「揚げ物を作っていたら、油が服に飛んでしまった…。」
「子供がオムライスを食べていて、服にケチャップをつけてしまった…。」
など、日常的に服に油のシミがついてしまうシーンってありますよね。でも、みなさんは知っていますか?油シミの正しい落とし方。
きちんと汚れを落とすには、シミの種類を見極めることが大切なのです。そこで、今回は油汚れのシミをキレイに落とすための最強メソッドをご紹介します。
そもそも油汚れのシミは何で落とせるの?応急処置は?頑固な油シミには?
これらの疑問を全て解決します♪
染み抜きをするとき、まずはシミの性質を知ることがマストなのです。それは、シミの種類ごとに落とし方が異なるから。
シミには主に3種類あります。
・水溶性
・油溶性
・不溶性
これらの種類をまとめるとこんな感じ。
汚れの種類
水溶性
コーヒーや紅茶、ジュースなど
油溶性
カレーや口紅など
不溶性
墨汁や泥汚れなど
このシミは、文字通り水に溶けるため、水と洗剤で洗えば落とすことができます。
ちなみに、コーヒーのシミが落ちなくて困ってます!というあなたは以下の記事をチェック。
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何を使えばコーヒーのシミをキレイに落とせるのか、とある実験を行って解明します♪
こちらは油に溶けるシミです。そのため、頑固な油溶性のシミは油を使って落とすのが正解。
軽い油溶性のシミなら台所用洗剤でも落とせる可能性があります。洗剤でも落ちない、頑固なシミにはクレンジングオイルを使ってみましょう!
なんでクレンジングオイルが良いのかは、染み抜きの手順のところで詳しく紹介しますね♪
不溶性のシミは水にも油にも溶けないシミのことです。
不溶性のシミは落とすのが難しく、水や油で溶かすというより歯磨き粉などをこすりつけて落とす方法があります。
墨汁の落とし方が気になる!というあなたは、以下の記事をチェックしてみてください♪
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さて、では結局油のシミはどれなの?
正解は、文字通り油溶性のシミです。そのため、油汚れのシミは軽いものであればまずは洗剤で洗ってみて、落ちなければクレンジングオイルで染み抜きしてみましょう。
時間が経つと、油溶性のシミなのかどうかわからなくなってしまことってありますよね?
そんなときでも、油溶性かどうか、見分ける方法があるんですよ。シミの上に一滴水を垂らしてみてください。
もし油溶性のシミであれば、にじんだり、薄くなったりすることはないんですよ。
それでは、まず応急処置の方法からご紹介しますね。
「出先でパスタソースが飛んでしまった!」
「グラタン、あーんって食べようとした瞬間ボタッと落としてしまった…。」
でも、まだ仕事や用事があってお家で染み抜きすることはできない…。そんな時に参考にしてください。
まずは、ついてしまった油汚れをティッシュやハンカチで拭き取りましょう。このとき、汚れが広がらないように擦らずにポンポンとシミを吸収する感覚で。
上着などは脱いでから応急処置しましょう。ティッシュやハンカチに水(あれば石けんやソープ)を含ませて、シミ部分をトントン叩きます。
このとき、水で汚れがにじんでしまわないように、シミの中心からではなくシミの周りから内側に向かって叩いていきましょう。
ティッシュやハンカチに石けんを含ませてから叩いた場合は、水で洗い流しましょう。
そのまま、乾かして応急処置は終了です。これでシミが完全に残っていない場合は一件落着。
跡が残ってしまったという場合は、続いての染み抜き方法を参考に染み抜きをしていきましょう。
応急処置をしても、完全には落ちなかった…という場合には、台所用洗剤を使った染み抜きをしてみましょう!
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ただ何度洗っても落ちない頑固なシミには、あまり効果がありません…。ここは飛ばして、クレンジングオイルで染み抜きをしてみましょう♪しつこい油シミに効果抜群です。
さて、それではまずは用意するものからご紹介。
油汚れは、高温の方が汚れが浮きやすくなります。そのため、水よりもぬるま湯の方が汚れを落とすのに適しています。
まずは、洗面器や洗面台にぬるま湯をためて、シャツをつけます。
シミの上に台所用洗剤を垂らします。それから歯ブラシで細かく擦り洗いしましょう。
シミをひろげないように、「ゴシゴシ」ではなく「シャッシャッ」と細かく擦ります。
というのも、「ゴシゴシ」こすってしまうと、油が繊維の中に入り込んでしまい、汚れが落ちにくくなってしまうからです。
おまけに、生地も傷めてしまいます。
洗った部分を水で洗い流して、いつも通りの方法で洗濯します。洗濯機OKなら洗濯機で、洗濯機NGなら手洗いで。
いつも通りの方法で洗ったら乾かして、染み抜きは完了♪
これで落ちれば、晴れて染み抜きは終了です。おめでとうございます。
これで落ちない頑固な汚れがついてしまった場合は、さらに作業を進めてください!くれぐれも、あきらめて放置してしまうのは避けましょう。
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実は、重曹でもシミを落とすことができるんです。
重曹は自然界に存在する成分で作られています。 なので、身体にもやさしく安心ですよね。
ただし、時間が経ってしまうと、重曹でシミを落とすことが難しくなりますので、注意してくださいね。
あくまで、軽い汚れに効く方法…と覚えておいてください!
重曹をそのまま使うことはできないんです。まずは、水と混ぜて、ペースト状にしましょう。
水と重曹の割合は、1対2です。 歯ブラシを使って、よく混ぜてください。
時間が経つと、固まってしまうので、使う分だけを毎回つくるようにしましょう。
シミの部分に重曹ペーストを練ります。
手でもんだり、歯ブラシでこすったりして、重曹ペーストをなじませるようにしましょう。
ただし、歯ブラシでこすりすぎると、衣類を傷めてしまうので、注意してくださいね。
そのまま洗濯機で洗います。 洗濯するときは脱水時間を長くするなど、特に工夫は必要ありません。
いつも通りの洗い方でOKですよ♪
それでもシミが落ちにくい場合は、重曹に酸素系漂白剤を混ぜて使ってみましょう♪
ただし、酸素系漂白剤を使い過ぎると、衣類を傷めてしまいます。 まずは重曹で、それでもダメなら酸素系漂白剤を混ぜるようにします。
さて、ここでは最後の手段、クレンジングオイルを使った染み抜き方法を紹介します!
何度洗濯しても跡が残ってしまう、落ちないという場合。その場合は、クレンジングオイルを使いましょう。
なぜ?その理由を説明しますね。クレンジングオイルは、お化粧を落とすためにつくられています。
そして、口紅やファンデーションなどの化粧品は、化粧崩れ防止のため全て油分が含まれています。
つまり、クレンジングオイルは油分を含んだお化粧をしっかり落とすので、油汚れを落とすのにも適しているのです。
そんな心強いクレンジングオイルですが、注意点が1つあります。
理由は、クレンジングオイルは水に弱いという特徴があるから。
濡れている衣類にクレンジングオイルを使用すると、乳化してしまい、油汚れを落とす力が低下してしまうんです。
さて、それではクレンジングオイルを使った染み抜き方法をご紹介します♪
汚れてもいいタオルを敷き、シミのついた部分が上になるように置きます。シミ部分にクレンジングオイルを垂らします。
歯ブラシで、シミ部分をトントン叩きます。
ゴシゴシ擦ると、シミが広がってしまうのでNGです!下のタオルにシミを移すイメージで。
クレンジングオイルをつけた部分を、ぬるま湯でもみ洗いします。クレンジングオイルをキレイに洗い流したら、いつも通りの洗濯をしましょう。
最後に乾かして、油汚れの染み抜きは完了です。
クレンジングオイルでも落ちなかった場合は、相当手ごわいので迷わずクリーニング屋さんに持っていきましょう。
クレンジングオイル、女性の方は持っていると思いますが、男性にはあまり馴染みがないのではないでしょうか?
「日常的に、天ぷら作ること多いんだよね…。」
「油っこいもの食べるの、大好き!」
そんなあなたは、染み抜き用に常備しておいてはどうでしょう?
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こちらのクレンジングオイルは、着色料や香料も無添加。また、植物性オイルなので洗浄力が強すぎるということもありません。
洗浄力が弱ければ、布への負担も少ないです。どれを買っていいか分からない、というあなたにはこれをおすすめしますね♪
実は、カレーやチョコレートのシミにもクレンジングオイルはとっても有効なのです。
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カレーの染み抜き方法もぜひチェックしてみて下さいね。
油汚れの中には食べ物や料理だけでなく、作業服などべっとり油がついてしまうケースもありますよね。
この頑固な汚れ、
「見た目的にも気になるから落としたいけれど、家では無理……」
と諦めていませんか?
洗濯洗剤では落ちなかった作業服汚れも、洗い方を覚えればきれいにできます。気になる方法を、チェックしておきましょう。
機械油などがついてしまった作業着。この汚れを落とすためには、一工夫が必要です。
まずは、基本の洗濯法をご紹介いたします。
作業着についた油汚れは、作業着用洗剤と熱の力で分解します。
洗面所やバケツなどに、60℃くらいのお湯と洗剤を混ぜ、2時間くらいつけ置きしましょう。
どの洗剤が良いのか迷ったら、これらの商品がおすすめです。
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大容量タイプの液体洗剤。オレンジの香りがほのかに香り、作業着をすっきり洗いあげます。
お湯につけておくと、次第に汚れが浮き上がってきます。汚れが残っている部分は、ブラシでやさしく擦り落としましょう。
まだ汚れが残っている場合は、再度お湯でつけ置きします。
つけ置きで油汚れがある程度落ちたら、通常通り洗濯機を回します。
作業着用洗剤、柔軟剤、漂白剤を入れて、洗いましょう。
お湯と作業着用洗剤でつけ置きしても、油汚れが落ちない場合、クリーニングに出すという手段もあります。
「油でべったりの作業着を、クリーニング店に持ち込んでも良いの?」
そう思うかもしれませんが、実は作業着もクリーニングOKなんです。
価格は1,000~2,000円くらい。プロの手技で、素材を傷つけることなく、繊維の奥の油汚れまできれいに落としてくれます。
「ベタベタの作業着を持ち歩くのは大変」
という場合は、宅配クリーニングを利用してみましょう。自宅にいながら汚れた作業着をクリーニングに出せるので便利です。
普段は自宅洗濯を頑張って、シーズンオフの時期に、汚れた夏作業着、冬作業着をまとめて出すと、クリーニング費を抑えられます。
「Yourmystar(ユアマイスター)」の宅配クリーニングなら保管サービスもついてきます。 収納スペースがとれない人は、使わないときは預けておくことができて便利です♪
プロに相談してみる
いかがでしたか?
私も揚げ物や、オリーブオイルをふんだんに使った洋食、大好きです。外食のときはあまり白っぽい服を着ていかない、というのも1つの手かもしれませんね。
さて、それでは油汚れの染み抜きについて少しおさらいしましょう。
・応急処置、水を含ませたティッシュやハンカチでポンポンたたく
・軽いシミは台所用洗剤でOK!
・頑固なシミにはクレンジングオイルを
これを、覚えておくと便利です。
さらに丈夫な布であれば煮洗いという方法もあります。ポリエステル、ウールなどは煮洗いに向いていないので素材を確認してから行ってください。
そして最後に。
染み抜きで、洗剤を垂らすとどうしてもその部分が傷んでしまう、色落ちしてしまうということがあります。
大事なお洋服は、無理せずになるべく早くクリーニング屋さんに持って行ってプロにお任せしてしまいましょう!