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更新日 :2021年05月01日

エアコンのコンセントの工事には資格が必要!?気になる工事費用は?

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エアコンを設置するときに、設置したい場所の近くにコンセントがなかったり、電圧があっていない場合、コンセントの増設や交換が必要です。

コンセントの新設、交換、配線の変更や、差し込み口の交換、コンセントの電圧の切り替えなどの作業には「電気工事士」の資格が必要なので、プロに依頼をすることになります。

エアコン用のコンセントかどうかのチェック方法や、コンセントを増設する場合の気になる工事費用をチェックしていきましょう!

エアコンの取り付けには専用回路が必要

エアコン取り付けの際には、前もってエアコン専用のコンセントがあるかどうかと設置場所の環境をチェックしておきましょう!

どうしてエアコンには専用コンセントが必要なのか?

エアコンは使用電力が大きいので、通常のコンセントなどを使って他の回路と共有すると容量オーバーで電力が足りなくなってしまうため、火災などの危険性があります。

一方、エアコン専用のコンセントを使うと単独の回路なので、他の回路と共有する必要がありません。

必要な電力を確保でき、エアコンを快適に使えます。

そのため、エアコンを設置する際には、単独でエアコン専用の回路とコンセントが必要です。

自分でできる!エアコン専用回路のコンセントチェック方法

エアコンの専用回路があるかどうかは、以下の手順にそってチェックを!

手順
 
1
エアコン取り付けの壁の上の方にコンセントがあるかチェック

エアコン取り付け位置にコンセントがある場合、エアコン専用回路の可能性が高いです。

また、コンセントの穴が3つあったり、通常のコンセントと違う特殊な形状であれば、エアコン専用に設置されている可能性はさらに高いでしょう。

 
2
分電盤(ブレーカー)にラベルがついているかチェック

ブレーカーに「エアコン」となっているラベルがあれば、それがエアコン専用回路になります。

エアコンの専用回路、コンセントがない場合には、電気屋さんに工事を依頼するか、エアコン取り付け業者へ相談しましょう。

コンセントの形が合わない!自分でコンセントの変更は危険!

エアコンのコンセントは、100V用、200V用で形状が異なる形をしています。

違う電圧・電流のコンセントとエアコンを間違って使用することのないように、このように異なる形になっているんです。

エアコンを購入する際に部屋の大きさにあったエアコンを選べば、たいてい同じコンセント形状ですが、エアコンの容量を変更した場合には、コンセント形状が合わない!という事態が起こります。

コンセントと取り付けたいエアコンのコンセント形状が違う場合、双方の電圧、電流が違うので、コンセント口を取り替えるだけでは使用できません。

ただし、コンセントとエアコンの電圧が合っているなら、エアコンを取り付ける際にコンセントの形を交換してもらえば問題なく使えます。

電圧や電流が違うまま使用してしまうと漏電や火災、感電の危険もあります。

コンセントの電圧変更やブレーカーの交換などの工事は電気工事士へ依頼しましょう。

ちなみに、料金は6000円程度が相場となります。

コンセントが届かない!延長コードの使用は危険!

コンセントが届かないなら、延長コードを使えばいいんじゃないの?

そんな風に思う方もいるかもしれません。

でも、エアコンを延長コードにつなぐのは、おすすめしません!

エアコンのように多くの電気を使う家電は負担が大きく、発火につながる恐れがあるからです。

コンセントが届かない部屋でもエアコンを使いたいなら、コンセントの延長工事や専用コンセントの新設を検討してください。

コンセントの工事とは?

コンセントの工事は、漏電や火災、感電などの危険性があるので、しっかりとした知識をもつ「電気工事士」の資格が必要です。

コンセントにまつわる工事は、どんなことをするのか、ここでは詳しく紹介していきたいと思います。

コンセントの新設

新しいコンセントの設置や増設をする工事です。

配線の変更

コンセントの増設などに伴って、配線を交換、延長、分岐させる工事です。

すでに付いている配線を取り替えずに、そのまま利用できる場合もあります。

スイッチやコンセントの位置、配線の長さによって、費用が変わってきます。

コンセントの電圧の切り替え

エアコンは消費電力が大きいので、そのまま使用するとブレーカーが落ちてしまうことがあります。

部屋が広くなるほど、電圧も電流も多く必要となるので、エアコンを使っても他の家電を使用できるよう、コンセントの電圧の切り替え工事をします。

差し込み口の交換

コンセントの差し込み口を新しいものに替える工事です。

プロに工事を依頼する前にチェックすること

家庭に流れる電気回路を管理しているブレーカー。

電力会社との契約で使える電気量は決まっています。

分電盤に空きがない場合や、電力会社と契約している電気使用量が足りない場合、アンペア量を増やす契約変更をして、分電盤も変更する必要があり、追加料金がかかってきます。

プロに工事をお願いする前に、次の確認をしておくと、慌てずに済みますよ。

先にお伝えした内容をおさらいしながら、改めてチェックしましょう。

ブレーカーの状態は?

赤・白・黒の3本のケーブルがつながっている単相3線式なら、問題なくエアコンを使えます。

エアコンの機種によっては、赤と白の単相2線式でも利用できますが、200Vのエアコンを設置するなら、単相3線式にしてもらう工事が必要です。

現在の契約電気容量はどのくらい?

契約電気容量が低いとブレーカーが落ちやすく、エアコンや他の家電をスムーズに使えません。

エアコンを無理なく使うためには、最低でも30Aは必要です。

エアコンを設置したい場所に専用のコンセントがあるか?

先にお伝えしたとおり、設置したい場所に専用のコンセントがあるかどうかチェックしておきましょう!

壁のコンセントと、エアコンのプラグの形は同じか?

形が違うと、別の工事が必要になってきます。

先にチェックして問い合わせしておくと、慌てずに済みますね!

コンセント工事の費用は?

分電盤からエアコン専用のコードを引いて専用回路を作ってコンセントを増設する場合、たいてい1〜2時間の工事で工事費用の相場は約2、3万円くらいです。

ただ、分電盤に空きスペースがない場合には、新しく空きのある分電盤を購入する必要がありますので、別の工事となり追加料金がかかります。

また、2階へのエアコンのコンセント増設の場合、2階のコンセントの場所から1階にある分電盤まで配線を伸ばす工事が必要で、料金は別途追加となります。

基本料金の他に、追加工事の料金が必要になるケースもありますので、見積もりを取るなどして、業者へ確認しましょう。

マンションや賃貸の場合は管理者へ確認!

マンションでコンセントの増設工事をする場合、壁の中にインターネット回線やテレビ配線などが埋め込まれているので、基本的に壁に穴を開ける工事をしてはいけません。

賃貸の物件に住んでいる場合も、勝手に工事できない場合がほとんど。

また、コンセントを増設すると、規定以上の電気量を使ってしまい、ブレーカーが落ちてしまいます。

それでも電気量を増やしたい場合には、アンペア変更をすることとなりますが、その場合には、マンションの管理者や大家さんへの許可が必要となります。

電気工事を依頼する際には、後でトラブルにならないよう、マンション管理者や大家さんへの確認と許可を取ることをお忘れなく!

まとめ

エアコンは使用する電力が大きいので、必ずエアコンの専用回路、コンセントが必要となり、取り付けにあたって、ブレーカーを増設する場合もあります。

いずれの作業も、「電気工事士」の資格が必要で、専門の知識を持ったプロが行うこととなります。

エアコンを取り付ける前にチェックしてから、プロに依頼しましょう。