ペットは大切な家族の一員ですよね。
ペットを連れた引っ越しでは、手続きが必要な場合や、移動の際に気を付けること、環境が変わることによるストレスのケアなど気を付けてあげてほしいポイントがあります。
ここでは、ペットを連れた引っ越しについて詳しく紹介していきますね。
犬を飼う場合、「狂犬病予防法」によって生後91日以上の犬は役場にて畜犬登録をすることが義務付けられています。
畜犬登録をすると、年に一度狂犬病の予防接種の案内が届きます。
犬の引っ越しでは、鑑札番号と引っ越し前の役所で発行してもらう犬の登録事項変更届を新居のある役所へ提出することが必要。
狂犬病の予防接種を受けないと狂犬病予防違反となり、罰則が課せられます。
犬だけでなく、周囲の人の命を守るためにも予防接種は義務づけられているので、忘れずに住所変更の届出をしましょう。
猫は役場での登録手続きは必要ありません。
迷子防止のために飼い主の住所や名前などを登録したマイクロチップを埋め込んでいる場合には、引っ越し後に住所を変更しておきましょう。
引っ越し時には荷造りや荷物の運搬によるドアの開け閉めで、猫が脱走してしまった場合に備え、万が一脱走しても連絡先がわかるよう首輪と迷子札を付けておきます。
そして、引っ越しの荷物の出し入れの際には換気のできるキャリーバックを用意して、その中に猫を入れて、物の運び出しのない静かな場所に一時的に置いておきましょう。
また、引っ越しが終わるまで、親族のお家やペットホテルなどに一時的に預けることも脱走やトラブル防止になるので検討してみてくださいね。
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人に危害を与える恐れのある動物は都道府県知事の許可が必要な特定動物と定められていて、ワニやマムシ、コモドオオトカゲ、鷹など、おおよそ650種類がこれにあたります。
引っ越しの際、手続きをせずに特定動物を移動させた場合には、6カ月以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が課せられるため注意が必要。
必ず、都道府県知事の許可を取ってから引っ越しをしましょう。
近年は、引っ越し業者はオプションとして、ペット輸送をしてくれたり、ペット専門の動物輸送業者もあります。
動物輸送の設備を持ち、専門知識のあるスタッフがペットの特徴を考えて運んでくれるので、引っ越しによるペットへの負担を減らすことができますよ。
業者によって輸送内容は様々なので、見積もりを取ってしっかり確認しておきましょう。
ペットを自分で運ぶ場合には、ケージの準備をして、走行中やドアの開け閉めの際に車内外に出ないようにします。
乗り物に慣れていなかったり、病院へ行くなどの経験から乗り物にトラウマをもっているペットの場合、車酔いしたり、パニックをおこしてしまうこともあるので注意が必要。
その場合には、引っ越しの数日前から短時間のあいだ車に乗せて、車に慣らしてあげましょう♪
移動の3時間前くらいまでに食事を済ませて胃を空にしておくと、吐き戻ししづらくなります。
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バスや電車では、ペットを必ずキャリーやケージに入れる必要があり、サイズや条件があります。
鉄道会社やバス会社によって、手回り品として別途料金がかかる場合もありますよ。
乗る際にトラブルにならないように、前もって確認をしておきましょう。
飛行機に犬や猫を乗せる際、航空会社によって、健康被害を受けやすい犬種や猫の種類は、乗車ができない場合が多くあります。
盲導犬など特別な許可のある犬でない限り、ペットはケージに入れられて、温度、湿度、気圧がコントロールされている貨物室での飛行機移動となります。
手荷物カウンターで預けてから着陸して受け取るまでケージからは出られないので、ペットの体調に不安がある時は注意が必要ですね。
慣れた環境である家に人が入れ替わり入ってきて荷物を運び出し、変わっていく部屋を見るのはペットにとって不安でストレスを感じる環境です。
中には、なわばりを荒らされていると感じて攻撃的になったり、パニックになって脱走してしまう可能性もあります。
引っ越しの作業中は、ケージに入れておくか、ペットを出入りの少ない部屋へ隔離しておきましょう。
犬や猫の場合、環境が変わった新居で落ち着くまで2、3カ月はかかると言われています。
無事に新居への引っ越しが済んだら、まずは以前から使っていたペットのベットや毛布などを慣れるまでそのまま置いてあげて、ペットが安心できる空間を作ってあげましょう。
環境の変化により食事の拒否や下痢など、体調を崩すこともありますので、何かあればすぐに対応できるよう、新居近くの動物病院をチェックしておき、体調を注意深く見ておきましょう。
犬は引っ越ししたら住所変更の手続きが必要になりますので、忘れずに行って、引っ越しでのペットの移動は、脱走やケガ、病気など安全面にも考慮して進めていきましょう。
引っ越しによって環境が変わると、ペットにとってはストレスに感じることが多くあります。
ストレスを極力減らしてあげられるよう配慮して、新しい環境に慣れるまで注意深く体調をみてあげてくださいね!