エアコン室外機の掃除は電気代に効く?自分でできるお掃除方法を伝授

■エアコンの室外機をお掃除して「無駄な電気代」や「騒音」をカット!
■室外機は「グリルとフィンのお掃除」と「半径20㎝の整理整頓」を!
■「夏は日陰に、冬は日向に」室外機を置くと、もっと電気代の節約に!

たってぃ

2017年06月18日

エアコンって、実は二卵性の双子なのです。
お部屋の中にある室内機、お家の外にある室外機。
見た目は全く違いますが、2つあってはじめて動くことができます。

そんなエアコンの室外機、実は、お掃除をしなくても衛生的には問題ありません
ただ、室外機のお掃除をしたり、使い方を見直したりすると、経済的にお得になるって知っていますか?

あまり知らないという方が多いかもしれませんね。

実際、編集部で20~50代の女性100人に「エアコンの室外機のお掃除をしたことがありますか?」と聞いてみたところ、YESと答えたのは、たったの10%。

90%の人は、「エアコンの室外機のお掃除をしたことがない」という結果に。
想像以上に少なかったです……。

でも、そんな室外機のお掃除は、意外と簡単
お部屋の中にある室内機のように、取り外さないといけないパーツもありません。
用意するものも、ほうき・掃除機・歯ブラシの3つだけ。

夏と冬で日当たりを変えるついでに、ちゃちゃっとお掃除しちゃいましょう。

ということで今回は、室外機をお掃除する方法から、効率良く使うための工夫までお伝えします。

室外機は熱のやりとりをしている

室外機は部屋の外にあるので、つい存在を忘れがちです。
でも、エアコンは室外機と室内機のセットで1つ
どちらも欠かせない存在です。

エアコンの室外機は、室内機と熱のやりとりをしています。
室外機の役割といえば、これ。

でも、エアコンの室外機の役割で間違われやすいポイントが1つ!

POINT
空気のやりとりはしていない!

 

夏の暑い日に室外機の前を通ったら、むわっと熱気を感じたことはありませんか?
そして、部屋の中では冷房が使われている。

あの熱気は、部屋の中の空気がホースを通って室外機から出てきているわけではないのです。
室外機からは熱が放出されているだけ。

エアコンの風がくさいときも、原因は外にあって室外機からにおいが部屋に入ってきているのではないかと思っていませんか?
それは違います。
だって空気のやりとりはしていないのですから。

あくまで、熱のやりとりだけ、ということですね。

 

その熱のやりとりがどういう仕組みで行われているのか、詳しく見ていきましょう。
聞きなれない言葉も出てくるので、まずは室外機の部品を知るところから。

 

室外機に入っている5つの部品

室外機には5つの部品が入っています。

1◇熱交換器(フィン)

熱交換器は、その名の通り熱を交換するところ。
空気を温めたり、冷やしたりするのです。
エアコンには欠かせない部品で、室外機だけでなく、室内機にも入っています。

 

2◇プロペラファン / 3◇ファンモーター

ファンは、モーターとセットになっています。
モーターによってプロペラを回転させ、風を起こす部分。
室外機を正面からみたときに、ぐるぐると回転している部分ですよ♪
室外機のファンは、熱を効率良く外に出すために使われます。

 

4◇コンプレッサー

日本語でいうと、圧縮機です。
冷媒ガスを圧縮します。

冷媒ガスというのは、エアコンの室内機と室外機を行ったり来たりして、熱を運んでくれるもの。
圧縮されると高温になるのです。

 

5◇吹き出しグリル

室外機を正面から見たときに見える、金属の網状の部分です。
室外機の内部にゴミが入り込むのを防いでいます。
蜘蛛の巣や枯葉がつきやすいので、一番お掃除のしがいがあるところです。

 

では、室外機の中の部品がわかったら、室外機の仕組みを見ていきましょう。

 

室外機が熱をやりとりする仕組み

まずは冷房を例にとって解説します。

冷房を使うと部屋が涼しくなるのは、部屋の中の熱が外に排出されるからなのです。
それは室内機と室外機の共同作業!

 

まずは、部屋の中で頑張るエアコンの室内機からチェック。

部屋の中の空気はエアコンの中に吸い込まれ、空気の中から熱を追い出してから室内に戻っていきます。
つまり、部屋の中の空気がエアコンの中で冷えて、部屋の中に戻ってくるということなのです。

空気の温度を変えるのは、フィンという部品。
室内機のフィンは、冷たい冷媒を利用して、空気を冷やします。

 

ここで、いよいよ室外機の登場です。

室内機と室外機は冷媒で満たされたパイプでつながっています。部屋の空気を冷やす代わりに温かくなってしまった冷媒は、パイプを通って室外機へと流れていきます。

室外機へとやってきた冷媒は、コンプレッサーで圧縮され、さらに高温に変わります。
一旦、高温になった冷媒は、今度は室外機のフィンで冷やされます。
このとき、室外機のファンが回転して、効率良く熱を追い出せるようになっています。

室外機の中で冷えた冷媒はパイプを通って、室内機へと戻っていきます。
その冷たい冷媒が、再び部屋の空気を冷やしてくれるという仕組みです。

 

図にまとめるとこんな感じ。

冷媒は、空気を冷やす、熱を放出する、という形でパイプの中を行き来しているだけです。
これが先ほどお伝えした「室外機と部屋で空気のやりとりをしているわけではない」の仕組みです。
パイプの中の冷媒が行き来しているだけで、その冷媒が周りの空気を冷やしたり、周りの空気へ熱を放出したりしているのです。

ちなみに、暖房の時は、冷媒の温度がちょうど逆になるイメージです。
室外機で温められた冷媒が室内機に戻っていくのです。
室内機の中で熱を失った冷媒は、室外機に流れて再び温められます。

 

室外機の汚れが原因で起こる問題

室内機とは熱のやり取りだけの室外機。
汚れると、一体どんな問題が起こるのでしょうか?

先ほど説明したように、室外機は空気のやりとりはしていません。
ですから正直、衛生的にはそんなに問題はないです。

一番は、無駄な電気代がかかるという、経済的な問題です。
室外機が汚れていると、部屋の中の熱が効率良く外に排出されません。
例えば、裏側のフィンがホコリ埃まみれになって目詰まりすると、設定温度にするために余計にフィンを回さなければいけませんよね。そのためにより電力が必要になります。

掃除してスムースに動くようになるとそれだけ少ない電力で大きく室温を変えることができます。

エアコンの電気代の節約方法については「エアコン・クーラーの電気代を節約する15の工夫!夏と冬で変わる!」で詳しく説明しています。
ぜひ参考にしてください。

また、汚れたまま放っておいて、汚れが奥に入り込むと、室外機の故障にもつながります。

 

ということで、定期的にチェックしてお掃除する必要があるのです。

プロに聞いてみた「室外機をお掃除するメリットとは?」

と、ここまで紹介してきたのは、私が調べてわかったこと。
もっと具体的に室外機のお掃除をする良いところを知りたくなりますよね。

室外機クリーニングのメリットって何?

そこで、「あなたのマイスター」では、エアコンクリーニングのプロに「室外機クリーニングのメリットを教えて下さい。」と聞いてみました!
たくさんのプロの意見の中から、一部を紹介します。

 

(有)ビートパッション リフレッシュライフさん(北海道)

節電効果。室外機に埃、枯葉、ゴミなどが詰まり、排熱が困難になり負荷がかかり異音の原因にもなります。ドレン(排水)ホースの詰まりも確認でき室内の水漏れも防げますよ!

 

江戸川クリーンサポートさん(東京都)

泥やホコリで詰まっていれば効率が悪くなるため電気代が高くなったり、場合によっては故障の原因となります。クリーニングをすることにより見た目はもちろん電気代の削減や故障を未然に防ぐことにも繋がります。当社では通常の室外機分解クリーニング(6、000円/1台)とは別に、室外機簡易クリーニング(2、200円/1台・エアコンクリーニングとセットのみ)というものもご用意しております。上部を外しブラシや掃除機でアルミフィンや内部に詰まっているホコリや泥を除去しタオルで吹きあげます。簡易クリーニングといってもほとんどの詰まりは取り除け、効果は◎です。

 

アリスプランニングさん(東京都)

長持ちします、音が静かになります。

 

やっぱり節電できるというのが、大きなメリットのようです。
しかし、電気代が劇的に安くなるか、というとそうでもないようで…。プロの間でも賛否両論あるようでした!

とはいえ、お掃除せずに放っておいたら、室外機も長持ちしません!
定期的にお掃除することをおすすめします♪

「あなたのマイスター」では、もっとたくさんのプロに、他にもいろいろな疑問に答えてもらっています。
そんなプロの声を「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めました。
自分でお掃除するときも、ハウスクリーニングをお願いするときも、役に立つこと間違いなしです!

 

室外機をお掃除する方法を場所ごと(表 / 裏 / 周り)に解説

室外機の汚れが衛生的に問題ないとはいえ、お掃除するに越したことはありません。
さっそくお掃除方法を見ていきましょう。

室外機のお掃除は大きく分けて表・裏・周りの3つの作業で完了です。
ひとつずつ紹介します。

 

表側から攻めろ

室外機の表側の掃除というのはつまり、グリルのお掃除。

用意するもの

・ほうき
・掃除機

 

  手 順  

1. ほうきでゴミを取り除く

室外機は外にありますから、蜘蛛の巣がつくこともあります。どこからか飛んできた枯葉が挟まっていることもあります。そういった汚れを、まずはほうきで軽く掃いて綺麗にしましょう。ほうきでやりづらければ少し小さいブラシなどで掻き出してもよいですね。
ただ、無理やり取ろうと棒を突っ込んだりするようなことは避けてください。内部の機械を壊してしまってはいけませんものね。
分解する必要が出てきた場合は無理をなさらずプロにお願いしてくださいね。フィン部分などは手を切る危険性がありますし、モーターなどに水がかかったりしても危ないです。お家で行うのは外側だけの掃除に留めておいてください。

 

2. 掃除機で汚れを吸い取る

ほうきでは綺麗にできなかった細かい汚れや、ちょっと奥の方に入ってしまった汚れを、掃除機で吸い取って綺麗にします。

 

裏側から攻めろ

続いて、室外機の裏側のお掃除方法を紹介します。
室外機の裏側にあるのは、繊細な部品(フィン)。
丁寧にお掃除する必要があります。

用意するもの

・ブラシをつけた掃除機
・歯ブラシ

 

  手 順  

1. ブラシをつけた掃除機でゴミを吸い取る

掃除機のブラシの部分だけが室外機の後ろに触れるようにしましょう。

注意
室外機の後ろの金属の板は、繊細。

 

室外機の裏には、細かい金属の板が並んでいるはずです。プラスチックなどの、硬い部分がガツンと当たっただけで、金属の板が倒れてしまいます。優しくお掃除してください♪

 

2. ブラシで細かい汚れを綺麗にする

掃除機を使った後は、ブラシで細かい汚れも綺麗にします。
このときもブラシの部分だけが室外機の後ろに触れるようにしましょう。

 

周りもスッキリさせよう

室外機の周りも綺麗にしましょう。チェックポイントは2つ。

水抜き穴を確認

室外機の下には水抜き穴があります。水抜き穴が詰まっていると、室外機の中に水が溜まって、故障の原因にもなるので、要注意。暖房を使い始める10月〜11月くらいに掃除をするのがおすすめです。

詰まっている場合には、割り箸などを用意して、ゴミを取り除きましょう。

 

周り20cm以内には物を置かない

室外機の周りについ物を置いてしまうことはありませんか?
鉢植えや、洗濯物なども室外機の近くには置かないようにしましょう。

特に、室外機の正面に物を置いておくのはNGです。
熱が外に逃げる時のじゃまになってしまうのです。

 

またプロに聞いてみた「室外機がうるさい原因とは?」

エアコンを使っているうちに、室外機から大きな音が聞こえるようになったことはありませんか?

故障なのかな、と不安に思ってしまいますが、原因は一体なんなのでしょうか?

 室外機がうるさいときの原因は?

そこで、「あなたのマイスター」では、再びエアコンクリーニングのプロに「室外機がうるさい原因は何ですか。この問題は室外機クリーニングで解決できますか。」と聞いてみました!
たくさんのプロの意見の中から、の一部を紹介します。

 

「あなたの街のお掃除屋さん」 いわさきクリーニングさん(東京都)

大きめのゴミ(葉っぱ・ビニール・ツタなどの紐状のもの)が、室外機のプロペラに接触していることが考えられます。 エアコンを停止させ、室外機が停止したことを確認後、棒状のものなどを活用し、取り除いてください。
改善しない場合は、メーカーへ修理を依頼することをお勧めします。

 

スマイロさん(大阪府)

室外機の音の原因はいくつかありますので、経年劣化によるモーターの不具合や設置状況に問題がある場合はクリーニングでは改善しません。見るからに汚れがたまっている場合はクリーニングで改善することもあります。

 

プロのお話をまとめると、室外機がうるさい原因として考えられるのは3つになります。

・室外機にゴミが詰まっている
・室外機の振動
・経年劣化

 

このうち1つ目のゴミが詰まっている場合には、プロのお掃除で綺麗になるようです。
室外機の振動が原因の場合には、室外機の周りを片付けたり、位置を変えたりすれば静かになります。

ただ、経年劣化の場合には、お掃除のプロも解決は難しいです。
つまりは故障ということですから、メーカーさんに相談しましょう。

他のにもたくさんの質問にプロに答えていただきました!
1つ1つのプロの声は「プロが答えてお悩み解決!アスクマイスター」に集めています!(2回目)
プロの確かな意見は参考になること間違いなしです。

 

室外機の使い方を見直して、賢く節電はじめませんか?

室外機が汚れていると起こるのは、経済的な問題でしたよね。
電気代を節約するためにできることは、室外機のお掃除以外にもあるのです。

室外機の使い方を見直すことも、節電になります。
2つの方法を紹介します。

室外機の周りはスッキリと

すでに紹介した通り、室外機の正面や周り20cm以内には物を置かないようにしましょうね。

室外機の周りにものがたくさん置いてあると、熱を放出するときに効率が悪いです。
なるべく綺麗にしておきましょう。

 

夏は涼しく、冬は暖かく

夏は室外機が日陰になるようにし、冬は日光が当たるようにすると◎。

室外機も人間と一緒。
夏は涼しいほうが嬉しいですし、冬は暖かいほうが嬉しいのです。

夏は、室外機自体が涼しい状態の方が熱を追い出すときの効率が良く、冬はその逆になります。

 

まとめ

今回は、エアコンの室外機をお掃除する方法を紹介しました。

エアコンの室外機は、家の外にあるので、みんなに存在を忘れられがち。
汚れていても衛生的には問題がないので、お掃除も忘れられがち。

でも、エアコンの室外機をお掃除すると、電気代がちょっとお得に!
1年に1回は、汚れ具合をチェックしてみましょう。

お掃除するのは、表・裏・周りの3ヶ所
・グリルをほうきと掃除機でキレイに
・フィンを掃除機とブラシでキレイに
・半径20cm以内には何も置かない

さらに、夏は日陰に、冬は日向に移動させると、室外機はもっとはたらきやすくなりますよ。

ただし、移動させる時には注意が必要です!
移動させた特に室外機が傾いてしまうと、エアコンの水漏れの原因に…!

水漏れの原因として、室外機の動かし方だけでなく、その他の原因も紹介しているこの記事がおすすめです。

室外機も賢く使って、エアコンを最大限に活用しましょう。

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