるそうです。こういった被害をなくすためにも、ネズミの駆除・対策は必要です。
「ネズミがかじったぐらいじゃ、火災なんて…」と油断しがちではありますが、火災が起きる可能性は大いにあります。ネズミが配線を噛むと、表面を覆う絶縁体が剥がされて、電気が通る電線がむき出しになります。
この状態でショートを起こすと火花が散り、この火花がホコリやゴミなどに移り、燃え広がることで、火災を引き起こしてしまうことになるのです。火災が起きる可能性は低いですが、ゼロではありません。最悪の事態を避けるためにもネズミの駆除・対策をしっかりと行いましょう。
「ユアマイスター」では、害虫・害獣駆除のプロに「ねずみがいると家にどのような害があるのでしょうか?」と聞きました!
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ネズミがいると健康被害や建物被害など、さまざまな被害が出てしまうようですね。最悪の場合、火災にまでつながってしまう可能性もあるそうです。自分の健康を守るためにもネズミを見つけたら、すぐに駆除・対策を行いましょう。
今回はネズミの駆除・対策方法やネズミによる被害について紹介しました。ネズミを放置していると、さまざまな被害が出てしまう恐れがあります。ネズミを見つけたら、今回ご紹介した方法を使ってすぐに駆除・対策しましょう!自分で駆除が難しい場合は、業者さんにお願いするようにしてください!