普段何気なく使っているカーテン。定期的に洗っていますか?
カーテンを洗うなんていう概念がなかった、という方もいるかもしれません。
しかし、カーテンには、家の外と中の両方からくる汚れが蓄積しています。
窓を開けた際に入ってくる外気、家の中で吸ったタバコのヤニ、大量のホコリ。
そして、この汚れきったカーテンを住処に、大量のダニが繁殖しているのです。
その証拠に、実際に洗濯してみたら、洗濯液が真っ黒になった…なんて恐ろしい現実をみることも。
しかし、そんなカーテンの洗濯方法は?普通に家で洗濯できるの?という疑問が浮かびますよね。
今回は、カーテンを洗ったことのない方のために、カーテンの洗濯方法をじっくりお伝えしていきます。
カーテンは洗えるといっても、どのカーテンでも確実に自宅で洗濯できるというわけではありません。
そこで、洗濯前に確認してもらいたいのが、
の3点です。
カーテンに限らず、洗っていいものなのかよくわからないときに、必ず確認してほしいのが洗濯表示。
洗濯表示をみて、洗濯機マーク、水洗いOKマークが付いてたら大丈夫です。
しかし、洗濯可とあっても、レーヨン、綿、麻でできている場合は、縮んでしまう可能性があるので、注意が必要です。
また、ドライマーク、ドライセキユと書いてある場合は、自宅では洗濯できません。
洗濯表示の見方がわからない…という方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね!
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さて、洗濯表示を確認し、水洗い可となっていれば、たいていの場合は、洗えます。
しかし、カーテンの種類によっては自宅での洗濯が難しい場合があるので、洗いたいカーテンがどのような形なのか確認してから洗濯に移ってくださいね!
まず初めに、どのカーテンが洗濯機で洗うことができるのか、表で確認しておきましょう。
洗濯機 | |
ダブルカーテン | 〇 |
シェードカーテン | 〇 |
ロールスクリーン | △ |
プリーツスクリーン | × |
ブラインド | × |
ダブル、シェードカーテンは、洗濯機で簡単に洗うことができるんですね。
ロールスクリーンは難しい場合もありますが、洗える素材であれば基本的には洗濯可。
一方、プリーツスクリーンやブラインドなど、立体的な形のカーテンは洗濯できません。
ではそれぞれ、詳しく見ていきましょう。
ダブルカーテンは、最も一般的といわれるカーテンの種類です。
その名の通り、2枚組のカーテンを指します。
内側が厚手のドレープカーテン、外側が薄手のレースカーテン、といった組み合わせが主流です。
横に引いて開け閉めする形で、取り外しも1番簡単です。
水洗い可であれば、洗濯機で簡単に洗えます。
上下に開け閉めする形のカーテンです。
開けるときに、布がヒダのように折り重なる形が特徴です。
柔らかめの布地が使われることが多く、型崩れなどの心配がないため、こちらも基本的に自宅での洗濯可と思っていいでしょう。
シェードカーテンと同様、上下に開け閉めする形です。
しかし、ヒダやドレープなどはなく、開けるときに上に布を巻き取るので、とてもスッキリと見えます。
オフィスなどに使われることも多く、モダンな雰囲気のお部屋にぴったりのカーテンです。
水洗い可のものであれば、洗濯機で洗うことはできます。
しかし、折り曲げて洗濯すると型崩れしてしまい、見栄えが悪くなってしまうため、基本的にカーテンがすっぽりと収まるような縦型洗濯機でのみ洗えると思っておきましょう。
洗う時は、
・洗濯機に入れる時、畳まずふわっと丸めて入れる
・シワが気になる場合、中温のアイロンで仕上げをする(当て布を必ず使う)
の2点に、特に気をつけてみてください。
ブラインドの布バージョンのような形がプリーツスクリーン。
薄めの布で作られていますが、開けたときに立体的になるのが特徴です。
布が2重になるため、光を適度に遮断しながら、部屋を明るく見せてくれる、優れたカーテンです。
しかし、複雑な作りをしているので、自宅での洗濯はあきらめた方がいいでしょう。
普段からホコリを拭き取ったり、こまめに掃除するようにしておきましょう。
木、プラスチック、布など様々な素材で作られているブラインド。
1枚1枚が固く、糸でつながっているため、洗濯機で洗うのは不可能です。
ただし、日々のメンテナンスは欠かせません。
ブラインドの掃除の仕方を知りたい方は、こちらの記事を読んでみてくださいね♪
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遮光カーテンは、名前の通り、太陽光をしっかり遮断してくれるものです。
特徴としては、
・生地に黒糸を織り込んでいるタイプ
・糸を密に織って光を遮るタイプ
・ポリウレタンなどの裏地をくっつけて二重にしているタイプ
などがあります。
この中で、裏地に遮光生地が貼ってあるタイプだと、水によって裏地が剥がれてしまったり、脱水のせいで生地が傷んだりして、遮光機能が損なわれてしまう恐れがあります。
自宅での洗濯ができない、というわけではありませんが、できれば、クリーニングに出すのがオススメです。
全体的な汚れ以外にも、一部分だけ汚れてしまったなんてこともありますよね。
シミやカビなど原因はさまざま。
そんな方向けに、カーテンを部分的に洗う方法もご紹介します!
布としてはかなり大きいカーテンも、部分洗いなら手軽にできますからね♪
それでは見ていきましょう。
今回ご紹介する方法は、水洗い可能なものを想定しています。
まず始めにホコリを落としておきます。
表面が汚れていると、あとで使う洗剤が十分な効果を発揮できません。
表面がある程度綺麗になったら、洗剤を付けていきます。
中性洗剤を選んだのは、生地への負担を少しでも減らすため。
濡らしたタオルで解決できるレベルでしたら、洗剤は使わなくてもOKですよ!
洋服のシミ抜き同様に、上からは濡れたタオル。下からは乾いたタオルを当てます。
あとはトントンと叩きながらシミや汚れを移していきましょう。
注意点としては擦らないこと。
汚れが広がってしまうというのもありますが、古いカーテンはかなり劣化した状態。
生地が弱っているので「洗っているつもりが傷めてしまった」なんてことも。
素材にもよりますが、あくまでトントン叩いて落とす程度が良いでしょう。
カーテンを部分的に洗う方法でしたが、意外と広範囲なこともありますよね。
そんな時はバケツを用意しておくと効率的。
1~3の手順を繰り返しながら移動できるのでおすすめです。
中身も水ではなく、ぬるま湯を用意しておくと汚れが落としやすくなりますよ♪
カーテン汚れの中でも、カビはかなりやっかいなもの。
窓の結露が主な原因なので、対策が難しいんですよね。
気付いた時には既にカビているものです。
洗濯方法は、今紹介した部分洗いで解決することもあります。
一度そちらで試して、ダメだった場合に以下の方法を行いましょう。
・酸素系漂白剤を使う
カビの生えやすいレースカーテンは、布が薄いので擦ると破れる可能性も。
そこで活躍するのが酸素系漂白剤です。
汚れを落とす力で言うと塩素系漂白剤の方が強力なのですが、洗濯後に黄ばんでしまう可能性があるので今回は酸素系を使用します。
今回は部分洗いですので少量で大丈夫です。
カビの生えてしまった部分に洗浄液を染み込ませ、10分程度放置します。
全体的に洗いたい場合は、洗浄液の量を増やしてつけ置きするのもいいでしょう。
部分洗いのお掃除手順と同じように、今度はブラシで叩いて汚れを移していきます。
漂白剤を使っているので、こちらの方がより綺麗になりますよ。
さて、上の3点を確認し、洗えるカーテンだったら、さっそく洗っていきましょう。
カーテンはレールから取り外したら、ポイっと洗濯機に入れていいわけではありません。
洗濯機に入れる前にきちんとたたむことがポイントになってきます!
用意するもの
・踏み台
・掃除機
・塩素系漂白剤
・綿棒
・洗濯ネット
・中性洗剤
手 順
1. カーテンをレールから外す
カーテンレールに手が届かないときには、安定感のある踏み台を用意して、カーテンを外しましょう。
このとき、カーテン側についている接続部も取ります。
シェードカーテンやロールスクリーンは、下側にもおもりの棒が付いている場合があるので、忘れずに外すようにしてくださいね!
2. ホコリを払う
カーテンには、意外とホコリが溜まっています。
洗濯する前に、掃除機などで綺麗に取り除きましょう。
3. カビチェック
もしもカビが生えていたら、洗濯する前に部分的に落としておく必要があります。
黒カビ部分は、塩素系漂白剤を綿棒につけて部分的に洗いましょう。
結露によって、気付かないうちにカビが生えてしまっていることは、結構あります。
念入りにチェックしましょう。
4. じゃばらに折りたたむ
ダブルカーテン、シェードカーテンを洗濯する場合は、カーテンのプリーツに沿って、自然に折り畳みます。
たたんで縦長になったら、あとは洗濯ネットに入るように小さく畳みましょう。
このとき、内側ではなく一番上や表面に、汚れがくるようにしましょう。
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5. 洗濯機に入れる
カーテンは、特殊な素材を使っていることも多いです。
色落ちや傷んだり縮んだりするのが心配なので、中性洗剤を使うことをオススメします。
おしゃれ着に使うようなエマールやアクロンで大丈夫です。
型崩れや色あせを防ぎ、優しく洗えるのがこちらのおしゃれ着用洗剤。毛羽たちなどを抑えながらも、汚れや臭いもすっきり落としてくれます。カーテン以外にも、通常の衣類を洗濯するときにも使えるので、1本持っておくと便利だと思いますよ♪
6. 脱水は短く
脱水は30秒くらいにしましょう。
ここがカーテン洗濯の肝です。
脱水する時間が長すぎると、傷みやシワの元になるので注意してくださいね。
7. カーテンレールに干す
洗い終えたカーテンは、そのままカーテンレールにつり下げて乾かしましょう。
場所もとらず、乾いたらすぐに使えるので楽チンですね。
脱水を短めにすることで、ある程度の重みが残っているので、シワも綺麗に伸びます。
洗った後のカーテンを干すには、いくつか方法があります。
先ほど紹介したように、カーテンレールに干すことが一般的で、メリットも多くあります。
ただ、デメリットとして
・直射日光に当たるので、生地が傷む
・部屋全体に湿気が広がる
・長さがあってない場合、床など隅っこにカビが生える
が挙げられます。
そこで、他の方法を2パターン、紹介します。
外に干すことのメリットは、何と言っても速く乾くこと。
太陽光に当てることで、殺菌効果もあります。
しかし、その反面、
・生地が傷む
・外に運ぶのが大変
というデメリットが挙げられます。
部屋に干すと、湿気やカビが気になる方にオススメなのが、お風呂場に干す方法です。
脱水を短くしているため、水が滴り落ちることもあります。
お風呂場なら安心ですね。
ただし、乾くのに時間がかかります。
干している間は入浴することができないので、時間帯に注意する必要がありますね。
ある程度お風呂場で乾かして水気を切り、入浴の時間になったらカーテンレールに干す、という2段階方式もいいかもしれません。
さて、洗濯方法はわかった。しかし、実際にカーテンはどれくらいの頻度で洗濯するのがいいのでしょうか?
ダブルカーテンやシェードカーテンは、開け閉めしたときにできるヒダにホコリなどがたまりがち。
そのため、厚手の素材であれば年に2回。
薄手であれば年に3、4回ほど、季節の変わり目に洗濯するのがおすすめです。
一方、ロールスクリーンはホコリがたまりにくいため、年に1度くらいで問題ないでしょう。
ただし。これはあくまでも目安にすぎません。
洗いすぎは生地が傷む可能性があります。しかし、家でタバコを吸うかどうか、砂ホコリの多い場所に住んでるかどうかなど、普段の生活や家周辺の環境などによって、洗濯回数を増やした方がいいことも。
こまめにお手入れしながら、カーテンの状態をみて判断するといいかもしれませんね♪
洗い方はわかっても、他の家事も大変だし、洗う頻度ってなかなか増やせませんよね。
でも、お子さんが寝てる間に、ささっと、簡単なお手入れをすることで、綺麗に保つことができます。
カーテンの種類別に、お手入れ方法を紹介します。
数日間放置すると、裾の方にホコリがたまってきます。
そのホコリには、菌がいっぱいです。
掃除機で吸い取り、リセッシュやファブリーズなどで除菌しましょう。
窓には、気付いたら結露が発生しますよね。
裏地に結露がついたままだと、カビの原因になります。
タオルで拭き取ったり、風通しを良くしたりしましょう。
表地は通常のカーテンと同じく、除菌スプレーでお手入れしましょう。
ハンディモップでホコリを取る程度のお手入れをこまめにしましょう。
水拭きすると、シミになってしまうこともあるので、気をつけてください。
カーテンの洗濯を自宅でできると、費用も浮いて助かりますね。
ただ、カーテンは洗い方を間違えると縮んでしまい、光が漏れてきたり、遮光カーテンの裏地がボロボロになって遮光効果がなくなってしまったり、と失敗する危険性も高いです。
そのリスクを負うよりは、高いものやお気に入りのものは、プロに頼むことをオススメします。
手間もかからず、時間短縮できて、なおかつ自宅で洗うよりも綺麗になって返ってきます。
カーテンひとつで、お部屋の雰囲気はがらっと変わります。
たまにきちんとお手入れをして、気持ちの良い部屋を演出しましょう♪