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更新日 :2021年09月01日

エアコンのフレア加工に必要な道具や作業方法!DIYのリスクとは?

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暑い夏や寒い冬を快適に過ごすために欠かすことのできない「エアコン」。

新しくエアコンを購入したときには、業者に取り付けを依頼するのが一般的ですが、費用を節約するために、エアコンを自分で取り付ける人も増えてきています。

手順をしっかりと守って行えば、素人でもエアコンの取り付けを行うことはできますが、失敗するとエアコンが故障してしまったり、ガス漏れを起こしてしまったりする危険もあるため、十分に注意が必要です。

今回は、エアコンの取り付け作業の中の「フレア加工」の作業について、ご説明します。

フレア加工とは?

フレアとは、スカートなどの裾をラッパのように広げた状態を差す「falre」と言う英単語が語源となっており、エアコンの取り付け作業において、室外機や室内機に接続する部分をラッパ状に広げる作業のことを言います。

このフレア加工は、エアコンの動作不良や機械の故障の原因となりやすい作業で、 適切に作業を行わない場合、ガス漏れなどを引き起こす可能性のある重要な作業です。

フレア加工に必要な道具をチェック!

フレア加工を行うには、いくつかの道具が必要となります。

作業を行う前に、しっかりと道具が揃っているかどうかを確認しておくようにしましょう。

フレア加工に必要な道具

1 配管

取り付けをしようとしているエアコンのサイズにあった配管を準備しましょう。

家庭用のエアコンでは、2分3分と呼ばれる、細い銅管(2分)と太い銅管(3分)の2本のペアになっている銅管が使われていることが多いです。

2 フレアツール

下処理をした銅管を挟んで、ハンドルを回すと、銅管の先端をラッパ状に加工してくれる機械のことです。

ホームセンターやインターネットサイトなどでも購入が可能です。

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イチネンTASCO クイックハンドル式フレアツール

3 パイプカッター

銅管を切断するときに必要になります。

こちらも、ホームセンターやインターネットサイトで購入することが可能な道具です。

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マイクロチューブカッター 50mm

4 リーマーや金属ヤスリ

銅管の面取りをするときに必要な道具です。

リーマーは、種類によって、適用できる銅管の径が限られているため、使用する際には、適合しているかどうかを確認しながら作業を行いましょう。

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イチネンTASCO クランクリーマー

5 ビニールテープ

切った後の銅管を保護したり、配管の内部にゴミが入るのを防ぐのに使えるので、準備しておくといい道具のひとつです。

フレア加工の作業方法とは?

道具が揃ったら、実際にフレア加工を行っていきましょう。

まず最初に、接続する器具に合わせた大きさにフレア加工するために、パイプの太さを確認しましょう。

このときに、サイズを誤るとエアコン取り付けができなくなるので注意が必要です。

次にパイプカッターで銅管を切断します。

このときに、パイプが歪んでしまっていると後の作業がスムーズに行えなくなってしまうので、パイプが歪まないように、垂直に切断するように注意しましょう。

切ったパイプの先端に凹凸ができないように、リーマーや金属ヤスリなどを使って、バリを取ります。

バリが綺麗に取れたら、フレアツールを使って、先端をフレア状に広げていきます

銅管の先をフレアツールのコーン(穴)に固定し、ハンドルをゆっくりと回すことで、先端を広げることができますが、コーンにしっかり固定されていなかったり、ハンドルのまわし方が早かったりすると、ゆがみや傷、割れなどが生じる可能性があるので注意が必要です。

完成したフレア状の部分が光沢のある真円状になっていればフレア加工の完了です。

エアコンの設置、業者に依頼した場合の費用は?

ここまでご説明してきたように、エアコンのフレア加工の作業自体は、手順と注意点をしっかりと把握しておけば、素人でもさほど難しい作業ではありません。

しかし、そのために必要な道具を購入するとなると、業者に依頼した方が安く済む場合もあるので、業者に依頼した場合の費用と比較して、検討することがおすすめです。

エアコンを設置する場合、基本的な取り付けを行う標準工事費用に、設置環境に応じた追加工事費用がかかってきますが、一般的な標準工事費用は、1万円~2万円程度と言われています。

設置環境によっても、取り付け費用が大きく異なってくるので、エアコンを購入する際に、設置費用を合わせて確認しておくと良いでしょう。

まとめ

エアコンの取り付け作業のひとつ「フレア加工」についてご説明しました。

近年のDIYブームで、自分で取り付けてみたい!と思う方も多いかもしれません。

しかし、自分でエアコンの設置を行う場合には、ガス漏れなどの危険性があったり、失敗した場合に、保証が効かなくなったりすることもあります。

自分で取り付けをしたいという場合は、それらのリスクを頭に入れて、手順や注意点をしっかりと抑えて作業するようにしてくださいね!