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更新日 :2024年05月09日

シロアリ駆除の費用はいくら?坪数あたりの相場や業者別の料金比較も解説

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【虫の実写画像なし】シロアリ駆除費用に関することを総まとめ。20坪・30坪など坪数からみる一軒家の費用相場から、大手駆除業者・農協・ホームセンター・地域密着型の業者別でみる相場やメリット&デメリット、バリア工法・ベイト工法・テクノガード工法の工法でみる相場や特徴についてもまとめました。さらに、駆除費用の高いシロアリ駆除を安くするコツや、業者の選び方のポイントについても解説します。

【坪数別】一軒家のシロアリ駆除費用の相場

シロアリ駆除にかかる費用は、坪数または平米(㎡)ごとの単価で表されます。建物の状態や業者によって費用が異なるため一概には言えませんが、編集部調べによる2024年5月現在のシロアリ駆除の目安単価はこちらです。

坪単価:約4,000〜10,000円
平米(㎡)単価:約1,200〜3,000円

こちらの単価を目安に坪数や平米数を掛けて、シロアリ駆除費用を計算します。坪数や平米数は庭や駐車場などを含む敷地面積ではなく、床下面積で計算しましょう。

坪数(㎡)

シロアリ駆除費用の相場

20坪(約66㎡)

約8〜20万円

25坪(約83㎡)

約10〜25万円

30坪(約99㎡)

約12〜30万円

35坪(約115㎡)

約14〜35万円

40坪(約132㎡)

約16〜40万円

45坪(約149㎡)

約18〜45万円

50坪(約165㎡)

約20〜50万円

平均坪単価を元に計算したシロアリ駆除費用の相場は上記のようになります。平均的な一軒家の大きさは30〜40坪ほどなので、約12〜40万円が料金目安と考えましょう。

編集部スタッフN

被害状況が深刻であったり、点検が困難だったりする場合などは費用がかさむことがあります。追加費用が必要なケースについては、別の章でまとめているので参考にしてくださいね!

シロアリ駆除費用はなぜ高い?自分でできる?

シロアリ駆除の料金が高い理由
・暗くて狭い床下を移動する必要がある
・大量の薬剤を床下や土壌にムラなく吹き付ける必要がある
・作業時間が4〜5時間以上と長い

上記のような理由で、シロアリ駆除は料金が高い傾向にあります。自分で駆除やDIYをすることは可能ですが、被害状況に合わせて適切に対処するには知識や経験が必要です。やり方を間違えると効果がなく、怪我にもつながるためおすすめしません。

アパートやマンションでもシロアリ被害はある?

シロアリは木造住宅に発生するイメージがありますが、軽量鉄骨造や鉄筋コンクリート造のアパートやマンションでも発生することがあります

1階に木が植えてあったりベランダに植木が置かれていたり、木材やダンボールなどをそのまま放置したりしているとシロアリを寄せ付ける原因になるので注意しましょう。

編集部スタッフN

賃貸の場合は借主が持ち込んだ木材や植物が原因でない限り、基本的には大家さんや管理会社が駆除費用を負担してくれます。分譲マンションの場合は共用部は管理組合が負担してくれることが多いですが、専有部は所有者負担になることがあります。管理規約を確認してみましょう。

【業者別】シロアリ駆除費用の比較

シロアリ駆除をどこの業者に依頼するかによっても費用が変わってきます。ここでは、大手駆除業者農協ホームセンター地域密着型の4つに分けて費用相場をまとめました。

 

単価相場(坪)

30坪の費用目安

大手駆除業者

10,000円〜

30万円〜

農協

7,500〜9,500円

22〜29万円

ホームセンター

6,000〜10,000円

18〜30万円

地域密着型

3,000円〜

9万円〜

※2024年5月時点、編集部調べ。

このようにチェーン展開する大手駆除業者の方が費用が高く、ホームセンターや地域密着型の方が比較的安い傾向にあります。それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

大手駆除業者

大手の駆除業者は事業規模が大きくて信頼感のあるイメージですが、その分費用は高い傾向にあります。小規模な企業と比べて宣伝広告費や人件費などの経費がかかるため、その分費用が割高になることが多いようです。

農協(JA)

各地にある農協(JA)でもシロアリ駆除を依頼することができ、費用目安は大手企業と同じぐらいです。実際に作業を行うのは、農協から依頼を受けた駆除業者であり、費用には紹介手数料が上乗せされています。農協が業者を選んでくれる手軽さがありますが、自分で依頼した方が安く済みます。

ホームセンター

一部のホームセンターではシロアリ駆除を依頼することができ、比較的費用も安いです。しかし、小規模な下請け会社が施工しているケースが多いため、品質や保証内容にばらつきがある点には注意が必要です。

地域密着型

地域密着型の業者は、特定の地域を対象として展開しています。誠実で技術力のある業者を見つけられれば、費用も安くおすすめです。被害状況や施工の難易度などに応じて価格を見積もる場合が多く、現場状況に合わせて価格設定をしてくれます。

【工法別】シロアリ駆除費用の比較

施工方法によってもシロアリ駆除にかかる費用は異なります。シロアリ駆除方法には主に、バリア工法ベイト工法の2種類。それぞれの工法の費用や特徴を解説します。

 

バリア工法

ベイト工法

単価相場(坪)

6,000〜10,000円

8,000〜15,000円

30坪の費用目安

18〜30万円

24〜45万円

駆除方法

床下などに直接侵入して、薬剤を散布する

毒エサを建物周辺に設置して、巣ごと駆除する

メリット

・即効性が期待できる
・費用が抑えめ

・薬剤の量が少ない
・幅広い建物で施工可能
・定期的に行えば、被害を未然に防げる

デメリット

・健康に影響を与えることがある
・壁や床に穴を開ける場合がある
・床下がないと施行できない

・費用が高い
・駆除までに時間がかかる
・年に1〜2回点検が必要

おすすめのケース

・シロアリ被害がすでにある
・費用を安く抑えたい
・予防も同時にしたい

・薬剤の健康被害が心配
・時間をかけて確実に駆除したい
・家でシロアリをまだ見てない

※2024年5月時点、編集部調べ。

バリア工法

バリア工法は、床下などに直接侵入してシロアリ駆除成分を含む薬剤を散布する工法です。費用は1坪あたり6,000〜10,000円ほど。シロアリに直接ダメージを与え、侵入ルートを遮断するため、即効性が期待できます。

しかし、散布した薬剤が空気中に広がり、健康に影響があることがあります。そのため、お子さんやペットがいるご家庭の場合はバリア工法は避けた方が良いでしょう。

ベイト工法

ベイト工法は、毒エサ(ベイト剤)を建物周辺に設置して、巣ごと駆除する工法です。設置費用は1坪あたりの8,000〜15,000円ほど。ほかにも管理費用や薬剤交換費用などの費用がかかることがあります

使用する薬剤の量が少ないため、薬剤による健康被害が心配な方にはこちらがおすすめです。デメリットとしては、完全に駆除できるまでに時間がかかることや、年に1〜2回点検してベイト剤を入れ替える必要があることが挙げられます。

土壌表面皮膜形成工法(テクノガード工法)という方法も!

シロアリ駆除には、土壌表面皮膜形成工法(テクノガード工法)という方法もあります。この工法は、床下の土壌表面を樹脂で固めるという工法でシロアリ駆除効果を狙うだけでなく、「防湿効果」も期待できます。

費用は1坪あたり15,000〜30,000円ほど。他の工法と比較して費用は高いですが、シロアリ駆除だけでなく床下の湿気対策をしたい方にはおすすめの工法です。

シロアリ駆除で追加費用が発生するケース

1. 構造上、点検や駆除作業が困難な場合
2. 駆除が難しい種類のシロアリの場合
3. 木材交換や大工工事が必要な場合
4. 床下の湿気対策が必要な場合
5. 出張料や駐車場代がかかる場合

シロアリ駆除では上記のような場合、追加費用が発生することがあります。業者によって異なるので、詳しくは見積もり時に確認するのがおすすめです。

1. 構造上、点検や駆除作業が困難な場合

床下を見る際に点検口を新設・拡張する必要がある場合、追加費用は1箇所あたり20,000〜30,000円ほどです。また、浴室やトイレなどのタイル張りの箇所は駆除作業が難しいため、追加費用がかかることがあります。

2. 駆除が難しい種類のシロアリの場合

シロアリには複数の種類が存在しています。侵食スピードが速い「イエシロアリ」や、集団の規模が大きく駆除が難しい「アメリカカンザイシロアリ」の場合は、費用が割り高になる傾向があります。シロアリの種類についてより詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

3. 木材交換や補修工事が必要な被害状況の場合

シロアリの被害が深刻で、木材の交換や大規模な補修工事が必要な場合は、材料費や廃材処分費、作業費などの費用がかかることがあります。追加費用は被害の規模によって大きく異なってくるため、事前に見積もりを取ってチェックしましょう。

4. 床下の湿気対策が必要な場合

シロアリ駆除を依頼すると、今後の予防のために床下の湿気対策を提案される場合があります。床下の湿気対策は高額な場合が多く、シロアリを完全に防ぐことができるとも限らないため、提案されても即決はせずに一度検討するようにしましょう。

5. 出張料や駐車場代がかかる場合

自宅に駐車スペースがない場合のコインパーキング代や、遠方の場合の出張費、土日祝日の場合は休日料金や時間外料金など、業者によっては諸経費が追加でかかることがあります。事前に確認しておきましょう。

シロアリ駆除の費用を安く済ませるコツ

1. 相見積もりを取って比較する
2. 確定申告をして雑損控除を受ける
3. 床下の湿気対策工事は必要か検討する
4. 被害箇所の修繕は別の業者に依頼する
5. ハウスメーカーの保証期間を確認する

ここでは、シロアリ駆除の費用を安く済ませる方法について解説していきます。

1. 相見積もりを取って比較する

シロアリ駆除の費用は業者によって大きく異なります。1社だけの見積もりだとその価格が適正なのかが判断できないため、複数の業者から見積もりを取って、比較しましょう。価格だけを比較するのではなく、作業内容や保証内容も一緒に比較するのがポイントです。

2. 確定申告をして雑損控除を受ける

国税庁の公式HPによると、シロアリの駆除や修繕の費用は雑損控除の対象になります。雑損控除は年末調整できないので確定申告が必要です。

駆除費用全てをまかなうことは難しいですが、払った税金から一定の金額が返ってくるので、忘れないようにしましょう。シロアリ駆除を行った時から5年以内であれば、さかのぼって申請することが可能です。

3. 床下の湿気対策工事は必要か検討する

シロアリ駆除と一緒にシロアリ予防として床下の湿気対策工事をすすめられる場合があります。しかし、この湿気対策工事は、値段が高額な場合が多いうえに、必ずしもシロアリ予防の効果があるとは限りません。自分の家に本当に必要かどうかよく検討しましょう。

4. 被害箇所の修繕は別の業者に依頼する

シロアリの被害で補修工事が必要になった場合、自分で業者を探して補修工事を依頼した方が費用が安いことがあります。シロアリ駆除業者に補修工事を依頼した場合、実際に工事を行うのは提携している別の業者であることがほとんどで、手数料がかかります。

5. ハウスメーカーの保証期間を確認する

ハウスメーカーのアフターサポートの活用で、シロアリ駆除費用が無料になることがあります。新築の引き渡しから10 年以内であれば、不具合や欠陥があった場合に無料で対応してくれるといった保証が付いている場合が多いです。詳しい保証内容はハウスメーカーによって異なるので確認してみましょう。

シロアリ駆除業者の選び方

1. キャリアの長さをチェック
2. 日本しろあり対策協会の会員かチェック
3. 保証が充実しているかチェック
4. 見積書の内訳が明確かチェック

ここからは、上記の4つのポイントに分けて、シロアリ駆除業者の選び方Wo解説します。

1. キャリアの長さをチェック

シロアリ駆除事業を行ってきた年数は、サービスの品質を見る指標の1つになります。どの程度シロアリ駆除を続けているか実績をホームページなどで確認してから、依頼するようにしましょう。

2. 日本しろあり対策協会の会員かチェック

公益社団法人日本しろあり対策協会は、国の許可を得ているシロアリ駆除の業界団体で、シロアリの研究等も行う組織です。会員に対して技術講習も行っているので、ここに所属している業者か確認してみるのも判断基準の一つとして良いでしょう。

3. 保証が充実しているかチェック

シロアリ駆除業者を選ぶ際は、施行後5年間の保証が付いているかを確認しましょう。シロアリ駆除の薬剤は約5年間は効果があると言われています。5年以内の保証があれば、再発した際に無料で駆除してもらえたり安く済ませたりすることができます。

4. 見積書の内訳が明確かチェック

価格表を提示しておらず、見積もりの内訳も不明瞭でわかりにくい業者は、なるべく避けるようにしましょう。シロアリ駆除の内訳は駆除作業の他に、清掃費や出張費などあります。内訳が明確でない場合、作業後に追加費用を請求されたとしても、気づけないことがあるので注意が必要です。

シロアリ駆除はユアマイスター

シロアリ駆除を依頼するなら ユアマイスターで!ユアマイスターは、害虫・害獣駆除の「プロ」と「あなた」をつなぐサービスです。 お住いの地域のプロを紹介します。

作業内容

作業内容は「該当箇所への新入口の確保→薬剤を散布→玄関や木枠に薬剤の注入→清掃」となります。被害箇所によっては必要に応じて穴をあけ、細かいところまで薬剤を注入します。実際に利用された方の口コミはこちら。

再発時の再駆除はしてもらえるのか?

「ユアマイスター」では、シロアリ駆除のプロに「 シロアリ被害が駆除作業後それほど経たずに再発した場合、再駆除はしてもらえるのでしょうか?」と聞きました。

株式会社プログラントさん(熊本県)

シロアリ施工後の再処理工事に関しては無償で保証で施工を行わさせていただきます。シロアリ再発がないよう丁寧な作業を行いますのでご安心して下さい。ご予約お待ちしております。

ホームプロテクトさん(東京都)

建物の構造、状況により5年間の保証が出来ない場合が御座いますが、事前調査時にご説明いたします。基本保証は5年間です。

シロアリがいるか不安な場合は?

「ユアマイスター」では、シロアリ駆除のプロに「家の中でシロアリは見たことがありませんが、とても心配なのでシロアリ駆除のプロの方に確認してもらうことはできますか?」と聞きました!

株式会社さくら防除センターさん(千葉県)

通常、しろありは光(日光等)と風を嫌います。それはしろありの目は退化し、人間のように物を識別出来ずまた皮膚も非常に薄いからです。その為、家の中でしろありを見かける事はほとんど有りません。 ご心配の方はご連絡頂ければ、さくら防除センターのしろあり防除施工士と蟻害不朽検査士の資格を持ったプロの調査員が無料で伺います。

株式会社提箸工業さん(静岡県)

はい。床下点検だけでもとりあえず希望されて、お見積後にご検討いただいても構いません。 その際は写真で確認お願いします。

シロアリ駆除費用に関するQ&A

最後にシロアリ駆除に関する疑問に答えていきます。

Q1. シロアリ駆除はどのくらいの頻度でする?

A1. 5年おきを目安にシロアリ駆除をしましょう。

住宅の環境・状況にもよりますが、シロアリ駆除の薬剤の効果は5年間が目安です。保証期間も5年の場合のほとんどなので、5年おきの頻度を目安にシロアリ駆除・予防をしましょう。

「ユアマイスター」では、シロアリ駆除のプロに「 シロアリ駆除の薬剤の効果はどれくらい持つのでしょうか?」と聞きました。一部紹介します。


株式会社ミヤショーさん

株式会社ミヤショーさん(宮城県)

ほとんどの薬剤製造元の公式発表は5年となっています。何事もそうですが、一定の安全率を見込んだ上での公式発表なので、床下の環境が著しく劣悪でなければ理論上は5年間の効果は望めますし、経験上もそのように感じます。
ミガキさん

ミガキさん(福岡県)

住まいの環境・状況にもよりますが、保険に対応しているのが5年になっておりますので参考にしていただけたらと思います。

Q2. シロアリ駆除費用は賃貸の場合誰が払う?

A2. 賃貸物件の場合は、大家さんが駆除費用を払うことが多いです。

賃貸物件でシロアリが発生した場合は、被害が拡大する前に大家さんや管理会社にすぐに連絡して相談しましょう。賃貸物件にシロアリが出た場合、駆除費用は大家さんが払うことになる可能性が高いです。しかし、借主が持ち込んだ木材や植物が原因でシロアリが発生したと考えられる場合は、駆除費用を払わなければならない場合もあります。

Q3. シロアリ駆除に火災保険は使える?

A3. シロアリ駆除に火災保険は基本的に使えません。

火災保険の補償内容には、シロアリのような害虫被害は含まれていないため、火災保険は適用になりません。自然災害が原因でシロアリが発生した場合は、因果関係が証明できれば火災保険が使えることがありますが、被害の証明が難しいことが多いです。確定申告の雑損控除では、シロアリ駆除や修繕費用の一部が払った税金から返ってくるので、忘れないようにしましょう。

Q4. コンクリートの家や築年数が浅い家はシロアリ駆除の必要はない?

A4. コンクリート造や築浅の家でも、シロアリ被害に遭う可能性があります。

コンクリート造や鉄骨造の家や、築年数が浅い家でもシロアリ被害に遭うことがあります。放っておくと被害が拡大する恐れがあるため、シロアリを見つけたらすぐに対策をしましょう。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。